

子どもが勉強ができなくて困っている方 「何回言っても子どもが勉強ができない。勉強ができるようになる方法が知りたい」
こういったお困り、ご要望にお答えします。
✓本記事の内容
- 勉強ができない子供の原因
- 勉強ができない子供への対処法
- 勉強ができない子供の「勉強テクニック」
- 勉強ができない子供の「役立つアイテム」
お子さんが勉強が苦手だと、進学や就職など、将来困まることになりそうで、不安になりますよね。
この記事を執筆している私は、お子さんの療育/学習指導を10年以上してきました。
その中で、勉強が苦手なお子さんについて、相談をいただくことが多くありました。
その経験を元に、実際に上手くいった「勉強が苦手な子供の勉強法」についてまとめました。本記事がお役に立てれば幸いです!
勉強ができない子供の原因

お子さんが勉強ができない原因は、5つあります。
1つずつ見ていきましょう!
- ①:勉強するメリットがない
- ②:学習面のつまづき
- ③:勉強の量が多すぎる
- ④:体力的な辛さ
- ⑤:環境が悪い
①:勉強するメリットがない

お子さんにとって、勉強することの楽しみ(メリット)がない場合です。
勉強をしていても、分からない問題が多くて達成感を感じれなかったり、「ここできてないよ」などの指摘が続けば、勉強のモチベーションは低い状態になります。
私たち大人も、仕事をするのは、
欲しい物を買う、旅行のお金を貯める、仕事自体が楽しいなど、喜び(メリット)のためにしています。
お子さんも同じになります!
②:学習面のつまづき

勉強のやる気はあって、お子さんも一生懸命取り組んでいるのに、どうしても勉強ができない場合になります。
周りも丁寧に何度も教えているのに、理解が難しかったり、その場で覚えても、時間が経つとすぐ忘れてしまい、定着が難しい状態です。
この場合は、発達障害の可能性も1つあるかもしれません。気になる方は、グレーゾーンの子供の6つの接し方【困り/特徴/サポートを説明します!】をご覧ください。
発達障害、それに近い特徴の「グレーゾーン」についてまとめています。参考になる部分があると思います。
③:勉強の量が多すぎる

勉強の量が多すぎて、できない場合です。
学校、塾などの宿題が多く、日々の勉強にプラスでやることが難しい場合です。
私が支援しているお子さんにも、こちらに該当する子が少なくありません。
④:体力的な辛さ

「量が多い」に近いのですが、日常的なスケジュールがぎっちり入っていて、忙しすぎる場合です。
よくあるケースが、学校以外は、塾がつまっていて、自宅では勉強/宿題に追われ、疲労がたまっているなどです。
お子さんが高学年になってくると、自分から塾の通い方など、相談できることもありますが、低学年のお子さんですと、ママ・パパに言われたことを、とにかく一生懸命取り組むことが多いです。
その結果、「疲れがたまって、勉強ができない」ということになります。
⑤:環境が悪い

勉強をする環境が良くない場合です。
例えば、温度、空腹、眠気、周りの音などです。
空腹や眠気があるとイライラしやすかったり、集中しにくい場合があります。
また兄弟/姉妹が勉強の妨げになることもあります。周りで声を出したり、遊ばれていたら、勉強に注意が向きづらくなります。
勉強をする場所(環境)も大切になります。
勉強ができない子供への対処法

勉強が苦手なお子さんの対処法は、5つあります。
原因ごとに、1つずつ見ていきましょう!
- ①:勉強するメリットを作る
(原因:勉強するメリットがない) - ②:お子さんのつまづきを深堀りする
(原因:学習面のつまづき) - ③:勉強の量を適切な量に調節する
(原因:勉強の量が多すぎる) - ④:集中できる環境を作る
(原因:環境が悪い) - ⑤:休める時間を作る
(原因:体力的な辛さ)
①:勉強するメリットを作る(原因:勉強するメリットがない)

