

タブレット学習について知りたい方「自閉症(スペクトラム)の子に合うタブレット学習ってあるの?おすすめが知りたい。選ぶ基準・注意点も教えてほしい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅自閉症の子に
「おすすめなタブレット学習」
✅自閉症の子のタブレット学習
「選ぶポイント」
「授業が理解できてない…」
「親が勉強を教えるのも限界…」
学習に関して悩まれてる自閉症のお子さん・親御さんが今、増えています。
私は、療育支援員を10年以上しており、自閉症を含む多くの発達障害のお子さん・親御さんの支援をしてきました。
特別支援(個人に配慮した教育)や合理的配慮は、広がりを見せていますが、まだまだ、自閉症を含めた発達障害の子へのサポートは足りていないのが現実です。
そこで今回は、学習に困りを抱えている子の手助けになる「自閉症(スペクトラム)の子におすすめなタブレット学習」について、解説していきたいと思います。
自閉症(スペクトラム)といっても、お子さんによって特性は様々です。特性を考慮した学びやすさによっても、合う学習方法は変わってきます。
ここでは、各タブレットの特徴や選ぶポイントを紹介します。「うちの子には、該当するのかな」という視点で、お読みいただけると幸いです。
私の支援経験と実際に利用されたお子さん・親御さんの共通点/感想から分かったことを、まとめています。
「お子さんに合った学び方」を探す材料として、活用いただければ幸いです。
※現在は、自閉症ではなく「自閉スペクトラム症(ASD)」と総称されています。本記事では、説明の都合上「自閉症」と表現しています
自閉症の子に「おすすめなタブレット学習」

自閉症といっても、お子さんによって様々になります。
ここでは、自閉症の子が学ぶ上で選択肢になる「おすすめなタブレット学習」を、3つ紹介します。
学校の授業に遅れることが常態化している場合は、すららを1番お勧めします。
1つずつ見ていきましょう。
✅すらら
運営会社 | 株式会社 すららネット |
対象年齢 | 小学1年〜高校3年 |
学習できる教科 | 国語・算数・英語・理科・社会 |
料金 | 月額8,228円~ |
専門性(見やすさ・分かりやすさ・使いやすさ) | 🌟🌟🌟🌟🌟(5.0) |
楽しめる要素 | 🌟🌟🌟🌟🌟(5.0) |
無学年式 | 🌟🌟🌟🌟🌟(5.0) |
おすすめな方 | 発達障害の子・丁寧に学習を進めたい |
特徴的に、自閉症含む発達障害の子に1番向いているタブレット学習になります。
発達障害の子向けに作られたタブレット教材であり、専門性・楽しめる要素共に、高い水準で満たしています。
・学習課題を見つける「つまづき診断」
・個々のレベルに合わせる難易度の自動調整
・多様な学び方(アニメーション・音声)
・興味を引く工夫(対話型・ゲーム性)
・現役塾講師のサポート
・発達障害/不登校の子へのサポート(LINE)
教材だけではなく、教材を活用する上でのサポート体制も充実しています。
発達障害の子の学習は、どこに難しさがあるのか、親御さんですと見つけるのが困難なことが多いです。
学習の進め方・方向性など迷ったときに、すぐに相談できる専門家の存在は、とても安心です。
興味のある方は、【すらら】公式サイト をご覧ください。
また、私が実際に使った上で詳しく解説してる記事もありますので、合わせてご覧ください。
メリット・デメリット・お子さまのタイプ別に具体的にまとめています。
【合わせて読みたい記事】
【療育支援員が解説】すららは発達障害の子に良い?オススメな子の特徴・理由・注意点
✅チャレンジタッチ
運営会社 | ベネッセコーポレーション |
対象年齢 | 年長〜小学6年生 |
学習できる教科 | 【年長・小1〜2】国語・算数・英語 【小3〜小6】国語・算数・理科・社会・英語 |
料金 | 月額2,980円~ ※入会金0円 ※6ヶ月以上受講:タブレット費用無料 |
専門性(見やすさ・分かりやすさ・使いやすさ) | 🌟🌟🌟🌟(4.0) |
楽しめる要素 | 🌟🌟🌟🌟🌟(5.0) |
無学年式 | 🌟(1.0) |
おすすめな方 | グレーゾーン・丁寧に学習を進めたい |
チャレンジタッチは、小学生のお子さんに最も利用されてるタブレット教材になります。
多くの子に利用されている実績・安心感がありますが、発達障害の子向けに作られているものではありません。
お子さんが「少し授業に遅れてしまう」「授業の予習・復習でサポート的に使いたい」という子には、選択肢の1つとして良いかと思います。
また、チャレンジタッチは発達障害の子向けに「発達障害支援サイト」 情報発信をしてくれています。
今後、発達障害に向けたサポートが、手厚くなることも期待ができます。
ちなみに資料請求は、資料以外にも、“お子さんの学年に合わせた体験版の見本” も届きます。
具体的な教材が手に取れるので、イメージが湧きやすいと思います。
【合わせて読みたい記事】
【療育指導員が解説】チャレンジタッチは発達障害の子に良い?効果が出やすい子の特徴・注意点
✅スマイルゼミ
運営会社 | 株式会社ジャストシステム |
対象年齢 | 年中〜中学3年 |
学習できる教科 | 国語・算数・理科・社会・英語+4科目 |
料金 | 月額2,980円〜 ※入会金0円 ※入会時:タブレット費用10,978円 |
専門性(見やすさ・分かりやすさ・使いやすさ) | 🌟🌟🌟🌟(4.0) |
楽しめる要素 | 🌟🌟(2.0) |
無学年式(2022年4月~) | 🌟🌟🌟🌟🌟(5.0) |
おすすめな方 | グレーゾーン・学習意欲のある子 |
スマイルゼミの特徴は、大きく5つあります。
・教科書準拠(在籍校に合わせた)
・保護者が確認できる「見守り機能」
・”書いて学ぶ” に特化したタブレット学習
・豊富なアニメーション教材/映像授業
・課題を抽出する「つまづき探知」
学習にある程度意欲があり、学習のアフターフォローで使う子向けになります。
デザイン・機能もシンプルですので、楽しんで学習というよりは、
やるべき目の前の課題を、淡々と自分で進めていく様なイメージになります。
注意点は、利用期間によって、料金が変わってくる点になります。
詳しく知りたい方は、【スマイルゼミ】公式サイト をご覧ください。
また、こちらの記事にメリット・デメリットなど要点をまとめています。
【合わせて読みたい記事】
【療育支援員が解説】スマイルゼミは発達障害の子に合う?効果が出る子の特徴・理由・注意点
自閉症の子のタブレット学習「選ぶポイント」

