ADHD

【療育セラピストが解説】ADHDの子供の癇癪を減らす3つの方法

投稿日:2020年3月16日 更新日:

ADHDの子供の癇癪の対応方法を知りたい方「些細なことで暴れてて困ってる、原因がわからない、止める方法がわからない。子供の要求に応えてるから、今は何とかなってるけど、このままでいいの?」

こういった疑問にお答えします。

✓本記事の内容

  • ADHDの子供の癇癪の原因
    【4つ】

  • ADHDの子供の癇癪の対応方法
    【3つ】

  • 癇癪の解決方法
    【3つ】

療育指導員歴10年の私が

これまで実践してきた指導の中で、効果的だったノウハウを厳選して、記事にまとめています。

ABA(行動分析)を元に、体系化されていますので、育児に自信がない方でもすぐに実践できる内容になっています。

専門書には、たくさんのアプローチが載っていますが、いざやるとなると、何から手を付けていいか分からないですよね。

子供の行動の原因と対応法が分かるだけで気持ちが軽くなります。

また正しい対応ができれば、癇癪は確実に減らせます。

そのためには正しい知識/考え方/手順が必要になります。

少しでもお役に立てれば幸いです。

子供の行動には必ず原因があります。その原因にアプローチしない限り、根本的な解決はむずかしいです。癇癪は、子供も親も疲弊しますよね。ここで解説するノウハウを活用し、穏やかな家族の時間を作っていきましょう。

今回は「ADHDの子供の癇癪を減らす3つの方法」について見ていきましょう。

「ADHDってそもそも何?」という方は、

【療育セラピストが解説】ADHDの子供の3つの特徴と7つの対応法

をご覧ください。確認してください。

※記事は3分くらいで読み終わります。深掘りした解説は、関連記事を貼っておきました。

ADHDの子供の癇癪の原因【4つ】

対応方法を考える上で、原因がわからなければ始まりません。まず原因から見ていきましょう。

子供の行動の原因は4つにわかれます。ADHDに関わらず、自閉症やアスペルガーの子供も全てです。

  • その①:注目引き
  • その②:回避
  • その③:目的要求
  • その④:刺激遊び

その①:注目引き

  • 周りの人の注意を引くための問題行動
  • 周りの人の反応を楽しむ様子がある
  • 適切な注目の引き方を知らない

※ex.親が誰かと話し中に、大声を出す、叩く

その②:回避

  • やりたくないことから逃げる行動
  • 子供にとって課題の難易度か高すぎたり、興味がないことがきっかけで多い
  • 無理にさせると一層拒否感が強くなる

その③:目的要求

  • 子供の目的(欲しい物、したいこと)を通すために要求する問題行動
  • 親が要求を通して、問題行動を悪化させているケースが多い
  • 親の一貫した対応が特に求められる

※ex.欲しい物が買ってもらえない→癇癪

その④:刺激遊び

  • 感覚遊びの1種
  • 自分に感覚を入れて楽しむ行動
  • 集団行動やコミュニケーションに支障が出やすい

※ex.自分の顔の前で手をひらひらさせる、その場でグルグルまわる、独り言をずっと言っている、座ってる時に体を揺らす、など

ADHDの子供の癇癪の対応方法【3つ】

対応するには、行動の原因を把握する必要があります。さきほど、4つの原因について解説しましたが、ADHDの子供の癇癪の原因は、その中の3つになります。そして、ここから、原因をしぼる必要があります。

まずは、「原因のしぼり方」を解説します。専門的に言うと「行動分析」ともいいますが、ここで解説するのは、誰にでもすぐにできる簡単なものです。安心して読み進めてください。

まず行動が起きるときは、3つの要素に分けられます。「お菓子を食べる」という行動で見ていきましょう。

もう1つ例をみていきましょう。

このように行動とは「きっかけ→行動→結果」のサイクルで繰り返されます。そして行動とは、行動後にメリットがあれば、その行動は増える、なければその行動は減るという特徴があります。

具体例で理解を深めていきましょう。料理を作る母親の例です。

料理を作った結果、家族が喜んでくれれば「また作ろう!」と料理をしようと思います(行動が増える)。逆に家族の反応は悪ければ、料理を作ろうとは思わないです(行動が減る)

