自閉症スペクトラム

7歳の自閉症スペクトラムの子供の4つの特徴とは【8つの対処法も解説!】

投稿日:2020年7月6日 更新日:

7歳の子供の発達が心配な方「子供の小学校生活が心配。小学校では、何に困りやすくて、何ができると良い?就学に必要な準備などやるべきことが知りたい」

このようなお困り、疑問にお答えします。

✓本記事の内容

  • 自閉症スペクトラムとは


  • 自閉症スペクトラムの子供の特徴


  • 7歳の自閉症スペクトラムの子の困り


  • 7歳の自閉症スペクトラムの子の8つのサポート方法


  • 子供の発達の4つの相談先

小学校の生活は、お子さんにとって一番が長く過ごす場所になり、ここで自分らしく楽しく生活できることが、親御さんとしても望むものですよね。

この記事の執筆者の私は、療育指導に10年以上携わり、これまで1,000名以上の発達障害のお子さんとその親御さんを支援してきました。

その支援経験を元に、就学前にやるべきこと/気をつけるべきポイントをまとめてみました。

本記事は、「年長・小学1年生の親/就学に必要な準備について知りたい方」向けになります。診断がついた子、グレーゾーン、発達が気になる子まで参考になる内容になります。

対処方法も載せていますので、お子さんに合わせて活用頂ければ幸いです!

自閉症スペクトラムとは

自閉症スペクトラムとは、下の4つの特性により、数ヶ月以上社会生活に支障が出ている状態をいいます。

  • その①:言葉の遅れ


  • その②:会話の困難さ


  • その③:こだわりの強さ/興味の狭さ


  • その④:感覚の偏り/不器用さ

自閉症スペクトラム自体の詳しい解説は、こちらをご覧ください!


自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】

自閉症スペクトラムの子供の特徴

自閉症スペクトラムの子の特徴を、1つずつ見ていきましょう!

その①:言葉の遅れ

  • 語彙が少ない
    (覚えるのがゆっくり)
  • 説明が苦手
    (出来事/伝えたいことが伝えづらい)

その②:会話の困難さ

  • 言葉を表面的に捉えやすい
  • 人の気持ち/意図を察することが苦手
  • 場の空気を読むことが苦手
  • 集団になじむのが難しい

その③:こだわりの強さ/興味の狭さ

  • 一人遊びを好む
  • 急な予定の変更が苦手
  • 決まった遊び/流れ/ルールを好む
  • 臨機応変に動くことが苦手
  • 学習の応用問題が苦手
  • 年齢相応の友人関係が築けない
  • 人と関わるときは、自分が何かしてほしいorしたいことがあるときが多い

その④:感覚の偏り/不器用さ

  • 授業中落ち着けない
    (クラスの人数が多くて)
  • 板書ができない
    (間に合わない)
  • 体育を嫌がる
    (運動が苦手で)

7歳の自閉症スペクトラムの子供の困り

ここでは実際、お子さんのどんな困りに繋がるのか、みていきましょう。

大きく分けますと・・

  • 友達関係

  • 授業参加

  • 学習のつまづき

  • 不登校

になります。

自閉症スペクトラムの特徴ごとに、1つずつ見ていきましょう!

その①:言葉の遅れ

  • 伝えたいことが伝えられない
  • 言えないストレスで癇癪になりやすい
  • 自己肯定感が下がりやすい

その②:会話の困難さ

  • 集団生活になじめず学校が苦痛になる
  • 同世代の子どもたちとうまく遊べない
  • 主張/説明ができず、いじめられやすい
  • 人が嫌がってるのを気付かず、しつこく関わってしまい嫌われてしまう
  • 気づいたことを相手の気持ちを考えずそのまま指摘し、トラブルになる
  • 悪気なく相手を不快にさせ、良好な友達関係ができづらい

