学級・進路

【発達障害だけど普通学級で貫き通します】事例の紹介~学級選びのポイント~

投稿日:2023年9月12日 更新日:

学級選びで悩まれてる方「発達障害の子は、普通学級でも平気?通級や支援級じゃないとダメ?他の人がどうしてるのか、事例が知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

本記事の内容



✅発達障害の子
 「普通学級で貫き通した事例」

学級選びの
 「大切なポイント

学級選びで悩まれてる子
 「必要なもの」


✅発達障害の子の
 「学習対策


発達障害がある子の「学級選び」は、とても大事であり、とても難しい判断になります。

その子の過ごしやすさ、交友関係、学力、進路など、様々な影響を及ぼす大切な選択になります。

そこで本記事では『発達障害の子が普通学級に通った事例(よくある3ケース)』を紹介したいと思います。

私は、療育・相談支援を10年以上しており、学級選びの相談支援にも携わってきました。

その支援経験を元にまとめています。参考になれば幸いです。

発達障害の子「普通学級で貫き通した事例」

「普通学級で貫き通した事例」を3つ紹介します。

私が支援する中で多かった、発達障害の子の事例になります。



①:「周囲の理解」があり
 ⇨乗り越えられた

②:「本人が気にしてない」
 ⇨困りに繋がらなかった

③:本人の「自己肯定感」が下がる
 ⇨二次障害


①:「周囲の理解」があり⇨乗り越えられた

担任の先生やクラスメイトなど、周囲に恵まれ、楽しく過ごせてるケースになります。

「◯◯君って、面白いね」
「◯◯ちゃんの手伝いを、皆でしよう」

など、本人の特性を認めてくれたり、サポートしてくれることが多いです。

私が知る範囲では、本人が愛されるキャラクターだったり、

細かいことを気にしない性格だったり、コミュニケーションが上手な子が多いです。

②:「本人が気にしてない」⇨困りに繋がらなかった

客観的に見たら、困りそうなことでも、本人としては、気にしてないケースになります。

例えば、忘れ物が多かったり、勉強が苦手だとしても、全然気にしない子がいます。

先生や親御さんからしたら「ホントに困らないの??」と疑問に感じるぐらいのこともあります。

③:本人の「自己肯定感」が下がる⇨二次障害

周囲との違いを感じて、自信を失ってしまうケースになります。

「皆できてるのに、自分にはできない」
「どうせ自分はバカだから」


と、自己肯定感が下がっていて、新しいことにチャレンジする意欲が失われています。

繊細な子や失敗体験が多い子に、多い傾向があります。

【関連記事】

【発達障害の子の二次障害】原因・対処法

学級選び「大切なポイント

発達障害の子の学級選びで、

「大切なポイントは、3つあります。



①:本人の「気持ち(必要性・納得感)」

②:客観的な本人の「過ごしやすさ」

③:学校側(担任・SC)の「考え」
 ※SC=スクールカウンセラー


①:子ども本人の「気持ち(必要性・納得感)」

子ども本人の気持ちが、一番大切になります。

今の学校生活に困りがあるか、もしくは希望(願い)があるかです。

例えば、本人の困りとして「集団の中だと、音や人の動きが気になって集中できない」があれば、通級や支援学級など、サポートの選択肢を考えても良いと思います。

もしくは、困りがなくても、本人の希望(願い)として「友達と遊びたいけど、うまくコミュニケーションがとれない。上手くいく方法が知りたい」があれば、通級などの選択肢も考えられます。

