療育

【療育に通う基準】3つのポイント~療育を始める方が多い4つの時期~

投稿日:2023年10月24日 更新日:

療育を検討されてる方「療育に通う基準が知りたい。療育を始める人はどの時期に始めることが多いの?」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅療育に通う
 「3つの基準」

✅療育を始める方が多い
 「5つの時期」

療育を検討する上で
 「知っておきたいこと」

運動面の発達が気になる子が
 「経験を積んでおきたいこと」


療育を検討される家庭に
 「必要なこと」



以前に比べ、 “療育” という言葉を知る方は増えました。

保育園の先生から勧められたり、保健師から発達の指摘を受けたり、学校の担任から検査を勧められたり..

今、様々な場面で「療育」という言葉を知り、検討されてる方が増えています。

一方で、

「療育に通う基準って具体的にあるの?」
「療育を利用すべきか分からない」

と悩まれてる方も多いと思います。

そこで本記事では、

「療育に通う基準」「療育に通う子が多い時期(タイミング)」に関する情報をまとめました。

本記事の執筆者の私は療育・発達支援を10年以上しており、発達障害やグレーゾーンなど、多くのお子さんの療育に携わってきました。

その支援経験を元に本記事をまとめています。参考になれば幸いです。

療育に通う「3つの基準」

療育を受ける明確な基準はありません。

ただ、現場で支援する中で私が感じてきた、大切な3つの点(基準)をお伝えしたいと思います。



①:子ども本人が「困ってるか」

②:「客観的に見て」困ってるか

③:「機会損失」になってないか
 (コミュニケーション・集団参加・学習)


①:子ども本人が「困ってるか」

お子さん本人が困りを感じているか、になります。


・友達と上手く関われない
・自分の気持ちを言葉で伝えられない
・勉強が分からない
・イライラすると癇癪を起こしちゃう

など、その子が日常生活で困っているのか、どんな困りを感じているのか、が大切になります。

②:「客観的に見て」困ってるか

ご家族や先生など、身近な大人の方から見て「客観的に見て困っているか」も大切な視点になります。

明らかに困るであろう状況でも、お子さん本人が気にしていなくて「困ってないよ」という場合も、少なくありません。

例えば、


・興味のない集団活動には参加しない
・提出物を出せない
・授業についていけてない

など、今後本人が困る(将来に影響が出る)可能性が高い場合も、療育の必要性は高くなります。

お子さん本人は、先の生活を想像するのが難しい為、本人が困っていない場合も少なくありません。

客観的に見て、本人の困りに繋がる可能性あるなら、療育の必要性は高くなります。

また、ご家族が困っている場合も、療育の必要性はあります。

例えば、家だけで癇癪が出る場合は、外では良い子なので、本人も家族も考え方によっては、我慢して乗り切ろうとする場合もあります。

ただ、本人はもちろん、一緒に過ごす家族が疲弊したりストレスになるのは、良いことだとは言えません。

本人や家族などの過ごしやすさを作る為、療育は大切な支援になります。

③:「機会損失」になってないか(コミュニケーション・集団参加・学習)

本人は困っていないし、家族もそこまで困っていない場合になります。

ただ生活の様子を見ていると、本人自身が機会損失をしてることがあります。

例えば、

・友達とコミュニケーションが発展しない
(交友関係が広がらない)
・授業や人の話の理解が不十分

(学びや興味を持つ機会が減ってる)

など、困ってはいないものの、本人の捉え方やスキルによっては、もっと楽しめたり学べることが沢山あります。

困りがない場合でも、日常生活をより充実させる為に、療育を受けるケースもあります。

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【療育の後悔】受けないと、子どもの将来はどんな可能性が?事例を元に解説

療育を始める方が多い「5つの時期」

療育を始める方が多い時期は、5つあります。

私が支援してきた中で、特に多かった時期になります。



①:3歳児健診

②:就学時健診

③:小学校入学後
  (1~2年以内)

④:不登校になった時
 (小学校低~中学年)

⑤:授業についていけなくなった時
 (小学3~4年)


①:3歳児健診

未就学のお子さんで、一番多いタイミングになります。

3歳児健診で先生から指摘を受け、療育を検討されるケースになります。

「1歳半健診で様子を見ましょうと言われた」

「何となく言葉がゆっくりだと思ったけど、そこまで気にしてなかった」

など、様子を見ていた方が、3歳児健診をキッカケに、療育を探し始めるパターンが多いです。

また、父親はそこまで心配していないことも多く、

「子どもなんて、そんなもんじゃない?」
「俺も昔は似た感じだったよ」

など、家族間で温度差が出やすい時期でもあります。

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【保育園に療育を勧められたら】やるべきこと・注意点・事例を元に解説

②:就学時健診

就学時健診(小学校入学前)で指摘され、療育を検討するケースになります。

具体的には、学級に関する個別相談を勧められる等です。

席に座って待つこと、質問への受け答え、指示を行動に移すのが難しいなどの様子から、指摘されることが多いです。

③:小学校入学後(1~2年以内)

小学校入学してから、お子さんの困る行動が出るケースになります。

・離席する
・癇癪を起こす
・他害、暴言
・書字、板書が苦手
・提出物が出せない
・集団参加を嫌がる

(興味がない内容)

など、お子さんによって様々な困りが出ます。

幼稚園や保育園が自由保育で、本人の行動もそこまで目立つことなく、先生にも尊重してもらっていた為、大きな問題にならなかった子も多いです。

小学校に入って、より大きな集団で、より長い時間集団に合わせることが求められる様になり、問題が表面化するケースになります。

④:不登校になった時(小学校低~中学年)

