担任の先生で悩まれてる方「担任の先生が発達障害への理解がない。子どもと担任が合わなくて困ってる」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅発達障害の子と
「担任が合わない原因」
✅担任と合わない時に
「大切なこと」
✅担任と合わない時の
「対処法」~親ができること~
✅担任と合わない時の
「対処法」~親が動いても難しい時~
✅発達障害の子の
「学習対策」
お子さんにとって担任の先生は、学校の過ごしやすさを左右する大きな存在です。
特に、発達障害の特性を持つ子でしたら、理解と配慮が必要になる為、より影響は大きいものです。
ただ現実には、発達障害への理解がなかったり、先生自身のやり方を崩さず、お子さんが辛い思いをしてるケースは少なくありません。
そこで本記事では「発達障害(グレーゾーン含む)の子と担任の先生が合わない時に大切なこと・対処法」を紹介したいと思います。
私は、療育支援を10年以上しており、発達障害の子と親御さんの支援に携わってきました。その中では、担任に関するご相談も多く受けてきました。
その支援経験を元に、どのお子さんにも共通する大切な点をまとめています。
本記事が参考になれば、幸いです。
発達障害の子と「担任が合わない原因」
発達障害の子と「担任が合わない原因」は、主に2つになります。
①:子どもの「特性への理解」がない
②:「先生自身のやり方」を押し通す
①:子どもの「特性への理解」がない
個人的には、この理由が最も多いと感じています。
「発達障害」「特性」という概念があまりなく、
「努力不足です」「本人の甘えです」「一人だけ特別扱いはできません」と発言される先生になります。
「みんな同じ」「公平」という考えが強く、精神論でお子さんに関わるので、本人が辛い思いをしてしまいます。
②:「先生自身のやり方」を押し通す
特に、ベテランの先生に多いです。
先生自身が経験もあり、自身のスタイルが固まっている分、柔軟に対応を変えることが難しいことがあります。
発達障害や特性など、多少の知識があっても、自身の指導が正しいという気持ちが強く、結果として配慮が得られないことが多いです。
担任と合わない時に「大切なこと」
担任と合わない時に「大切なこと」は、3つになります。
①:担任との「関係性の悪化」は避ける
②:担任の「考え」を聞く
③:お願いより「相談」する
①:担任との「関係性の悪化」は避ける
担任の先生との対立を避けることが大切になります。
お子さんに理解のない関わりをすることは、親として許しがたいことです。
ただ、担任との関係性が悪くなれば、クラスで過ごす本人が、より辛い思いをする可能性が高まります。
その点を考えると、少なくとも関係性の悪化は避けたいところです。
関係性が悪くなれば、クラスの環境を今より良くすることは、かなり厳しくなります。
②:担任の「考え」を聞く
担任の先生も感情ある人間です。一方的に話をされるより、まず話を聞いてもらう方が、協力が得やすくなります。
担任の先生の考えや何を感じてるのかなど、最初に聞いておけると、その後の話の方向性が定まってきます。
ここは、担任の先生がお子さんの様子をどう捉えているのかによって、変わってきます。
主に下の3パターンになります。
「問題ない」
(問題の共通認識をもつ段階)
「問題はあるけど、対処法が分からない」
(方法を伝えれば、変わる可能性あり)
「問題があるから、クラスでは見れない」
(協力を得るのが難しい)
③:お願いより「相談」する
親御さんのスタンスは、「相談」ベースであることが大切になります。
お願いしたい気持ちはとても分かります。我が子が困っているのですから。
ただ、一方的に要望を言うことで、受け入れてもらえない可能性が高まります。
関係性ができていて、理解ある先生でしたら、要望から話しても大丈夫です。そうでない限りは、相談して一緒に決めていくことが大切になります。
先生の心情としても、相談される方が、力になりたい気持ちが湧きやすくなります。
具体的には、
「○○のことで相談したいのですが、いかがでしょうか」
「○○があると、子どもが参加しやすいと思うのですが、クラスでは可能でしょうか」
このように、最初に相談したい意思を伝えることで、その後のお話が円滑になりやすいです。
担任と合わない時の「対処法」~親ができること~
担任と合わない時の「対処法」は、大きく3つになります。
①:「子どもを知ってもらう機会」を作る
(原因①:特性理解がない)
②:「具体的な関わり方」を伝える
(原因②:関わりが合ってない)
