ADHD

【ADHDの子供】誤診かも?と思ったら、親がすべき行動と注意点

投稿日:2020年8月7日 更新日:

誤診かも?子供の診断結果に納得できない方「簡単な診察だけでADHDと言われたけど、納得できない。ADHDの誤診ってあるの?もし誤診の可能性がある場合は、何をすべきが知りたい」

このような疑問/お困りにお答えします。

✓本記事の内容

  • ADHDの子供の誤診のパターン


  • 誤診の疑いがある時の親がすべき行動


  • 誤診の疑いがある時の注意点

「簡単な診察、検査の数値だけ見て、ADHDですね、と言われた」

「ADHDと言われたけど、結果に納得できない」

そういった経験をされている方も、少なくないのではないでしょうか。

この記事の執筆者の私は、療育指導員を10年以上している2児の父親です。

私自身にも、言語発達遅滞/運動協調性障害の診断を受けた息子がいて、近い状況にいる親でもあります。

私は、息子が3才のときに、療育機関に相談をし、診察をしてもらったとき、人見知りで、慎重になっていた息子に対して、「自閉症ですね」と言われた経験があります(会話はできるのに・・!)。

私は仕事柄、知識があったので、いい意味で流すことができたのですが、ほとんどの方は、医師から言われた言葉を真に受けると思います。

それが誤診の可能性があるとしたら、子供も親も本当に辛いです。

実際に私も、医師に言われたこと自体は、少なからずショックを受けました。

そういった思いをせずにすむよう、療育指導員をしている/療育を受けている親の経験から、

「誤診が起こるパターン/誤診された時に親がすべきこと/注意点」をまとめました。

本記事が、一人でも多くの方の不安を減らすことに繋がれば幸いです。

ADHDの子供の誤診の原因

ADHDの子供の誤診は、大きく3つの原因になります。

1つずつ原因を見ていきましょう。

  • その①:低年齢の診断の難しさ


  • その②:医師が「実際の子供の気になる行動」が見れない


  • その③:医師の安易な判断

その①:低年齢の診断の難しさ

特に3~4才の低年齢ですと、難しいです

というのも、4才以下ですと、言葉や社会性など、伸びしろが著しいからです。

まだ未発達の部分が多いため、医師としても判断ができかねます(重度の子供の場合は別です)。

また診断基準は、2つあり、それによって診断名なども変わります。


詳しくは、

子供のADHDはいつわかる?【3才児健診での発見が多い】

をご覧ください。

その②:医師が「実際の子供の気になる行動」が見れない

診断をするときは、診察や行動観察(その場で先生と話す、遊ぶなど)、検査の結果など、総合的な判断になります。

ただいつもと違う環境のため、普段の様子が出ない子供も少なくありません。
(人見知りや場所見知りなど)

