

療育を受けるべきか迷ってる方「療育しないで後悔することはあるの?療育受けないと、子どもの将来どうなる可能性があるの?療育を受けるべき目安が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅療育受けず、後悔された方の「事例」
✅療育を受ける「目安」
お子さんの発達が気になると「療育を受けるべきか」、「もう少し様子を見るべきか」など、迷われる方も少なくないと思います。
特に、お子さんに診断がつく程でなかったり、家で困っていない場合は、判断に迷われますよね。
この記事の執筆者の私は、療育指導を10年以上しており、発達障害・グレーゾーンのお子さん、その親御さんの支援をしてきました。
その支援経験を元に、「療育を受けず後悔された方の事例・療育が必要になる目安」をまとめました。
事例は、”特に共通点が多かったもの” をまとめています。
本記事がお役に立てば、幸いです。
療育受けず、後悔された方の「事例」

私が支援してきた中で、療育を受けずに後悔される方が、一定数いらっしゃいました。
実際に私が関わった事例を元に、“よくある事例” を紹介したいと思います。
療育受けず「後悔した」事例
“言葉がゆっくり” な年長さん👦
3才児健診では、言葉の遅れがあったものの「今困ってないから、しばらく様子を見よう」と、過ごされてきた年長さん。
3語文以上での表現が難しく「状況の説明・自分の経験したことを伝える」ことが、難しい状態でした。
年中までは大きな困りもなく、過ごせていたのですが、
年長になり周りの子が、
5W1H(いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように)に沿った説明をしたり、
ルールがある遊びをすることが増え、
言いたいことが伝えられず、困る場面が増えてきました。
友達と特定の話題の話をする時、帰園して親御さんに園で何をしたか話をする時、
友達とトラブルがあって、先生に状況の説明をする時など。
文章で伝える場面が増え、次第に相手に伝えることを避けるようになり、
園で孤立し、一時期は、登園拒否までいきました。
“多動傾向” の小学1年生👦
保育園時代から、活発で集団行動が苦手だった小学1年生の男の子。
ただ “保育園が自由保育” で、園の方針として、お子さんに無理させず、本人のペースを守るというものでした。
そのため、園での生活に大きな困りはなく、家でも自由にさせていたので、親御さんが心配することはありませんでした。
ただ小学校入学すると、授業中椅子に座っていることができず、
立ち歩きが増え、その度に先生に叱責をされるようになりました。
そんな状態が3ヶ月以上続き、学校から「授業中の親の付き添い」を頼まれてしまいました。
授業中は、後ろで母親が様子を見守り、お子さんが立ち歩いたら、個別で声を掛けながら、授業参加のサポートをする状態でした。
お子さんの自己肯定感は下がり、親御さんも疲弊していました。そんな状態になり、療育をスタートすることになりました。
“完璧主義” な小学2年生👦
家の外では、「良い子だね」「何でもできるね」と言われる女の子。
外で困ったことは一度もなく、家でときどき癇癪がある程度で、家族が融通をきかせれば、大きな問題はありませんでした。
ただ小学2年生になり、家で毎日癇癪を起こすようになり、常にイライラしていて、
些細なキッカケで、怒りが爆発するようになってきました。
一方、学校の面談では「何の問題もありませんよ。よく頑張ってますよ」と、
理解を得ることはできず、サポートが受けられない状態でした。
お子さん自身が “完璧な自分” を意識するあまり、外の頑張り(ストレス)の反動が、家で癇癪になって爆発していました。
幼少期に一度、区の窓口に相談したとき、療育を勧められたそうですが、
「今の生活」では、親御さんが対処できる範囲だった為、療育を見送っていました。
“学習が苦手” な小学4年生👩
“学習の困難さ” がある小学4年生の子。
「文章題の理解が難しい」、「複数の計算が混ざると、分からなくなる」、
「定着難しい(時間が経つと忘れる)」、などの困りを抱えていました。
小学4年生で、文章読解・複雑な計算問題・単位など応用問題が増えてきたタイミングで、授業についていくことが、難しくなりました。
課題の拒否も出るようになり、毎日の宿題は “癇癪の連続” 。
母親も熱心に勉強を教えるも難しく、怒ることが増え、親子関係も悪化していきました。
当初は、学習の遅れの問題だったのが、”学校への行き渋り・親子関係の悪化” など、困りが大きくなってしまいました。
“自閉スペクトラム症” の小学5年生👩
知的な遅れなく、勉強・言葉自体の遅れもない女の子。
ただ思春期になり、女の子同士のグループができてきて、孤立するようになりました。
理由は、コミュニケーション。伝えている内容は合っているものの、思ったことをそのまま言葉にしてしまう為、
相手が不快になる伝え方をしてしまい、友達から距離を置かれるようになりました。
ただ本人は悪気はないので、友達が離れる理由が分かりませんでした。
これまでも、言われたことを言葉通りに受け取ったり、具体的に言わないと解釈がズレることがありましたが、
家族だからこそ、分かってしまうこともあり、問題として認識されづらかったです。
学校に何か言われるわけではないので、本人が実際に困るまで、見過ごされてしまいました。
⚠「二次障害になる」ケースも
よく「早期療育が大事」と言われますが、その理由の1つが、二次障害を防ぐためになります。
二次障害とは、”1つの困りごとが原因で、新たな困りが生まれる障害” をいいます。
例えば、学習障害の子が “学校での失敗体験” を重ね続け、不登校になる場合です。
二次障害は、発達障害とは違い “防ぐことができる” ものです。
詳しくは 【発達障害の子の二次障害】原因・予防/対処法 をご覧ください。
療育を受ける「目安」

