不登校

【禁句】不登校の子に言ってはいけない言葉~8つの言葉・NGな理由~

投稿日:2023年12月14日 更新日:

子どもの不登校で悩まれてる方「不登校の子に言ってはいけない言葉って、具体的にどんな言葉?NGになる具体的な言葉・声かけが知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅不登校の子に
 言ってはいけない言葉

不登校の子への
 「ポジティブな言葉・関わり」


✅不登校の子に向き合う上で
 「大切なこと」


不登校の子に
 「必要なもの」

不登校の子が
 「準備しておきたいこと」


不登校の子への声かけは、多くの親御さんが悩まれる難しい問題になります。

どんな言葉を掛けた方がいいのか、何も言わず見守る方が良いのか、判断がとても難しいと思います。

どんな言葉掛けが良いのか、厳密に言うと、お子様、家庭、学校の状況によって変わりますが、“言ってはいけない言葉” は、どのお子さんにも、ある程度共通してます。

どんな言葉掛けをすればいいのか考えるのは難しいですが、「◯◯の言葉は言わない」であれば、実践しやすくなる方は多いと思います。

そこで本記事では、不登校の子に言ってはいけない8つの言葉をお伝えしたいと思います。

この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を10年以上しています。

その支援経験の中で、家庭でよくある言ってはいけない具体的な言葉・その理由をお伝えしたいと思います。

参考になれば幸いです。

不登校の子に「言ってはいけない言葉

不登校の子に「言ってはいけない言葉 を、

8つお伝えします。

✅「学校に行きなさい」

親御さんとして、一番言いたくなる言葉ですが、最も避けたい言葉にもなります。この言葉に限らず、命令系の言葉は、全て避ける必要があります。

理由は、本人の気持ちが無視されている為です。不登校の子は、言葉にできない不安や焦りを抱えている為、まず気持ちに共感する必要があります。

他にも「勉強しなさい」「朝7時に起きなさい」なども、全て命令形の言葉になる為、避ける必要があります。

✅「何で学校に行けないの?」

学校に行けない理由を聞くことです。特に、質問を繰り返すことは、責められてる気持ちになり、本人は辛くなってしまいます。

原因を聞く場合は「学校で何か嫌なことでもある?」など、本人を主語にして、気持ちに寄り添う姿勢が大切になります。

「何で学校に行けないんだろう?」ではなく、「学校で嫌なことがあるのかな..心配だな」というスタンスで声を掛けていきます。

✅「昨日、学校行くって言ったよね」

不登校の子は、気持ちに波があり、日によって大きく変わります。昨日学校に行くと言っていても、当日の朝に「やっぱり学校に行けない」と言うことは良くあります。

「気持ちに波があるもの」だということを念頭に、本人の気持ちを尊重することが大切になります。

✅「学校に行かないとダメだよ。行ける様にならないとね」

不登校の子は「学校に行かなきゃ。でも行けない」と頭で理解はしてるものの、行けない自分に葛藤しています。

頭で分かってるのに出来ないことを、周りから言われることで、自己肯定感が下がり、自分の殻に閉じこもる様になります。

✅「先生や友達が待ってるって、言ってたよ」

一見、本人にとって良さそうな言葉ですが、これも避けた方が良いです。理由は、本人のプレッシャーになる為です。

「先生や友達が待ってるから行かなきゃ。皆に迷惑かけない様にしなきゃ」と焦り、精神的に疲弊します。

お子さんによっては、無理をして学校に行きその反動でまた学校を休む、といった負のサイクルに繋がることもあります。

✅「皆、学校に行ってるから頑張らないとね」

周りの子と比べることも避けたい点です。不登校の子は「皆はできてるのに、自分はできない」「自分は何をやってもダメだ」という気持ちを抱えています。

その上で、他の子と比較される様な言葉を掛けられると、できない自分を痛感し、自己肯定感が更に下がっていきます。

✅「今日は学校で、◯◯があるんだって」

本人から話をする様子がない限り、基本的に周りから学校の話をするのは避けた方が良いです。

理由は「学校に行けてない」という、本人が嫌な気持ちを思い出すキッカケになる為です。

✅「学校に行ったら、◯◯していいよ」

ご褒美的な声掛けは、逆効果になります。その日頑張れたとしても、根本的な原因が解決されていなければ、状況は変わりません。

むしろ「学校に行ったけど辛かった(もう行きたくない)」というネガティブな経験になりかねません。

【関連記事】

【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点

不登校の子への「ポジティブな言葉・関わり」

不登校の子への

「ポジティブな言葉・関わり」は、

4つあります。



①:「本人の気持ち」に共感、尊重する

②:「できてること」を伝える

③:一緒に「ポジティブに捉える」

④:「休んでもいい」ことを伝える


①:「本人の気持ち」に共感、尊重する

まず、本人がどんな気持ちなのか、傾聴します。

その上で「◯◯が辛かったんだね」「◯◯が不安なんだね」と共感し、尊重をします。

本人が「学校を休みたい」という気持ちがあれば、その気持ちを尊重することが大切になります。

気持ちが向かない状態で学校に行けたとしても、「疲れた」「◯◯が嫌だった」など、ネガティブな経験に繋がり、

