

子どもの言葉を発達を伸ばしたい方「子どもの言葉が増えてほしい。言葉の発達を促す遊び(おもちゃ)が知りたい」
このようなお悩みにお応えします。
☑本記事の内容
✅「感覚」を使う遊び
✅「体」を使う遊び(粗大運動)
✅「手先」を使う遊び(微細運動)
✅「口角・舌」を使う遊び
✅「人と関わる・一緒に楽しむ」遊び
✅言葉の発達を促す「ポイント」
お子さんの発達、特に言葉の発達を心配されてる方は、多くいらっしゃいます。
特に、周りの子が発する言葉が増えてくると、一層心配になるものだと思います。
この記事を執筆してる私は、療育支援・発達相談員を10年以上しており、
発達障害・発達がゆっくりなお子さん・親御さんの支援に携わってきました。
その支援経験を元に、本記事をまとめています。
また本記事では、オモチャだけではなく、
“発語を促すポイント” も紹介します。
参考になれば、幸いです。
「感覚」を使う遊び

言葉の発達を促す「感覚」を使った遊びは、
4つになります。
①:スクイーズ
- 感覚遊びの定番
- 握って、見て、感触を楽しむ
②:ボールハウス
- 全身の感覚を刺激できる
③:チューイー・チューブ
- 口まわりの筋力、舌の運動になる
- 口まわりの筋力が弱い、ヨダレが垂れやすい子向き
④:Chewy Tubes P’s & Q’s, Super Chew Set
- 噛み癖がある子向け
- それぞれの形状から、刺激が得られる
「体」を使う遊び(粗大運動)

言葉の発達を促す「体」を使った遊びは、
5つになります。
ここでは、粗大運動といって、体全身を使った大きな動きをする遊びを紹介します。
①:キッズ ピアノマット
- 踏んで、音を出して楽しむ
- 狭いスペースでも使える
②:ピーナッツ型 バランスボール
- 全身運動ができる
(乗っかる・転がす・蹴る)
③:ファットブレイン
- 座って前後に揺らす
- 安全性が高い
(表面のゴムで、転倒しにくい) - 逆さにして乗ることもできる
(平衡感覚)
④:トランポリン(折りたたみ式)
- ジャンプと同時に声が出やすい
⑤:バランスボード
- 掴む、登る、降りる
- 両手、両足の協調運動
「手先」を使う遊び(微細運動)

言葉の発達を促す「手先」を使う遊びは、
5つになります。
ここでは、指先などの細かい動き(微細運動)をする遊びを紹介します。
①:ニューブロック
- “作るのが好きな子” にオススメ
- お手本を見ながら作る子も多い
②:ナットとボルト 建築セット
- 差す、まわす
(微細運動)
③:ひものおもちゃ
- つまむ、紐を通す、引っ張る
(微細運動)
④:ひもとおし(カラービーズ)
- 6種類以上のビーズ
- “作業系の遊びが好きな子” にオススメ
⑤:ビジーボード
- 微細運動ができる
(マジックテープ・紐・ボタン等) - 並べる、積む、倒す、組み立てる等、遊び方が豊富
「口角・舌」を使う遊び

「口角・舌」を使う遊びは、4つになります。
①:アンビトーイ トランペット
- 口周りの運動になる
- 息を吐く練習が楽しくできる
※自分が吐く息、音に意識を向ける
②:吹き戻し笛
- 口周りの運動になる
- 息を吐く練習が楽しくしやすい
※”自分が吐く息・音” に意識を向ける
③:シャボン玉
- 口周りを意識する練習になる
(口をすぼめる⇨維持⇨息を吐く)
④:アンパンマン うちのこ天才 ハーモニカ
- 口角、舌の運動になる
「人と関わる・一緒に楽しむ」遊び

言葉の発達を促す「人と関わる」遊びは、
3つになります。
①:おままごとセット 木製 マグネット キッチン
- 丸みがあり安全性が高い
- 磁石つきで力がいらない
- 自然な発語を促しやすい
(子どもにストレスをかけない)
②:アンパンマン ことばずかん
- 複数の遊び方で言葉に触れられる
- タッチペンの音声で興味を引きやすい
(物には名前があるということに)
③:アンパンマン 知育パッド
- タブレットに興味がある子向け
- おもちゃに興味が薄い子にも良い
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言葉の発達を促す「ポイント」

言葉の発達を促す「ポイント」は、
3つになります。
1つずつ見ていきましょう。
①:発語の後に「本人のメリット」を作る
②:「発語が出やすい状況」を作る
③:「発語が出たら」要求に応える
(出しやすい音/言葉)
①:発語の後に「本人のメリット」を作る

