

特別支援学級の子どもへの説明の仕方について知りたい方「特別支援学級について、子どもにどう説明すればいい?良い伝え方が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅【支援級の説明】
2つのポイント
✅【親⇨子】
支援級の説明例
✅【先生⇨当人以外の子(クラスメイト)】
支援級の説明例
✅【特別支援学級を検討する子へ】
準備しておきたいこと
特別支援学級がお子さんにとって、必要な所と分っていても、いざ本人に説明するとなると、難しく感じる方もいらっしゃるかと思います
本記事では、「親」と「先生」という2つの立場から、支援級についてのお子さんへの説明の仕方をまとめてみました。
私は、発達支援の相談/指導員を11年以上しており、これまで特別支援に携わってきました。
私自身の経験を元にした本記事が、参考になれば幸いです。
【支援級の説明】2つのポイント

親御さんが、我が子に説明をする時のポイントは、2つあります。
①:「障害」という言葉は使わない

「障害」という言葉を使うことは避けた方がよいということです。理由は、お子さんの自己肯定感が下がり、今後の生活にネガティブな影響が働く可能性があるためです。
「ぼくは他の子と違うんだ」「わたしはダメな子なんだ」と、物事に取り組む気力がなくなっていきます。
支援学級は、障害がある子が通う学級ではありません。特別な支援を必要とする子の中に、発達障害を持つ子が多いのは事実ですが、全員ではありません。
詳しくは【普通学級か支援学級か】内容、選ぶ基準、メリット/デメリットをご覧ください。
もし、障害という言葉を教えるのであれば、お子さんの気持ち、理解する力を考慮していくことが必要です。また担任や療育先の専門家にも相談し、判断することを勧めます。
②:特別支援学級を「良くない場所」にしない

お子さんが宿題をしない、約束を守らないなどがあると、「できないままだと支援学級に入ることになっちゃうよ」などと言ってしまうことです。
親御さんとしては、お子さにやる気になってもらうための声掛けかもしれません。
ただお子さんの気持ちとしては、「支援学級は行っちゃいけない場所なんだ」、「支援学級はダメな子が行くところなんだ」と、誤解に繋がります。
誤解は、お子さんが支援学級で楽しく過ごす、学ぶことに支障が出ます。配慮したい点になります。
【合わせて読みたい記事】
【支援学級に偏見はある?】教育・療育の現場から見られる”実態”とは
【親⇨子】支援級の説明例

ここでは、説明の仕方を3つ紹介したいと思います。あくまで、参考程度にご覧ください。
お子さんに合った伝え方は10人いれば、10通りあります。
参考にできそうな伝え方がありましたら、お子さんに合わせた伝え方に変えて頂いて、活用ください。
✍参考例
・支援学級の方が、先生が教えてくれる時間が長いんだよ。できること、今より増えそうだね!(本人のメリット)
・人数が少ない方が、話を上手に聞けるもんね。そっちの方が得意だもんね!(苦手の改善<得意を活かす)
・クラスの人数が少ない分、質問がしやすくて、すぐ教えてもらいやすいから。(本人の過ごしやすさ)
【先生⇨当人以外の子(クラスメイト)】支援級の説明例

ここでは、先生が当人以外(クラスメイトなど)に説明するときの、「参考例」と「NG例」を、紹介したいと思います。
✍参考例
「Aさんは、自分が分かりやすい方法で授業を受けるために、
お家の人と話し合って支援学級で学んでいくことを決めたんだよ。
Aさんは、静かなところ、少ない人数で学習ぶことの方が得意だから。
学びやすい場所や方法は、人によって違うからね。」
次は、NGな説明も見ていきましょう。
⚠NGな説明例
①「Aさんは、支援学級に行って、みんなに追いつくために頑張っているよ」
『追いつくため』という言葉は避けたほうが良いです。支援学級の目的は、『その子に合った特別な支援を受けるため』です。
クラスの子に追くためのものではありません(ただ、保護者はそういう希望を持って入級させているケースは多いのですが・・)
日本教育ですと「みんなと同じ」がまだ根強いですが、ここの目的意識の違いは、お子さんの過ごしやすさを作る上で重要になります。
②「Aさんは、勉強が苦手だから、できるようになるために、支援学級に行っているんだよ。」
ポイントは『勉強が苦手だから』というところです。支援級は、欠点や苦手を改善するために行くところではありません。
「勉強ができない子の行くところ」という印象を子どもたちに与えてしまいます。
③「Aさんは、勉強をもっとできるようになるためだよ。応援してあげてね。」
『応援してあげてね』は、子どもの中で上下関係を作ってしまう可能性があります。
頑張っているのは、学校に来ている全ての子どもに当てはまり、そこに普通学級や支援学級の違いはありません。
それぞれ、学びやすい場所や方法に違いがあり、別に支援学級に行くことが特別なことではなくて、自然と送り出してあげる雰囲気が、個人的には、一番良いことだと思っています。
もし、その子にとって「応援」がエネルギーになるなら、全力で応援してあげましょう。
【合わせて読みたい記事】
【現場でよくある事例】支援級を選んで後悔する3つのパターン・対策
特別支援学級を検討する子に「準備しておきたいこと」

特別支援学級を検討される子の中には、学習面で困りを抱えている(これから抱える)子が多いです。
支援学級の授業で足りるという方は、様子を見る形で大丈夫だと思います。
ただ、支援学級の授業レベルがお子さんに合っていなかったり(知的な遅れがない子)、担任の理解がなかったり、
お子さんの特性と支援学級の状況によって、困りの程度は大きく変わってきます。
学習面の困りがある(出そう)な子は、早めの学習フォローをお勧めします。
学習の遅れが出てから始めるより、遅れ始める前に始めた方が、同じ努力でもお子さんの自己肯定感や学習成果は変わってきます。
ちなみに、学習面で困りやすい(表面化しやすい)時期は、小学3~4年生が最も多いです。
私が実際に支援する中で学習のご相談をいただくことが、最も多い学年になります。
✍学習の1つの選択肢は、タブレット学習
「お子さんが興味を持てたり、取り組むのが嫌じゃない」というのが前提になります。
タブレット学習には、家庭内で気軽に取り組めるのはもちろん、
お子さんの学習課題の自動抽出・アニメーション解説など、個人に合わせた学習サポートが充実してます。
タブレット学習のメリット、デメリットなど詳細は、下の記事にまとめています。
お子さんの学習フォローの選択肢の1つとして、情報を集めたい方は、ご覧ください。
【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良いタブレット学習とは?4つの条件・理由・注意点
「【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
✅【支援級の説明】2つのポイント
・「障害」という言葉は使わない
・支援学級を「悪い場所」にしない
✅【親⇨子】
支援級の説明するポイント
・本人のメリット
・苦手の改善<得意を活かす
・本人の過ごしやすさ
※例:本文参照
✅【先生⇨当人以外の子(クラスメイト)】
支援級のNGな説明例
・「みんなに追いつくため」
・「○○が苦手だから」
・「応援しよう」
✅【支援級を検討する子へ】
準備しておきたいこと
・学習のフォロー
・タブレット学習
以上になります。
本記事が参考になれば、幸いです。
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