

子供の発達が心配な方「自閉症スペクトラムの原因ってなに?治るの?対策や相談先などの情報も知りたい。」
このような疑問/お困りにお答えします。
✓本記事の内容
- 自閉症スペクトラムとは
- 自閉症スペクトラムの原因
- 自閉症スペクトラムがわかる時期
- 自閉症スペクトラムの対策
- 自閉症スペクトラムの子供への接し方
- お子さんの発達の相談先
この記事を執筆している私は、10年以上療育指導をしているセラピストで、発達障害の息子の親でもあります。
過去に1,000名以上の発達障害のお子さんとその親御さんの支援をしてきました。
その経験から本記事を執筆しています。本記事では、「自閉症スペクトラム(ASD)の原因/対策/相談先」の情報をまとめています。
1つ1つの詳しい解説は、それぞれ別の記事で紹介しています。必要に応じて、1つずつ確認頂ければ幸いです!
自閉症スペクトラムとは

自閉症スペクトラムとは、4つの特徴のいずれかが原因で、社会生活に支障が出る状態をいいます。
- その①:言葉の遅れ
- その②:コミュニケーションの難しさ
- その③:興味の狭さ/こだわりの強さ
- その④:不器用さ/感覚の偏り
その①は、言葉の遅れそのものです。具体的には、使える語彙の少なさ、文章の表現力が幼いなどです。
その②は、言葉の使い方、理解(言葉の裏側の意味など)の難しさになります。
詳しくは、こちらをご覧ください!
【自閉症スペクトラムの症状】
自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】
✍自閉症スペクトラムの位置づけ✍
自閉症スペクトラムは、発達障害の1つです。
図の全体を発達障害と考えると、自閉症スペクトラムは、下のような位置づけになります。

発達障害は、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害の3つの種類に分かれ、そこに知的障害が入ってきます。
図のとおり、それぞれの障害は重なる部分もあり、同じ障害名だからといって、全く同じ特徴というわけではありません。
具体的な自閉症スペクトラムの特徴は、こちらの記事のチェックリストを活用くださいませ。
【自閉症スペクトラムのチェックリスト】
自閉症スペクトラムの典型的な特徴のセルフチェックが、3分でできます。あくまで診断をつけるものではないので、参考程度にご覧ください!
自閉症スペクトラムの原因

原因は、「脳の機能障害」といわれていて、医学的に明確な原因は分かっていません。
遺伝子と環境が関係はしているが、具体的に判明していないのが現状になります。
【関連記事】
自閉症スペクトラムが子供に遺伝する確率は?【原因~治療法まで説明します】
自閉症スペクトラムがわかる時期

自閉症スペクトラムの症状は、早い子で1才頃~、最も多いのは3才児健診の時期になります。
乳幼児の症状としては、「目が合わない、笑わない、名前を呼ばれても反応しない、指差しをしない」などがあります。
詳しくは、こちらをご覧ください!
自閉症スペクトラムの子供の症状はいつから?【診断の時期/原因/支援の種類を説明します】
期間については、人それぞれです。短期間のお子さんですと6ヶ月、長いお子さんですと10年以上になる場合もあります・・!
ここは、お子さん、ご家族のお困りゴトによって、必要な期間は様々になります。
自閉症スペクトラムの対策

根本解決の治療法はありませんが、困りを解消/軽減するための方法は、3つあります。
その①、②は療育といわれるものです。
療育だけで解決が難しい場合は、その③の薬物療法を取り入れる場合があります。
- その①:行動療法
- その②:環境調整
- その③:薬物療法
- その④:情報収集
その①:行動療法

その②:環境調整

- 子供の接し方を学びたい方向け
- 代表例はペアレントトレーニング
- 周囲の人が接し方を学ぶ/実践する
- 周囲へ子供の特性の理解を浸透させる
【ペアレントトレーニング】
【ADHDの子供の親向け】ペアレントトレーニングとは【種類/費用/内容など概要を説明します】
その③:薬物療法

- 自傷/他害、危険行為が出る子が多い
- 療育で上記の改善が見られない場合
- 療育と平行して服薬を行うことが多い
- 病院で処方された薬で経過観察
- クリニックや病院に定期的に通院
- 自傷/他害、危険行為が出る子が多い
【自閉症スペクトラムの薬】
自閉症スペクトラムの子供の薬とは?【種類/効果/副作用を解説します】
その④:情報収集

- 本やネットでの情報収集
- 発達が気になる方向け
(日常生活で強い困りがない)
自閉症スペクトラムの子供への接し方

自閉症スペクトラムのお子さんへの接し方は、7つあります。
- その①:視覚的に伝える
- その②:簡潔に伝える
- その③:事前に伝える
- その④:行動しやすい環境を作る
- その⑤:苦手な刺激をへらす
- その⑥:問題行動にはメリットを感じさせない
- その⑦:できたことを褒める
(メリットを実感してもらう)
それぞれの具体的な接し方は、こちらをご覧くださいませ。
【自閉症スペクトラムの子供への7つの接し方】
自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】
お子さんの発達の相談先

自閉症スペクトラム、ADHDや学習障害などのお子さんの相談先は、下の4つになります。
- 保健センター
- 子育て支援センター
- 児童相談所
- 発達障害者支援センター
全てお住いの自治体の相談窓口になり、無料で電話相談ができます。ただし、どこもかなり混み合っています・・。
自治体により、多少の違いはありますが、数ヶ月待ちも珍しくないため、時間がかかるということを前提に、早めに動かれることをオススメします!
私が支援している親御さんの中にも、療育の空きが出るのを1年以上待たれている方も、多くいらっしゃいます。
各施設の特徴、具体的な相談方法、連絡先はこちらを参考にしてください!
自閉症スペクトラムの子供の相談先とは【種類/方法/注意点を解説】
自閉症スペクトラムの原因とは【子供の特徴/対策/相談先を説明します!】のまとめ

記事のポイントをまとめます。
- 【自閉症スペクトラムとは】
・言葉の遅れ
・コミュニケーションの難しさ
・興味・関心の狭さ/こだわりの強さ
・感覚の偏り - 【自閉症スペクトラムの原因】
・脳の機能障害
- 自閉症スペクトラムがわかる時期
・3才児健診での指摘が最も多い
・子供により様々 - 【自閉症スペクトラムの対策】
・行動療法
(療育)
・環境調整
(ペアレントトレーニングなど)
・薬物療法
(服薬)
・情報収集 - 【自閉症スペクトラムの子供への接し方】
・視覚的に伝える
・簡潔に伝える
・事前に伝える
・環境を整える
・苦手な刺激を避ける
・問題行動にはメリットを与えない
・できたことを褒める - 【子供の発達の相談窓口】
・保健センター
・子育てセンター
・児童相談所
・発達障害者支援センター
以上になります。
関連する記事も参考になれば活用頂ければ幸いです!
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