自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラムの子供の特徴/診断基準とは【チェックリスト付き】

投稿日:2020年6月5日 更新日:

自閉症スペクトラムの子供の診断について知りたい方「子供の発達が気になる。自閉症スペクトラムってどんな症状があるの?診断基準や受けられるサポートも知りたい。」

こういった疑問、お困りにお答えします。

✓本記事の内容

  • 自閉症スペクトラムとは
    【4つの特性】


  • 自閉症スペクトラムの子供の困り
    【4つ】


  • 自閉症スペクトラムの診断基準
    【~診断までの流れ】


  • 自閉症スペクトラムの子供のサポート方法
    【3つ】

「目が合いづらい」

「言葉が遅い」

「こだわりが強い」

など、子供の発達が気になる方が、最近増えています。

人それぞれと分かっていても、周りの子供と比べてしまい、発達が気になること、親なら誰でもあると思います。

この記事を執筆している私は、自閉症スペクトラムやADHDなどの発達障害の子供と親へ10年以上にわたり、療育指導をしてきました。

また、言語発達遅滞/運動協調性障害の診断を受けている息子の父親でもあります。

療育の指導員/発達障害の子供の父親としての経験を、記事にまとめました。

子育てに不安のある方にとって、少しでも役に立てれば嬉しいです。

では「自閉症スペクトラムの子供の特徴/診断基準」について見ていきましょう。

自閉症スペクトラムとは【4つの特性】

自閉症スペクトラムとは「コミュニケーション、興味の幅の狭さ/こだわりの強さ、感覚の特性から、困難さが出やすい障害」になります。

下の4つの特性により、社会生活に支障が出ることをいいます。

  • その①:言葉の遅れ

  • その②:コミュニケーションの難しさ

  • その③:こだわりの強さ/興味の狭さ

  • その④:感覚の偏り/不器用さ

詳細は、別記事にまとめています。

自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】

をご覧ください。

自閉症スペクトラムの子供の困り【4つ】

4つの特性によって、具体的にどんな困りが出るのでしょうか?

1つずつみていきましょう。

その①:言葉の遅れ

年齢に比べ、言葉の発達がゆっくりなため、語彙が少なかったり、説明が苦手な場合が多いです。

自分の気持ちや要求、自分が経験した出来事を、伝えづらい状態になります。

その②:コミュニケーションの難しさ

「目が合わない、呼ばれても反応しない、相手の気持ち、その場の空気が読めない」など、コミュニケーション全般の難しさがあります。

表情、声のトーン、身振り手振りなど、言葉以外でのやりとりも含めたものがコミュニケーションです。

こういったやりとりの難しさが困りに繋がっています。

友達ができづらかったり、集団に馴染めなかったり、周囲から誤解され嫌がらせを受けたりする場合があります。

その③:こだわりの強さ/興味の幅の狭さ

こだわりの強さから、癇癪/指示の拒否/固執する、など、やるべきことができない状態になります(特に集団行動で)。

また興味の幅も狭いため、取り組めることが限られているため、周囲の人との関わりや参加できる活動が少なくなりやすいです。

その④:感覚の偏り/不器用さ

感覚(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・固有受容覚・平衡感覚)の過敏/鈍麻(鈍い)があります。

例えば、

過敏の場合・・

  • 普通の人は気付きもしない音に、過敏に反応し、嫌がる
  • ベタベタしたものを極端に嫌がる

鈍麻の場合・・

  • 怪我をしていても、気にしていない/気づいていない
  • 声を掛けても反応しない
    (何度も声掛けしないといけない)

不器用さの場合・・

  • 走り方がぎこちない
  • 指先が不器用
    (年齢相応のことができない)

    ※ex.お箸、運筆、ボタン、工作など

などです。

具体的な対応方法は、

自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】

をご覧ください。

自閉症スペクトラムの診断基準【2つ】

診断基準は2つあります。

  • 基準①:コミュニケーションの困難さ

  • 基準②:興味のせまさ/こだわりの強さ

「日常生活に支障が出ているか」がポイントになります。

①は全項目で困難さが続いている状態、②は2つ以上該当しているか

これが判断基準です。

基準①:コミュニケーションの困難さ

  • 会話のキャッチボールができない
  • 相手の気持ち、周囲の状況理解がむずかしい
  • 年齢相応の人間関係が築けない

基準②:こだわりの強さ/興味の狭さ

  • 強いこだわりがある
  • 同じ行動/会話を繰り返す
  • 興味の幅がせまい
  • 感覚の過敏さ/鈍さがある

※ex.光/音/ニオイ/触れるモノへの反応など

診断までの流れ【4ステップ】

初診は、問診(+行動観察or面接)を行います。

所要時間は1~2時間程度です。

親からの話、子供の様子を踏まえ、医師と相談の上、経過観察or検査になります。

経過観察とは、数ヶ月に1回、医師との定期面談のようなイメージです
(指導ではありません)。

普段の子供の様子を話し、今後の方針などを決めていく形です。

注意点!

