不登校

【学校をまた休む】不登校の復帰後の4つのポイント~再不登校の予防法~

投稿日:2023年8月17日 更新日:

子どもの不登校で悩まれてる方「せっかく復帰したのに、学校をまた休んじゃった。どうすれば休まずに行けるの?復帰後の子にどう関わると良いか知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



不登校の復帰後に
 「また休む理由」

✅復帰後に
 「休まない為のポイント」

✅復帰後に休んだ時の
 「対策」

✅不登校の復帰後に
 「大切なこと」

不登校の復帰後の
 「注意点」


それでも復帰が難しい時に
 「不登校の子が備えたいこと」


※本記事はプロモーションを含みます


不登校問題は、不登校期間中だけでなく、

復帰後の登校の不安定・家での関わり方など、様々な難しさがあります。

「復帰したのに、また休んじゃった..」

「登校を促すべき?無理させないべき?」

など、疑問やお悩みを抱えてる方も多いです。

そこで本記事では「不登校の復帰後」に関する情報を紹介します。

この記事を執筆している私は、不登校・療育支援を15年以上しています。

その支援経験・事例を通して、本記事をまとめています。参考になれば幸いです。

不登校の復帰後に「また休む理由」

不登校の復帰後に「また休む理由」は、

3つあります。



①:「回復」が不十分

②:本人が「無理をしてる」

③:「学校の環境」が悪い



①:「回復」が不十分

不登校のお子さんは、心が疲弊していて、精神的に弱った状態なことが多いです。

そのため、まず最初に「休息」を十分にとる必要があるのですが、

この休息が不十分な場合、復帰後に休むことがあります。

周囲が登校するように何度も促してることが、原因の1つになります。

②:本人が「無理をしてる」

本人が無意識に頑張りすぎてるケースになります。

「学校に行かなきゃ!」と強い気持ちに対して、体が追いついてない状態です。

本人は無自覚なことが多いため、周りが気付くのに遅れることも珍しくありません。

③:「学校の環境」が悪い

「その子の特性・状態」と「学校の環境」が合っていないケースになります。

例えば、以下のような理由があります。

・担任の理解がない
・陰湿なクラスメイト
・学校側の配慮がない
(個別対応を認めない)

このような環境ですと、お子さんのコンディションが整っていても、環境的な問題で難しいことが多いです。

不登校の復帰後に「休まない為のポイント」

不登校の復帰後に

「休まない為のポイント」は4つあります。



①:本人に合う「通い方・ペース」を決める

②:「学校に行けない時」の対策も考える

③:「休む時の基準」を決めておく

④:「学校に行く・行かない」以外の選択肢



①:本人に合う「通い方・ペース」を決める

本人と一緒に「通い方・ペース」を具体的に決めていきます。

あくまで一例ですが、通い方は、以下のような選択肢があります。

・保健室登校
・放課後に課題だけ取りに行く
・好きな授業だけ参加
・オンラインで参加


ペースは「週◯日登校」「好きな授業の日だけ登校」などがあります。

その日のコンディションにもよるので、

“ペースを守ること” が目的にならない様に注意が必要です。(ex.◯曜日は必ず登校、週◯日は必ず登校)

本人の意思がある
・できそうなイメージが持てる
 (本人が)

この2つの条件を満たす選択肢を見つけ、本人に決めてもらう過程が大切になります。

また、学校や担任の理解も必要なため、話を通しておく必要があります。

【合わせて読みたい記事】

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点

②:「学校に行けない時」の選択肢も考える

通い方やペースを決めても、学校に行けない時は行けません。

むしろ、行けない時がある子の方が多いです。

そのため「行けない時」にどうするのか、本人と決めておくことが重要になります。

例えば、以下のような例があります。

・別室登校
・特定の授業だけ参加

・オンラインで授業参加

本人に選んでもらい、その日の過ごし方を決めてもらいます。

中には、放課後に課題だけ取りに行くお子さんもいます。

【関連記事】

【別室登校の過ごし方】メリット・デメリット・教室へ復帰する5つのポイント

③:「休む時の基準」を決めておく

本人・家族も、共通認識が持てる目安(学校を休む基準)を決めておきます。

不登校の子は、前日まで学校に行くと言っていても、当日に「今日は休む」と言うことがあります。

本人としては、学校に行くのが本当に辛いのですが、

家族としては「昨日は行くって言ってたじゃん」と思われることもあると思います。

そこで本人のコンディションを、数値や天気で表現をします。

例えば、以下のような表現・基準があります。

・10段階中、2以下なら休み
(数字が大きいほど、体調が良い)

