子どもの不登校で悩まれてる方「不登校期間って平均でどれぐらい?期間が短くなったり、長くなる違いって何?子どもの今後の見通しがなくて不安」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校の
「平均期間」
✅不登校が
「短期間になるケース」
✅不登校が
「長期間になるケース」
✅不登校に向き合う時に
「期間より大切なコト」
✅不登校の子に
「必要なもの」
✅不登校の子が
「備えておきたいこと」
※本記事はプロモーションを含みます
不登校は、見通しが立ちづらく「いつまで続くの?いつ解決するの?」と不安になる方が多いと思います。
不登校の期間は、お子さん、周囲の環境によって様々になります。
ただ、不登校の期間は、短くなる場合と長くなる場合があり、不登校問題の向き合い方、本人への関わり方など、親御さんの対応次第で、期間が変わる場合もあります。
そこで本記事では「不登校期間の平均・期間が短くなる、長くなる時の違い」をお伝えしたいと思います。
この記事の執筆者の私は、不登校・療育支援を15年以上しています。
不登校のお子さん、親御さんの支援に携わってきた中で、不登校期間に関わる大切な内容をまとめています。
本記事が、参考になれば幸いです。
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不登校の「平均期間 」
不登校の「平均期間 」は、一般的に3ヶ月~1年ぐらいと言われています。
あくまで平均ですので、本人、本人を取り巻く環境(家族・学校など)によって、期間は大きく変わります。
私が支援してきた中ですと、数年掛かる子(フリースクールなど他の所へ行く場合も含め)も珍しくありませんでした。
不登校が「短期間になるケース」
不登期間が短くなるケースは、原因(解決or取り除ける)がハッキリしてることです。
例えば、”いじめ” や “嫌いな担任” がよくあります。
原因が特定されていて、調整(ex.先生が変わる・クラス替え)できる分、不登校の解決に繋がりやすいです。
苦手な人(先生・クラスメイト)とクラスが離れることで、登校できる様になる子は一定数います。
ただ、いじめに関しては、不登校全体の原因の1%もありません。
原因がハッキリしていて解決に繋がるケースは、そう多くないのかもしれません。
少なくとも、私が支援する中では、数ヶ月で解決するケースは、多くないです。
【関連記事】
【不登校の子は放置していい?】見守る時の4つのポイント・注意点
不登校が「長期間になるケース」
不登校が「長期間になるケース」の特徴は、
3つあります。
①:「原因」が分からない
②:「家族/学校」の正しい理解がない
③:「学校に行く」を目的にする
①:「原因」が分からない
「学校に行けない・行きたくない原因」が、本人にも分からない場合です。
言葉にできず、気持ちが沈んだり、無気力になったりと、ハッキリした原因が見えないです。
原因が分からない以上、対処法が見つからず、不登校が長期化するケースが多いです。
②:「家族/学校」の正しい理解がない
不登校は、本人の特性と学校(環境)とで、折り合いがつかないことで、起こります。
例えば、本人が周囲の状況にとても敏感な特性をもっていて、クラスメイトが先生に怒られてる場面を見ると、自分が怒られてる様に感じ、辛くなってしまう場合があります。
また、学校では問題なく過ごしてる様に見えて、実はとてもエネルギーを使っていて、心身ともに疲弊している子も多いです。
このような理解が、家族や学校側にないと、「本人の甘え、家庭の問題」など、誤った考えで本人が追い詰めてしまいます。
③:「学校に行く」を目的にする
家族、学校の先生が「学校に行く」を目的に、本人に働きかけてることです。
不登校の子は、言葉にならない不安・プレッシャーを抱えています。必要なのは、本人の不安感を減らし、安心感を作ることです。
「学校に行く」が目的になると、仮に学校に行けたとしても、学校で辛い経験をして失敗体験に終わる場合があります。
理由は、不登校の要因へのアプローチがされていない為です。
例えば、
・辛くなったら保健室に行く
・好きな授業だけ参加する
など、本来は本人の困りに合わせて、配慮がある状態で、学校を検討します。
本人への手助けがない状態で「学校に行く」だけを促すのは、本人からしたら辛い経験をする為に促されてるのと同じになります。
「学校に無理して行って、失敗体験を重ねることで、更に学校に行けなくなる」という負のサイクルが、不登校の長期化に繋がります。
【関連記事】
【禁句】不登校の子に言ってはいけない言葉~8つの言葉・NGな理由~
不登校に向き合う時に「期間より大切なコト」
「不登校期間より大切なコト」は、
7つあります。
①:本人の「気持ち」
②:本人の「不登校の段階」を知る
③:本人の「安心要素」を作る
④:本人の「不安要素」を減らす
⑤:「学校に行く」は手段の1つと考える
