不登校

【子どもの不登校が辛い】今より少しだけ。心が軽くなる情報をお届けします

投稿日:2021年5月19日 更新日:

子どもの不登校で悩まれている方「子どもがどうしても学校に行こうとしない。親として、学校に行けない我が子を見るのが辛い」

「お子さんの不登校」でお悩みの方への記事になります。

☑本記事の内容



不登校は「親の子育ての問題」ではない


✅不登校でも大丈夫な理由


✅不登校の子の選択肢


「親としてやれることはやったけど、子どもは不登校のまま…。もうどうしていいか分からない…。

我が子の不登校は、親として本当に辛い問題です。

不登校は、その子に環境がたまたま合わなかったということです。『自分に合った環境』を見つけることが大切になります。

この記事を執筆している私は、発達・相談支援を11年以上しています。不登校のお子さんへの支援も多くさせて頂きました。

その経験を通して、本記事では、お子さんの不登校で疲弊されている方に聞いてほしい「心の負担が軽くなるお話」をお届けしたいと思います。

不登校の子/親御さんが「自分に合う環境をどのように見つけ乗り越えてきたのか、私自身の経験に基づく内容になります。

本記事が、参考になれば幸いです。

不登校の原因

まず最初にお伝えしたいのは、

「不登校は親の育児の問題ではない」ということです。

不登校には、これらの原因があります。



①:授業についていけない


②:友達関係


③:先生との相性


中には、「学校に行く理由がないから」という子もいます。IQが高く、「学校で学ぶことがない」と考える子も少数ですが、いらっしゃいます。

このように、親では介入しきれない環境的な理由が多くあります。

とはいえ、お子さんが不登校のままですと「将来大丈夫かな・・」と不安になりますよね。

そこで次の章では、「不登校でも大丈夫」という理由をお話します。

✍イジメが原因の不登校は、全体の2%

不登校の原因の2%がイジメになります。イジメによる不登校は多くはないということが分かります。

不登校でも大丈夫な理由

「不登校でも大丈夫」な理由は、主に3つあります。

1つずつ見ていきましょう。



①:小・中学校は卒業できる


②:通信制の高校がある
※毎日の登校はしなくていい


③:高卒認定試験がある
※高校に行かなくても大学受験できる


1つずつ説明していきますね。

①:小・中学校は卒業できる

結論から言うと、義務教育(小・中学)は卒業できます。出席日数は関係ありません。

例えば小学1年生~中学3年生まで、1日も登校しなくても、卒業することが可能です。

私立の場合は、稀に卒業式に出ないと進級を拒まれたり、小中一貫校の中学への入学を断られるケースがあります。

この場合は、公立へ転校する必要が出ることもありますが、公立では問題なく進級・卒業が認められますので、ご安心ください。

理由は、義務教育は、進級/卒業の要件に出席日数はありません。

たまに公立でも、学校側や先生によっては、進級・卒業ができないかも・・などの話をしてくる場合があります(なるべく出席してもらう為に言っていることが多いと思うのですが・・)。

この場合は、上記の旨を学校側(校長や教頭などの管理職)に伝えましょう。それでも学校に受け入れてもらえない場合は、近くのフリースクールに相談してみましょう。

フリースクールは地域の学校と連携し、子どもたちの指導にあたっていることが多いため、具体的なアドバイスをもらえる可能性が高いです。

【関連記事】

【不登校の子ども】通知表はどうなる?評価されることの多い成績とは

②:通信制の高校がある

無事に中学校を卒業できた後は、高校に進学する子が多いと思います。

普通高校は、「週5日に対する出席日数」が進級/卒業に関わってきますが、通信制の高校は、毎日通う必要はありません。

通信制高校は、単位制を採用している所が多いです。

単位は、下の3つを中心に取得していきます。

・レポート
・テスト

・スクーリング(学校への登校)

