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【グレーゾーンの子ども】癇癪を減らす3つの接し方!療育指導員が解説!

投稿日:2020年12月22日 更新日:

子どもの癇癪で困っている方「癇癪がひどくて困っている。思い通りにいかないとすぐに大声を出したり泣いたりする。癇癪を減らす接し方を知りたい」

このようなお悩みにお答えします。

☑本記事の内容



癇癪とは


癇癪の原因


・癇癪の接し方


癇癪のNGな接し方


・親のイライラ対策


・家庭で解決が難しいときの方法


癇癪は、お子さんや親御さんも疲弊して、大変ですよね。家はもちろん、外出先だと、周囲の目も合って余計疲れると思います・・。

この記事の執筆者の私は、療育指導を10年以上しています。支援をする中で、癇癪の相談を頂くことが多く、対処に困っている方が大勢いらっしゃいました。

そこで本記事では、「癇癪の原因/対処法/NGな対処法/親のイライラ対策」を解説したいと思います。

誰にでもすぐに実践できる内容になっていますので、安心して読み進めてください。

※主に発達障害/グレーゾーンのお子さんを想定していますが、内容自体はどのお子さんにも活かせます。

癇癪とは

癇癪とは・・



①:床に寝そべって泣く


②:周りの人を叩く/蹴る/噛む


③:物を投げる、壊す


④:自分を傷つける
※頭をたたく、壁に頭突きなど


このような行動になります。どう接すればいいか、困ってしまいますよね・・。

ただ、癇癪を含めたお子さんの全ての行動には、必ずその子なりのメッセージ(意味)があります。

この意味を把握し、接することが大切になります。癇癪とは、大きく2つの意味があります。



①:自己表現


②:意思を伝える手段


1つずつ解説していきますね。

①:自己表現

自分の気持ちを表現する手段として癇癪を起こします。「イヤ!」「イライラ」などの気持ちを表現し、誰かに伝えたいというより、自己完結するイメージです。

癇癪が頻発するお子さんは、言葉の発達がゆっくりな場合が多いです。本来なら、言葉で自分の気持ちを伝えられる所が、言葉の未発達が原因で、「癇癪」という表現になりやすくなります。

お子さんの発達に合った、「適切な自己表現」を身につけることが、必要になります。


【関連記事】

グレーゾーンの子供の6つの接し方【困り/特徴/サポートを説明します!】

②:意思を伝える手段

相手に自分の意思を伝える「コミュニケーションの手段」として、癇癪を起こしている場合です。癇癪の中で、一番多いパターンといってもいいでしょう。

お子さんは、癇癪を起こせば、要求が通る/親が動いてくれると誤学習(間違った学び)をしていることが多いです。


これは今まで、大人がお子さんの癇癪に対して、要求に応えていたやりとりが続いたことが、原因になっていることが多いです。

こちらについては後述します。癇癪への適切な対応/癇癪以外の行動(代替行動)を教えていく必要があります。

癇癪の原因

癇癪の原因は3つあります。それぞれの原因を見ていきましょう。



①:ほしい&やりたい欲求


②:やりたくない/拒絶


③:注目がほしい


①:ほしい&やりたい欲求

  • 癇癪で一番多い
  • 欲しい物&したいことの要求
  • 一貫した対応が必要
  • 要求を通すと悪化する※

※ex.欲しいお菓子がもらえない→癇癪→お菓子をあげる

②:やりたくない/拒絶

  • 苦手&興味ないことを避ける行動
  • 課題が難しい&興味ない時が多い
  • 見通しがあると取り組みやすい
  • 無理強いすると一層、癇癪が強くなる

③:注目がほしい

  • 周りの人の注意を引くための行動
  • 周りの人の反応を楽しむ
  • 適切な注目の引き方を知らない
  • 周りの人の反応を確認する
    (注目を得られているか)

※ex.親が他人と会話中に、大声を出す/物を落とすなど

癇癪の接し方

癇癪に関わらずですが、癇癪など困った行動の解決には、原因へのアプローチが必要です。まず原因を絞っていきます。

原因にアプローチできれば、癇癪自体が減り、癇癪を起こしたとしても、落ち着く時間が短くなります。とても簡単ですので、安心して読み進めてください。

まず行動が起きるときは、3つの要素に分けられます。「お菓子を食べる」という行動で見ていきましょう。

もう1つ例をみていきましょう。

このように、行動とは「きっかけ→行動→結果」の流れで繰り返されます。

そして行動には、2つの特徴があります。

・行動した後に、その人のメリットあり→その行動は増える
・行動した後に、その人のメリットなし→その行動は減る

ここは、言葉だけではイメージしづらいので、具体例で、理解を深めていきましょう。

料理を作る母親の例になります。

料理を作った結果、家族が喜んでくれれば(母親のメリット)、「また作ろう!」と、次も料理を作ろうと思います(行動が増える)。

逆に家族の反応が悪ければ(母親のデメリット)、料理を作ろうとは思わないですよね(行動が減る)