⑥:家族間で「共通認識」をもつ
⑦:学校と「すり合わせ」をする
①:本人の「気持ち」
本人が、今の生活をどう感じてるのか、今・これからどうしていきたいのか(希望)を聞きます。
もし、コミュニケーションがとれる段階でない場合は、まず休息が必要になります。
本人が好きなことをして過ごしてもらいます。よく回復期と言いますが、詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点
②:本人の「不登校の段階」を知る
不登校には、段階があります。段階によって本人に必要な関わり・環境は、大きく変わってきます。
不登校の全体像、そして本人がどこの段階にいるのか、把握します。
ここが、不登校問題に向き合うスタートラインになります。
【合わせて読みたい記事】
【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点
③:本人の「安心要素」を作る
本人が “安心できるモノ” を1つでも多く、作っていきます。
例えば、
・話を聞いてくれる人
・好きなコト
・好きな活動
・好きな場所
などです。私が支援してきた子の例でいきますと、
・近くに住む叔母
・応援してるアイドル
・療育の先生と話す
・アイドルのライブ
になります。本人が安心して過ごせたり、楽しめる要素が、本人を守ることに繋がります。
④:本人の「不安要素」を減らす
先ほどの安心要素と、逆の考え方になります。
安心要素と違い、1つでも減らす工夫をします(現実的に減らせるモノ)。
例えば、
・学校からの連絡
・学校の話
・同級生と会う
・家族からの促し
などになります。
学校からの連絡は、担任と相談してペースを変えたり、本人がいない時間帯に親御さんから電話するなど、調整できる部分があります。
学校の話を避け、同級生と会う可能性のある時間帯(朝・夕方)は、無闇に外に出ないこともできます。
学校の促し(学校に行きなさい)も、家族からしないことで、本人のストレス値(不安要素)を減らすことに繋げられます。
このように、本人にとっての不安・ストレスの元を減らしていくイメージになります。
⑤:「学校に行く」は手段の1つと考える
学校に行ったことで、
「◯◯が楽しかった」
「◯◯出来てよかった」
など、本人の成功体験に繋ぐことが大切になります。
逆に、本人の失敗体験になることが容易に想像つく場合は、まだ学校に行く段階でない場合も考えられます。
「学校に行く」は、手段の1つに過ぎません。ここの視点があると、学校に行かせようと促しを繰り返し、本人の状態が今より、悪化することは避けられます。
在籍校に行くのも1つですし、フリースクールでも良いと思います。学校を休んで、自宅で勉強をするのも1つの方法です。
本人と話をしながら進めていきたい部分になります。
⑥:家族間で「共通認識」をもつ
①~⑤までの内容を、家族間で共通認識として持っておくことが、大切になります。
本人はどんな状態?今何が必要?何がNG?など、家族が同じ方向性や視点を持つことが、本人の安心感、サポートにそのまま繋がります。
⑦:学校と「すり合わせ」をする
家族間の共通認識と同様に、学校とも同じ視点・方向性のすり合わせをします。
※本人はどんな状態?今何が必要?何がNG?学校との向き合い方
理想は、家族の認識が揃った後に、学校とのすり合わせが良いですが、家族によっては難しい場合もあると思います。
その場合は、本人への理解がある家族の中で共通認識を持ち、学校とすり合わせをします。
学校の理解が得られる場合は、学校の中での「本人の安心要素を増やし、不安要素を減らす」相談をしていきます。
本人にとって、学校が安心できる場所にする必要があります(少なくとも、不安で辛い場所にならない様に)。
【関連記事】
【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点
「【不登校の平均期間は?】短くなる時、長くなる時の違い(特徴)~期間より大切な7つのコト~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校の
「平均期間」
・一般的に3ヶ月~1年
✅不登校が
「短期間になるケース」
・原因がハッキリしてる
(いじめ、先生が嫌)
・原因が取り除ける
✅不登校が
「長期間になるケース」
・原因が分からない
・”家族/学校” の正しい理解がない
・”学校に行く” を目的にする
✅不登校に向き合う時に
「期間より大切なコト」
・本人の気持ち
・本人の不登校の段階を知る
・本人の安心要素を作る
・本人の不安要素を減らす
・学校に行くは手段の1つと考える
・家族間で共通認識をもつ
・学校とすり合わせをする
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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