自閉症の子のタブレット学習「選ぶポイント」は、4つあります。
①:発達障害への専門性
(見やすさ・使いやすさ・分かりやすさ)
②:子どもの「得意な要素」が多い
③:子どもの「苦手な要素」が少ない
④:遡って学習できる
(無学年式)
1つずつ、一緒に見ていきましょう。
①:発達障害への専門性(見やすさ・使いやすさ・分かりやすさ)

自閉症の子の学習では「見やすさ・分かりやすさ・使いやすさ」が重要になります。
これは…
「学習に拒否感が出ないか」
「理解しやすいか」
に影響が出るほど、大切な要素になります。
具体的には、下のような影響が出てきます。
【見にくい】
⇨どこを見ていいか分からない⇨集中が切れる⇨内容が入らない
(探すだけで消耗する)
【分かりにくい】
⇨理解できない⇨勉強やっても無駄と思う⇨勉強しなくなる
【使いにくい】
⇨イライラする⇨勉強しなくなる
(学ぶこと以外で消耗する。集中が切れる)
✍「飽きない工夫」も大切
発達障害の子は「興味・関心」に偏りがあったり、移り変わりやすいことがあります。
それ自体は悪いことではありません。ただ学習においては、工夫が必要になります。
例えば、タブレット学習ですと「問題を解く毎にポイントが貯まる」「アイテムがゲットできる」など、ゲーム性を取り入れているものがあります。
療育の現場でも同じですが
・いかに飽きないか
・いかに興味を引けるか
この2点が、学習の結果を左右すると言っていいほど、大切な要素になっています。
②:子どもの「得意な要素」が多い

発達障害の子は「得意・不得意」「学びやすさ」に偏りがあることが多いです。
検討されるタブレット学習に、お子さんの得意・学びやすさに繋がる要素が多いかのを確認していきます。
「得意や学びやすさ」は、下の項目を参考にご覧ください。
✅目で見て覚えるが得意 ※視覚優位
・図解/イラストを使う
・覚えたこと⇨自分で図を書いて整理
・解き方⇨目の前で実際に見せてもらう
✅耳で聞いて覚えるが得意 ※聴覚優位
・動画の音声を活用
・歌/語呂合わせで覚える
・視覚的な情報は最小限にする
(聴覚情報に意識を向けやすくする為)
✅全体像を掴んで理解が得意 ※同時処理
・マインドマップを使う
・全体像を図でまとめる
・お手本を見て学ぶ
・結論だけ把握し、後は自分で考える
✅手順通りに進めるのが得意 ※継次処理
・手順表を使う
・工程を1つずつこなす
・1つ覚える⇨次の1つ…と進める
✅読みが苦手
・音声入力を活用
・タイピングで覚える
・教科書を拡大コピーする
・文節ごとに斜線を入れる
・”読む行” 以外⇨紙や定規で隠す
✅書きが苦手
・漢字は意味に結びつけ覚える
・板書⇨タブレットで撮影
・タイピングで覚える
・音声入力を活用
✅計算が苦手
・ブロックなど具体物を使って計算
・アプリを活用し計算を楽しむ
・1文ずつ絵にしながら最後に計算
・マス目のあるノートを使う
(絵の計算がしやすくなる)
お子さんに当てはまる項目をまとめて、その項目が1番多いタブレットを選ぶのがお勧めになります。
③:子どもの「苦手な要素」が少ない

先ほどの「得意」の逆になります。得意が見つかりづらければ、
苦手な要素を見つけ、その要素が少ないタブレットを選ぶのも1つです。
お子さんに実際に聞いてみて、確認するのも良いと思います。
④:遡って学習ができる(無学年式)

自閉症の子は、学習の拒否感・学びづらさから、学習が遅れていることが多いです。
いざ学習をしようとすると、前の単元、場合によっては前の学年に遡って、学習する必要もあります。
そんな時に無学年式(前の学年まで遡って学習できる)が、大事になってきます。
今は、無学年式のタブレット学習が増えてきてますが、お子さんの学習の遅れの程度によっては、必須になってきます。
⚠視覚過敏の子に合わない場合がある
光や色など、視覚からの刺激を強く受けやすい(ストレスになる)子には、タブレット学習が合わない場合があります。
勉強してる時は大丈夫でも、終わった後に体調が優れないなどの場合は、注意が必要になります。
学習時間を調整したり、休憩をこまめに入れるなどで、体調に影響が出ない範囲で取り組める子は心配いりません。
もし体調に強く影響が出る場合は、プリント学習やなど、他の学習法の検討が必要になると思います。
「【2023年】自閉症の子に合うタブレット学習とは?選ぶ時の3つのポイント」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
以上になります。
お子さんに合った「学び方」が見つかるキッカケになれば、幸いです。
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