方針は、医師によって考え方が違います。

私自身も息子の発達で区の相談機関を使っていて、実際に経験しました。

「とりあえず様子をみましょう」という楽観的な医師もいれば、

強い人見知りがあるだけで、「これは自閉傾向ありますね」と安易に判断する医師もいました。

私は療育の経験があったので、方向性を間違えることはなかったのですが、

専門性のない一般の親ですと、そうはいきません。

医師の話が、どうしても納得がいかない場合は、他の専門家に見てもらいましょう。

私の経験上、一番困ってしまう典型例ですと、3才以下の発語がない子供で、

相談機関の医師から「まだ小さいので、とりあえず様子をみましょう」と言われ、親も信じ、数年して、就学時健康診断で指摘され、慌てて困ってしまうパターンです。

子供にとっての数年は、非常に大きいです。

子供の特性が支援を受けるべきか判断に迷う場合は、複数の専門家に聞くことをオススメします。

家庭で自閉症スペクトラムに該当するのか、おおまかな確認(あくまで目安レベル)をされたい方は、

自閉症スペクトラムの子供のチェックリスト【診断基準も解説】

をご覧ください。

自閉症スペクトラムの子供のサポート方法【3つ】

自閉症スペクトラムといっても、子供によって特性の強さはバラバラです。

専門家の継続支援が必要な子もいれば、親が学びつつ、関わりを工夫していけば、上手くいく子もいます。

自閉症スペクトラムの子供へのサポート方法は3つあります。

  • 1:療育
  • 2:服薬
  • 3:独学

1:療育

療育とは、専門家から受けられる、子供と親の訓練になります。

子供の訓練が一般的なもので、個別と集団指導があります。

また親の知識/スキルアップの為の、ペアレントトレーニングもあります。

詳しくは、

ADHDの子供の療育とは【種類・費用・通所受給者証のメリット/デメリットを解説】

をご覧ください。

ADHDと記載ありますが、内容は自閉症スペクトラム含め、発達障害の子供にも共通していますので、安心して読み進めてください。

2:服薬

服薬は、まず相談機関への連絡が必要です。

かかりつけのクリニックがあれば、そこに相談しましょう。

「ないよ!」という方は、

ADHDの子供の検査とは【種類/受診方法/相談窓口まで徹底解説】

の後半をご覧ください。

ADHDと記載ありますが、最初の相談先は自閉症スペクトラムの子も同じですので、安心して読み進めてください。

連絡先や各機関の特徴もまとめていますので、参考になると思います。

3:独学

子供の特性が強くない、親の学ぶ意欲が高く、実践を継続できる場合は、独学も1つの方法です。

本やネットで学び、子供への関わりを工夫していくことです。

本で学ばれる場合は、【ADHDの子供の親向け】おすすめのADHDの本【厳選5冊】をご覧ください。

本が苦手という方は、ネットで学ぶ方法もあります。

ただ発達障害のサイトは多くはないため、参考程度に本サイト(発達マップ)を紹介させていただきます。

  • 厳選された情報だけ知りたい方にオススメ(質>量)
  • 療育先では言われない、リアルな情報が知れる
  • 親の具体的な関わり方を知れる
  • 親の知識/関わりのアップデートに特化
  • 執筆者:療育セラピスト歴10年/発達障害児の2児の父親

療育の専門家が一般的に言わない(言いづらい)ことも、情報発信していきます。

表面上の情報で翻弄されたり、そもそも親が知るべき情報が届いていなく、苦労されてきた方をたくさん見てきました。

表面的な情報ではなく、知るだけで、確実に役に立つリアルな情報を届けます。

あと情報を厳選しているので、多忙な方でも、十分に把握できるような内容になっています。

目的にあった情報サイトを活用してみましょう!

自閉症スペクトラムの子供の特徴/診断基準とは【チェックリスト付き】のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 自閉症スペクトラムとは
    【①言葉の遅れ ②コミュニケーショの困難さ ③こだわりの強さ/興味の幅の狭さ】


  • 自閉症スペクトラムの子供の困り
    【①コミュニケーションがとれない ②集団生活に適応できない ③やれること・経験できることが制限されやすい ④感覚過敏・鈍さで過ごしづらさがある】


  • 自閉症スペクトラムの診断基準
    【①コミュニケーションの3項目 ②興味/こだわりの4項目】


  • サポート方法
    【①療育 ②服薬 ③独学】

以上になります。

子供の発達が心配なときの最初の1歩は、「親が知ること」です。

まずは知るべき情報を把握しましょう!

知るべき情報については、別記事で発信していきます。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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