この行動の特徴を理解/利用して、接する関わることで、癇癪の解決に近づくことができます。

次は原因の種類/絞り方を見ていきます。同じ行動でも、原因によって対処法が分かれます

ここでは「癇癪を起こす」という行動を、原因別で解説していきますね。

その①:ほしい/やりたい欲求

・癇癪による要求には応えない
・適切な要求(表現)のみ応える

もし、要求に応えられないことが、事前にわかっている場合は、なるべく要求がでづらい環境を作りましょう。

例えば、

・マックに行きたくて癇癪が出る子:マックの前は通らない
・お菓子を買ってほしくて癇癪を起こす子:お菓子コーナーの近くは通らない
・オモチャを買ってほしくて癇癪を起こす子:事前にオモチャが買えないことを伝えておく

のイメージになります。なるべく癇癪のキッカケになるものが、お子さんの視界/耳に入らないようにすることが、大切になります。

せっかく適切な要求が上手にできても、お子さんのメリットがない(要求が通る)ので、適切な要求が減っていきます・・。

癇癪以外の方法で伝えれば、嬉しいことがある(要求が通る!)と理解し、経験を積んでいくことが、大切になります。

:やりたくない/拒絶

・無理やりさせない
・子供ができるレベルに調整する
・子供にできそうなものを選んでもらう
・できたときに褒める

発達障害/グレーゾーンのお子さんは、興味が限定されていたり、「やりたくないこと」への拒否感が強く出やすいことが多いです。

まずは「楽しく、続けられる」ことが必要です。例えば、片付けを促す場面でしたら、何個片付けられるか親と競争をする、などです。

1個入れたら1ポイントカウントして、片付けが終わったら、どっちが多くポイントを貯められたか発表するなど、ゲーム性を取り入れたりすることです。

あとは、お子さんに選んでもらうことも1つの方法です。「どれならできそう?」「○○と○○ならどっちができそう」などです。

大切なのは、どうやらせるかではなく、「やりたい!」「ちょっとやってみようかな」と、いかに思ってもらえるかです。

お子さんの好きな要素を、どう入れるか考えてみましょう。

③:注目がほしい

・不適切な行動には反応しない
(注目を与えない)
・適切に注目が引けたときは応える
(注目を与える)

癇癪では、誰も反応してくれない(注目得られない)けど、言葉で呼べたら(適切な注目引き)、ちゃんと聞いてくれた(注目得られた)という、経験をしてもらうことが大切です。

もし頭突き、噛みつきなど、怪我の恐れがある癇癪は、怪我がないようお子さんの近くで安全確保し、落ち着くまで見守りましょう(反応は最小限にしつつ)。

このように、同じ癇癪でも、原因によって、対処法は変わってきます。これは、発達障害/グレーゾーンに関わらず、どんなお子さんの困った行動にも活用することができます。

このアプローチは、療育の現場では多用されている、非常に効果的な手法になります。

✍注意点

お子さんのコンディションが良くないとき(眠い/空腹/風邪気味など)は、まずコンディションを整えましょう。生理的な原因が関係している場合、正しい接し方だけでは解決が難しくなります。

癇癪のNGな接し方

ここでは、避けたいNGな接し方を3つ解説します。

困っている方ほど、これから解説するNGな接し方をされている傾向にあります。



①:物を与えて解決


②:怒る


③:迷う(動揺する)


1つずつ解説していきます。

①:物を与えて解決

癇癪を通して物がもらえたら、癇癪はさらに増えます。物を与えるのは、その場しのぎになり、長期的に悪化していきます。

ただ、今回解説した接し方(ex.要求に応えない)をすると、一時的に癇癪が増える可能性が高いです。

お子さんからしたら「今まで良かったのに、何で今日はダメなんだよ!」と怒るでしょう。

実はここが、踏ん張りどころなのです。
お子さんが・・



「癇癪しても何も変わらないな」


「○○(言葉で要求など)の方が、良いことあるな」


と思ってもらえるまでが、お子さんとの根比べです。ここは癇癪の解決には、避けて通れないところになります。

最初が一番エネルギーが必要ですが、長い目でみると、こちらの方が負担が軽くなります。

✍困った行動には傾向がある

お子さんの困った行動には、傾向があります。癇癪に対して適切な対応(ex.要求を通さない)をすると、一時的に癇癪が増えます。
図をご覧ください。

お子さんが「癇癪を起こしても意味がないと理解した瞬間」に、癇癪が減ります。ピークを超えるまでが勝負です。

逆にこのピークの前に「癇癪がひどくなったから、やっぱり物をあげなきゃ」とすると、

お子さんとしては「粘れば良いこと(メリット)がある」と誤った学習し、より癇癪が強まります。

このピークを超えることを目指して、関わっていくことが大切になります。

②:怒る

怒ることは解決にはなりません。お子さんがどの行動をすればいいのか、伝えられないためです。

「自分はダメなんだ・・」「もうやりたくない!」とネガティブな感情/ストレスが溜まり、お子さんの自己肯定感が下がります。

正しい関わり方で丁寧に進めていきましょう。

③:迷う(動揺する)

