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【発達相談員が紹介】言葉が遅い子におすすめ!おもちゃ7選!遊び方の4つのコツ

投稿日:2022年6月10日 更新日:

子どもに合うオモチャを探してる「子どもの言葉が遅くて心配。言葉を増やすのに良いおもちゃを教えてほしい」

このようなお悩みをお持ちの方向けに、

本記事では、“言葉を増やすキッカケ” になりやすいオモチャ”を紹介したいと思います。

☑本記事の内容



✅言葉が遅い子に「オススメなおもちゃ」

言葉を増やす為に「一番大切なこと」

言葉を増やす「おもちゃの遊び方」


「周りの子は言葉が出ているのに、うちの子はまだ出ない…」

「年齢に比べて言葉が遅い。このまま言葉が遅いと心配…」

お子さんの言葉の成長は、親として心配になりますよね。

この記事の執筆者の私は、発達相談員を10年以上しており、

発達障害・発達がゆっくりなお子さん・親御さんの支援に携わってきました。

その支援経験を元に、本記事をまとめています。

本記事では、おもちゃだけではなく、言葉を増やす上で、”大切なこと・遊び方のコツ” も紹介します。

参考になれば幸いです。

言葉が遅い子に「オススメなおもちゃ」

言葉が遅い子に「オススメなおもちゃ」は、7つあります。

1つずつ、見ていきましょう。

①:アンパンマン 遊んで体幹トレーニング! ポップンボール

  • 発声が少ない子にオススメ
    (楽しめると、思わず声が出やすい)
  • 全身運動ができる
    (乗る・持つ・転がす・蹴る等)
  • 要求(発語)できたら⇨乗せてあげる、の促しがオススメ

②:アンパンマン うちのこ天才 トランペット

  • 発声が少ない子にオススメ
  • ハーモニカより簡単
  • 「口角・息を吐く」の意識付けになる

③:ハーモニカダイアトニック10ホールハープ

  • 発声が少ない子にオススメ
  • 「口角・息を吐く」の意識付けになる

④:デザインつみき

  • 色・形が学べる
  • ママゴトで言葉の促しできる

⑤:ままごといっぱいセット

  • ママゴトで、発語が促しやすい
  • 手先が弱い子にオススメ
    (マジックテープを剥がす微細運動)

⑥:はじめてずかん これ、な~に?650

  • 色んな種類の名詞を覚えたい子向け
    (食べ物・乗り物・動物など)

⑦:アンパンマン にほんご えいご 二語文も!あそぼう!しゃべろう! ことばずかんPremium

  • 言葉に興味を持ちやすい
  • 一人で遊んで覚えることもできる

【合わせて読みたい記事】

【療育支援員が紹介】発語を促すおもちゃ12選!遊び方の4つのコツも解説

言葉を増やす為に「一番大切なこと」

お子さんの言葉を増やす為に、一番大切なことは、「人に伝えたい!という気持ち」です。

「人に伝えたいこと」があって、言葉を発する理由(お子さんのメリット)ができます。

言葉が遅いからといって、言葉を沢山覚えてもらったり、

マネをして繰り返し発信する練習ばかりしても、コミュニケーション力には、十分には繋がりません。

土台に、“伝えたい気持ち” があることが、大切になります。

“伝えたい気持ち” が弱いまま、言葉の練習だけしていくと、お子さんの拒否感に繋がります。

あくまで、言葉はツールです。人に伝える手段になります。

『言葉を使いたい(使う必要がある)状態』 を作っていくのが、先になります。

言葉を増やす「おもちゃの遊び方」

言葉を増やす「おもちゃの遊び方」は、4つになります。

お子さんの様子(発達段階)によって、おもちゃの遊び方は、変わります。

①目が合わない
(人への関心がうすい)

②喃語しか出ない
(ex.あー、うー)

③単語が中心に出る


④2語文が中心に出る


お子さんの様子に近い項目を、ご覧ください。



①:「目が合う⇨本人のメリット」
 (目が合わない子)

②:「喃語で要求⇨本人のメリット」
 (喃語が中心に出る子)


③:「単語×2回で要求⇨本人のメリット」

 (2語文が中心に出る子)


④:「単語×2回で要求⇨本人のメリット」

 (3語文が中心に出る子)


 ※ex.あー、うー等

①:目が合う⇨本人のメリット(目が合わない子)

目が合わない子には、言葉を覚えてもらう前に、目を合わせる練習が必要になります。

理由は、コニュニケーションは、”人と目を合わせてとるもの” だからです。

つまり言葉を覚えても、人に対して使えなければ伝わりません。


その為にまずは、目を見る(アイコンタクト)スキルが必要になります。

目が合いづらい子の特徴で、よくあるのは「人への関心がうすい」ことです。

「他者意識が低い」ともいいますが、まずは「目が合う回数・合ってる時間」を増やしてくことで、

コミュニケーションの入口を作っていきます。

とは言っても、具体的に何をすればいいのか、分からないですよね。

ここからは、具体的な関わり方を、流れで見ていきましょう。

親がお子さんの好きなオモチャを持って、お子さんの目の前にいる場面を作ります。



オモチャを持ってる(親)
      ↓
オモチャを取ろうと手を伸ばす(子)
      ↓
オモチャを親の顔に近づけ、子供と目が合う様にする(親)
      ↓
親の目を見る(子)
      ↓
すぐオモチャを渡す(親)


