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療育

【療育で追いついた?】療育で成果が出るポイント、成功・失敗事例を紹介

投稿日:2021年10月22日 更新日:

療育の効果について知りたい方「療育で、周りの子に追いつくことは出来るの?実際に療育を経験した人の事例が知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



療育で成果が出る「大切な視点」


療育で成果が出る「押さえておきたいこと」


療育の「成功事例」


療育の「失敗事例」


お子さんの発達が心配な場合、「療育」が利用できることは、ご存知の方も多いと思います。

ただ、「療育」に通ったからといって、効果は出るものなのでしょうか…?

なかなか人には相談しづらい内容ですし、誰に聞けばいいかも、分からないですよね。

「療育にいけば、周りの子に追いつけるの…?」という疑問は残ったまま、モヤモヤする方も、多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、「療育で成果(お子さんの成長)が出る視点・押さえておきたいこと・成功/失敗事例」をまとめてみました。

この記事の執筆者の私は、療育指導を10年以上していて、発達障害・グレーゾーン・発達ゆっくりな子の支援をしてきました。

また、私自身の息子(言語発達遅滞・運動協調性障害)も、2年以上療育に通っていました。

その経験を通じて、情報をまとめてみました。

本記事が参考になれば、幸いです。

療育で成果が出る「大切な視点」

正しい療育の考え方・良い療育先と繋がることができれば、成果(お子さんの成長)は出ます。

ただ、そのためには、親御さんの「療育」への目的や捉え方が、とても大切になります。

ここがズレてしまうと、お子さんの成長が遅くなったり、親御さんが期待していたものと違った…ということになってしまいます。

✍療育≠周りの子に追いつく為のもの

療育の目的は、「定型発達の子に追いつく」、「周りの子と同じことができる様になる」為のものでは、ありません。

その子が、“日常生活を安心して過ごせる為の方法・対処できるスキル”を、学んでもらう為のもの。

そして、「こうやれば、できるんだ!楽しい!」と、子どもが心から思える経験を、積み重ねていく為のもの、になります。

お子さんが自身の特性を知ったり、活かしたり、親がそれをサポートできる状態を作ることも、大切な目的になります。

子どもの特性自体は、治すものではなく、活かしていくものです。私たち大人も、どうしても苦手なことがあると思います。

でも私たちは、工夫してなるべく回避したり、最小限のストレスになるよう対処しています。

性格を変えることができないことと同じで、どう活かす(対処)か、の視点が重要になります。

療育で成果が出る「押さえておきたいこと」

療育で成果が出る「押さえておきたいこと」は、2つあります。

一緒に見ていきましょう。



①:困りごと(心配)を「具体的にする」


②:家庭でも療育の1部を「取り入れる」


①:困りごと(心配)を「具体的にする

親御さんが感じている困った(or今後が心配)場面を、具体的にしていくことが、大切です。

例えば、未就学のお子さんの例ですと…

①絵本の時間に
『離席して好きなオモチャで遊んじゃう』

②自由遊びの時間に

『友達のオモチャが欲しくて叩く

②の場合ですと、「物の貸し借りのときに、言葉で貸してほしいことが言える」が必要になります。

この困りごと(困る場面)が曖昧だと、都度の心配事に振り回され、

「結局療育で何をしてたんだっけ?」、「何となく通ってるけど、あんまり成長してないかな」と、不安になったり、療育の成果が感じづらくなってしまいます。

親御さんが時間を作って、一生懸命連れてきて下さっているのに、とても勿体ないです…。

良い療育先なら、向こうから具体的に聞いてくれると思いますが、全ての療育先が十分にできる…というわけではないので…

ここで紹介させていただきました。

②:家庭でも療育の1部を「取り入れる

ここの視点をもつ療育先は多くないですが、「家庭での関わり」は、とても重要です。

特にお子さんの年齢が低いほど、家族と一緒に過ごす時間が長いため、その分影響が大きいです。

ただ、親御さんも育児に、家事に、仕事に…とても忙しいですよね。