この行動のサイクルを理解し、子供の関わりで応用することが、子供の癇癪を解決する、最も効果的な対応方法です。そして同じ行動でも、原因によって対応の方法が分かれます。

ここでは、「暴れる」という行動を、原因別で解説していきます。

その①:注目引き

  • 不適切な行動には無反応
    (注目を与えない)
  • 適切に注目が引けたときは応える
    (注目を与える)

その②:回避

  • 無理やりさせない
  • 子供にできるレベルに下げて促す
  • 子供が「やりたい」と思う促しをする
  • できたときに褒める

その③:目的要求

  • 不適切な行動の要求には応えない
  • 適切に要求できたときは応える
    (可能な範囲で)

このように、同じ「暴れる」という行動でも、原因によって、対応方法は変わっていきます

1回で理解ができない場合は、何回でも読んでみて下さい。ここは療育の現場では多用されている、非常に効果的な手法になります。

行動は表面的な事象に過ぎません。大切なことは「行動」ではなく「原因」にアプローチし、根本解決をしていくことです。

癇癪の解決方法【3つ】

親だけで、解決がむずかしい場合、解決方法は、大きく3つあります。

  • 療育
  • ペアレントトレーニング
  • 独学(本/ネット)

その①:療育

区の療育施設や民間の発達障害児向けの教室に通う方法があります。時間・体力・経済的に余裕がある場合は、直接専門家の指導を受けることが、最も効果的です。

まずは療育の必要性があるのか、相談にいかれることをおすすめします。

関連記事

ADHDの子供の療育とは【種類・費用・通所受給者証のメリット/デメリットを解説】

相談窓口は、3箇所あります。詳細は、

ADHDの子供の検査とは【種類/受診方法/相談窓口まで徹底解説】

の後半のご覧ください。

その②:ペアレントトレーニング

親が専門家の指導を受け、子供の関わりを学ぶ講座のことです。区で、安い費用でも実施されていますが、広く浅い知識になるため、強い困りがある場合は、民間の個別のペアレントトレーニングをオススメします。

「今は困ってないけど何となく不安だなぁ」という方は、区のペアレント・トレーニングで良いと思います。

詳細は、

【ADHDの子供の親向け】ペアレントトレーニングとは【種類/費用/内容など概要を説明します】

をご覧ください。

その③:独学(本/ネット)

深刻な困りではない、親が学ぶ・実践することが可能、という場合は、オススメです。

ネットの場合、わかりやすく、必要な部分だけまとまって学べるものが、ほとんどないため、私のブログ記事を活用してもらうのも、1つの方法です。「これなら続けられる、わかりやすい」と思える情報で学ぶのが、一番良いです。

親が本やネットで学び、子供への関わりを工夫していくことです。

本で学ばれたい方

【ADHDの子供の親向け】おすすめのADHDの本【厳選5冊】

をご覧ください。

私が実際に読んだオススメの本になります。

ネットで学ばれたい方

仕事や家事で忙しく、限られた時間の中でも、子供に関わる上で必要な情報だけ把握できるよう、厳選しています。

また具体的な対応方法、困りの解決方法を知りたい方にもオススメです。

目的にあった情報サイトを活用してみましょう。

「【療育セラピストが解説】ADHDの子供の癇癪を減らす3つの方法」のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • ADHDの子供の癇癪の原因
    【①注目引き ②回避 ③目的要求】

  • 行動<原因、にアプローチ

  • 行動
    【「きっかけ→行動→結果」のサイクル】

  • 原因を見極め
    【行動のサイクルで整理する】

  • 適切な行動のあと
    【子供にメリットを実感してもらう】

  • 不適切な行動のあと
    【子供にメリット実感させない】

以上になります。 子どもの行動には、子供なりのメッセージが隠れています。そこを汲み取って、適切な表現に導いていくことが親として大切な務めになります。

関連記事も貼っておきました。

家でもできる!ADHDの子供の感情コントロールの3つの方法

こちらも合わせて確認できると、参考になると思います。

-ADHD

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