療育

【療育に通うまでの流れ】6つのステップ、3つの注意点~目的に合った療育を選ぶ~

投稿日:2023年12月3日 更新日:

療育について調べてる方「療育に通うまでの流れが知りたい。注意点があれば教えてほしい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅療育に通うまでの流れ
 「6つのステップ」

✅療育に通う時の
 「3つの注意点」

✅運動面の発達が気になる子が
 「経験しておきたいこと」

療育を検討される家庭に
 「必要なこと」



「療育」という言葉は、以前に比べ、聞く機会が増えました。

一方で、療育に通うとなると、

「どこで手続きすればいいの?」
「療育に通うまでの流れはどんな感じ?」

と迷われる方が少なくありません。

ただでさえ、お子さんの発達や困り事がある中で、療育の手続きを進めるのは、精神的にも肉体的にも、親御さんの負担が大きいものです。

療育が始まる前に疲れ果ててしまうことは、避けたいですよね。

そこで本記事では「療育に通うまでの流れ」を6つのステップでお伝えしたいと思います。

私は療育・発達支援を10年以上しており、これまで療育機関で多くのお子さん、親御さんの支援に携わってきました。

その支援経験を踏まえ、療育の通うまでの流れに加え、療育に通う時の注意点もお伝えします。

参考になれば幸いです。

療育に通うまでの流れ「6つのステップ」

療育に通うまでの流れは、

大きく6ステップになります。

療育を利用するには、通所受給者証、事業所の空き枠(利用日時・頻度・支援内容など)の確保が必要になります。

まずは、お住まいの自治体の障害福祉課へ連絡し「子どもの発達が気になっていて、療育を受けたいです」と伝えることで、ご案内があります。

通所受給者証は、医師の意見/診断書が必要な為、お子さんの様子によっては、療育が受けられない(通所受給者証が発行されない)場合もあります。

普段のお子さんの気になる様子をメモしておき、なるべく具体的な行動でお伝えできると、医師も療育の必要性の有無を判断しやすくなります。

✅意見書が出るかは「医師によって違う」

医師によっては、親御さんが希望すれば、意見書を出してくれる場合もありますし、逆に「様子を見ましょう」と簡単には出してくれない場合もあります。

✅通所受給者証は「1年毎の更新」が必要

基本的に1年毎の更新が多く、年度毎に更新するイメージになります。

必要な持ち物は、以下になります。

・印鑑
・申請書
・通所受給者証
・本人確認書類

【合わせて読みたい記事】

【療育に通う基準】3つのポイント~療育を始める方が多い4つの時期~

療育に通う時の「3つの注意点」

療育に通う時の「注意点」は3つあります。

注意点を知らないまま療育の手続きを進め、後から「思ってたのと違った..」と感じる方が少なくありません。

特に②・③は、区の窓口によっては、教えてもらえない場合もある為、注意が必要になります。



①:とにかく「時間がかかる」

②:「区の療育だけ」で検討しない
 (療育を早く受けたい方)

③:療育の「目的」と「タイプ」の相性


①:とにかく「時間がかかる」

通所受給者証を使った療育は、国の助成金を受けて、1割の負担で利用できます。

その分、利用・希望される方は多く、とても混み合っています。

私が知る範囲ですと、数ヶ月待ちは当たり前で、数年待ちも珍しくありません。

小学生以上の療育(放課後等デイサービス)の場合ですと、高校3年生まで対象になる為、お子さんの入れ替わりも少なく、混み合ってる事業所が多いです。

②:「区の療育だけ」で検討しない(療育を早く受けたい方)

お子さんの様子(困り具合)、ご家族のお困りの内容によっては、少しでも早く療育を受けた方が良い場合があります。

支援先と繋がりがなく、お子さんに下の様子が見られる場合は、早めの療育(まずは相談)をお勧めします。

・自傷、他害、暴言、癇癪
・不登校
・集団活動での逸脱行動
(ex.離席・参加拒否・癇癪)