小学校低学年~中学年で、学校の行きしぶりが始まり、不登校になったタイミングになります。

・1ヶ月以上学校を休んでる
・五月雨式でしか登校できない

など、学校生活に大きな支障が出始めたタイミングで、療育を検討される方が多いです。

⑤:授業についていけなくなった時(小学3~4年)

小学3~4年生が最も多いのですが、授業についていけなくなり、学習面の困りが大きくなるタイミングになります。

文章題が増えたり、計算が複雑になったり、問題が難しくなってることも、この時期で療育を検討される方が多い理由になります。

【関連記事】

【発達支援員が解説】週何回?療育の頻度と期間~目的と通い方で変わる~

療育を検討する上で「知っておきたいこと」

療育を検討する上で「知っておきたいこと」をお伝えします。

まず療育には、福祉サービス、民間の療育の2種類があります。

✅福祉サービス

国の助成金が受られる(1割負担)反面、混み合っており、利用までに時間がかかります。

民間療育

すぐに始めやすい分、完全実費負担になります。

お子さん、ご家族の状況によって、必要な選択肢は変わってきます。



①:困りが強い場合
 ⇨民間+福祉サービスの併用
 (民間ですぐ始め、福祉サービスは併行で探す)


②:急ぎでない場合
 ⇨福祉サービスを探す+ペアレントトレーニング


①:困りが強い場合⇨民間+福祉サービスの併用(民間ですぐ始め、福祉サービスは併行で探す)

今の生活に支障が出ていたり、すぐに支援を受けたい場合は、民間療育を始めつつ、併行して福祉サービスを探されるのが良いです。

福祉サービスは混み合っている為、待機登録という形で、空き待ちになる場合が多いです。

すぐに始められる民間療育に繋がりつつ、長期的に通いやすい福祉サービスに繋がるのが、多くの方が利用されてる形になります。

②:急ぎでない場合⇨福祉サービスを探す+ペアレントトレーニング

緊急性がなかったり、先々必要性あれば利用したい、という方は、福祉サービスで待機登録され、併行してペアレントトレーニングを受けるのをお勧めします。

ペアレントトレーニングとは、家庭でお子さんと関わる際に必要な知識、ノウハウなどを親御さん向けに伝える講座になります。

療育を受けるまでの間、家で一緒に過ごす時間を少しでもお子さんの成長に繋げる為に、ペアレントトレーニングは、早い段階で受けられる方のが良いです。

福祉サービスは、複雑な手続きの上に混みあっている為、早く受講されたい方は、リタリコジュニア をお勧めします。

詳しくは、リタリコジュニア 公式サイト をご覧ください。

福祉サービスは、通所受給者証が必要になります。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【通所受給者証のデメリット】3つの注意点・メリット・申請方法

療育を検討される家庭に「必要なこと」

ここでは、療育を検討されるご家庭に「必要なこと」をお伝えしたいと思います。

療育を検討される方の多くは、お子さんの様子、今後の生活(家/園/学校)、友達関係、家族との関わりなど、何かしら心配事があると思います。

そんな心配事を抱えてるご家庭にとって、まず最初に必要なことは3つあります。

・子どもの特性を知る
・親の関わり方を学ぶ
・支援の必要性の有無


お子さんの特性を把握することで、必要な関わり方、配慮などが見えてきます。

そして支援の必要性があるのか、発達支援の専門の先生から、客観的な意見がもらえると、今後の参考になります。

お子さんの現状、今後必要なものを把握することで、心配事への対策が具体的に考えられます。

お子さんの様子によっては、家庭内での関わりを工夫して様子を見るので十分な子いますし、逆に、継続的な支援が必要な子もいます。

いずれにしても、お子さんの特性を把握する所から、全てが始まります。何かを検討するのは、お子さんの現状を把握してからでも遅くありません。

お子さんの特性を把握する、特性に対する家族の関わり方を学んだ上で、今後についてご家族で話し合うことが大切になります(必要な情報が揃ってる状態で)。

✅お子さんの特性・関わり方の把握は「リタリコジュニア

リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。

専門の指導員がお子さんの様子を見て、お子さんの特性・必要な関わり方・支援の必要性の有無について、分かりやすく説明してくれます。

リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。

・療育の最大手
(実績と信頼がある)

・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)

・自己肯定感を高める指導
(子どもの成功体験を作る)

・成果が具体的(書面で受け取れる)
(成果:子どものできた行動をカウント)
(効果的だった具体的な関わり方)

・家での関わりサポート
(ペアレントトレーニング)
(親の具体的な関わり方)

お子さんに関する悩み事がある親御さんにとって、必要な要素が全て含まれてます。

その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

【リタリコジュニア】療育支援員がおすすめする理由

発達障害の有無に関わらず、困りを抱えてる子にとって、参考になる内容になっています。

1つの選択肢として、参考になれば幸いです。

「【療育に通う基準】3つのポイント~療育を始める方が多い4つの時期~」のまとめ

記事のポイントになります。



✅療育に通う
 「3つの基準」

・子ども本人が困ってるか
・客観的に見て困ってるか
・機会損失になってないか
 (コミュニケーション・集団参加・学習)

✅療育を始める方が多い
 「5つの時期」

・3歳児健診
・就学時健診
・小学校入学後
・不登校になった時
・授業についていけなくなった時
 (小学3~4年)

療育を検討する上で
 「知っておきたいこと」

・福祉サービスと民間療育がある
・福祉サービス:料金安い、混み合ってる
・民間療育:料金高め、すぐ利用しやすい
・困りが強い方:民間と福祉サービスの併用
・急ぎ出ない方:福祉サービスとペアレントトレーニング

療育を検討される家庭に
 「必要なこと」

・子どもの特性を知る
・親の関わり方を学ぶ
・支援の必要性の有無の確認


以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。


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