※最初は一瞬でも目が合えば、オモチャを渡してOKです。


このように、「親の目を見た=メリットがある(オモチャを受け取れた)」

という機会を作ることが、ポイントになります。

✍”子どもの要求” が出る環境を作る

ここで言う、”子どもの要求” とは、伝えたい気持ちになります。

要求が出やすい環境作りの例で、好きなものを目に見える場所(本人が取れない)に置く

というものがあります。

“要求したくなるもの” とは、下の様なイメージになります。

・食べ物/飲み物
・オモチャ
・スキンシップ/活動
(ex.くすぐり・高い高い・一緒に遊ぶ等)


あくまで例ですので、親御さんが無理のない範囲で対応でき、お子さんの喜ぶものが良いと思います。

②:喃語で要求⇨本人のメリット(喃語が中心に出る子)

喃語が中心に出る子には、とにかく「人に向かって発せたら(喃語)、良いことがあった」

という経験を、重ねてもらうことが大切です。

最初は、どんな音でも、それが偶然出た場合でも、構いません。

人に向かって、発せられたら、すぐに要求に応えてあげましょう。
(応えられる可能な要求に限り)

具体的な関わり方は、先ほどの “目を合わせる” と、同じになります。

①子どもの要求が出やすい環境を作る
②子どもから要求が出る
(出なければ促す)
③要求に応える
(子どものメリット)

✍「喃語⇨単音」の促しに変えてく

お子さんの喃語がたくさん出る場合は、その喃語の中で、明瞭に出る音を見つけてみましょう。

例えば、「おー、ちゃー(お茶)」など、1つずつ音を出して、単語にしていきます。

明瞭な音でなくても大丈夫です。何となく「この音を言ってるのかな?」ぐらいで問題ありません。

③:単語×2回で要求⇨本人のメリット(2語文が中心に出る子)

お子さんから単音が出る様になると、次は単語です。

関わり方は、これまでの「目を合わせる・喃語」と同じになります。

単語での要求が出たら、すぐに応えてあげましょう(応えられるもので大丈夫です)。

⚠単語:最初は名詞から覚える

もし、一から単語を覚える場合は、最初は名詞から覚えるのが良いです。

理由は、最も効果的に多くの言葉を覚えられるからです。

よくあるのが、「ちょうだい」「やって」などです。

これも立派な言葉ですが、色んな場面で使えて便利すぎる為、他の言葉を覚えにくくなる場合があります。

お子さんの要求は、だいたい解消できてしまう為、後から名詞を覚えようとしても、時間がかかります。

お子さんからしたら、「ちょうだい・やって」の言葉で伝わってるのに、

他の言葉を、わざわざ覚える理由がないからです(少なくともモチベーションが高まらない)

このような背景から、最初は「名詞から覚える」が効果的になります。

私の経験上ですと、特に自閉傾向がある子ほど、顕著です。

④:単語×2回で要求⇨本人のメリット(3語文が中心に出る子)

単語での要求が出るようになったら、1つ1つの単語を繋げて、発する様に促しましょう。

例えば、「パン」「ちょうだい」を1つずつ言ってもらいます。

少しずつ、2つの言葉の間隔を短くして、2語文に近づけていきましょう。

大人がお手本を見せて、マネを促すと効果的です。

「言葉が遅い子におすすめ!おもちゃ7選!遊び方の4つのコツ」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。



言葉が遅い子に「オススメなおもちゃ」
・アンパンマン ポップンボール
・アンパンマン うちのこ天才 トランペット
・ハーモニカダイアトニック10ホールハープ
・デザインつみき
・ままごといっぱいセット
・はじめてずかん これ、な~に?650
・アンパンマン にほんご えいご 二語文も!


言葉を増やす為に「一番大切なこと」
・人に伝えたいという気持ち
・言葉が出た後⇨子どものメリット


言葉を増やす「おもちゃの遊び方」
目が合う⇨本人のメリット
(目が合わない子)

・喃語で要求⇨本人のメリット
(喃語が中心に出る子)


・単語×2回で要求⇨本人のメリット

(2語文が中心に出る子)


・単語×2回で要求⇨本人のメリット

(3語文が中心に出る子)


以上になります。

オモチャ選びが難しいという方は、レンタルサービスを活用するのも1つです。

興味のある方は、こちらを参考にご覧下さい。

オモチャ・絵本のレンタル

オモチャ以外でも、お子さんの言葉の成長には、絵本を使う方法もあります。

言葉の成長に繋げる為に、絵本・読み聞かせの方法を知りたい方は、下の記事をご覧ください。

【発達相談員が紹介】言葉が遅い子におすすめの絵本12選!読み聞かせの3つのコツ

-本/おもちゃ/グッズ

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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