ADHD

【ペアレントトレーニングとは】種類/費用/内容など概要を説明します

投稿日:2020年5月8日 更新日:

ペアレントトレーニングについて知りたい方へ「子供の発達は気になるけど、療育に行くほどじゃない。親が学んで家庭内で解決していきたい。ペアレントトレーニングってどんな種類があるの?受講方法は?自分に合うペアレントトレーニングを知りたい」

こういった疑問、ご要望にお答えします。

✓本記事の内容

  • ペアレントトレーニングとは
    【2種類】


  • メリット、デメリット
    【全11個】


  • オススメなペアレントトレーニング
    【目的を決めて選ぶ】

この記事を執筆している私は、療育セラピスト歴10年程になります。

これまで100組以上の親にペアレントトレーニングを実施してきた、私自身の経験をまとめています。

ペアレントトレーニングといっても、ご家庭/子供の状況、目的によって、選ぶものが変わります。

ペアレントトレーニングの基本的な内容~選び方まで解説をしていきます。

ペアレントトレーニングの情報収集を始めたばかりの方、これから受講を検討されている方、参考になると思います。

では、「ペアレントトレーニング」について、みていきましょう。

ペアレントトレーニングとは【2種類】

ペアレントトレーニングとは、下の3つの目的をとした、親を対象とした療育です。

  • 1:育児の困り解消
  • 2:親のストレス軽減
  • 3:子供の関わり方を学ぶ

ペアレントトレーニングは、厳密にいうと、「○○式ペアレントトレーニング」といわれる種類が複数あります。

ただ、ペアレントトレーニングを受ける側の皆さんに必要な情報ではありません(専門職を目指す場合は別ですが)。

必要な情報は下の表にまとめています。

※ペアトレ=ペアレントトレーニング
※一番下は実施者(機関)

ペアレントトレーニングの形式には、2種類あります。

目的によって、どちらの方が良いのかは、人によって変わっていきます。

それぞれの特徴を踏まえ、家庭に合ったペアレントトレーニングをみつけていきましょう。

  • 1:集団ペアレントトレーニング
  • 2:個別ペアレントトレーニング

それぞれの検査の種類を、1つずつ解説していきます。

1:集団ペアレントトレーニング

  • 対象年齢:3歳~12歳前後
  • 定員:9名前後
  • 場所:行政、医療機関、NPO、民間、個人
  • 費用:無料~6,000円前後
  • 合う人:子供への関わりの基礎を学びたい方

大半のペアレントトレーニングは集団形式です。

講義とワークを繰り返していき、インプットとアウトプットを繰り返していきます。

宿題があることもあり、自宅で実践し、結果を次回の講義で、一緒に振り返ります。

種類によってはロールプレイ(演技して練習)あります。

参考までに、HPの情報から専門性や実績が確認できたリンクだけ載せておきますね。

「こういう所もあるんだ!」程度に参考にしていただければ幸いです。

1-1:場所

行政は下のように、お住いの地域で検索すれば大丈夫です。

  • 「発達障害者支援センター ○○市」
  • 「教育センター ○○市」

ちなみに行政の相談窓口は、育児全般の相談ができる窓口もあります。

興味のある方は、

ADHDの子供の検査とは【種類/受診方法/相談窓口まで徹底解説】

検査の受診方法【3箇所のいずれかに連絡】をご覧ください。

1-2:費用

  • 無料~6,000円前後
  • 保険適用外(医療機関の場合)

1-3:時間

  • 60~120分/回
  • 5~10回/1セット

1-4:参加人数

  • 参加者:3~10名
  • ファシリテーター:1~2名

※ファシリテーター=実施者

1-5:実施者

  • 研修受講したファシリテーター
  • 心理士、保健師・保育士、医師
  • 実施者に必須の専門資格はない

1:個別ペアレントトレーニング

  • 集団形式に比べ、数が少ない
  • 対象年齢2歳~18歳前後
  • 家族1組での参加
  • 費用:5,000~15,000円前後
  • 場所:大学・民間・個人
  • 合う人:具体的な困りを解決されたい方