その③:こだわりの強さ/興味の狭さ

  • 学校生活の集団の流れに乗れず、生活リズムが崩れる
  • 気持ちをコントロールできず、喧嘩になりやすい
  • 嫌なことがあると、癇癪になる
  • 衝動的に手を出す、物を壊す
  • 一人遊びを好み、孤立化する
  • 応用問題ができず、授業や学習に拒否感がでる
  • 暗黙のルールが苦手でトラブルになる
    (遊びのルールなど)

その④:感覚の偏り/不器用さ

  • 頑張っても授業についていけない
  • 忘れ物が多く、学習に支障が出る
  • やる気がない/努力不足と誤解され、叱責され自信をなくしやすい
  • 授業に集中できず、理解できない
    (違うことが気になり)

7歳の自閉症スペクトラムの子供の8つのサポート方法

お子さんが小学校生活を安心して生活するためにできるサポート方法は、8つあります。

  • その①:指示を簡潔にする


  • その②:視覚的に伝える


  • その③:事前に伝える


  • その④:席を一番前にする


  • その⑤:指示前に「環境」を作る


  • その⑥:ツールに頼る


  • その⑦:苦手な刺激(感覚)は避ける


  • その⑧:ポジティブに関わる

家庭でも、小学校でも取り入れられ、効果が出やすいものに絞っています。

1つずつ見ていきましょう!

その①:簡潔に伝える

自閉症スペクトラムの子は、人の指示を聞き取ることが苦手です。そのため、聞きやすく、理解しやすく、行動しやすい指示の出し方が必要です。

指示は「短く、ゆっくり、1つずつ」伝えることが大切になります。

例えば、ランドセルから教科書を出して、3Pを開いてもらう場合、・・

「ランドセルから教科書を出して、3Pを開いてください」

        

指示①「ランドセルから教科書を出してください」

指示②「教科書の3Pを開いてください」(指示①ができたら)

のようなイメージになります!

その②:視覚的に伝える

自閉症スペクトラムの子は、想像したり、推測することが苦手です。目に見える情報が一番理解をしやすいため、視覚的な手がかりを使うことは大切です。

例えば、これからお子さんのやることを説明するとき、

「今日は3つやります。①○○ ②○○ ③○○です」のように、黒板に写真や文字などを提示し、説明ができると良いです。

視覚的な情報のイメージが湧きづらい方は、「視覚教材 写真」で検索してみてください!たくさんの教材の写真が見れます。

その③: 事前に伝える

自閉症スペクトラムの子は、急な変化で、癇癪やイライラに繋がります。

見通しがつかない不安が強いと、本来できることまで、できなくなる場合があります。

事前に伝え、見通しを立てて(安心を作る)あげましょう。さきほどの「視覚的に伝える」とセットで、事前に伝えられると理想的です。

その④: 席を一番前にする

学校の席を一番前の席にしましょう。特に担任の先生の目の前だと理想的です。先生の前ですと、指示を聞きやすいですし、先生もお子さんの様子の把握/フォローがしやすいです。

また友達の動き、声、外の音など、先生の指示を聞くことを阻害する原因を少なくすることができます。理由は、中央や後ろの席だと、友達の動き、声が嫌でも入るためです。一番NGな席は、一番後ろの席/窓際の席です。


一番うしろの席は、友達の動き、声が一番入りやすいです。また窓際は、窓際の景色(車や人の動き)、外の音、ニオイ、など集中力を下げるものが多くあります。


席の調整をするだけで、これからの原因を減らしていくことが可能です。ぜひ担任の先生に相談してみましょう!

その⑤:指示の前に「聞きやすい環境」を作る

指示の出し方/席の調整ができましたら、指示を出す前の工夫が効果的です。具体的には、担任の先生が指示を出す前に、クラス全体に「静かにする」ように指示を出します。

クラスが静かになったら、初めてここで先生が指示を出します。つまり、無音な状態で指示を出すことで、「先生の指示」に集中しやすい環境を作るということです。

多くの先生は、多少ザワザワしていても、指示を出します。ただ自閉症スペクトラムの子にとっては、気にある音(刺激)が多すぎて、聞くどころではないのです。

こちらも担任の先生に協力して頂けると安心です!