とはいえ、区の療育は混み合ってる為、すぐに利用できない場合が多いです。

そのため、民間の療育が選択肢に入ります。私が知る中では、 リタリコジュニア がお勧めになります。

療育の業界では大手で、電話・無償面談で相談もできる為、情報収集だけでも有意義だと思います。

③:療育の「目的」と「タイプ」の相性

療育を利用する目的・療育のタイプ(形態)の確認が、大切になります。

例えば、目が合わないお子さんで発語を目指したい場合、最初に始めたい療育は、個別療育になります。

理由は、目を合わせて自分の要求が通る経験(本人のメリット)を作ることで、目が合うようになり、コミュニケーションの最初の1歩に繋がる為です。

発語をする為には、アイコンタクト(目を合わせる)が必要ですが、いきなり集団療育ですと、他の子がいる中、目を合わせる機会を作るのは困難です。仮に作れたとしても、60分の中で作れる機会は、不十分です。

まずは個別療育で、目を合わせて要求が通る経験を沢山積み重ね、コミュニケーションの土台を作ってく必要があります。

このように、お子さんに必要な機会・療育のタイプ(形態)のマッチングは、療育の成果に大きく影響する大切な点になります。

区の療育が空いたから、とりあえずそこに任せる(療育のタイプを確認せず)のではなく、判断する前に療育の中身の確認をしておけると安心です。

【関連記事】

【療育のデメリット】3つの注意点・メリット・心構え・療育の選び方

療育を検討される家庭に「必要なこと」

ここでは、療育を検討されるご家庭に「必要なこと」をお伝えしたいと思います。

療育を検討される方の多くは、お子さんの様子、家族との関わり、集団生活(園/学校)、友達関係、学習面など、何かしら心配事があると思います。

そんな心配事を抱えてるご家庭にとって、最初に必要なことは3つあります。

・子どもの特性を知る
・親の関わり方を学ぶ
・支援の必要性の有無


お子さんの特性を把握することで、必要な関わり方、配慮などが見えてきます。

そして支援の必要性があるのか、発達支援の専門の先生から、客観的な意見がもらえることで、今後の方向性が定まりやすくなります。

お子さんの現状、今後想定されること、必要な備えなどを把握することで、心配事への対策が具体的に考えられます。

お子さんの様子によっては、家庭内での関わりを工夫する形で十分な子いますし、逆に、継続的な支援が必要な子もいます。

いずれにしても、お子さんの特性を把握する所から、始まります。継続的な支援を検討するのは、お子さんの現状を把握してからでも遅くはありません。

お子さんの特性を把握する、特性に対する家族の関わり方を学んだ上で、今後について、ご家族で話し合うことが大切になります(必要な情報が揃ってる状態で)。

✅お子さんの特性・関わり方の把握は「リタリコジュニア

リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。

発達支援の先生がお子さんの行動を分析し、お子さんの特性・必要な関わり方・支援の必要性の有無について、分かりやすく説明してくれます。

リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。

・療育の最大手
(実績と信頼がある)

・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)

・自己肯定感を高める指導
(子どもの楽しみ/成功体験を作る)

・成果が具体的(書面で受け取れる)
(成果:子どものできた行動をカウント)
(効果的な具体的な関わり方)

・家での関わりサポート
(ペアレントトレーニング)
(親の具体的な関わり方)

お子さんに関する悩み事がある親御さんにとって、必要となる要素が全て含まれてます。

その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

【リタリコジュニア】発達/療育支援教室

グレーゾーン・発達がゆっくりなど、気になる点がある子の親御さんにとって、役立つ内容になります。

「【療育に通うまでの流れ】6つのステップ、3つの注意点」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。



療育に通うまでの流れ
 「6つのステップ」
・区の障害福祉課へ連絡
・申請書の提出
・面接
(ex.家族へのヒアリング)
・受給者証の交付
・事業所と契約
・療育開始

療育に通う時の
 「3つの注意点」
・時間がかかる
 (数ヶ月~数年)
・区の療育だけで検討しない
 (療育を早く受けたい方)
・療育の “目的” と “タイプ” の相性

療育を検討される家庭に
 「必要なこと」

・子どもの特性を知る
・親の関わり方を学ぶ
・支援の必要性の有無の確認


以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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