不登校

【支援学級で不登校の子】何をしてあげれば良い?6つのポイント・3つの注意点

投稿日:2023年11月22日 更新日:

子どもの不登校で悩まれてる方「学校(支援学級)に行きたがらない。何をしてあげれば良いの?」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅不登校の子(支援学級)に
 してあげたい6つのポイント

不登校の子(支援学級)に
 「関わる時の3つの注意点」


不登校の子が
 「備えておきたいこと」


不登校のお子さんに対して、何をしてあげれば良いのか、ご家族としては判断が難しい問題だと思います。

特に、支援学級に通われてるお子さんには、特性も考慮して、関わる必要があります。

特性を踏まえた上で、不登校問題に向き合うのは、とても大変なことで、周りのサポートも必要になります。

本記事では、支援学級に通われる不登校の子に対して、大切なこと・避けたい注意点をお伝えします。

この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を10年以上しています。

支援に携わる中で、効果的だった「視点・関わり方・環境作り」をお伝えします。参考になれば幸いです。

不登校の子(支援学級)に「してあげたい6つのポイント

不登校の子(支援学級)に、

してあげたいポイントは6つあります。



①:本人の気持ちに「共感」する

②:本人の気持ちを「尊重」する

③:本人が「安心できる要素」を増やす

④:本人の「ストレス・不安の元」を減らす

⑤:家庭内で「すり合わせ」する

⑥:学校に「相談」する


①:本人の気持ちに「共感」する

本人の気持ち、話に共感をします。

例えば、本人が「眠いよ。学校行きたくないよ」「勉強したくない」と言ったら、

ご家族は、第一声に「朝は眠いよね。学校にも行きたくなくなるよね」「勉強面倒くさいよね」と共感の言葉を入れます。

不登校の子は、言葉で表現できない強い不安、緊張を抱えています。まずは、本人の気持ちを受け止め、共感することで、大人の話に耳を傾けやすくなります。

ここで「昨日学校行くって言ったでしょ!」と言えば、やりとりはそこまでになります。お子さんも否定された!となり、大人の話に耳を傾けにくくなります。

私たちも、人の話を聞きたくなるのは、自分の気持ちを理解してくれたり、受け止めてくれる人の話だと思います。


少なくとも、自分を否定する人のお話は聞きたくないと思います。お子さんも同じイメージになります。

②:本人の気持ちを「尊重」する

本人の気持ちに共感できたら、次は本人の気持ちを尊重します。

本人に、2つのポイントで聞いていただき、その気持ちを尊重します。

・どう感じてるか
(ex.やりたい・不安・怖い・面倒くさい)

・どうしたいか
(ex.◯◯したい、◯◯したくない、◯◯なら出来そう)

お子さんによっては、説明自体が難しい場合がありますので、本人から出た言葉を拾いながら「◯◯っていうこと?」など、確認しながら話を進めるのが良いです。

ご家族、親族、担任、療育の先生など、本人が安心して話せる人なら、どなたに話す形でも問題ありません。

③:本人が「安心できる要素」を増やす

不登校の子は、他の子より「安心できる人・時間・場所」などが少ないです。

私たちで言うと、健康、人間関係、仕事、お金、住む場所など、最低限の生活ラインが確保されてる為、安心して生活ができます(=生活に支障が出る程の不安は抱えてない)。

ただ、お子さんには、この最低限のライン(安心感)が確保されていない為、不登校という形で、生活に困りが生じています。

そのため、本人が安心できる人・場所・活動・時間を通して、

「◯◯ができて楽しい」
「自分の話を聞いてもらえる」
「自分ことを分かってもらえる」

のように思える機会が必要になります。

よくあるのは、

・家族と一緒に楽しいことをする
・夢中になれる趣味や習い事
・学校や療育の先生と話す
・友達と遊ぶ


などがあります。

④:本人の「ストレス・不安の元」を減らす

先ほどの「安心できる要素」の逆になります。

不登校の子は、他の子より不安・ストレスに感じることが多いです。

・人の視線、話し声
・音やニオイ
・学習の拒否感
・初めての人・モノへの不安感
・非日常感

(学校の行事など)
・見通しが変わること
(やることが変わる)