③:管理職orスクールカウンセラーに相談
(原因③:配慮するスタンスがない)
①:「子どもを知ってもらう機会」を作る(原因①:特性理解がない)
先生と個別でお話する時間を作り、お子さんの特性について伝えます。
口頭で説明したり、書面(ex.検査結果や療育の支援計画)を渡すのも1つになります。
書面は、説得力も増すため、先生の意識を変えるキッカケになりやすいです(学校によっては、配慮するには、検査結果が必要という場合もあります)
書面を渡す時の注意点は、情報量です。
情報量が多いと、熱心な先生でない限り、全てに目を通すのは難しいかもしれません。読めたとしても、内容が頭に入る先生は限られています。
そのため、押さえておきたいポイントだけ、マーカーで色をつけたり、要点だけ付箋で貼っておく方法がおすすめです。
まずは、お子さんの特性について、知ってもらう所から始めていきます。
②:子どもに合う「具体的な関わり方」を伝える(原因①:特性理解がない)
お子さんに必要な関わり(配慮)は、具体的に伝えられると、先生も実践しやすくなります。
例えば、下のようなイメージになります。
「丁寧に指示を出して下さい」
⇨「○○を引き出しにしまって。教科書○ページ開いて(1つずつ指示を出す)」
「集中して」
⇨「○○の問題を見て(先生が見てほしい問題を実際に指差す)」
先生が行動しやすいように、具体的な表現にすることがポイントになります。
✅「担任のメリット」で伝える
新たな関わり(配慮)をすることは、先生によっては、前向きじゃない場合もあります。
「わざわざやる意味あるのかな」「手間がかかるな」と思う先生も少なくありません。
このような先生の気持ちを考えると、“先生のメリット” で伝えられると、協力が得られる可能性が高まります。
具体的には、
「先生の目の前に席を移動して頂けると、指示が通りやすくなって、先生も個別で声掛けの頻度が減ると思います。先生も授業が進めやすくなるので、クラス全体にとっても良いのではと思いました」
のようなイメージになります。
簡単ではありませんが、先生のタイプに合わせて伝えることで、協力が得やすくなります。
③:管理職orスクールカウンセラーに相談する(原因②:「先生自身のやり方」を押し通す)
親御さんがどんなに工夫をしても、担任の先生とのやりとりが、難しい場合もあります。
そんな時は、スクールカウンセラー(SC)や学校の管理職(ex.校長、副校長、教頭)に、繋がることをお勧めします。
スクールカウンセラーは、学校と親御さんの間に立つ先生(中立に近い)になります。
学校に非常勤として週数日配置されていることが多いです。面談を申し込み、個別でお話することができます。
担任の先生に話が通らないことは、管理職の先生を通すのも1つです。個別で面談の相談をし、担任の先生との難しさをそのまま相談するのが良いと思います。
ご両親で参加が可能な場合は、ご両親の方が良い場合もあります。学校側にも本気度が伝わりやすくなります(勿論、対立はNGですが…)
担任と合わない時の「対処法」~親が動いても難しい時~
ここでは、親御さんが動いても、難しい時の対処法をお伝えします。
親御さんが動いても難しいという時は、担任の先生からすると、
・先生自身のやり方が正しいと思ってる
・納得感が低い
(専門家からの意見ではない)
などがあります。
実際に私が支援する中でも、上記の様に感じている先生は、少なくありません
一方で、
「〇〇(専門)の先生から〇〇と言われました」
「〇〇なので、〇〇が必要になります」
「〇〇だと、先生の声掛けが少なく済みます」
など、専門の先生からの意見(権威性)、先生にお伝えする根拠(納得感)、先生が楽になる(メリット)などがあると、動いてくださる先生もいます。
そこで必要になるのが、3つの視点が大切になります。
①:本人の特性の把握
②:必要な配慮/環境の把握
③:①②を担任へ相談
先生の理解がないと、できないことを何度も求められたり、叱責や注意が繰り返されたり…と、先生の理解がないが故に辛い思いをしてしまいます。
不登校など、お困りが大きくなることを避ける為に、本人の嫌な経験を減らす為に、少しでも早く動いていけると良いです。
まずは、お子さんの特性を把握し、特性に対して、どんな配慮/環境があると良いのか、も明確にします。
特性や必要な配慮などの情報を揃えた状態で、担任に相談をします。
既に療育に通われてる方でしたら、療育先へ相談するのが良いと思います。
もし療育先に通われていなかったり、相談が難しい場合は、次でお伝えする相談先を、選択肢の1つとして、ご確認ください。