お子さんにとって、勉強することの楽しみ(メリット)を作りましょう。
例えば、勉強する楽しみですと・・
・ママ/パパが褒めてくれる
・花丸/シールがもらえる
・点数がつく
(前回より点数UPする)
などです。
もちろん、お子さんによって、楽しめるものが違ってくるので、ここは普段のお子さんの様子から、決められると良いと思います。
このように、その子とって、宿題をする楽しみがあれば、親御さんが怒らなくても、お子さん自身から宿題をするようになります。
✍小学校高学年以上のお子さんの場合
お子さんの「将来やりたいこと、興味のある分野」から、今できることを結びつけることもできます。
例えば、「YouTuberになりたい!」お子さんの場合、
YouTuberになるためには、何ができないといけない?→「要点をまとめる」→今やっていることの何に繋がる?→国語の文章題を解く。
このようなイメージです。「YouTuberになるためには、伝えたいことを要約する必要があるから、国語の文章題を要約する問題で練習できるね!」などです。
今の勉強が、自分のやりたいこと/なりたいものに、どう繋がっているのか?を具体的に一緒に確認できると良いです。
お子さんが勉強する納得感/必要性が上がり、勉強に取り組め、少しずつできるようになります。
②:お子さんのつまづきを深堀りする(原因:学習面のつまづき)

専門の窓口に相談するのが1つです。
グレーゾーンの子供の6つの接し方【困り/特徴/サポートを説明します!】をみて、お子さんの特徴に当てはまる場合は、専門の窓口へ相談も1つです。
参考程度に、相談窓口も載せておきますね。他には、「子育て支援センター」などもあります。
③:勉強の量を適切な量に調節する(原因:勉強の量が多すぎる)

勉強の量が多すぎる場合は、調節をしましょう。
食事でも、自分が食べられる量を超える量を毎回求められたら、ストレスが溜まり、何より体調を崩してしまいますよね。お子さんに合った「適切な量」が大切になります。
④:休める時間を作る(原因:体力的な辛さ)

日常的なスケジュールがぎっちり入っている場合、お子さんの休める時間、自由に過ごせる時間を作ることが必要になります。
私たちの仕事に休日があるように、お子さんにも休める時間が必要です。
お子さんが疲れていたり、モチベーションが下がっている様子があるときは、お子さんに聞いてみて、調整するのも1つです。
⑤:集中できる環境を作る(原因:環境が悪い)

お子さんが気が散る元を断ちましょう。
例えば、空腹や眠気、兄弟/姉妹が周りで遊んでいるなどです。
・おやつを食べたり、日頃から睡眠時間を十分にとり体調を整えておく
・家族に協力してもらい、勉強の時間は静かに過ごしてもらう
などです。
また、見過ごされがちですが、部屋の温度も大事です。適温を保ちましょう。
勉強できない子供の「勉強テクニック」

ここでは「勉強しやすくなるテクニック」を、6つ説明します!
- ①:命令/否定/質問攻めにしない
- ②:小さいことをほめる
- ③:一緒に学ぶ
- ④:楽しめる要素を入れる
- ⑤:自分で決めてもらう
- ⑥:プロに頼む
①:命令/否定/質問攻めにしない

「宿題しなさい!」「ここできてないじゃない!」
「宿題終わったの?何でまだできていないの?時間あったでしょ?」
こういった声かけは、お子さんの自己肯定感を下げてしまいます。
自己肯定感が下がれば、自信を失い、自分から物事に取り組む気力が無くなります。
「宿題いつやる?」「どれならできそう?」など、肯定的な関わりが大切になります。
②:小さいことをほめる

小さいことを褒めてあげましょう。
例えば、「宿題」でしたら・・
・宿題を把握していた
・宿題に必要な物が準備できた
・解ける問題は取り組めた
「宿題以外」でしたら・・
・ゴミ捨てを手伝ってくれた
・脱いだ服をかごに入れられた
・寝る時間を守れた
など、些細なことで構いません。
大人の方ですと勉強は、「社会に出てから使う」「内申点が上がる」など、イメージがわきます。
ただお子さんはそうはいきません。小さいゴールを決め、できたら褒めることを繰り返すことで、少しずつ遠いゴールでも頑張れるようになります。
最初は「こんなことも褒めるの?」と思われるかもしれませんが、怒られるより、お子さんが行動を起こせるので、結果的にできることが増えていきます。
③:一緒に学ぶ