その⑥:ツールに頼る

お子さん自身の努力、周囲の配慮だけでは、解決がむずかしいこともあります。そんなときは、ツールに頼りましょう。

例えば、テスト中に音が気になって集中できない場合、イヤーマフ(遮音性の高いヘッドホン)を使ったり、

授業中の姿勢が悪く、どうしても治らない場合は、ピントスクール(椅子に取り付けるタイプの姿勢保持ツール)があります。

参考に、いくつか載せておきますね。

種類はたくさんありますが、私が支援で実際に使ってきて、好評だった物になります!

☑イヤーマフ

 

☑ピントスクール

その⑦:苦手な刺激(感覚)は避ける

感覚は、お子さんの努力では、どうしようもありません。私たちも嫌いな味、音などあると思います。

それは大人でもコントロールできず、お子さんも同じです。ただ対処は可能です。可能な範囲で、苦手な感覚を減らせる工夫をしましょう。

例えば、体育館など、大人数がいる場所を嫌がる場合です。

そんなときは、体育館の入口や、人に囲まれない場所で過ごしてもらうなどの工夫をすることです(安全面に配慮しつつ)。


本人が嫌がっているのに、みんながやってるから、強制的に同じことを強いるのは、学校そのものへの嫌悪感が高まるだけです。絶対に避けましょう。

その⑧:ポジティブに関わる

お子さんの「できていることに目を向け、ポジティブな関わり」をしましょう。


具体的には・・

「できたことを褒める」
「声掛けは肯定語を使う」

になります!

肯定語とは、例えば・・

「走らない!」
   
   

「歩こう!」

否定語ではなく、肯定的な表現に言い換えることです。

私達もそうですが、同じことを言われるなら、肯定的に言われたほうが聞き入れやすいと思います。

お子さんは、一層その傾向があります。お子さんのできることを増やしていくためには、「やってみよう!」「できた!」と思ってもらえることが、重要です。

子供の発達の4つの相談先

自閉症スペクトラムに関わらず、お子さんの発達について、悩まれている場合は、専門機関への相談をおすすめします。

相談先は、お住いの地域の相談窓口になります。全て無料になります。検索ワードやURLを載せておきますので、必要に応じて活用下さい!

  • 子育て支援センター


  • 保健センター


  • 発達障害者支援センター


  • 児童相談所

※地域によって、名称が異なります。


もし、かかりつけのクリニックがある場合は、そこに相談でも大丈夫です。必要があれば、大学病院や専門機関を紹介してもらえます。

✍子育て支援センター

お住まいの住所から「○○県 ○○市 子育て支援センター」で検索

✍保健センター

お住まいの保健センター

✍発達障害者支援センター

お住まいの発達障害者支援センター

✍児童相談所

全国の児童相談所一覧

相談機関の種類/流れ/注意点/病院/学校への相談についての詳細は、こちらをご覧下さい!


自閉症スペクトラムの子供の相談先とは【種類/方法/注意点を解説】

7歳の自閉症スペクトラムの子供の4つの特徴とは【8つの対処法も解説!】のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 【自閉症スペクトラムの特徴】
    ・言葉の遅れ
    ・会話の困難さ
    ・こだわりの強さ/興味の狭さ
    ・感覚の偏り/不器用さ


  • 【自閉症スペクトラムの子の困り】
    ・友達関係
    ・授業参加
    ・学習のつまづき
    ・不登校


  • 【サポート方法】
    ・指示を簡潔にする
    ・視覚的に伝える
    ・事前に伝える
    ・席を一番前にする
    ・指示前に「聞きやすい環境」を作る
    ・ツールに頼る
    ・苦手な刺激(感覚)は避ける
    ・ポジティブに関わる


  • 子供の発達の相談先
    ・子育て支援センター
    ・保健センター
    ・発達障害者支援センター
    ・児童相談所

以上になります。

自閉症スペクトラムの子の行動の原因(意味)を把握し、必要な関わりや調整をしていきましょう。


関連記事を貼っておきますので、必要な方は、参考にして頂ければ幸いです!


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