毅然とした対応が必要です。癇癪を起こしても「何も変わらない」ことを理解してもらうことが、大切です。

癇癪を起こすことで、親御さんが迷っていたら、「動いてくれるかも?良いことあるかも?」とお子さんの期待が膨らみます。

そして期待が高まれば、癇癪を起こす動機になります。

✍注意点

正しい接し方で癇癪が減っても、それだけでは解決には不十分です。癇癪の代わりとなる行動を、伝えていく必要があります。

理由は、適切な方法を知らないお子さんは、癇癪の変わりに違う困った行動をすることがあるからです。

癇癪になる前に「言葉で教えて」など適切な方法を伝え、それができたら全力で応えつつ、褒めましょう。

親のイライラ対策

癇癪の接し方が分かっても、「頭で分かってても、怒っちゃいそう・・」と思われる方も少なくないかもしれません。育児って本当にストレスが溜まるので無理もありません。

そんな方は、ご自身のストレスを、少しでも減らすことをオススメします。親の状態が良くないと、お子さんに必ず影響が出ます。

お子さんのためにも、まだされていない方は、できそうなものから、ぜひ試してみてください。



①:人に話を聞いてもらう


②:子どもと離れる時間を作る


③:子どもの成長を振り返る


④:睡眠をとる


①:人に話を聞いてもらう

家族でも友人でも、「話を聞いてくれる人がいる」ことは大切です。話を聞いてもらえるだけで、気持ちが軽くなることも多いです。

もし話せる人がいない方は、個人的にはツイッターがオススメです。

同じ悩みを抱えている方のお話が知れるので、「自分だけじゃない!」と前向きな気持ちになれることもあります。

②:子どもと離れる時間を作る

子どもと離れる時間を作り、一呼吸おくことのも効果的です。

例えば、ご家族や親族に預けて30分だけ外出をする、子どもの習い事の間離れる、保育園の一時預かりを利用する、などがあります。

お子さんに罪悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、親が無理をしてイライラした状態で接するより、お子さんにとってもずっと良いと思います。

もし「近くに頼れる人なんていないよ!」という方は、お子さんの安全を確保した上で、別の部屋に行って、深呼吸をしたり、好きな音楽を聴く、コーヒーを一杯飲むなどして、心を落ち着かせるのもいいでしょう。

③:子どもの成長を振り返る

過去のお子さんと比べて、振り返ることです。例えば「1ヶ月前は、自分の意思を言葉で伝えられなかったけど、今は少し言葉で言えるようになった!」などです。

もし療育を受けているお子さんでしたら、少し前の指導計画と今の指導計画を見比べるのをオススメします。

「こんなことやってたっけ・・?」と今では当たり前にできることが、実は以前の目標で頑張ってたこと・・ということは、よくあります。

④:睡眠をとる

これは当たりすぎる話なのですが、睡眠不足は心身のコンディションを乱す原因にもなります。ある程度意識して睡眠時間を確保されることをオススメします(○hは寝る!など)。

正しい知識があっても、体調が優れなければ実践はもちろん、できない自分を責め、親御さんが精神的にストレスを溜め込んでしまいますので・・。

家庭で解決が難しいときの方法

家庭内で解決がむずかしい場合、解決する方法は、主に3つあります。



①:療育


②:ペアレントトレーニング


③:独学(本/ネット)


1つずつ見ていきましょう。

①:療育

療育とは、お子さんと親御さんの訓練になります。主にお子さんの訓練がメインになります。詳細は、こちらをご覧ください。


【関連記事】

【通所受給者証の3つのデメリット】メリット/申請方法も解説します

②:ペアレントトレーニング

親御さんが専門家から直接指導を受け、お子さんの関わりを学ぶ講座のことです。区では、安い費用で受講ができるものもあります(どのお子さんにも共通する広い内容)。

個人的には、癇癪など具体的に解決したい問題がある場合は、民間の個別のペアレントトレーニングをオススメします。

③:独学(本/ネット)

本で学ぶ方法もあります。学ぶことに意欲があり、継続できる方には、オススメになります。

【関連記事】

【厳選3冊】オススメのグレーゾーンの子どもの本

【厳選5冊】オススメの自閉症スペクトラムの子供の本

「【グレーゾーンの子ども】癇癪を減らす3つの接し方!療育指導員が解説!」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



【癇癪とは】
・自己表現
・コミュニケーション手段


【癇癪の原因】
・欲しい/やりたいをしたい
・嫌なことを避けたい
・注目を引きたい


【癇癪の接し方】
・適切な表現の要求に応える
・できるものを子どもに選んでもらう
・適切な注目引きに応える


【癇癪のNGな接し方】
・物を与えて解決
・怒る
・迷う(動揺する)


家庭で解決が難しいときの方法
・療育
・ペアレントトレーニング
・独学(本/ネット)


以上になります。

本記事が参考になれば、幸いです。


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【クレーン現象】時期、原因、接し方について

-グレーゾーン

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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