✅お子さんの関わり方/支援のバランスの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。
専門の先生が、お子さんの行動を分析し「発達/特性・必要な親の関わり方/学校での配慮」について、丁寧に教えてくれます。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績と信頼がある)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
・自己肯定感を高める指導
(子どもの楽しさ・成功体験を大切に)
・学級/学校生活の相談
(学級選び/学校での必要な配慮)
(具体的な担任への伝え方)
・家での関わりサポート
(ペアレントトレーニング)
(具体的な親の関わり方)
例えば、集団指示が苦手な子でしたら、
・そもそも聞いてない
(注意特性:注意散漫、集中力の偏り)
・聞いてるけど、理解してない
(認知力:情報処理、理解する力、短期記憶)
・聞いてるし、理解してるけど、やりたくない
(気持ちの折り合いのつけ方:きりかえ、苦手意識)
など、同じ行動でも原因(特性)によって、変わります。原因(特性)によって、必要な配慮/環境作りも変わってきます。
根本的な原因を分析し、対処法を教えてもらえます(本人の特性、必要な配慮)。
担任ができると良い具体的な関わり方、環境の作り方なども見えてきます。また、担任への伝え方のアドバイスももらえます。
担任のタイプを伝えた上で、担任への具体的な相談の仕方も、助言がもらえると安心です。
1回の指導で、上記のことが掴めるため、参考になる方は多いと思います。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、下の記事をご覧ください。
発達障害の有無に関わらず、特性ある子にとって、参考になる内容になっています。
発達障害の子の「学習対策」
本記事で紹介させていただいた対処法を実践しても、どうしても担任の理解が得られない時はあります。
学校を変えるか、年度終わりで先生が変わるまで、耐えざる得ない場合も多いです。
ただその間も、お子さんが困る場面はいくつもあります。その代表的な困りの1つが学習面になります。
授業中、席には座っているけど、ボーっとしていたり、内容の理解はしていなかったりと、時間が立つほど、学習の遅れが大きくなってきます。
担任に理解がないことで、学習以前に授業参加や取り組む段階でつまづく子は、沢山います。
担任自身に変化が期待できない場合は、“環境が変わる(担任の変更)までにできる準備” をしておくことが大切になります。
学習が、一度大きく遅れてしまうと、取り戻すのに時間がかかったり、勉強が嫌になり自己肯定感が下がりやすくなります。
そうなると、学習の遅れを取り戻すのは、かなり大変になります。
そんな学習の困りが出始めている(出そう)という子には、早めの学習フォローが必要になります。
✅学習対策は「タブレット学習」
学習の対策の1つとして「タブレット学習」があります。
家庭内で自分のタイミングで取り組め、課題の自動抽出・アニメーション解説など、発達障害の特性を前提にした機能が、豊富です。
メリット・デメリットなど、タブレット学習の詳しい内容は、下の記事にまとめています。
お子さんの学習フォローの選択肢として、情報を集めたい方にも参考になると思います。
「【発達障害の子と担任が合わない時】3つの大切なポイント・対処法」のまとめ
記事のポイントになります。
✅発達障害の子と
「担任が合わない原因」
・子どもの特性への理解がない
・先生自身のやり方を押し通す
✅担任と合わない時に
「大切なこと」
・担任との関係性の悪化は避ける
・担任の考えを聞く
・お願いより相談する
✅担任と合わない時の
「対処法」~親ができること~
・子どもを知ってもらう機会を作る
・具体的な関わり方で伝える
・先生のメリットで伝える
・管理職orスクールカウンセラーに相談
・理解しない先生は一定数いる
✅担任と合わない時の
「対処法」~親が動いても難しい時~
・本人の特性の把握
・必要な配慮/環境の把握
・①②を担任へ相談
✅担任の理解が得られない時に
「備えておきたいこと」
・学習の失敗体験の予防
・本人に合う学習方法の把握
・学習意欲を高める
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、お役に立てば幸いです。
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