

ADHDの子供が、受診できる検査について知りたい方へ「先生に検査を勧められたけど、そもそも検査って、どんな種類があるの?どうやって受けられるの?うちの子は受けたほうがいいの?検査のメリット/デメリットも知りたい」
こういった疑問/お困りにお答えします。
✓本記事の内容
- ADHDの子供の検査
【4種類】 - 検査のメリット、デメリット
【全5つ】 - 検査の受診方法
【3箇所のいずれかに連絡】 - 受診すべきかの判断基準
【3つ】
この記事を執筆している私は、療育指導員を10年程しています。
支援をする中で、
「子供の発達が何となく気になったとき」「誰かに指摘されたとき」、
最初に何をするべきか?分からず悩まれている方が非常に多くいました。
私が支援してきた方の中だけでも、多くいたということは、世の中にはもっとたくさんの方が困っているはず・・!と思い、
本記事で、検査の種類から、検査を受ける上で最低限必要な視点/知識など、
検査に関連する必要な情報を全てまとめてみました。
相談窓口も載せていますので、この記事で相談まで完結できるようになっています。
分からないことが分かるだけでも不安は減らせます。少しでも前に進むために、この記事が力になれば幸いです。
検査は、子供に必要なサポートを把握する為の情報収集になります。大切なことは、診断がつくかどうかより、「子供が今何に困っていて、どういうサポートが必要か」を考えることです。そのための判断材料の1つが、検査結果になります。検査結果も子供の一側面として捉え、活用していきましょう。
というわけで今回は、「ADHDの子供が受けられる検査」について、みていきましょう。ADHD傾向がある子供も受けられる検査になります。
ADHDの子供の検査【4種類】

ここでは、皆さんが受ける可能性の高い検査に絞り、解説していきます。
本来、数多くの検査がありますが、心理士などの専門職を目指さない限り、下記の知識で十分です。実際に私が支援させて頂いている検査経験のある子どもは、9割以上の子が下記の検査になります。
まず全体像から一緒にみていきましょう。

検査には2種類あります。
- 1:発達検査
- 2:知能検査
それぞれの検査の種類を、1つずつ一緒に見ていきましょう。
1:発達検査

- 年齢相応の発達段階と比べ、発達の凸凹を調べるもの
- 光る、音が出るなどの感覚遊びのオモチャを使用することが多い
- 5歳以下の低年齢の子供、重度の発達障害の子が対象
- 正式な診断はつかない(判断材料の1つ)
1-1:新版K式発達検査
- 生後100日後~成人まで受けられる
- 所要時間は15~60分程度
- 1対1の個別検査
- 料金は840円程度(保険適用3割の場合)
1-2:乳幼児精神発達診断法
- 1対1の個別検査
- 保護者へのヒアリングの時間がある
- 新版K式に比べると、受ける子供は少ない
2:心理検査

- IQを見るもの
- 認知面(理解力)を測ることが目的
- 口頭指示や机上課題の内容が多い
2-1:WISCⅣ検査
- 5歳~16歳11ヶ月が対象
- 所要時間は60~90分
- 結果が出るまでは1週間程度
- 費用は1350円~3万(保険適用あり)
- 診断書や報告書は別途料金がかかる(数千円~一万前後)
- 区の療育機関だと無料になることあり(医師の許可が必要)
- 最も代表的な検査
- 臨床心理士、学校心理士など専門性の高い検査者が実施
2-2:田中ビネー検査Ⅴ(最新版)
- 2歳~成人までが対象
- 所要時間は60~90分程度
- 5~6歳に絞った就学児用の検査もある
- WISCに比べると受ける子供は多くない
発達検査or知能検査、もしくは両方受けるなどの判断は、その先生の判断に委ねられています。発達や知能を評価する判断軸は統一された1つのものはなく、検査や評価軸の種類によって複数に分かれます。詳しく知りたい方は、子供のADHDはいつわかる?【3才児健診での発見が多い】をご覧ください。
検査のメリット、デメリット【全5つ】

メリットが2つ、デメリットが3つあります。
1:メリット
1-1:子供の特徴と今後必要なサポートがわかる

子供の特徴、どういう関わりが必要なのかが具体的にわかります。希望をすれば料金はかかりますが(数千~1万前後)診断書や報告書を出してもらえます。
書面があれば、いつでも家族内で確認ができるので、継続的に子供への関わりに活かすことができます。
1-2:専門機関に『子供の情報』として渡せる

検査結果が書面であれば、園や学校の先生、療育先にも渡すことができます。家族以外で、関わるのことの多い大人の理解を深めるだけで、子供の過ごしやすさは格段に変わります。
2:デメリット
2-1:料金がかかる

検査や受ける場所によっても変わるのですが、料金が数千円~数万円かかります。区の療育センターだと、時間は掛かりますが、無料で受けられる場合があります。
2-2:時間がかかる

