

発達が気になる子の幼稚園選びで、悩まれている方「うちの子に合う幼稚園ってあるの?どう選べばいいの?子どもに合う幼稚園の選び方が知りたい」
このような疑問にお答えします。
☑本記事の内容
✅「ADHD/グレーゾーンの子」に合う幼稚園の4つの特徴
✅「ADHD/グレーゾーンの子」の幼稚園選びの3つのポイント
「幼稚園に入園できるか心配・・」「うちの子に合う幼稚園ってあるのかな」
お子さんの幼稚園選びは、何が正解が分からず、不安を感じる方も少なくないと思います。
この記事を執筆している私は、療育指導員を10年以上していて、1,200名以上の発達障害のお子さんとその親御さんを支援してきました。
その経験を元に、本記事では、幼稚園選びのポイントを4つにまとめてみました。
お子さんが安心して楽しめる幼稚園が見つかるキッカケになれば幸いです!
「ADHD/グレーゾーンの子」に合う幼稚園の4つの特徴

ADHD/グレーゾーンには、いくつか特徴があります。この特徴に配慮される環境なのか、ここがとても大切になります。
✍ADHDとは
多動、衝動性、不注意タイプに分かれ、お子さんによって、混在することもあります。
詳しくは、【ADHDの子ども】うちの子は何タイプ?3つの症状(タイプ)と7つの接し方をご覧ください。
✍グレーゾーンとは
グレーゾーンとは「発達の凸凹が多少あるけど、日常生活に大きな支障がでづらい(対処できる範囲)」ことをいいます。
①:少人数>大人数
②:適度なカリキュラム&自由時間
③:柔軟な関わりの方針/体制
④:スタンス=「褒める>怒る」
1つずつ見ていきましょう。
①:少人数>大人数

大人数より、少人数の園の方が良いです。発達が気になるお子さんには、感覚が過敏な場合が多いです。
ザワザワする音/人の多さなど、他の子が気にならない刺激を、ストレスとして感じます。ストレスがたまると、奇声/癇癪など困った行動に繋がりやすくなり、過ごしづらくなります。
マンモス園のような、大人数の園は、慎重に見られた方が良いでしょう。
②:適度なカリキュラム&自由時間

適度なカリキュラム/自由時間のバランスが大切になります。ここでいうカリキュラムとは、「みんなで工作をする時間」など、集団活動(集団に合わせなければいけない)のことをいいます。
あまりにカリキュラムが多いと、苦手なことを強要されることも増え、失敗体験にや自信の喪失に繋がります。
また自由時間が多すぎると、ただ一人で過ごして終わり、友達と関わる経験を積むことが難しくなります。空間にいるだけになり、学ぶことが少なくなってしまいます。
「カリキュラム=周囲に合わせる力をつける」、「自由時間=リフレッシュできる」、になりますので、この時間のバランスが大事になります。
個人的には、カリキュラムが全体の7割以上を締めなければ、良いと思います。ここはお子さんによって様々ですので、ご家族や園の先生にも相談しましょう。詳しくは後述しますね。
③:柔軟な関わりの方針/体制

ADHD/グレーゾーンの子は、こだわりが強かったり、急な変更が苦手なことがあります。その特性から、集団活動に参加できないこともあります。
そんなときは、強要するのではなく、お子さんの特性/状態に合わせて関わる方針が大切になります。
また個別でサポート頂ける園の体制がないと、実際の配慮は難しいため、人員体制(補助の先生がいるのか)も大切なポイントになります。
④:スタンス=「褒める>怒る」

お子さんにとって、「褒められる」ということは、次も頑張ろう!というモチベーションになります。
逆に怒るということは、恐怖で無理強いしたり、自己肯定感が下がるネガティブなものになります。
例えば、片付けの場面で・・
A:「あと1個残ってるでしょ!片付けなさい!」
B:「4個片付けられて偉いね。よーし!あと1個で終わりだ!」
どちらの関わりの方が、お子さんが「片付けをしよう!」と思えるかは、説明するまでもないですよね。
お子さんが前向きな気持ち/行動がしやすくなる「褒める関わり」、これが大事になります。
【合わせて読みたい記事】
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「ADHD/グレーゾーンの子」の幼稚園選びの3つのポイント

幼稚園選びの3つのポイントを、見ていきましょう。
①:プレ幼稚園に参加する
②:事前に子供の特性を伝える
③:似た特性の子が在籍してるか聞く
④:園ができる具体的配慮を聞く
①:プレ幼稚園に参加する

- 幼稚園の体験ができる
- 先生の関わり/スタンスがみれる
- 子供/園の相性が確認できる
幼稚園の生活を体験し、お子さんの「安心/楽しい/学び」に繋がるのか、確認しましょう。先生のお子さんに対する接し方が、確認できます。
②:事前に子供の特性を伝える

- 子供の特徴を具体的に伝える
- どういう配慮が必要か伝える
園の先生の理解/配慮は、集団生活で必須となります。そのためには、先生がお子さんの特性を理解することが、重要です。
把握していることは、情報として伝えて、お子さんの過ごしやすい環境を作っていきましょう。
③:似た特性の子が、在籍してるか聞く

- 実際に似た特性のある子が通ってるか
- 発達障害の傾向がある子の受け入れをしているか
似た特性のある子の受け入れ実績があるか、確認しましょう。もし受け入れ実績があれば、園も接し方に慣れている場合があります。1つの判断材料になります。
④:園ができる具体的配慮を聞く

- どういった配慮が、具体的にできるのか
具体的な配慮、加配などの人員体制があるのか、を事前に確認することが大切です。
具体的な配慮が分かれば、似た特徴の子の受け入れ実績がなくても、安心できる環境の可能性があります。
※加配:特定の子をサポートする補助の先生
✍障害/診断名は、園に伝えられた方がいい
よく「障害について、園に言うべきでしょうか・・入園断られそうで・・」と悩まれている方がいらっしゃいますが、伝えた方が良いです。
理由は、言わずに入園できたとしても、入園後の生活で、お子さんが困る可能性が高いためになります。
もし話をした結果、園の態度がネガティブに変わるようでしたら、そこは検討されない方が良いかもしれません。その園の反応がそのまま、お子さんに直結するためです。
✍入園の目的が大切
目的は「入園する」ではなく、お子さんが「安心して、楽しく過ごしながら成長するため」になります。
事前にお子さんの特性を伝え、園の理解/配慮が得られることを確認した上で、入園を検討していくことが大切になります。
【関連記事】
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「【ADHD/グレーゾーンの子供】幼稚園選びの4つのポイント」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。
✅ADHDとは
・動きが多い
・衝動性が高い
・注意散漫
✅グレーゾーンとは
・発達の凸凹があるけど、生活に大きな支障がでづらい
✅幼稚園選びのポイント
・少人数>大人数
・適度なカリキュラム/自由時間
・柔軟な関わりの方針/体制
・スタンス=「褒める>怒る」
✅入園までの進め方
・プレ幼稚園に参加する
・事前に子供の特性を園に伝える
・似た特性の子が、在籍してるか聞く
・園ができる具体的な配慮をきく
以上になります。
素敵な幼稚園が見つかるキッカケになれば、幸いです。
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