また子供の気になる行動が、顕著な「多動」「衝動」などであれば、分かりやすいですが、

そこまで強くない多動/衝動性、不注意傾向ですと、普段の生活の様子なしでは、判断がしづらいです。

そうなると、医師としては、短い行動観察や検査の数値のみで、判断せざるえません。

その結果、子供の実態とズレる診断になることがあります。

その③:医師の安易な判断

ややストレートな表現ですが、私の実体験にもとづく事実ですので・・。

本来、診断は、家族構成/生育歴/生活場面での具体的な様子なども含めて、慎重に判断されるものですが、

そこが足りないと、症状に該当しないのに、診断名を言い渡された・・

ということに繋がることがあります。

誤診の疑いがあるときの親がすべき行動

実際に「誤診かも?」「診断結果がどうしても納得できない」という場合は、

親がすべき行動は、3種類あります。

  • その①:他の医療機関に相談する


  • その②:発達/心理検査を受ける


  • その③:「困り」を整理する

その①:他の医療機関に相談する

他の医療機関やクリニックに相談し、第3者の意見をもらいましょう。

よく「セカンドオピニオン」ともいいます。

信頼できる先生に相談しましょう。

「新しい相談先を探すのは負担・・」という方は、こちらを活用ください。


子どものADHDチェックリスト【多動/衝動/不注意の3タイプ別】
※診断がつくものではありません

家で2分でできる、簡易的なADHDのチェックシートになります。

その②:発達/心理検査を受ける

あくまで1つの情報として、検査を受けられると参考になると思います。

ただし、前の検査から、約1年あける必要があるため、受けたばかりの方は、期間があくのを待つ必要があります。

理由は、子供が検査の内容を覚えていて、正しい結果がでづらくなるためです。


【関連情報】

ADHDの子供の検査とは【種類/受診方法/相談窓口まで徹底解説】

その③:「困り」を整理する

「なぜ相談したか」の目的を整理しましょう。

子供(本人)、家族、周囲の人が「いつ・どこで・誰と・何に・どんなふうに」困っているのかを具体的にすることです

診断名は、子供の1つの側面に過ぎません。

子供への接し方や今後のサポートを考えるための、参考にする情報の1つです。

ですので、子供/家族/周囲の人が、実際に困っている場面を具体的にすることが大切です。

もしそれが出ない場合は、学校や園の先生に相談することをオススメします。

もし担任の先生から、検査を勧められている場合は、その理由を子供の具体的な行動/場面で聞けると良いです。

実際に誰も困っていないのに、担任の先生から「多動なので、療育機関に相談に行ったほうがよいと思います」と言われることもあります。

担任の先生が、根拠を持ってのご提案であれば良いのですが、感覚的な所であれば、詳しく聞く必要があります。

「何となく先生に言われたから、相談窓口へ相談してみる」ではなく、


「子供が○○で○○して、困っている(心配)から相談する」と具体的にすることが大切です。


例えば、

「幼稚園の自由時間に友達を引っ掻いて困っているから相談する」のようなイメージです。

ADHDの特徴と接し方は、

【療育セラピストが解説】ADHDの子供の3つの特徴と7つの対応法

をご覧ください。

誤診の疑いがあるときの注意点

診断がつくと、どんな方でも、多少は親としてはショックを受けると思います。

受け入れたくない気持ちもあると思いますし、逆に今までの子供の行動が納得できた、という場合もあります。

診断に納得できても、できなくても、子供の具体的な行動を必ず確認するようにしましょう。

ADHDという診断がついたのは、どの場面の子供の行動から判断された?などです。

これが分かると、今後の子供のサポートをするときのヒントになります。

もし納得できない場合も、医師がどの場面で判断したか聞けると、納得するかもしれないですし、

できなくても、次の医療機関へ相談するときに情報として、渡すことができます。

「診断がつく、つかない」が目的にならないよう、


「子供に必要な接し方やサポートを見つけるための情報収集」という目的意識で、動いていきましょう。

ADHDの子供の誤診は多い?【誤診かも?親がすべき行動と注意点】のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • ADHDの子供の誤診のパターン
    【①低年齢の診断の難しさ ②「実際の子供の気になる行動」が見れない ③医師の安易な判断】


  • 誤診の疑いがあるときの親がすべき行動
    【①他の医療機関に相談する ②発達/心理検査を受ける ③「困り」を整理する】


  • 誤診の疑いがあるときの注意点
    【診断名ではなく、実際の子供の困りを具体的にする】

以上になります。

療育指導員として、相談を受けるとき、

「この子がADHD?」「この子が自閉症スペクトラムって診断された?」ということも珍しくありません。

本記事が、子供のためになる相談や検査になるよう、お役に立てれば幸いです。

最後に関連する情報を載せておきます。


興味のある方は参考にご覧ください。


【ADHDの遺伝について知りたい方】

子供のADHDは遺伝?関連性は不明【脳の機能障害といわれている】


【子供の発達が心配な方】

ADHD?グレーゾーン?子供の発達が心配なら絶対すべき3つの行動


【本人への障害の伝え方を知りたい方】

どう本人に伝えるべき?ADHDの子供への障害告知【注意点3つあります】

-ADHD

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週3回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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