学級・進路 家での関わり方/その他

【特別支援学級】子どもへの説明~2つのポイント~良い/悪い7つの具体例~

投稿日:2021年2月24日 更新日:

特別支援学級の子どもへの説明の仕方について知りたい方「特別支援学級について、子どもにどう説明すればいい?良い伝え方が知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

本記事の内容



特別支援学級の説明
 「2つのポイント」

特別支援学級の説明例
 「親⇨子」

特別支援学級の説明例
 「先生⇨本人のクラスメイト」

支援学級を検討する時の
 「注意点と対策」



特別支援学級がお子さんにとって、必要な所と分っていても、いざ本人に説明するとなると、難しく感じる方もいらっしゃるかと思います。

本記事では、「親」と「先生」という2つの立場から、支援級についてのお子さんへの説明の仕方をまとめてみました。

私は、発達支援の相談/指導員を15年以上しており、これまで特別支援に携わってきました。

私自身の支援経験を元にまとめています。参考になれば幸いです。

学習面のサポートは「まるぐらんど」

✔発達障害の専門家監修のタブレット学習
✔特性チェックテストを元にPGMの自動提案
✔専門講師のオンライン個別指導
✔保護者様サポート
 (発達のプロのカウンセリング)

\今なら、初月受講費20%オフ!/


リンク先
https://www.benesse.co.jp/marug/home/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タブレット学習のみ” が良い子は「すらら」

✔発達障害の専門家監修のタブレット学習
✔紙での学習が苦手な子も学びやすい
✔タブレットで完全に完結
✔多様な特性に合わせた学び方
 (アニメーション/音声学習)

\特別支援学級でも導入中/


リンク先
https://surala.jp


特別支援学級の説明「2つのポイント」

親御さんが、我が子に説明をする時のポイントは、2つあります。

①:「障害」という言葉は使わない

「障害」という言葉を使うことは避けた方がよいということです。理由は、お子さんの自己肯定感が下がり、今後の生活にネガティブな影響が働く可能性があるためです。

「ぼくは他の子と違うんだ」「わたしはダメな子なんだ」と、物事に取り組む気力がなくなっていきます。

支援学級は、障害がある子が通う学級ではありません。特別な支援を必要とする子の中に、発達障害を持つ子が多いのは事実ですが、全員ではありません。

詳しくは【普通学級か支援学級か】内容、選ぶ基準、メリット/デメリット をご覧ください。

もし、障害という言葉を教えるのであれば、お子さんの気持ち、理解する力を考慮していくことが必要です。また担任や療育先の専門家にも相談し、判断することを勧めます。

②:特別支援学級を「良くない場所」にしない

お子さんが宿題をしない、約束を守らないなどがあると、「できないままだと支援学級に入ることになっちゃうよ」などと言ってしまうことです。

親御さんとしては、お子さにやる気になってもらうための声掛けかもしれません。

ただお子さんの気持ちとしては、「支援学級は行っちゃいけない場所なんだ」、「支援学級はダメな子が行くところなんだ」と、誤解に繋がります。

誤解は、お子さんが支援学級で楽しく過ごす、学ぶことに支障が出ます。配慮したい点になります。

【合わせて読みたい記事】

【支援学級に偏見はある?】教育・療育の現場から見られる”実態”

特別支援学級の説明例①「親⇨子」

ここでは、説明の仕方を3つ紹介したいと思います。あくまで、参考程度にご覧ください。

お子さんに合った伝え方は10人いれば、10通りあります。

参考にできそうな伝え方がありましたら、お子さんに合わせた伝え方に変えて頂いて、活用ください。

✅参考例



・支援学級の方が、先生が教えてくれる時間が長いんだよ。できること、今より増えそうだね!(本人のメリット)


・人数が少ない方が、話を上手に聞けるもんね。そっちの方が得意だもんね!(苦手の改善<得意を活かす)


・クラスの人数が少ない分、質問がしやすくて、すぐ教えてもらいやすいから。(本人の過ごしやすさ)


特別支援学級の説明例②「先生⇨本人のクラスメイト」

ここでは、先生が当人以外(クラスメイトなど)に説明するときの、「参考例」と「NG例」を、紹介したいと思います。

✅参考例


「Aさんは、自分が分かりやすい方法で授業を受けるために、

お家の人と話し合って支援学級で学んでいくことを決めたんだよ。

Aさんは、静かなところ、少ない人数で学習ぶことの方が得意だから。

学びやすい場所や方法は、人によって違うからね。」

次は、NGな説明も見ていきましょう。

⚠NGな説明例

①「Aさんは、支援学級に行って、みんなに追いつくために頑張っているよ」

『追いつくため』という言葉は避けたほうが良いです。支援学級の目的は、『その子に合った特別な支援を受けるため』です。

クラスの子に追くためのものではありません(ただ、保護者はそういう希望を持って入級させているケースは多いのですが・・)