ここまでの内容は、ネガティブな内容が多かったですよね。
ただ気づいた段階で、お子さんに合った療育のサポートが受けられれば、
今の状況が更に悪化することは、防げる場合が多いです。
ここでは、「療育が必要になる目安」を2つ見ていきたいと思います。
①:子ども・家族が「困ってる」
②:第3者(園/学校)から「勧められてる」
①:子ども・家族が「困ってる」

お子さんや家族が、”今の生活で困っているか” が大切になります。
個人的には、困っている状態が2ヶ月以上続いてる場合は、療育を検討される目安になると思います。
理由としては、2ヶ月以内ですと、環境の変化など一時的な影響による場合もあるため、
本当に困りになっているのか、判断しづらい為になります。
②:第3者(園・学校)から「勧められてる」

“第3者から支援を勧められた” 場合も、目安になります。
特に、園・学校側から勧められた場合は、実際の集団生活を見て判断されているので、”お子さんに必要な場合が多い” です。
【合わせて読みたい記事】
✍療育の必要性は、「発達障害かどうか」は関係ない
療育の目的は、
・定型発達の子に追いつく
・欠点を克服する
ではありません。
療育には、主に3つの目的があります。
・子ども/家族の困りの「解消・軽減」する
・お子さんが「対処法」を身につける
・子どものサポートを「家族ができる」
極端な例かもしれませんが、個人的には、発達障害でも本人が対処できてれば、支援は必要ないと思っています。
逆に発達障害でなくても、お子さんが困っていれば、支援は必要になると思います。
ちなみに最近では、医師の診断書がなくても利用ができる “民間の療育” も増えています。
【合わせて読みたい記事】
【療育で追いついた?】療育で成果が出るポイント、成功・失敗事例
✍学習面は、「家庭でできること」 から始めるのも1つ
人とのコミュニケーションとは違い、学習は “家庭でできること” が多いです。
もしお子さんの困り事が、家庭でのサポートでも対処できる範囲なら、まずは家庭内での工夫をするのも良いと思います。
一番手軽に始められるのは、“タブレット学習” になります。
ご興味のある方は 、下記をご覧ください。
【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良いタブレット学習とは?4つの条件・理由・注意点
「【療育の後悔】受けないままだと、子どもの将来にどんな可能性が?事例を元に解説」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
✅療育を受けず後悔した「事例」
・”説明が難しい” 年長さん
・”集団参加が苦手” な小学1年生
・”完璧主義” な子
・”文章題や複雑な計算が難しい” 子
・”思春期特有の会話が難しい” 子
✅療育を受ける「目安」
・子ども/家族が困ってる
・第3者(園・学校)から勧められてる
・発達障害かどうかは関係ない
以上になります。
お一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しながら、焦らずじっくり考えることをお勧めします。
もし、「専門的で客観的な意見がほしいけど、気軽に相談できる人がいない」という方は、
私(発達マップ)の方でZOOM相談をしております。
有料になりますが、頼る先がなくお困りの方には、選択肢の1つになると思います。
ご興味のある方は【個別相談について】 をご覧ください。
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