

自閉症スペクトラムの子供の診断について知りたい方「子供の発達が気になる。自閉症スペクトラムってどんな症状があるの?診断基準や受けられるサポートも知りたい。」
こういった疑問、お困りにお答えします。
✓本記事の内容
- 自閉症スペクトラムとは
【4つの特性】 - 自閉症スペクトラムの子供の困り
【4つ】 - 自閉症スペクトラムの診断基準
【~診断までの流れ】 - 自閉症スペクトラムの子供のサポート方法
【3つ】
「目が合いづらい」
「言葉が遅い」
「こだわりが強い」
など、子供の発達が気になる方が、最近増えています。
人それぞれと分かっていても、周りの子供と比べてしまい、発達が気になること、親なら誰でもあると思います。
この記事を執筆している私は、自閉症スペクトラムやADHDなどの発達障害の子供と親へ10年以上にわたり、療育指導をしてきました。
また、言語発達遅滞/運動協調性障害の診断を受けている息子の父親でもあります。
療育の指導員/発達障害の子供の父親としての経験を、記事にまとめました。
子育てに不安のある方にとって、少しでも役に立てれば嬉しいです。
では「自閉症スペクトラムの子供の特徴/診断基準」について見ていきましょう。
自閉症スペクトラムとは【4つの特性】

自閉症スペクトラムとは、「コミュニケーション、興味の幅の狭さ/こだわりの強さ、感覚の特性から、困難さが出やすい障害」になります。
下の4つの特性により、社会生活に支障が出ることをいいます。
- その①:言葉の遅れ
- その②:コミュニケーションの難しさ
- その③:こだわりの強さ/興味の狭さ
- その④:感覚の偏り/不器用さ
詳細は、別記事にまとめています。
自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】
をご覧ください。
自閉症スペクトラムの子供の困り【4つ】

4つの特性によって、具体的にどんな困りが出るのでしょうか?
1つずつみていきましょう。
その①:言葉の遅れ

年齢に比べ、言葉の発達がゆっくりなため、語彙が少なかったり、説明が苦手な場合が多いです。
自分の気持ちや要求、自分が経験した出来事を、伝えづらい状態になります。
その②:コミュニケーションの難しさ

「目が合わない、呼ばれても反応しない、相手の気持ち、その場の空気が読めない」など、コミュニケーション全般の難しさがあります。
表情、声のトーン、身振り手振りなど、言葉以外でのやりとりも含めたものがコミュニケーションです。
こういったやりとりの難しさが困りに繋がっています。
友達ができづらかったり、集団に馴染めなかったり、周囲から誤解され嫌がらせを受けたりする場合があります。
その③:こだわりの強さ/興味の幅の狭さ

こだわりの強さから、癇癪/指示の拒否/固執する、など、やるべきことができない状態になります(特に集団行動で)。
また興味の幅も狭いため、取り組めることが限られているため、周囲の人との関わりや参加できる活動が少なくなりやすいです。
その④:感覚の偏り/不器用さ

感覚(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・固有受容覚・平衡感覚)の過敏/鈍麻(鈍い)があります。
例えば、
過敏の場合・・
- 普通の人は気付きもしない音に、過敏に反応し、嫌がる
- ベタベタしたものを極端に嫌がる
鈍麻の場合・・
- 怪我をしていても、気にしていない/気づいていない
- 声を掛けても反応しない
(何度も声掛けしないといけない)
不器用さの場合・・
- 走り方がぎこちない
- 指先が不器用
(年齢相応のことができない)
※ex.お箸、運筆、ボタン、工作など
などです。
具体的な対応方法は、
自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】
をご覧ください。
自閉症スペクトラムの診断基準【2つ】

診断基準は2つあります。
- 基準①:コミュニケーションの困難さ
- 基準②:興味のせまさ/こだわりの強さ
「日常生活に支障が出ているか」がポイントになります。
①は全項目で困難さが続いている状態、②は2つ以上該当しているか
これが判断基準です。
基準①:コミュニケーションの困難さ

- 会話のキャッチボールができない
- 相手の気持ち、周囲の状況理解がむずかしい
- 年齢相応の人間関係が築けない
基準②:こだわりの強さ/興味の狭さ

- 強いこだわりがある
- 同じ行動/会話を繰り返す
- 興味の幅がせまい
- 感覚の過敏さ/鈍さがある
※ex.光/音/ニオイ/触れるモノへの反応など
診断までの流れ【4ステップ】