ママ、パパも一緒に勉強するのも1つです。一緒に問題を解くのでもいいですし、「今から30分は家族それぞれ勉強の時間」と決めて、みんなでそれぞれの勉強(読書でもOK)に取り組むのも1つです。
「家族と一緒」で頑張れる子には、良い方法になります!
④:楽しめる要素を入れる

勉強そのものに、お子さんが楽しめる要素を入れるようにしましょう。少し前に、小島よしおさんの動画が、話題になっていましたね。
あれこそが、お子さんが楽しめる要素を入れるということです。
例えば・・
- ポイント制にして、1週間のスコアを表にする
- 制限時間を設けて、終わった時間(正解数でもOK)に合わせてご褒美を出す
- 親も一緒に解いて、正解数を競う
などです。これならご家庭でもできると思います。
お子さんが勉強そのものを、少しでもポジティブに捉えられる工夫が、大切になります!
⑤:自分で決めてもらう

「○○と○○どっちがいい?」と声を掛け、お子さんに選んでもらいましょう。
自分で選んだほうが、納得感があり、やる気が高まります。
私達も誰かに、「○○やって」と言われるより、「○○と○○どっちがいい?」を聞かれたほうが、やる気になると思います。これと同じ考え方になります!
思春期のお子さんの場合は、「勉強いつできそう?」など、自分で考えられる声掛けが良いでしょう。
年齢的に自分で考えて決めることができるためです。難しい場合は、選択肢から選んもらう形で大丈夫です!
⑥:プロに頼む

これまで紹介させていただいた方法が難しい場合は、プロの家庭教師に任せるのも1つです。
第3者の人だから、素直に聞けたり、学べることがあります。
私が指導してきて、評判の良かった家庭教師を紹介しますので、参考にご覧ください!
✍勉強以外の時間を満たしておく
勉強しない子に対して、多くのママ・パパは「勉強する場面」にのみ、目が行きがちです。
ただ、勉強以外の時間の過ごし方も、実は勉強には影響してきます。
多くの子にとって、勉強は積極的にやりたいことではないでしょう。少なくとも、この記事を読まれている方のお子様はそうではないでしょうか?
勉強をすることは、お子さんに負荷がかかることです。当然その負荷をどこかで調整(ストレス発散)しないと、継続は難しいです。
さきほどの「休める時間を作る」に似ていますが、勉強以外の時間で、お子さん自身が、気持ちを満たせる時間作りが大切です!
勉強できない子供の「役立つアイテム」

最後に、私が相談頂くことが多い、
・音が気になって集中しづらい
・姿勢がすぐに崩れる
お子さんに合ったツールを紹介しますので、参考にご覧ください!
☑音が気になって集中しづらいお子さん
※音に過敏で集中しづらい/些細な音が気になるお子さん用
☑姿勢が崩れやすいお子さん
※姿勢が崩れやすい/すぐに体を揺らしたがるお子さん用
「【これで解決!】勉強ができない子供の5つの原因とその対処法!」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。
- 【勉強ができない子供の原因】
・勉強するメリットがない
・学習面のつまづき
・勉強の量が多すぎる
・環境が悪い
・体力的な辛さ - 【勉強ができない子供への対処法】
・勉強するメリットを作る
・お子さんのつまづきを深堀りする
・勉強の量を適切な量に調節する
・集中できる環境を作る
・休める時間を作る - 【勉強ができる「勉強テクニック」】
・命令/否定/質問攻めにしない
・小さいことをほめる
・一緒に学ぶ
・楽しめる要素を入れる
・自分で決めてもらう
・プロに頼む - 【勉強ができる「役立つアイテム」】
・イヤーマフ(音を遮る)
・ピントスクール(姿勢を正す)
以上になります。
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