「お子さんが発語(発声)をしたら、お子さんにとって嬉しいこと(メリット)がある」という流れを作っていきます。
遊びたいおもちゃがあったら、手を伸ばして取ろうとしても貸してもらえないけど、
発語(発声)ができたらすぐに貸してもらえる、という経験を重ねると、
「言葉(音)で伝える⇨良いことがある」という認識(学び)に繋がります。
この認識ができると、意図的に発しようとするので、発語/発声(自発的な)に繋がります。
『お子さんが、発することができる言葉や音が出せたら、要求に応える』イメージになります。
②:「発語が出やすい状況」を作る

発語を増やすには、“本人の要求を活かす” が、効果的になります。
発語とは、言葉を通して “相手に自分の意思を伝える” ことです。
ただ、伝える理由(動機)がないと、
お子さんが “発語(伝える)をする”行動が、なかなか増えません。
よくある例ですと、親御さんが、お子さんの言いたいことを察し、先回りすることで、
お子さんが言葉で意思を伝える場面が、少なくなってしまうケースです。
大事なことは、 “お子さんの要求が出やすい場面” を作っていくことです。
具体的には、“お子さんの好きなモノ” を目に見える場所(本人が取れない)に置くことです。
ちょっとイジワルに感じるかもしれませんが、発語が増えれば、
この先の生活でお子さん自身が過ごしやすくなります。
ちなみに、よくある “要求が出やすいモノ” は、下の様なイメージになります。
・お菓子/食べ物/飲み物
・オモチャ
・スキンシップ
(ex.くすぐり・高い高い)
お子さんの好きなもので試してみましょう。
③:「発語が出たら」要求に応える(出しやすい音/言葉)

“要求したくなる環境” が作れて、
実際にお子さんから発語(発しやすい音・言葉)が出たら、
すぐに、要求に応えます。
・お菓子がもらえた
・抱っこしてもらえた
・オモチャを出してもらえた
など、発語をしたことで、お子さんが得られるメリット(喜び)があれば、
次の発語にも、繋がりやすくなります。
これを繰り返していくと、本人は、
「伝えれば、何か良いことがある(要求に応えてもらえる)」と感じる様になり、
“お子さんからの発信” が増えてきます。
✍全部の要求を通さないとダメ?ワガママにならない?
ここまでの内容を読まれて、疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
生活の中ですと「この要求には応えられない!」という場面も、沢山ありますよね。
結論から言いますと、全部の要求に応える必要はありません。
ご家族の中で、“どこまでの要求をOKとするか” のラインを決めておけば、大丈夫です。
事前に決めたOKラインの範囲内で、お子さんの要求に応えて、発語を増やしていきましょう。
※お子さんの混乱を避ける為、OKラインは、コロコロ変えない方が良いです
⚠無理は禁物!マイペースに進めることが大切
普段の生活は、家事・育児・仕事など…やることが、山の様にありますよね。
発語に繋げる方法が分かっても、親御さんの大きな負担になってしまっては、本末転倒です。
・「寝る前に1回」
・「週末に3回」
など、親御さんの “無理のなく継続できるペース” で進めていくことをお勧めします。
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【発達ゆっくりな子のその後は?】療育の現場の事例紹介~今、家族に出来ること~
「【療育支援員が紹介】言葉の発達を促す遊び21選!言葉を増やす3つのポイント」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。
✅「感覚」を使う遊び
・スクイーズ
・ボールハウス
・チューイー・チューブ
・Chewy Tubes P’s & Q’s, Super Chew Set
✅「体」を使う遊び(粗大運動)
・キッズ ピアノマット
・ピーナッツ型 バランスボール
・ファットブレイン
・トラポリン
・バランスボード
✅「手先」を使う遊び(微細運動)
・ニューブロック
・ナットとボルト幼児のおもちゃ
・ひものおもちゃ
・ひもとおし
・ビジーボード
✅「口角・舌」を使う遊び
・アンビトーイ トランペット
・吹き戻し笛 応援ホイッスル
・シャボン玉
・アンパンマン うちのこ天才 ハーモニカ
✅「人と関わる・一緒に楽しむ」遊び
・おままごと
・アンパンマン ことばずかん
・アンパンマン 知育パッド
✅言葉の発達を促す「ポイント」
・発語の後に “本人のメリット” を作る
・”発語が出やすい状況” を作る
・”出しやすい音・言葉” が言えたらOKにする
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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