生活の中で、確保できる時間や体力は、限られていると思います。

そこで私がお勧めしているのは、「日々の関わりに一工夫入れる」です。

例えば、言葉での要求を練習してる子でしたら

おやつを出す時に、「○○ちょうだい」と言うように促し、言えたら、おやつをあげるイメージです。

『日常生活の中のやりとりに一工夫入れる』方法なら、親御さんも負担も少なく、継続できると思います。

親御さんが「これなら無理なくできる」というペースで進めていくことが、ポイントになります。

✍療育の必要性は、『発達障害の有無』ではない

支援をしていると、ときどき「子どもは障害ですか?治せますか?」と聞かれます。

我が子に障害があるのかどうか、親として子を想う、自然な気持ちだと思います。

ただ支援の必要性は、その子自身や周囲の人が困っているか、が大切になります。

発達障害でも、生活に困っていなかったり、困る場面があっても、ある程度対処できてれば、良いと思います。

逆に診断名はついていないけど、日常生活で困っていれば、支援は必要になります。

私が支援してきたお子さん・親御さんで、療育について後悔された方の事例を、

【療育の後悔】受けないと、子どもの将来にどんな可能性が?事例を元に解説にまとめています。

特に共通点が多かった部分を、お子さんのタイプ別に絞っています。具体的に知りたい方はご覧ください。

療育の「成功事例」

ここでは、療育の「成功事例」を紹介したいと思います。

成功は人によって、尺度が様々ですが、ここでは

「子どもの困りが解消された/対処できるようになった」の基準で、まとめています。

喃語だけ出る2歳児さん👦



当初母親は、気付いていませんでした。1歳半児健診では

言葉がゆっくりであったものの、「これから言葉も伸びしていくので、様子を見ましょう」ということで、過ごされてきました。


ただ2歳を過ぎても、意味のある言葉が出ることもなく、喃語が中心でした。

同じ園のクラスの子は2語文で話し出す子も出てきて、他の子との言葉の発達の違いが、はっきり見えてきました。


そこから区の相談窓口で、子どもの言葉の発達について相談。

低年齢ということで、診断名はでず、区の療育はすぐに利用はできなかったのですが、

民間の個別療育に繋がることができ、週1回の支援に繋がることができました。


3ヶ月後には、やや不明瞭ながらも、単語で「ジューシュ(ジュース)」と、要求することができるようになりました。


母親がジュースを出す場面で、促しをしていた効果が高かったためです。


きりかえが苦手な3歳児さん👧


好奇心旺盛で、興味のあるものだったら1時間以上遊べてしまう、3歳の女の子。


ただ保育園では、園庭遊びから室内に移動するタイミングで、遊具での遊びがやめられず、切り替えが難しいことが、毎日ありました。

安全面から、園の先生が一人付きっきりになる必要もあった為、集団生活にも影響が出ていました。


園の先生から話を受け、療育機関へ相談。療育に繋がりました。

半年、個別療育を受けた結果、園生活では、先生が常に付きっきりじゃくても、きりかえが出来るようになりました。

他の子より時間は多少かかるものの、集団の動きに大きな影響が出る程では、なくなりました。

先生が付きっきりの状態から、声掛けだけできりかえができるようになったのは、とても大きな成長といえます。


手が出る年少さん👦


自由遊びのときに、自分が使いたいオモチャをお友達が使っていると、突き飛ばしてオモチャをとろうとする、年少男の子。


1日に何回もあり、時にはケガにも繋がりかねない、危ない場面も見られました。


ある日お友達で、痣ができてしまった子がいて、先生から「うちは専門知識はないので、どうしてあげたらいいのか分かりません。

一度専門の方に相談に行っていただけますか?方法が分かれば、園でもできる範囲でやりたいので教えてください」と、お話がありました。

療育を進める為に窓口へ相談し、週1回の個別指導/ペアレントトレーニングを受けることが決まりました。


「突き飛ばし」を止める方法より、言葉で伝える方法を身につける為、

お子さんへの指導・親御さんへのペアレントトレーニングで、一時期より、「突き飛ばし」が減り、その分言葉で言えるようになりました。

園が協力的だったため、親御さんはもちろん、療育先も連携をすることで、療育を勧められて9ヶ月ほどで、落ち着くことができました。


