

言うことを聞かないADHDの子供の対応方法を知りたい方へ「子供が言うことを聞かなくて困ってる。他の子はできるのに、なんでうちの子は言うこと聞けないの?子供にどう関われば言うこと聞いてくれる?」
こういった疑問にお答えします。
✓本記事の内容
- 言うことを聞かないADHDの子供の原因
【2つ】 - 言うことを聞かないADHDの子供の対応方法
【脱!習い事の迷惑】 - 言うことを聞かない行動の解決方法
【脱!習い事の迷惑】
この記事を執筆しいている私は、1,000名以上の発達障害児に療育指導をしてきました。
その中でも、ADHDの子供の育児に悩まれているママ/パパから「接し方」「癇癪の対応の仕方」など様々な育児相談を受けてきました。
その中でも圧倒的に相談数が多かった「子供が言うことを聞かない」をテーマに本記事で解説していきます。
内容は凄くシンプルです。
誰にでも今日から実践できる様になっています。
育児にストレスは付き物ですが、過剰なストレスは体に毒です。
過剰なストレスとは、今日でお別れです!
今回は、「今日からできる!言うことを聞かないADHDの子供への3つの対応法」について見ていきましょう。
「ADHDって何となくでしか分からない・・」という方は、
【療育セラピストが解説】ADHDの子供の3つの特徴と7つの対応法
をご覧ください。
発達障害の子供と関わる上で、特性の理解が最初の1歩になります!
言うことを聞かないADHDの子供の原因【2つ】

対応方法を考える上で、原因がわからなければ、始まりません。
まず原因から見ていきましょう。
子供の行動の原因は4つにわかれます。ADHDに関わらず、自閉症やアスペルガーの子供も全てです。
- その①:注目引き
- その②:回避
- その③:目的要求
- その④:刺激遊び
「この言葉どういう意味?」という方は、
【療育セラピストが解説】ADHDの子供の癇癪を減らす3つの方法
を確認の上、次の内容に進みましょう!
より深く本記事の内容を理解することができます!
言うことを聞かないADHDの子供の対応方法【脱!習い事の迷惑】

行動の原因と構造については、理解できたと思います。次は、対応方法を解説します。
「言うことを聞かない行動」の原因は、2つです。
- 1:回避
- 2:目的要求
本来、子供の行動の原因は4つですが、「言うことを聞かないADHDの子供の行動の原因」は、主に2つに絞れます。
たまに、注目引きが原因のこともありますが、ほとんどのケースは、これから解説する2つで解決できます。この2つの関わりを理解できれば、他の原因にもアプローチできますので、安心して読み進めてください。
では「言うことを聞かない」という行動を、原因別で見ていきましょう。「オモチャの片付けを促す母親のケース」で解説します。
1:回避


1-1:無理やりさせない
一言でいうと、「子供ができるレベルに下げて促す」です。
例えば、オモチャを10個片付けさせたいけど、拒否感が出る。その場合は、片付けるオモチャを減らし、子供ができるレベルに下げ、成功体験を積んでもらうことが大切です。
1-2:子供が「やりたい」と思える促しをする
一緒に競争したり、オモチャを1個入れるごとに「1ポイント!」といって、ゲーム性を入れることで、子供が自発的に、行動しやすくなります。
1-3:できたときに褒める
片付けた結果、子供にとっての喜び(メリット)がないと、次の行動に繋がりません。必ず褒める、ハイタッチなど、子供が喜ぶ関わりをしましょう。ここが抜ける方が、非常に多いです。
ときどき「レベルを下げたら、甘えて、そのレベルじゃないとできなくなる」と、心配される方がいますが、問題ありません。
理由は、下げたレベルができるようになったら、少しずつレベルを上げていき、繰り返し行動する→習慣化される→子供にとって頑張らなくてもできるようになる、ためです。レベルを上げる目安は、8割の成功です。
内容によりますが、10回中8回以上できることが2~3日連続でできれば、次のステップに進んで大丈夫です。
2:目的要求


2-1:事前に約束をする
TVを見る前に約束をする。「当たり前じゃん!」と思われる方が多いかもしれませんが、ここが適切にできていない方が多いです。
親が一方的に約束を伝えて終わらせているパターンです。子供は納得していない、もしくは理解していない状態で、TVをみせていることが多いです。
子供に「約束を復唱してもらう、目を見て返事をしてもらう」など、伝わっていることを確認しましょう。
2-2:約束は視覚的に残す
約束をするときは、視覚的に残す(時計にシールを貼る、約束を紙に残す)、です。 約束の時間について「○時で終わりじゃない!」など、揉めてしまう子供もいます。
ADHDの特性を考えると、約束の時間を忘れることも、十分に考えられます。誰が・いつ見ても思い出せるよう、視覚的に残しましょう。
2-3:カウントダウンをする
5分、もしくは10分ごとなど、子供に合わせて「あと○分で終わりだよ~」と声をかけるのも有効です。ここは子供によって変わるので、反応を見て決めていきましょう。
判断するポイントは「約束が守れたか」です。どの関わりが、約束を守れる回数が一番多かったか?、これを確認しながら、効果的な関わりを継続していきましょう。
言うことを聞かない行動の解決方法!【脱!習い事の迷惑】

ここについては、私の別の記事と同じ内容になります。
本記事の冒頭でも紹介させて頂いた、
【療育セラピストが解説】ADHDの子供の癇癪を減らす3つの方法
の後半部分をご覧ください。
こちらの後半部分では、3つの解決方法を紹介させていただきました。どの方法でも大切なのが、振り返りをすることです。その方法を実践し、子供の行動にポジティブな変化が合ったか?ここを定期的に確認してみましょう。
具体的には「子供が1日に言うことを聞く回数が増えたか」です。厳密に回数を記録する必要はないですが、言うことを聞く回数が、前より増えていれば、子供が成長していることが、把握できます。
成長しているなら、今の子供の状態と関わりが合っているということです。目安は実践回数にもよりますが、1ヶ月に1回、振り返りをする時間をとって良いと思います。家族で時間をとって、複数の視点で意見をすり合わせをすることが理想です。
「【プロが解説】言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応法【もう習い事の迷惑になりません!】」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
- 言うことを聞かないADHDの子供の原因
【①回避 ②目的要求】 - 回避の対応
【①求めるレベルを下げる ②やりたくなる工夫をする ③できたときに褒める】 - 目的要求の対応
【①事前に約束をする ②視覚的に残す ③カウントダウンする】 - 解決方法
【①療育 ②ペアレントトレーニング ③独学(ネット・本)】 - 解決方法
【1ヶ月に1回振り返りをする】
以上になります。
今日から、1つ関わりを実践してみてください。
本記事以外でも、すぐに実践できる知識・関わり方を紹介していきたいと思います。
参考になれば幸いです。
[…] 今日からできる!言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応方法 […]
[…] 【プロが解説】言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応法 […]
[…] 【プロが解説】言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応法 […]
[…] 【プロが解説】言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応法【もう習い事の迷惑になりません!】 […]
[…] 【プロが解説】言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応法【もう習い事の迷惑になりません!】 […]
[…] 【プロが解説】言うことを聞かないADHDの子供の2つの対応法【もう習い事の迷惑になりません!】 […]