このように、本人の困りや希望(願い)を確認しつつ、

本人としても、通級や支援学級などの選択肢の必要性(納得感)が感じられるなら、検討して良いと思います。

学級についての “本人への具体的な伝え方” は、こちらの記事をご覧ください。

学級選び(通級・支援級)、合理的配慮など、本人に説明が必要な時の伝え方として、参考になると思います。

【関連記事】

【子どもに「特別支援学級」って何?と聞かれたら】説明の仕方と注意点

②:客観的な本人の「過ごしやすさ」

客観的に見た “本人の過ごしやすさ” も、大事になってきます。

例えば、繊細で周囲の様子に敏感なHSP気質の子が、怒鳴る指導をする担任のクラスにいることは、辛い経験にしかなりません。

本人が怒られてなくても、他の子が怒られてる場面を見ることで、自分が怒られてるように感じて、苦しくなってしまいます。

「本人の特性」と「学校の環境」が明らかに合ってない場合は、客観的に見て “過ごしにくさ” があると言えます。

このように、本人の特性・過ごす環境の相性も見ていく必要があります。

③:学校側(担任・SC)の「考え」

担任やSC(スクールカウンセラー)の考えを聞いておくことも、大切になります。

通級・支援学級・特別な配慮などの必要性があるのか、学校生活の様子を把握してる先生の意見になります。

学校の状況を踏まえ、客観的な意見がもらえるため、参考になることが多いです。

【関連記事】

【通級を勧められた時】利用すべき?3つの判断基準とは~事例も紹介~

✅診断の有無は、1つの目安として考えたい

学校によっては、診断がないと、通級や支援学級で過ごすことが、難しいことがあります。

ただ、本質的に大切なのは、診断の有無ではなく、上記の3つ(本人の気持ち・客観的な過ごしやすさ・学校の意見)になります。

診断は、その子の1つの側面に過ぎません。

本人の気持ち、捉え方、過ごす学校の環境などにより、必要な選択肢を検討することが重要になってきます。

学級選びで悩まれてる子に「必要なもの」

ここでは、学級選びで悩まれてる方に「必要なもの」をお伝えしたいと思います。

学級で悩まれてるということは、

・今の環境(学級)が合ってないかも
・本人により合った環境で過ごしてほしい

など、本人の成長や過ごしやすさを考えた上で、検討されているのだと思います。

そんな学級選びを検討する時に、大切な点が3つあります。

①:本人の特性の把握
②:必要な配慮/環境の把握
③:①②を学校側への相談

本人に合う学級を選ぶには、本人の特性、特性に対して必要になる配慮/環境を把握する必要があります。

本人にとって、必要な配慮/環境が、より得やすい学級を選ぶことが、大切になります。

そして、学校によって、どこまで配慮が得られるか、環境を作ってもらえるかは、大きく変わってきます。

そのため、お子さんの特性、必要な配慮/環境が把握できた後に、学校に、得られる配慮や環境について、相談をします。

その結果、普通学級もあれば、普通学級+通級、支援級など、学級の選択肢は変わってきます。

基本的には「本人の特性・必要な配慮/環境の把握⇒学校に相談⇒学級を検討」の流れが良いです。

既に療育に通われてる方でしたら、療育先への相談が良いと思います。

もし療育先に通われていなかったり、相談が難しい場合は、この後お伝えする相談先を、選択肢の1つとして、ご確認ください。

✅お子さんの特性・必要な配慮/環境の把握は「リタリコジュニア

リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。

専門の先生が、お子さんの行動を分析した上で「本人の特性/必要な配慮/過ごしやすい環境(学級)」について、丁寧に説明してもらえます。

リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。

・療育の最大手
(実績と信頼がある)

・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)

・自己肯定感を高める指導
(子どもの楽しさ/成功体験を大切に)

・学級/学校生活の相談
(学級選び/学校で必要な配慮)
(学校への相談の仕方)

・家での関わりサポート
(ペアレントトレーニング)
(具体的な親の関わり方)

例えば、全体指示が苦手な子でしたら、

・そもそも聞いてない
・聞いてるけど、理解してない
・聞いてるし、理解してるけど、やりたくない
(やらないことを選んでる)

など、行動の根本的な原因を分析し、原因に対するアプローチ方法を教えてくれます(本人の特性、必要な配慮)

原因によって、普通級の範囲内なのか、支援級が良いのか、判断材料を得ることができます。

専門の先生から、

困りの原因
対処法
(配慮/環境)

など、専門的な視点で助言がもらえると、学級選びの参考になります。

このように、学級を検討する上で、必要な情報を把握できる所が、リタリコジュニア になります。

その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、下の記事をご覧ください。

特性ある子にとって、困りを抱えてる子にとって、参考になる内容になっています。

【リタリコジュニア】療育支援員がおすすめする理由

発達障害の子の「学習対策

ここでは、発達障害の子の「学習対策に触れていきます。

発達障害など、特性ある子にとって、学習は困りの1つに繋がりやすいです。

記憶が難しかったり、問題が少し変わると解けなくなったり、定着までに時間がかかったり…様々な困りになりやすいです。

学習面に困りがある(今後出そう)子は、早めの学習フォローが必要になります。

理由は、学習面のフォローが遅れると、失敗体験を重ね、学力以前に勉強の拒否感に出るようになる為です。

拒否感が強まってくると、家庭内での介入が難しくなり、支援があったとしても、時間が必要になります(小さな成功体験を作り、拒否感をなくす所から、介入する必要がある為)。

『拒否感をなくす学習』と『通常の学力を上げる学習』とでは、

必要な時間・エネルギーは、大きく変わってきます。

そうなる前に、予防的な意味合いとしても、学習の成功体験を1つ1つ積み重ね、自信をつけながら、学ぶ意欲を高めていくことが大切になります。

学習対策は「タブレット学習」

発達障害やグレーゾーンなど、特性ある子の学習法の1つになります。

特性ある子の学習にとって、タブレット学習が良い理由は、大きく5つあります。

・自分のペースでできる
(在籍校の進度にも合わせられる)

・人に指摘されない
(人に教わるのが嫌な子向け)

・一人ひとりの学習課題の分析
(AIで必要な課題を抽出)

・多様な学び方
(ex.アニメーション/音声解説)

・ゲーム要素がある学習
(拒否感を弱める)

このように、特性に配慮された要素がいくつもあります。

学校の授業の予習・復習など、お子さんの学習の状況によって使い分けると、心強いツールになってくれます。

その他の、メリット・デメリットなど詳しい情報は、下の記事をご覧ください。

“診断がつかない子” にも、参考になる内容になっています。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良いタブレット学習

「【発達障害だけど普通学級で貫き通します】事例の紹介~学級選びのポイント~」のまとめ

記事のポイントになります。



発達障害の子
 「普通学級で貫き通した事例」

・周囲の理解がある
 ⇨乗り越えられた

・本人は気にしてない
 ⇨困りに繋がらなかった

・本人の自己肯定感が下がる
 ⇨二次障害

学級選び
 「大切なポイント

・本人の気持ち(必要性・納得感)
・客観的な本人の過ごしやすさ
・学校側(担任・SC)の考え

学級選びで悩まれてる子に
 「必要なもの」

・子どもの特性の把握
・必要な配慮/環境の把握
・学校側への相談
 (本人の特性を把握した上で)

発達障害の子の
 「学習対策
・授業以外の学習フォロー
・タブレット学習


以上になります。

本記事が、お役に立てば幸いです。

【関連記事】

【普通学級or支援学級】内容、選ぶ基準、メリット/デメリット

【現場でよくある事例】支援級を選んで後悔する3つのパターン・対策

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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