【合わせて読みたい記事】

【保育園に療育を勧められたら】やるべきこと・注意点・事例を元に解説

集団参加が苦手な年中さん👧


集団活動で興味のない内容だと、離席をしたり、自分の好きなことをしようとする、年中女の子。

作ることが大好きで、ものすごい集中力を発揮する反面、大好きな工作以外の活動は、参加することが、難しい状態でした


園の先生から、就学に向けたサポートが、必要かもしれないと、お話を受けました。


利用するのに半年かかったものの、区の集団療育に繋がることができました。

療育では、なるべくお子さんの興味の強いPGMから、少しずつ興味の薄いものにシフトしていき、

無理なく、参加することができるようになりました。

個別の声掛けは時々必要なものの、最終的には、興味の薄い集団活動にも、最後まで参加することが、できるようになりました。

親御さんは、家で寝る前に、1日のできたことを褒める様、工夫をされていました。


療育の「失敗事例」

次は、療育の「失敗事例」を見ていきたいと思います。

大人に促されるのが嫌になった2歳児さん👦


もともと言葉がゆっくりで、3歳児健診で、指摘をされました。

それをキッカケに、区の療育に繋がることとなりました。

ただ熱心な母親は、家でも言葉を教えようと「絵本の読み聞かせ」「言葉での言い直し」を、たくさんしてきました。

お子さんは楽しんでいる様子はなく、むしろ少しずつ嫌がるようになりました。


それから、数ヶ月が経ち、大人の促しを拒否するようになりました。


家庭だけではなく、これまでできていた療育先でも、言葉で言うよう促しをされることを、嫌がるようになりました。

成長どころか、必要な支援が届けづらい状態になってしまいました。


怒られ続けた4歳年少さん👧


もともと、多動傾向があった、4歳年少男の子さん。親御さんが「ダメなことは怒って教える」というスタンス。

療育に繋がっても、「悪いことをしたら、怒って理解させる」というスタンスは、そのままでした。

お子さんは、頭の良い子で、親御さんの前では問題行動をせず、落ち着いてきたように見えました。

ところが、親御さんがいない場面で、他の子にちょっかいを出すようになりました。

もともと、興味のあるものがあると、立ち歩きがあったのですが、

それを怒られ続けた結果、ストレスの発散をお友達にするようになりました。


療育でも、優しい先生には、つねったりと、見えづらい困った言動が増えてきました。


療育と親御さんのスタンスがあまりに違い、成果が作れなかった事例になります。


机上課題が嫌いになった年長さん👦


就学準備で療育に通っていた、年長の男の子。


運筆、指示を行動に移す練習をしていました。

ただ、療育に加えて、家でたくさんのプリント学習をあった為、日々の生活で疲労が溜まるようになりました。


園から帰ってきて、療育に行く前に寝てしまったり、療育の時間中も集中力に欠け、コンディションが良くありませんでした。

結果的には、療育の回数を減らし、家庭でのプリント学習をお子さんと決め、調整することで落ち着きましたが、


机上課題への拒否感はあり、就学してから苦労されることとなりました。


「【療育で追いついた?】療育で成果が出るポイント、成功・失敗事例を紹介」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



療育で成果が出る大切な視点】
・子どもの「発達がゆっくり」なとき
・園の集団生活に「支障が出ている」とき


療育で成果が出る押さえておきたいこと】
・どの「子どもの言動」が気になるのか聞く
・実際に療育先に相談する


【療育の成功事例
・喃語だけ出る2歳児さん
・きりかえが苦手な3歳児さん
・手が出る年少さん
・集団参加が苦手な年中さん

【療育の失敗事例
・ 大人に促されるのが嫌になった2歳児さん
・ 怒られ続けた4歳年少さん
・ 机上課題が嫌いになった年長さん


以上になります。

本記事が参考なれば、幸いです。


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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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