など、様々になります。周りの人が工夫することで、減らせる不安があれば、対処していきます。

例えば、見通しが立たないてことで不安に繋がってる子の場合は、

自宅で、今日やることを写真や文字を使って、事前に本人に伝えます。

そして学校でも1日が始まる前に、繰り返し見通しを伝えてもらいます。

本人がイメージが湧くように、本人の反応を見ながら、進めていくイメージになります。

⑤:家庭内で「すり合わせ」する

本人の安心要素を増やしたり、不安要素を減らせる余地があれば、家族の中ですり合わせをします。

例えば、学校の話題が出ると本人のストレスになるので、家では学校の話題は出さない、などです。


このように家族の理解・協力を通して、本人が過ごしやすい環境作りができます。

⑥:学校に「相談」する

先ほどの “家庭内でのすり合わせ” と同じになります。

本人の安心要素・不安要素が、学校で調整できる内容があれば、担任の先生に相談をします。

特に、支援学級ですと、普通学級とは違い、理解・配慮を得やすい為、協力してもらえる可能性は高いです(中には、協力が得られないケースもありますが)。

例えば、他の子と同じ様に学校に通うことが難しい場合、別室登校という形で、通う時間帯・過ごす時間・取り組む内容など、

本人に無理がない形で出来るのか相談をします(本人の意思があることが前提)

このように、本人の過ごしやすさを増やす為に、学校でできる工夫を、担任に相談するイメージになります。

【関連記事】

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点

不登校の子(支援学級)に「関わる時の3つの注意点」

不登校の子(支援学級)に

「関わる時の注意点」は、3つあります。



①:「学校に行かせよう」としない

②:「否定・質問攻め」をしない

③:「すぐ解決策を出す」は避ける
  (思春期の子)


①:「学校に行かせよう」としない

不登校の子と関わる際に大切なことは、大人側が「学校に行かせよう」という意識を持たないことです。

不登校の子が学校に行ける様になるには、学校での安心要素があったり、不安要素が少ない状態である必要があります。

その状態を作っていければ、自然に本人の中で「学校に行く」という選択肢が入ってきます。

お子さんの安心や不安のバランスが保たれたことによって、結果として「学校に行く」ができる様になります。

もちろん不登校の理由は様々ですので、どう調整しても難しい状況の場合は「フリースクールに行く」「転校する」など、他の選択肢に進む子もいます。

②:「否定・質問攻め」をしない

不登校の子は、自己肯定感が下がっていて、周囲の言動に敏感なことが多いです。

「◯◯は駄目だよ」
「◯◯は終わった?」
「◯◯するって言ってたよね?」

など、お子さんが心配故の声掛けだとしても、本人からしたら、否定されたり、責められてる気持ちになります。そうなると、自分の殻に閉じこもる様になり、不登校の長期化に繋がります。

③:「すぐ解決策を出す」は避ける(思春期の子)

思春期の子は、自分で考え(主張)、整理(周囲と折り合いがつく方法を見つける)して、解決(行動)することが大切になります。

例えば、その日の宿題がたくさんあり、やる気が出ない状況の場合、

「宿題面倒くさいな(でもやらなきゃ)」
(主張)

「30分休んで、17時から始めよう」
(周囲と折り合いがつく方法)

「17時~宿題を始める」
(行動)