日本教育ですと「みんなと同じ」がまだ根強いですが、ここの目的意識の違いは、お子さんの過ごしやすさを作る上で重要になります。

「Aさんは、勉強が苦手だから、できるようになるために、支援学級に行っているんだよ。」

ポイントは『勉強が苦手だから』というところです。支援級は、欠点や苦手を改善するために行くところではありません。

「勉強ができない子の行くところ」という印象を子どもたちに与えてしまいます。

③「Aさんは、勉強をもっとできるようになるためだよ。応援してあげてね。」

『応援してあげてね』は、子どもの中で上下関係を作ってしまう可能性があります。

頑張っているのは、学校に来ている全ての子どもに当てはまり、そこに普通学級や支援学級の違いはありません。

それぞれ、学びやすい場所や方法に違いがあり、別に支援学級に行くことが特別なことではなくて、自然と送り出してあげる雰囲気が、個人的には、一番良いことだと思っています。

もし、その子にとって「応援」がエネルギーになるなら、全力で応援する形で大丈夫です。

【合わせて読みたい記事】

【現場でよくある事例】支援級を選んで後悔する3つのパターン・対策

支援学級を検討する時の「注意点と対策」

私が支援してきた中で、支援学級を選ぶ際の注意点と対策をお伝えします。

今回は、支援学級の注意点を2つお伝えします。

✅担任の先生の “質”

「支援学級=専門性がある」というわけではありません。

普通学級が難しかった為、少人数の支援学級を担当する先生もいれば、普通学級希望だけど、人員の関係で支援学級になる先生もいます。

支援学校とは違い、支援学級は、専門知識/スキルを持たない先生もいます。

その点を踏まえ、支援学級を検討することが必要になります。

対策としては、先輩ママや支援学級の先生の話を聞くのが、一番です。

支援学級の先生でしたら、お子さんの特性を伝え、どんな配慮が受けられるか、懸念点はないかなど、確認できると良いです。

また、他学年も一緒の “縦割りのクラス” もあれば、学年ごとにクラスが分かれてる場合もありますので、クラス構成なども聞けると安心です。

✅学習面の “物足りなさ”

知的な遅れがない子にとっては、学習面で物足りなさを感じることがあります。

支援学級は、お子さんの特性に合わせて情緒学級、知的学級に分かれていることがありますが、中には分かれていない場合もあります。

情緒的(感情コントロール、多動性など)な特性を持った子ですと、学習の遅れが出る可能性は否定できません。

できる対策としては、家庭で学習対策をするか、療育や家庭教師など専門家の力を借りる方法があります。

私としては、専門家に頼るのは最終手段にして、まずは家庭でできる範囲の中で始めることをお勧めします。

家庭で対策ができるなら、それに越したことはないためです。

家庭での学習対策の1つとしては、タブレット学習があります。

✅学習対策は「タブレット学習」

同学年でも他学年でも、必要な単元の内容を学習できます(他学年学習)。

特性ある子が理解しやすい様なアニメーション学習、モチベーションが保ちやすいポイント制など、特性ある子が学ぶために必要な要素が、多々含まれています。

メリット、デメリットなど詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

発達障害に関わらず、グレーゾーン、発達ゆっくりな子など、共有する内容になっています。

1つの学習対策として、参考になれば幸いです。

「【特別支援学級】子どもへの説明~2つのポイント~良い/悪い7つの具体例~」のまとめ

記事のポイントになります。



特別支援学級の説明
 「2つのポイント」

・「障害」という言葉は使わない
・支援学級を「悪い場所」にしない

特別支援学級の説明例
 【親⇨子】
・本人のメリット
・苦手の改善<得意を活かす
・本人の過ごしやすさ
※例:本文参照

特別支援学級の説明例
 「先生⇨本人のクラスメイト」
・「みんなに追いつくため」
・「○○が苦手だから」
・「応援しよう」

支援学級を検討する時の
 「注意点と対策」
・担任の質
・学習面の物足りなさ
・家庭でできる学習対策
・タブレット学習

以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。

【関連記事】

【支援学級にいじめはある?】100名以上の子から見える”現状”

【特別支援学級の担任】専門性がない人もいるって本当?実情を解説

-学級・進路, 家での関わり方/その他

執筆者:


  1. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点を紹介します […]

  2. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点を紹介します […]

  3. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点を紹介します […]

  4. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  5. […] もし気になる方は、【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点をご覧ください。 […]

  6. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  7. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  8. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点を紹介します […]

  9. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  10. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  11. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  12. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方・注意点 […]

  13. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  14. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点 […]

  15. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方・注意点  […]

  16. […] 【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方・注意点 […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【発達ゆっくりな子のその後は?】療育の現場の事例紹介~今、家族に出来ること~

発達ゆっくりな子が心配な方「発達ゆっくりな子は、その後どうなるの?時間が経てば、皆に追いつくもの?それとも困りが大きくなるの?」 このようなお悩みに、お応えします。 ☑本記事の内容 &# …

