ADHD

ADHDの子供の薬とは【種類/メリット/デメリットまで解説】

投稿日:2020年3月18日 更新日:

ADHDの薬について知りたい方へ「子供がADHDと診断されたけど薬は飲んだ方がいいの?薬はどんな種類があるの?服薬の判断はどうすればいい?うちの子供は服薬すべき? 」

こういった疑問にお答えします。

✓本記事の内容

  • ADHDの子供の薬の種類
    【3種類】

  • 薬のメリット・デメリット
    【各3つ】

  • 薬が必要かの判断方法
    【最終的には医者と親の相談】

  • 薬を服用したい場合
    【小児科or精神科の病院へ予約】

この記事を執筆している私は、療育セラピストとして、約10年発達障害児とその親の支援をしてきました。

「服薬をすべきか分からない」「服薬って何となく嫌」など、服薬について様々な悩みを持たれている方を多く見てきました。

そして支援をする中で、ほとんどの方が「服薬について正しい知識がない」状態であることに気付きました。

情報を持っている専門家も、発信する場所も限られているため、当然といえば当然なのですが・・。

そこで本記事を通して、

「服薬について悩まれている方が、服薬の正しい情報を把握し、子どものサポートをする上で、適切な判断ができる」状態にするためのお手伝いができればと思います。

そのための服薬に関する必要な知識をまとめています。

この記事だけで、服薬に関する知識は網羅できますので、3分ほどお時間を頂ければと思います!

ADHDの子供にとっての服薬とは『子供が自分らしく生活を楽しむ』に近づくための、1つの手段です。「服薬=何となく嫌」ではなく、服薬の効果、メリット、デメリットを把握した上で、子供にとって必要かどうかを考えていくことが、大切になります。

今回は「ADHDの子供の薬」について見ていきましょう。

ADHDについては、

【療育セラピストが解説】ADHDの子供の3つの特徴と7つの対応法

をご覧ください。

※記事は3分くらいで読み終わります。深掘りした解説は、関連記事を貼っておきました。

ADHDの子供の薬の種類【3種類】

薬には3種類あります。

  • その①:コンサータ
  • その②:ストラテラ
  • その③:インチュニブ

その①:コンサータ

  • 服用:1日1回(朝) ※夕方に切れる
  • 効果が確認できる期間:約3回の服用
  • 持続時間:10~12時間
  • 副作用:入眠の遅れ、食欲不振(30~50%) 、チックが増える
  • 休薬日を設ける特有の治療法がある

※チック:まばたき、咳払いなどを無意識に繰り返す状態

その②:ストラテラ

  • 服用:1日2回(朝・夕) 
  • 効果が確認できる期間:1~2ヶ月
  • 持続時間:24時間
  • カプセルと液剤の2種類
  • 副作用:眠気、頭痛、食欲不振など
  • 副作用:2~3日で落ち着くことが多い(コンサータより軽い)
  • 3段階で慣らすため、効果の確認には時間が必要

その③:インチュニブ

  • 服用:1日1回(朝) 
  • 効果が確認できる期間:1~2週間
  • 持続時間:24時間
  • 新薬(2017年~)
  • 副作用:眠気、血圧低下

薬のメリット・デメリット【各3つずつ】

服薬のメリット・デメリットをみていきましょう。

メリット

  • 問題行動が落ち着く
  • 指示通りがよくなる
  • 子供の自己肯定感が上がる ※

※行動が落ち着く→できる行動が増える→自己肯定感が上がる(自信がつく)

デメリット

  • 子供によって効き目が変わる
  • 効きすぎて、活力が落ちることがある
  • 服薬の拒否が出やすい

薬が必要かの判断方法【最終的には医者と親の相談】

結論からいうと、お医者さんと親で相談して決める形になります。

ただいきなりお医者さんに相談は・・・という方も多いと思いますので、ここでは相談にいくべきか、の判断のポイントを解説します。

服薬の相談について考えるときは、3つ確認できれば大丈夫です。

  • その①:子供が困っているか
  • その②:家族や周囲が困っているか
  • その③:子供、家族の服薬への考え

その①: 子供自身が困っているか

子供自身が困っているか、もしくは客観的に見て困っている状態か、ここが大切になります。

子供自身、家族、先生が頑張っても、状況が変わらない場合は、服薬の判断の目安になります。

例えば、下の行動が日常的にある場合は、服薬の相談にいく目安になります。

  • 授業中に教室を飛び出す
  • 友達に手を出して怪我をさせる
  • 授業進行に支障が出るぐらい、集団生活に影響が出る行動をする

その②:家族と周りの人が困っているか

子供の性格、認知(理解力)の仕方によっては、子ども自身が困りを感じていない場合も少なくありません。

ただ家族、先生、周りの友達が、日常的に困っている状態の場合は、相談にいく目安になります。ここでは家族、先生がどう感じているか、が重要になります。

特に先生の意見は貴重になります。ぜひ時間をとって聞いてみましょう。

  • 家族が日常的に困っていないか
  • 先生が日常的に困っていないか

その③:子供、家族は服薬に対してどう思っているか

服薬が必要かも・・・となっても、子供の考え方も大切です。

例えば、子供自身が服薬を拒否しているのに、無理に飲ませてしまうと、子供自身の拒否感が強まります。

大人への不信感が増え、「自分は他人と違うんだ」と自己肯定感が下がります。途中で服薬をやめてしまい、ネガティブな経験だけ積んだ、ということにもなりかねません。

子供の気持ちを確認し、丁寧に一緒に進めていきましょう。家族の方も同様になります。

服薬に限らずですが、継続することに意味があります。家族のみんなが納得した形で進めないと、中途半端になり、逆効果になってしまいます。家族だけでは、なかなか話を進めることが難しいこともあると思います。

その場合は、医療機関に相談することをオススメします。服薬をする、しないだけではなく、第3者からの客観的な意見をもらう、という意味でも、良い機会になります。相談先、相談の仕方については、次で解説していきます。

薬を服用したい場合【小児科or精神科の病院へ予約】

服薬を検討されたいときのポイントは2つあります。

  • 「小児科or精神科の病院」で予約
  • コンサータを処方できる先生がいるか確認(予約時)

予約をとる際に「コンサータを処方できる先生はいますか?」と確認しましょう。

コンサータは、他の薬と違って処方できる先生が限られています。「コンサータを処方できる先生がいる=ADHDの受け入れ体制がある」という1つの判断ができます。

もちろん、これだけで完璧というわけではありませんが、少しでも安心して相談できるよう、最善を尽くしましょう。

ADHDの子供の薬とは【種類/メリット/デメリットまで解説】のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 【ADHDの子供の薬】
    ・コンサータ
    ・ストラテラ
    ・インチュニブ


  • 【服薬の判断】
    ・医師と親の相談


  • 【親としての服薬の判断軸】
    ・子供、家族、周りの人が困ってるか
    ・子供、家族の服薬への考え


  • 【服薬の相談】
    ・「小児科or精神科」の病院で予約


  • 【相談のポイント】
    ・「コンサータ処方できる先生」がいるかを確認する

以上になります。

服薬に答えはありません。服薬して実際に生活がしやすくなった子供、逆に効果がなくてやめてしまったという子も、私は数多く見てきました。

選択肢の1つとして、服薬のメリット、デメリットを踏まえた上で、考えていくことが大切になります。

「いきなり病院に相談は・・」という方は、園・学校の先生やスクールカウンセラーに相談することをオススメします。

その他の子供の発達相談は、

ADHDの子供の検査とは【種類/受診方法/相談窓口まで徹底解説】

の後半のご覧ください。

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