・晴れ~曇~雨で、雨なら休み
(晴れが体調が良い)

具体的な表現ですと、周りの人も本人のコンディションが把握でき、必要な配慮がしやすくなります。

④:「学校に行く・行かない」以外の選択肢

家で過ごす選択肢も、本人と一緒に決めておきます。

・家の手伝いをする
(洗濯・掃除・ゴミ捨て・買い物)
・家で自宅学習
(ドリル・プリント・タブレット)

「学校に行かない=やることがない=ダメなこと」と本人が思わないよう、事前に選択肢を用意しておきます。

“学校を休んだからダメ” ではなく、

「学校に行く変わりに、今日は◯◯ができた」と、“本人が前向きに思えるような環境” を作っていきます。

不登校の復帰後に休んだ時の「対策」

不登校の復帰後に休んだ時の「対策」は、

3つあります。



①:「十分な休息」をとる

②:復帰のプランを「見直す」

③:「違う選択肢」を検討する



①:「十分な休息」をとる

休息が足りなかった場合の対処法になります。

本人に好きなことをして過ごしてもらい、十分に休んでもらいます。

休息が足りなかった理由で多いのが、本人が頑張りすぎてたり、周りが登校の促しをしてることです。

“休息が足りてるかどうかの目安” の見極め方は、下の記事をご覧ください。

【関連記事】

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点

②:復帰のプランを「見直す」

復帰のプラン・方法が、本人に合っていなかった場合は、見直しが必要です。

また、復帰のプラン自体はなく「何となく行けそうだったから」という理由の場合も、プランを考える必要があります。

本記事の、不登校の復帰後に「休まない為のポイント」の①の通り、通い方やペースを本人と決めることが必要になります。

【関連記事】

【不登校の中学生】一日のスケジュールとは?時間管理で大切な4つのポイント

③:「違う選択肢」を検討する

復帰後に休む理由が、環境的な理由(学校の環境が合わない)が大きい場合は、

別の選択肢を検討するのも1つです。

こちらは、選択肢の例になります。

・別室登校
・フリースクール
・転校
・自宅学習

(担任が変わるまでの期間)