1家族を対象としたペアレントトレーニングです。

まだ数自体は少ないですが、ご家庭によっては、個別の方が合うケースも多いです。

集団形式との違いは、後述します。

1-1:場所

1-2:費用

  • 費用:5,000~15,000円前後

1-3:時間

  • 60~120分/回
  • 3~10回/1セット

1-4:参加人数

  • 参加者:1家族
  • ファシリテーター:1名

1-5:実施者

  • 個人で独立している人もいる
  • 心理士、保健師・保育士、医師
  • 実施者に必須の専門資格はない

集団と個別ペアレントトレーニングをまとめますと・・・

 費用時間人数場所
集団無料~
4千円
60

120分/回

5

10回/1セット
3

10名
行政

医療機関

NPO

民間

個人
個別5千~
1万5千円
60

120分/回

2

5回/1セット
家族
1組
大学

民間

個人
※場所=実施者

メリット、デメリット【全5つ】

メリットが7つ、デメリットが4つあります。

1:集団ペアレントトレーニングのメリット

1-1:他の親の経験談が聞ける

同じ悩みを持つ親、先輩ママの経験談など、参考になる話が聞けます。

すぐに真似できるものもあれば、知るだけで不安が軽減することもあります。

1-2:安心できる

同じ悩みをもっているorもっていた親も参加している場合があります。

どんな解決方法を実践して、どうなったのか?当事者のリアルな話は、とても貴重です。

先輩ママの話を聞けると、漠然とした不安に対して、見通しが立つので安心に繋がります。また理解者がいることで、心の負担も軽くなります。

受講前より気持ちが軽くなったという方が多いです。

1-3:コミュニティを作れる

子供の発達・育児で悩んでいる場合、親が抱え込んでいるケースが多いです。

むしろ周りに迷惑をかけないように・・と気を遣われて負担になっている方も多くいます。

抱え込むのは、親の心身に良くないです。話を聞いてもらう、共感してもらう、不満・不安を言葉に出す、これは子供・親子の心身の健康を守るための立派な行動です。

親が不安定ですと、子供も不安定になります。意図的に、話せる場を作って、コミュニティを活かしていきましょう。

1-4:手立てがもらえる

周りの参加者から様々な解決の手立てが聞けます。

例えば、ファシリテーターが提案した手立て1つに対しても、色んなアイデアが出ます。

なかには実施済みで、工夫した点なども教えてもらえることもあります。

実践されてきた様々な親の手立ては、個人で考える手立てに比べて、数倍以上の得られるものがあります。

2:集団ペアレントトレーニングのデメリット

2-1:質問がしづらい

集団での講義になりますので、PGMの流れが決まっています。

参加者全員の発表やワークなど、ある程度時間が決まっています。

物理的に時間が少ない場合と、質問できるタイミングは、受講後のアンケートなどが多いです。人によっては、満足に質問できない方もいます。

2-2:ずれる内容がある可能性あり

集団のペアレントトレーニングは、どの子どもにも共通するノウハウになります。

具体的には、子供と関わる上で必要な知識、視点、具体的な声掛けなどです。

解決したい困りが限定的な場合は、解決に必要な手立てと内容がマッチしない可能性があります。

例えば、癇癪の対応を知りたいのに、受講するテーマは褒めることだけ、などの場合です。

褒めることは、大切ですが、それだけでは、癇癪の解決には繋がりません。

1:個別ペアレントトレーニングのメリット

1-1:子供・家庭に合った内容が期待できる

その家族が抱えている困りの解消に、直結する手立てが聞けます。

その家庭の困りに合わせた内容に、カスタマイズしてくれることもあります。

1-2:都度質問できる

基本的にいつでも質問ができます。疑問に思ったらすぐに質問し、解消することで理解が深まるでしょう。

また自分の子供にならどう実践する?ということを自問自答しながら受講されるのがオススメです。

自ずと質問が浮かび、答えを知ることで、その日からすぐに実践できる状態にすることができます。

1-3:要望に合わせて多少調整してくれる場合がある

ファシリテーターによっては、必要な部分とそうじゃない部分を、その場で調整して教えてくれます。

ここはある程度の経験があるファシリテーターでないと、期待するのはむずかしいかもしれませんが・・。

受講される親のレベルによって、重点的に伝えた方が良い内容は変わっていきます。

事前に、解決したい問題を具体的に伝えることで、ファシリテーターも重点を置くポイントが絞りやすいです。

2:個別ペアレントトレーニングのデメリット

2-1:費用が高い

言葉の通りです。集団と比べて、費用が高いです。明確なデメリットはここだけです。

2-2:ファシリテーターと相性が悪いと、やりづらい

ファシリテーターも人間ですので、相性があると思います。

ペアレントトレーニングは複数回のセットが基本なので、最初の回で「ちょっと合わないかも・・」となっても、途中で変えることがむずかしいです。

あまりに合わない場合は、ファシリテーターの変更を打診してみることも1つです。

オススメなペアレントトレーニング【目的を決めて選ぶ】

目的によって、適切なペアレントトレーニングが変わります。

ペアレントトレーニングを受講される方は、大きく2つにわかれます。

それぞれに合ったペアレントトレーニングを解説します。

その①:漠然と育児への不安がある方

  • 集団ペアレントトレーニングがオススメ
  • 育児のベースとなる基礎的な関わりを学ぶ
  • 他の親の話を聞くことも大切(知識を増やす)

の②: 具体的な困りを解決されたい方

  • 個別ペアレントトレーニングがオススメ
  • 受講前に「○○の困りを解決したい」と具体的に伝えておく
  • 困りの解消に直結する手立てが聞ける

※困りによっては、基礎から学ぶ必要があります。その場合は最初の数回は基礎を学び、最後の1~2回は、その基礎スキルを使って具体的な解決を考えていく場合もあります。

【ADHDの子供の親向け】ペアレントトレーニングとは【種類/費用/内容など概要を説明します】のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • ペアレントトレーニングとは
    【①育児の困りを解消する ②親のストレス軽減 を目的とした親向けの療育】


  • 集団のメリット、デメリット
    【①他の親の話が聞ける(安心できる・手立てを知れる) ②コミュニティが作れる】


  • 集団のデメリット
    【①質問しづらい ②ずれる内容がある】


  • 個別のメリット
    【①子供・家庭に合った内容が期待できる ②都度質問できる ③その場で調整してもらいやすい】


  • 個別のデメリット
    【①費用が高い ②ファシリテーターと相性が悪いと、やりづらい】


  • オススメなペアレントトレーニング
    【集団:漠然とした育児不安がある方 個別:具体的な困りを解消したい方】

以上になります。

本記事の知識を通して、信頼できそうなペアレントトレーニングを受講してみてください。

ファシリテーターによって、質も変わりますので、いくつか比べて検討してみましょう。

ペアレントトレーニング以外で、本で学ぶこともオススメです。

興味のある方は、

【ADHDの子供の親向け】おすすめのADHDの本【厳選5冊】

をご覧ください。

本を読む順番の紹介、知識の活用の仕方も解説しています。

-ADHD

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  1. […] 【ADHDの子供の親向け】ペアレントトレーニングとは【種類/費用/内容など概要を説明します】 […]

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