

自閉症スペクトラムの薬について知りたい方へ「子供が自閉症スペクトラムと診断されたけど薬は飲んだ方がいいの?薬はどんな種類があるの?服薬の判断はどうすればいい?うちの子供は服薬すべき? 」
こういった疑問にお答えします。
✓本記事の内容
- 自閉症スペクトラムの薬の目的
【症状の緩和と2児障害防止】 - 自閉症スペクトラムの子供の薬の種類
【3種類】 - 薬のメリット・デメリット
【全4つ】 - 薬が必要かの判断方法
【最終的には医者と親の相談】 - 薬を服用したい場合
【小児科or精神科の病院へ予約】
自閉症スペクトラムや発達障害の診断を受けて、支援の1つとして服薬をされる方も少なくありません。
でも、薬って何となくネガティブなイメージがあったり、漠然とした不安になる方が多いと思います。
そこで本記事では、子供にとって本当に必要か?の判断が、適切にできるための薬の種類/効果\副作用などの正しい情報をまとめました!
この記事を執筆している私は、療育セラピストを10年以上しています。
実際に服薬をして、上手くいった子供、そうでない子供を多く見てきました。
私の経験が、服薬について悩まれている方のお役に少しでも立てれば幸いです!
では、「自閉症スペクトラムの子供の薬とは?【種類/効果/副作用を解説します】」について見ていきましょう。
「自閉症スペクトラムって何だっけ?」という方は、
自閉症スペクトラムの子供の症状とは?【4つの特徴と7つの接し方】
をご覧ください。
自閉症スペクトラムの薬の目的【症状の緩和と2児障害防止】

服薬の目的は2つあります。
- その①:症状の緩和
- その②:2次障害の防止
薬は、自閉症スペクトラムそのものを治すものではありません。
症状の緩和をすることで、できること・学べることを増やし、その子の生きやすさを手助けするものです。
その結果が、二次障害を防ぎ、その子の生活のしやすさに繋がっていきます。
自閉症スペクトラムの子供の薬の種類【2種類】

ここでは、自閉症スペクトラムの子が服薬する可能性の高い薬2種類の解説をします。
正式名称を覚える必要はありません。何となくイメージが湧けば大丈夫です。
- その①:抗てんかん薬
- その②:否定型抗精神症薬
その①:抗てんかん薬
- てんかん治療の基本的な方法
- 種類:20種類以上
それぞれの薬について興味のある方は、てんかん情報センターをご覧ください。
自閉症スペクトラムの子は、てんかんを合併しやすい特徴があり、服薬される方も少なくありません。
その②:否定型抗精神症薬
- 癇癪、自傷などの攻撃性を緩和する薬
- 種類:エビリファイ
薬のメリット・デメリット【全4つ】

ここでは、否定型抗精神症薬についての、服薬のメリット2つ、デメリット2つを解説していきます。
抗てんかん薬は、発作を抑えるなどの一般的な薬のイメージに近いため、解説は割愛します。
1:メリット
1-1:ストレスが減る

薬との相性が良ければ、癇癪などの行動が減っていきます。
子供は、癇癪をしたくて暴れているわけではありません。
どうしても自分でコントロールできず、癇癪を起こしてしまうのです(厳密にいうと、それしか手段を知らないなど未学習もありますが)。
薬の力で、コントロールできれば、ストレスは減っていきます。当然、親の負担も減り、家族全体のストレス軽減に繋がります。
1-2:自信がつく

問題行動が減ると、適切な行動が増えます。もしくは、適切な行動を増やすチャンスができます。
いままで、癇癪などで、できなかったことが、落ちつくことで、適切な行動に繋がる可能性が高まります。
できなかったことが、できるようになれば、自信がつき、自分からやってみよう!と主体的な行動に繋がります。
更に親が褒めることで、その子の自己肯定感が上がります。
1-3:学べる機会が増える

癇癪や自傷の問題行動は、その行動自体も困りますが、同時に学びが減ることに繋がります。
生活していく上で、学び続ける必要がある子、そしてその時間が、より多く必要な子達にとって、これは大きな影響を受けます。
問題行動が減る=学びの機会が増える、と覚えておきましょう。
2:デメリット
1-1:効果に個人差がある

現時点で、万人に効果が出る薬は開発されていないため、子供によっては、効果が確認できないケースも珍しくありません。
ここは医師に相談の上、進めていく以外方法がありません。
1-2:副作用が出る可能性がある

薬との相性によって、副作用が出る場合があります。
代表的な副作用ですと、食欲不振・睡眠リズムの乱れ・ふらつきなどです。副作用も個人差があります。
薬が必要かの判断方法【最終的には医者と親の相談】

結論からいうと、お医者さんと親で相談して決める形になります。
ただいきなりお医者さんに相談は・・・という方も多いと思いますので、ここでは相談にいくべきか、の判断のポイントを解説します。
ADHDの子供の薬とは【種類から服用方法まで解説します】の薬が必要かの判断方法【最終的には医者と親の相談】をご覧ください。
ADHDと記載ありますが、自閉症スペクトラムの子にも共通する内容ですので、安心して読み進めてください。
薬を服用したい場合【小児科or精神科の病院へ予約】

結論からいいますと
- かかりつけの医師に相談
- 「小児科or精神科の病院」で予約
かかりつけの病菌やクリニックがなければ、「小児科or精神科の病院」で予約しましょう。
もし、「いきなり病院は抵抗感がある・・」という方は、区の相談窓口に連絡することをオススメします。
ADHDの子供の薬とは【種類から服用方法まで解説します】の薬が必要かの判断方法【最終的には医者と親の相談】をご覧ください。
ADHDに関わらず、自閉症スペクトラム、その他の発達障害、発達が気になるの子の相談ができる窓口の情報になります。
自閉症スペクトラムの子供の薬とは?【種類/効果/副作用を解説します】のまとめ

記事のポイントをまとめます。
- 自閉症スペクトラムの薬の目的
【①症状の緩和 ②2次障害の防止】 - 自閉症スペクトラムの子供の薬
【①抗てんかん薬 ②エビリファイ】 - 服薬の判断
【お医者さんと親の相談】 - 親としての服薬の判断軸
【①子供、家族、周りの人が困ってるか ②子供、家族の服薬への考え方】 - 服薬の相談
【「小児科or精神科」の病院で予約】 - 医師に相談が抵抗ある方
【区の相談窓口へ相談】
以上になります。
服薬は、子供の過ごしやすさを作っていく1つの手段です。
ご家族でお話を重ね、納得できる形で進めていってください。
本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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