選択肢を伝え、本人の気持ちを確認することが大切になります。

不登校の復帰後に「大切なこと」

不登校の復帰後に「大切なこと」は、

3つあります。

家族が、認識しておきたい点になります。



①:復帰後に「休む子は多い」

②:「学校に復帰」は選択肢の中の1つ

③:「学校を休む」=本人を守る手段


①:復帰後に「休む子は多い」

先ほども触れましたが、不登校の復帰後に休む子は多いです。

私の感覚的には、休む子の方が多いです。

復帰しても、本人のペースで通う(ex.体調に合わせて、月に1回休む)ケースも少なくありません。

②:「学校に復帰」は選択肢の中の1つ

「学校に行く」は、あくまで選択肢の1つになります。

お子さんの特性・状態、学校の環境によっては、「学校に行く」が最善でない場合もあります。

今は、他の選択肢も増えています。

・フリースクール
・通信
・転校

・自宅学習

「”本人に合う選択肢” を探す」という視点が、大切になります。

“学校” という集団生活が、本人にとってハードルが高い場合は、習い事から始めるのも1つです。

習い事の選択肢など、詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。

【合わせて読みたい記事】

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事。4つの選ぶポイント・注意点

③:「学校を休む」=本人を守る手段

「学校を休む」自体は、悪いことではありません。

過度なストレス、失敗体験、自己肯定感の低下から、本人を守る手段になります。

この認識をご家族が持つこと自体が、本人を守る要素となります。

【関連記事】

【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点

不登校の復帰後の「注意点」

不登校の復帰後の「注意点」は、

4つあります。



①:「強引に」復帰させない

②:「一喜一憂」しない

③:「成功・失敗」で捉えない

④:「学校の話」を無理に聞かない


①:「強引に」復帰させない

本人の意思がない(はっきりしない)状態で、登校を促すことは避けた方が良いです。

また本人が無理をしてる自覚がない場合ですと、口では「学校行く」と言っても、

実際は、登校できる状態でない場合が多いです。

本人のコンディションを見つつ、別室登校・1部の授業だけ参加など、

ハードルを下げながら、学校との向き合い方を、丁寧に見つけることが大切になります。

②:「一喜一憂」しない

本人の1つ1つの言動・変化に、過剰に反応しないことになります。

親御さんとしては、本人のポジティブな変化・発言は嬉しいものです。

ただ、それは一時的なもので、根本的な解決に繋がる変化でない場合が多いです。

例えば、下のような言動になります。

・「学校に行く」と発言した
・数回登校できた

不登校の子は、気持ちの振り幅が大きいです。

前日の夜に「明日は学校に行ってみる」と言っても、当日の朝には「今日はやっぱり休む」と言うことも珍しくありません。

数日登校できたとしても、その後に反動でしばらく学校に行けなくなることもあります。

家でイライラしやすかったり、疲弊して家でぐったりしてることもあります。

大人の過剰な反応は、本人にプレッシャーを与え、無理をさせてしまいます。

「これ(今の子どもの言動・状態)は、気持ちの波の1部分なんだ」と思うことが、

親御さんの気持ちの負担を減らし、結果的に、本人に良い影響(安心感)を与えます。

③:「成功・失敗」で捉えない

学校の再登校、別室登校など、不登校問題は、チャレンジしても上手く行かないことが少なくありません。

ここで大切なのは「また振り出しに戻った..」と考えず、どんな出来事も大人側が「失敗」と捉えない姿勢を示すことになります。

例えば、保健室登校をした時に「2時間過ごしたけど、疲れて早退した」とします。

この場合は「早退しちゃった(最後まで過ごせなかった)」ではなく、

今は「1時間がちょうどいいんだ(本人に合ったライン)」という気付きを得た、ということになります。

このように、一見失敗に見えることも、良い側面で捉える(リフレーミング)ことが、

本人・親御さんの心を守る意味(前進してる感覚が持てる)で、重要になります。

④:「学校の話」を無理に聞かない

不登校の子の中には、学校の話に触れられたくない子も多いです。

私たちもですが、辛い経験・失敗体験など、人に触れられたくないことはあると思います。

「明日は、学校頑張れそう?」
「今日先生と電話で話したよ」
「来週、学校で○○やるみたいだよ」


これらの声掛けは、お子さんの状態に合わせて慎重になる必要があります。

それでも復帰が難しい時に「不登校の子が備えたいこと」

お子さん本人、ご家族、学校の先生がどんなに頑張っても、復帰が難しい時はあります。

復帰するまでに必要な時間は、お子さんによって個人差があります。

数か月、数年、復帰しないまま卒業する子もいます。

ここを踏まえて大切になるのは「〇〇すれば復帰できる」「〇〇か月で復帰する」のような明確な見通しがない為、

復帰に時間がかかった時、復帰できなかった時のことを想定し、進学に向けた対策をする必要があるということです。

具体的には、必要最低限の学力、進路に進むための学力をつけるための「学習対策」になります。

必要最低限の学力とは、読み・書き・計算・文章理解など、生活する上で欠かせない学力になります。他にも、時計、数の概念、単位など様々あります。

進路に進む為の学力とは、進学するために必要な教科を学習する必要があります。本人が希望する学校があればベストですが、本人が具体的に希望する学校がなくても、進学する上で、最低限必要な学力があります。