このような流れになります。ただここで、周囲の大人が「宿題はやらなきゃ駄目でしょ。終わらなくなるからすぐやりなさい」と言ってしまうと、

考えを整理する過程が抜けてしまうので、自分で考える(整理)力を養える機会が減ってしまいます。

考える(整理)機会がないと、周りに委ねる癖がついたり依存に繋がる場合もあります。

支援する中でも実際に、中学生になっても自分では決められず、全部母親に決めてもらいたがる子もいます。

もし、本人が考えることが難しい場合は、「◯◯と◯◯ならどっちが良い?」など、選択肢の中から選んでもらうのも、1つになります。

【関連記事】

【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点

不登校の子が「備えておきたいこと」

ここでは、不登校の子が備えておきたいことをお伝えします。

不登校のお子さんには、不登校の段階に応じて「休息、安心・楽しめる時間・場所・人との繋がり」が、まず必要になります。


そして、学校の協力を得ながら、学校との向き合い方を考えることが大切になります。

ただ、進学までの時間は限られている為、早めの学習サポートが必要になります。

不登校の問題は「◯か月後に登校できる様になる」など、見通しが立ちづらい為、不登校が長期化しても進学・将来の選択肢が不利にならない様に、早めの学習対策が重要になります。

不登校期間が長いほど、学習の遅れは大きくなり、進学・将来の選択肢に影響が出ます。学習の困りが大きくなる前に、動いていきたい点になります。

✅学習対策は「タブレット学習」

不登校の子の学習の1つに、
「タブレット学習」があります。

不登校の子にとって、タブレット学習が良い理由は、4つあります。

・自分のペースで進められる
(コンディションに合わせられる)

・自宅でできる

(安心できる環境)

・分かりやすい勉強

(苦手意識を減らす)

成功体験が積める
(自己肯定感を上げる)

支援学級のお子さんの中には、注意が散りやすい、見通しがないと集中力が下がる子が少なくありません。

注意が散りにくい(課題のみが表示)、見通しが明確(取り組む問題だけが表示)な点は、注意力や集中力に関わる特性がある子に合っています。

また、飽きやすい子も取り組めるように、解いた結果がすぐに反映されたり(成果がすぐに視覚化される)、

音声によるナビゲート(キャラクターが対話)など、ゲーム要素も含まれていて、展開が一定のテンポで変わる為、飽きにくくなっています。

本人の回答結果をAI分析し、その子に必要な課題を自動抽出⇨アニメーション・音声解説してくれる為、参考書、ドリルが苦手な子も理解しやすいです。

自分に合った課題だけ、繰り返し学習すれば良いので、

「◯◯なら、自分にもできる!」
(自分に合った学習法を知る)

「◯点とれた!前より点数が上がってる!」
(成功体験⇨自己肯定感の向上)

など、学習の成功体験が積めると、自分に合った方法が分かり、学習意欲が高まり、苦手意識が減る為、結果として学習時間が増えてきます。

このように、学習の成功体験を積み重ねる所から、良い循環ができてくると、自己肯定感が上がり、学習以外にも良い影響が出てきます。

初めてで不安なことでも少しチャレンジできる様になったり、苦い意識があることでも取り組む様子が見られたり、様々あります。

これから度々環境が変わる中で、本人が適応する為のベースとなる、大切な経験を積むことができます。

タブレット学習の、その他のメリット・デメリットなど詳細は、下の記事にまとめています。

1つの学習法としても、参考になると思います。

グレーゾーン・診断がつかない子にも、共通する内容になっています。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

「【支援学級で不登校の子】何をしてあげれば良い?6つのポイント・3つの注意点」のまとめ

記事のポイントをまとめます。


✅不登校の子(支援学級)に
 してあげたい6つのポイント
・本人の気持ちに共感する
・本人の気持ちを尊重する
・本人が安心できる要素を増やす
・本人のストレス・不安の元を減らす
・家庭内ですり合わせする
・学校に相談する

不登校の子(支援学級)に
 「関わる時の3つの注意点」
・学校に行かせようとしない
・否定・質問攻めをしない
・すぐ解決策を出すは避ける

不登校の子が
 「備えておきたいこと」
・早めの学習フォロー
(失敗体験を増やさない)
・本人に合った学習法の把握
・学習の成功体験を積む
・タブレット学習


以上になります。

【関連記事】

【担任が何もしない】不登校の子が困らない為に。3つの対策

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事

-不登校

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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