初診は、問診(+行動観察or面接)を行います。
所要時間は1~2時間程度です。
親からの話、子供の様子を踏まえ、医師と相談の上、経過観察or検査になります。
経過観察とは、数ヶ月に1回、医師との定期面談のようなイメージです
(指導ではありません)。
普段の子供の様子を話し、今後の方針などを決めていく形です。
注意点!
方針は、医師によって考え方が違います。
私自身も息子の発達で区の相談機関を使っていて、実際に経験しました。
「とりあえず様子をみましょう」という楽観的な医師もいれば、
強い人見知りがあるだけで、「これは自閉傾向ありますね」と安易に判断する医師もいました。
私は療育の経験があったので、方向性を間違えることはなかったのですが、
専門性のない一般の親ですと、そうはいきません。
医師の話が、どうしても納得がいかない場合は、他の専門家に見てもらいましょう。
私の経験上、一番困ってしまう典型例ですと、3才以下の発語がない子供で、
相談機関の医師から「まだ小さいので、とりあえず様子をみましょう」と言われ、親も信じ、数年して、就学時健康診断で指摘され、慌てて困ってしまうパターンです。
子供にとっての数年は、非常に大きいです。
子供の特性が支援を受けるべきか判断に迷う場合は、複数の専門家に聞くことをオススメします。
家庭で自閉症スペクトラムに該当するのか、おおまかな確認(あくまで目安レベル)をされたい方は、
をご覧ください。
自閉症スペクトラムの子供のサポート方法【3つ】

自閉症スペクトラムといっても、子供によって特性の強さはバラバラです。
専門家の継続支援が必要な子もいれば、親が学びつつ、関わりを工夫していけば、上手くいく子もいます。
自閉症スペクトラムの子供へのサポート方法は3つあります。
- 1:療育
- 2:服薬
- 3:独学
1:療育

療育とは、専門家から受けられる、子供と親の訓練になります。
子供の訓練が一般的なもので、個別と集団指導があります。
また親の知識/スキルアップの為の、ペアレントトレーニングもあります。
詳しくは、
ADHDの子供の療育とは【種類・費用・通所受給者証のメリット/デメリットを解説】
をご覧ください。
ADHDと記載ありますが、内容は自閉症スペクトラム含め、発達障害の子供にも共通していますので、安心して読み進めてください。
2:服薬

服薬は、まず相談機関への連絡が必要です。
かかりつけのクリニックがあれば、そこに相談しましょう。
「ないよ!」という方は、
ADHDの子供の検査とは【種類/受診方法/相談窓口まで徹底解説】
の後半をご覧ください。
ADHDと記載ありますが、最初の相談先は自閉症スペクトラムの子も同じですので、安心して読み進めてください。
連絡先や各機関の特徴もまとめていますので、参考になると思います。
3:独学

子供の特性が強くない、親の学ぶ意欲が高く、実践を継続できる場合は、独学も1つの方法です。
本やネットで学び、子供への関わりを工夫していくことです。
本で学ばれる場合は、【ADHDの子供の親向け】おすすめのADHDの本【厳選5冊】をご覧ください。
本が苦手という方は、ネットで学ぶ方法もあります。
ただ発達障害のサイトは多くはないため、参考程度に本サイト(発達マップ)を紹介させていただきます。
- 厳選された情報だけ知りたい方にオススメ(質>量)
- 療育先では言われない、リアルな情報が知れる
- 親の具体的な関わり方を知れる
- 親の知識/関わりのアップデートに特化
- 執筆者:療育セラピスト歴10年/発達障害児の2児の父親
療育の専門家が一般的に言わない(言いづらい)ことも、情報発信していきます。
表面上の情報で翻弄されたり、そもそも親が知るべき情報が届いていなく、苦労されてきた方をたくさん見てきました。
表面的な情報ではなく、知るだけで、確実に役に立つリアルな情報を届けます。
あと情報を厳選しているので、多忙な方でも、十分に把握できるような内容になっています。
目的にあった情報サイトを活用してみましょう!
自閉症スペクトラムの子供の特徴/診断基準とは【チェックリスト付き】のまとめ

記事のポイントをまとめます。
- 自閉症スペクトラムとは
【①言葉の遅れ ②コミュニケーショの困難さ ③こだわりの強さ/興味の幅の狭さ】 - 自閉症スペクトラムの子供の困り
【①コミュニケーションがとれない ②集団生活に適応できない ③やれること・経験できることが制限されやすい ④感覚過敏・鈍さで過ごしづらさがある】 - 自閉症スペクトラムの診断基準
【①コミュニケーションの3項目 ②興味/こだわりの4項目】 - サポート方法
【①療育 ②服薬 ③独学】
以上になります。
子供の発達が心配なときの最初の1歩は、「親が知ること」です。
まずは知るべき情報を把握しましょう!
知るべき情報については、別記事で発信していきます。
少しでもお役に立てれば幸いです。
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