復帰する期間が読めないからこそ、復帰という今の生活のこと。そして「進路に向けた準備」という将来の生活のために、動くことが大切になります。

不登校の子の学習方法として、タブレット学習をお伝えします。

✅タブレット学習

不登校の子にタブレット学習が良い理由は、不登校の子でよくある3つの学習ネックが、タブレット学習でフォローができる為です。

それぞれの学習ネックに対して、タブレット学習がどうフォローできるのか、お伝えします。

①:学習の「拒否感」

不登校の子の多くは、学習の失敗体験が多かったり、逆に成功体験が少ない為、学習への苦手意識があります。

学習機会が少ないこともありますし、頑張ったけど上手くいかなかった経験などから、苦手意識がつき、お子さんによっては、学習自体への拒否感に繋がる場合もあります。

タブレット学習は、ゲーム性が含まれていて、楽しみながら学習に取り組みやすい設計がされています。

例えば、問題を解く度にポイントが貯まり、そのポイントとタブレット上のアイテムを交換することで、自分だけのコレクションを完成されるゲーム性があります。

1つずつ集めたり、パズルのように目に見えて進捗が進むことが、モチベーションになる子には、特に良いです。

学習の拒否感がある子には、机上課題やプリント学習ではなく、まずはタブレットのような “勉強してる感” が薄い形から始め、

「思ったより嫌じゃないかも」「意外に分かるかも」という実感から、成功体験を重ねることが大切になります。

②:「特性」による学びにくさ

「本人は頑張ってるけど、なかなか定着しない」
「家族が一生懸命教えてその場で理解できても、数日経ったら忘れてる..」

このような場合は、本人の特性と学習方法が合ってない場合があります。

特性にも種類がありますが、例えば、目から情報が入りやすい(視覚優位)、耳から情報が入りやすい(聴覚優位)、

全体像から理解しやすい(同時処理)、1つ1つの情報が理解しやすい(継次処理)など、様々あるため、その子に合わせた学習方法を選ぶことが大切になります。

他の子と同じ学習方法では、難しい場合の目安は、学校の授業、市販教材などで理解が難しい場合は、その子に合わせた別の学び方が必要になる可能性が高いと思います。

タブレット学習では、教科書や市販教材にはない『アニメーション解説+音声解説』があり、何度でも解説の確認ができます。

視覚優位の子も、聴覚優位の子にも、理解しやすいよう、視覚/聴覚情報が調整されていて、どちらの解説も含まれてます。

また、全体像から理解が得意な子(同時処理)、マニュアルのような1つ1つの情報からの理解が得意な子(継次処理)にも合わせて、

1つの画面で解説がまとまってるものもあれば、手順表のように、1つずつ理解を進められる解説もあります。

例えば、筆算でも、1つの図で全体像が分かるものもあれば、1つずつ手順(情報)が分かれて解説されてるものもあります。

お子さんの特性(学びやすさ)に合わせて、学びやすい形を選ぶことが大切になります。

タブレット学習は、様々な特性の子にも学べるよう解説されてる為、学びやすいです。

③:「学習単元の選択」の難しさ

不登校期間が長いほど、学習の遅れが広がり、どこから勉強を始めていいか判断が難しくなります。

頑張って学習しても、本人に必要な学習単元と、実際に解く問題がズレていたら、効果が出づらく、時間も労力も勿体ないです。

タブレット学習では、本人の解答結果を分析し、本人に今必要な学習単元(問題)を選び提示してくれます。

本人のレベルに合った学習問題が出るため、問題を解くことだけに集中できます。

効率的な学習にもなる為、無駄がありません。

ここまで、タブレット学習のメリットをお伝えしてきましたが、当然デメリットもあり、合わない子もいます。

その他の詳しいタブレット学習の情報、具体的なタブレット学習の種類は、こちらを記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

発達障害に関わらず、学習に困りを抱えた子にとって、参考になる内容になります。

1つの学習方法として、参考になれば幸いです。

「【学校をまた休む】不登校の復帰後の4つのポイント~再不登校の予防法~」のまとめ

記事のポイントになります。


不登校の復帰後に
 「また休む理由」

・”回復” が不十分
・本人が無理してる
・”学校の環境” が悪い

復帰後に
 「休まない為のポイント」

・本人に合う “通い方・ペース” を決める
・”学校に行けない時” の選択肢も考える
・”休む時の基準” を決めておく
・”学校に行く・行かない” 以外の選択肢


復帰後に休んだ時の
 「対策」

・十分な休息をとる
・復帰のプランを見直す
・違う選択肢を検討する

不登校の復帰後に
 「大切なこと」

・復帰後に休む子は多い
・”学校に復帰” は選択肢の中の1つ
・学校を休む=本人を守る手段

不登校の復帰後の
 「注意点」

・強引に復帰させない
・一喜一憂しない
・成功・失敗で捉えない
・”学校の話” を無理に聞かない

それでも復帰が難しい時に
 「不登校の子が備えたいこと」
・学習の成功体験
・学習習慣の定着
・特性に合う学習方法
・レベルに合った問題の選択
・タブレット学習


以上になります。

本記事が参考になれば幸いです。

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