区の相談窓口は、常に混み合っており、結果が出るまで、数ヶ月かかることも珍しくありません。病院は場所により差があります。お急ぎの場合は、複数の施設に問い合わせをし、混み具合を確認できると、スムーズです。
2-3:親の不安が強まる可能性あり(個人差あり)

検査ですので、数値や診断名が出ます。医師から直接言われたり、書面で目の当たりにすると、個人差はありますが、ショックを受けます。
私も職業柄、おおよその見立てはできていたものの、息子の診断名が記載されている検査結果を読んだとき、全く動揺しなかったというと、嘘になります。
個人差がありますが、精神的に不安がある場合は、まずは、家族や園・学校の先生に相談をすることをオススメします。また検査を受けるタイミングを検討する、受ける場合は、他の家族と同伴する、などが望ましいです。
私自身も療育セラピストとして、支援をしていく中で、検査結果を受け、精神的に追い詰められる親を多く見てきました。親の心身の健康があっての育児ですから、ご自身のことも大切に考えてみましょう。
注意点
検査結果は「子供のタイプ」によっても影響を受けるので、子供の実態とズレることも、少なくありません。
よくある例は、人・場所見知りが激しく、検査自体十分に取り組めなかったケース。検査者としては事実のみを記録でとっていくため、「確認できない」という評価をつけざる得ません。
つまりその分、検査結果の数値として、実態より低く出るケースがあります。私自身の子供も、同じケースで数値が低く出て、参考にしづらかった経験もあります。あくまで1つの情報として、捉えましょう。
逆に検査慣れしていたり、家で検査内容に似た練習をされているご家庭の子供は、通常より高い結果になることもあります。
たまにいらっしゃるのですが、間違っても数値を上げるために検査の練習をする高頻度(1年に2回など)で検査を受けることは避けましょう。数値が目的となっては本末転倒です。
検査の受診方法【3箇所のいずれかに連絡】

結論からいいますと、お住いの地域の相談窓口への連絡になります。「子供の発達について相談したいです」と、問い合わせをすれば、担当者が説明をしてくれます。相談先がこちらになります。
- その①:子育て支援センター
- その②:保健センター
- その③:発達障害者支援センター
各施設の大きな特徴だけ、みていきましょう。
その①:子育て支援センター
- 0~就学児までの子供とその親が利用できる
- 利用料は無料
- 乳幼児の親子の交流の場
- 子育ての悩み相談もできる
- 子育ての関連情報の提供、講習会も開催
お住まいの住所から「○○県 ○○市 子育て支援センター」で検索をすると、確認ができます。
その②:保健センター
- 乳幼児の親子~成人、老人までが対象
- 健康、医療、食育など幅広い
- 子育ての相談は保健師が行う
- 子育て相談や乳幼児健診は無料(他は内容により有料もあり)
その③:発達障害者支援センター
- 対象は乳幼児~成人
- 発達障害に特化した施設
お住まいの発達障害者支援センターは、こちらから確認できます。
受診すべきかの判断基準【3つ】

『検査を受けるべき判断基準』は、3つあります。2つ以上該当する場合は、検査を受けることをお勧めします。
その①:子供や周りの人が日常的に困っているか

- 日常の生活で、子供が実際に困っている様子があるか
- 日常の生活で、子供の周りの『家族、先生、友達』など
集団生活含め困っている様子があるか
※『困る=日常生活に支障が出ているか』で考えてみましょう。
その②: 園や学校の先生から話があるか

- 園や学校の先生から検査を勧められることがあるか
※勧められないけど、子供の発達が気になる場合は、こちらから先生に聞いてみるのも1つの方法です
その③: 専門家の意見

- 医師や心理士、保健師などの検査の勧めがあるか
※先生によって個人差がありますが、専門的なアドバイスは、参考になります
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ADHDの子供の薬とは【種類/メリット/デメリットまで解説】
まとめ:ADHDの子供の検査で大切なこと

記事のポイントをまとめます。
- 検査
【①発達検査 ②知能検査】 - 発達検査
【①新版K式 ②乳幼児精神発達診断法】 - 発達検査の対象
【①乳幼児 ②重度の発達障害の子供】 - 知能検査
【①WISCⅣ ②田中ビネー】 - WISCⅣ
【5歳以上の子供が受けられる最も代表的な検査】 - 予約方法
【①子育て支援センター ②保健センター ③発達障害者支援センターへ連絡】 - 検査のメリット
【①子供への関わりが具体的に分かる ②園や学校の先生に理解を促進させる手段ができる】 - 検査のデメリット
【①料金・時間がかかる ②親によっては精神的に大きなショックを受けることがある】 - 検査結果
【子供一側面として捉え、今後の関わりに活かす】
以上になります。
詳細は自治体や病院によって変わりますので、直接最寄りの相談口に連絡していくのが一番良い方法です。
大切なことは、子供の一側面として、「こういう見方もあるんだな」と捉え、今後の関わり方に活かすことです。
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