自閉スペクトラム症の子供は笑わない?主な症状とは【月齢別で解説します】

子供の発達が心配な方「うちの子、あまり笑わないし、他の子と様子が違う気がする…もしかして自閉症?自閉症の症状や判断基準が知りたい」 このようなお悩みにお応えします。 ☑本記事 …

【療育支援員が解説】発達障害の子におすすめなドリルとは?選び方・注意点も解説

発達障害の子に合うドリルを探してる方「発達障害の子に合うドリルってある?おすすめが知りたい。選ぶ基準・注意点も教えてほしい」 このようなお悩みに、お応えします。 ☑本記事の内容 &#x2 …

【どんな基準で判定される?】通級を徹底解説!通う時の3つの目安・注意点とは

通級(判定など)について知りたい方「通級ってどんな基準で判定されるの?うちの子が判定されるのか知りたい。通級が必要な目安、注意点も知りたい」 このようなお悩みにお応えします。 ☑本記事の …

【ADHDの子ども】うちの子は何タイプ?3つの症状(タイプ)と7つの接し方とは

ADHDの子どもへの対応方法を知りたい方「ADHDの診断を受けたけど、そもそもADHDって何?ADHDって具体的に何に困るの?親としてどう関わっていくべきか知りたい」 このような疑問、お困りにお応えし …

サイト作成者プロフィール

Image

発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

2023/12/18

【不登校の平均期間は?】短くなる時、長くなる時の違い(特徴)~期間より大切な7つのコト~

2023/12/14

【禁句】不登校の子に言ってはいけない言葉~8つの言葉・NGな理由~

2023/12/03

【療育に通うまでの流れ】6つのステップ、3つの注意点~目的に合った療育を選ぶ~

2023/10/24

【療育に通う基準】3つのポイント~療育を始める方が多い4つの時期~

2023/10/04

【保健室登校(別室)】成績はどうなる?よくある2つの事例と5つの対策

2023/10/03

【口に物を入れる】発達障害の子向けの対策~関わる上で大切な3つの視点~

2023/09/12

【発達障害だけど普通学級で貫き通します】事例の紹介~学級選びのポイント~

2023/09/01

【発達ゆっくりな子のその後は?】療育の現場の事例紹介~今、家族に出来ること~

2023/08/17

【学校をまた休む】不登校の復帰後の4つのポイント~再不登校の予防法~

2023/08/04

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点とは

2023/08/01

【療育のデメリット】3つの注意点・メリット・心構え・療育の選び方とは

2023/07/04

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点とは

2023/05/11

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事。4つの選ぶポイント・注意点とは

2023/03/23

【発達障害の子と担任が合わない時】3つの大切なポイント・対処法とは

2023/02/22

【通級は恥ずかしい?】通級のメリット・デメリット・通う基準について

2022/10/12

【発達障害の子向け】噛み癖に役立つグッズ5選!支援員が使う時のポイントを解説

2022/06/16

【発達障害】落ち着くグッズ20選~自閉症の子がクールダウンする時のポイント~

2022/04/27

【発達支援員が使った感想】すららの無料体験~5つの長所、4つの短所~

2022/04/06

【宿題でいつも癇癪…】発達障害の子がスムーズにできる6つの対処法

2022/03/16

【療育支援員がおすすめ】発達障害(グレーゾーン)の子向けの習い事~選ぶ時の8つのポイント~

2022/01/12

【2024年 支援員がおすすめ】発達障害の子向けタブレット学習~ADHD/自閉症の子に必要な4つの特徴~

2021/10/21

【支援級勧められたけど普通級に行った!】学級選びで大切な3つのポイント

2021/06/30

【保育園に療育を勧められたら】やるべきこと・注意点・事例を元に解説

2021/06/18

【療育支援員が紹介】発達障害の子におすすめな椅子5選!補助グッズも解説

2021/06/16

【療育に行かなかったら後悔する?】よくある5つの事例~早期療育はどの子にも良い~

2021/02/24

【特別支援学級】子どもへの説明~2つのポイント~良い/悪い7つの具体例~

2021/01/15

【療育辞めてよかった!】辞めるタイミングは4つ!事例・注意点も解説します

2020/12/07

【場面緘黙の子供】なんで挨拶が苦手なの?3つの理由・5つの接し方とは

2020/07/27

【発達障害】逆さバイバイはいつまであるの?原因と接し方について解説します

2020/06/03

【自閉症の子が夢中になる!】人気おもちゃ26選~療育支援員が紹介~

2020/05/21

【子どもの癇癪】3つの原因から考える!クールダウンの方法~自閉症の子にも有効~

2024/02/17

【学習障害】親ができること~家庭できる4つのコト・外でできる2つのコト

2024/02/16

【字を書くのが嫌いな子】4つの理由・対策~予防しておきたい注意点~

2024/02/07

【普通学級に通った】軽度知的障害の子の5つのパターン~2つの困るポイント~

2024/02/06

【母子登校】発達障害の子どもへできる5つのコト~大切な3つの視点~

2024/02/05

【発達障害の子の育児をやめたい】親の負担を軽くする4つの方法~一人で抱え込まない為に~