スクーリングの頻度は学校によって様々です。毎日の学校もあれば、月に数回、中には年に1回という学校もあります。

ここは、学校選びの時点で確認べき大切なポイントになります。お子さんにどのぐらいの頻度なら通えそうか、一緒に考えることをお勧めします。

ちなみに、現在日本の通信制の高校では、「スクーリングが全くない学校」はありません。

通信制の高校の情報収集は、【高校卒業資格が取得できる】通信制高校一覧 をご覧ください。

③:高卒認定試験がある

高卒認定試験に合格することで、大学・短大・専門学校の受験資格を得ることができます。

注意点としては、高校の卒業資格を得るためのものではありません。

例えば、高校に進学せず、高卒認定試験に合格して、大学受験に落ちた場合は、中卒扱いとなります。

あくまで進路の選択肢を広げられる受験資格を得るための試験ということになります。

✍高卒認定試験とは

文部科学省が主催する公的試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)になります。

普通高校との大きな違いは、通常3年間必要とする期間を「短期間で資格取得」をすることができます。

✍高校卒業後の進路

進路の1つのとして、通信制大学があります。単位制であるため、毎日学校に行く必要はありません。

ただ、単位取得のためには、「出席が必須」という単位もあります。週に2~3日は学校に通わないといけないケースが多いです。

通信制の高校と違い、通信制の大学では、スクーリングなしの学校があります。1日も学校に通わずに進級・卒業できる学校があるということです。

お子さんに合う環境として「学校に通わなくても良い」という部分は、魅力的だと思います。

お子さんの意思があれば、スクーリングが少ない通信制の大学に通い、卒業することで、大学卒業資格の取得を目指すのも1つになると思います。

✍就職について

今は自宅でできる仕事が増えています。

例えば・・

・エンジニア
・Webライター
・Webデザイナー
・イラストレーター


などです。PC1台あれば、人に合わず仕事をすることができます。

もしお子さんがプログラミングなどに興味がある場合、まずは体験できる機会があると良いと思います。

参考程度に、私が実際に体験した教室を載せておきますね。

一般的なプログラミング教室と違って、発達障害のお子さんも多く通っているので、お子さんの特性の理解ある先生が多いのが特徴になります。

不登校の子の選択肢

私個人の考えになりますが、「今の学校に登校しなければならない」ということは、ありません。

考えられる手を尽くしても、お子さんに学校が合わないことはあります。

その場合は、他の選択肢を考えていくことも必要になると思います。

現状この2つが、不登校のお子さんが選択できる居場所になると思います。



①:フリースクール


②:通信制の学校


既に説明した部分もありますが、1つの選択肢として、ご覧ください。

①:フリースクール

フリースクールの運営は、個人、NPO法人などになります。

内容としては学習面よりは、生活面や精神面の支援を行う場所と言えます。基本的に入学資格はありません。

その地域の小・中学校と上手く連携していることも多く、フリースクールへの登校が学校の出席扱いとされるケースもあります。

ただ高校の場合は、出席扱いにならない所がほとんどになります(フリースクールが公的な教育機関でないため)。

このような事情もあり、フリースクールを利用する子には、小・中学生の割合が高くなっています。

フリースクールを探される場合は、下記を参考にご覧ください。

フリースクール一覧:FSNNPO法人フリースクール全国ネットワーク

②:通信制の学校

通信制の学校も、代表的な1つの選択肢になります。

通信制の高校は卒業要件を満たせば、全日制高校/定時制高校と同様に、高校卒業の資格を得ることができます。

全日制/定時制との大きな違いは、下の3つになります。

・毎日通学する必要がない
・学年制ではなく単位制
・留年がない


詳しく知りたい方は、【高校卒業資格が取得できる】通信制高校一覧 をご覧ください。

どんな特色の学校があるのか、把握される所から始められることをお勧めします。

✍転校も1つの方法

「在籍校がどうしても合わない」という方の中には、転校される方も稀にいらっしゃいます。

在籍校への不信感が強く、学校見学などで、方針などに共感できる学校に出会えて、そこに通うために引っ越しをされるケースになります。

誰でもできる方法ではありませんが、私が経験した1つの事例として紹介させて頂きました。

「【子どもの不登校が辛い】今より少しだけ。心が軽くなる情報をお届けします」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



不登校の主な原因
・授業についていけない
・友達関係
・先生との相性
※親の育児の問題ではない

不登校でも大丈夫な理由
小・中学校は卒業できる
・通信制の高校がある
・高卒認定試験がある

不登校の子の選択肢
・フリースクール
・通信制の学校


以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。


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