今後「学校に行きたい」という気持ちが湧きづらくなる為です。

②:「できてること」を伝える

本人が、今の生活でできてることを言葉にして、具体的に伝えます。

「自分で朝ごはんの準備できたね」
「ドリルの問題、10問解けたね」
「洗濯物畳んでくれてありがとう」
「お風呂掃除、助かったよ」

など、本人の喜びになる様な声かけが大切になります。難しいことでなくても大丈夫です。

日頃本人がやってること、家族が助かったことを感謝の言葉として伝える形で十分です。

不登校の子は、どうしてもできてない所に目が向きやすい為(家族もですが)、その視点をポジティブな方に向けられる様に、周りがポジティブな視点で声かけしていきます。

③:一緒に「ポジティブに捉える」

本人が、ネガティブに捉えそうな出来事があった時に、周りの大人がポジティブに変換して、言葉にします。

例えば「2日連続で学校に行ってみたけど、凄く疲れたので本人はもう無理だと思った」という出来事でしたら、

「2日連続の学校は大変だったよね。実際に2日連続で学校に行ったから分かったよね。次からは時間を短くしたり、1日休みを入れるとか、違う方法があると良いかもね」と、ポジティブに変換します。

本人としても「言われてみればそうかも」と、気付きになり、ポジティブに捉えやすくなります。少なくともネガティブな気持ちが減りやすくなります。

④:「休んでもいい」ことを伝える

「学校を休んでもいい」ということを、言葉と姿勢で伝えます。「学校を休む」という選択肢を、本人はもちろん、家族も常に持ってるイメージになります。

注意点は、「学校休んでいいけど、今日は好きな図工の授業があるから、それだけ出てみたら?」など、1部促しが入っている場合です。

もし、どうしても伝えたい場合は「辛かったら学校休んで大丈夫だよ。今日は図工があるみたいだから、そこだけ出てもいいし、全部休んでもいいよ。どっちでも大丈夫だよ」と選べる様に伝えます。

もし、本人が答えを出せない(ずっと迷ってる)場合は、休んでもらう方が良いと思います。ずっと迷うというのは、行きたいけど、行けない状態の可能性が高い為です。

本人には「もし行きたいって思ったら教えてね」と言葉を掛ける形で問題ありません。

【関連記事】

【不登校の中学生】一日のスケジュールとは?時間管理で大切な4つのポイント

不登校の子に向き合う上で「大切なこと」

不登校の子に向き合う上で、

「大切なこと」は、5つあります。



①:「不登校=悪いこと」と思わない

②:「子ども」を主語にする

③:本人の「不登校の段階」を把握する

④:家族内で「視点・認識」を揃える

⑤:「学校と連携」する


①:「不登校=悪いこと」と思わない

まずは、周りの大人が「不登校=悪い」と思わないことです。不登校は、本人の特性・過ごす環境との間で生じてる問題になります。

学校を休むというのは、本人を守る大切な手段になります。無理をして学校に行くことは、心も体も傷つき、今後の生活に大きな支障を与えます。

それらを避ける為に、学校を休みながら、折り合いがつく方法を探すことが、不登校と向き合うということです。

周りの大人が、この認識を持っているかどうかが、本人の安心感にそのまま繋がります。

②:「子ども」を主語にする

不登校が続くと、判断に迷う場面が沢山あります。

・学校に行くor行かない
・声を掛けるor掛けない
・勉強を促すor促さない

1つ1つの判断に対して、どの子にも共通する正解はないですが、共通する大切なことは、お子さん本人を主語にすることです。

その子にとって、良いかどうかで判断していきます。よくあるのは、親御さんが安心したいから、学校に行ってほしいから(世間体)、本人の意思ではなく、周りからの促しで学校に行かせていることです。

本人の意思がないまま行けていても、いずれ反動がきて学校を休んだり、本人の体調不良や失敗体験に繋がります。

③:本人の「不登校の段階」を把握する

不登校には、段階があります。まず不登校の全体像を把握し、本人が今どの段階なのか把握します。すると、本人に必要な関わり方が見えてきます。

段階によって、必要な関わり方は変わってくる為、とても大切になります。

不登校の段階など詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

【合わせて読みたい記事】

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点

④:家族内で「視点・認識」を揃える

本人の不登校の段階、必要な関わり、避けたい言葉掛けなど、家族内で共通認識を持ちます。

家族内で関わり方が違うと、本人が家庭で安心することができず、不安定な状態が続く形になります。

家族内で同じ視点、同じ方向性を見ながら関わることは、本人の家で過ごす安心感に繋がります(不登校に向き合う上で、家庭内の安心感がベースになります)。

⑤:「学校と連携」する

家族内で共通認識が持てたら、学校でも同じ様に認識を揃えます。

担任の先生、学校全体で本人への理解があれば、本人が過度なプレッシャーを感じる場面は減らすことができます。

本人の過度なプレッシャーが減ることは、本人の心の安定に繋がり、不登校に向き合うやすくなります。

【関連記事】

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点

「【禁句】不登校の子に言ってはいけない言葉~8つの言葉・NGな理由~」のまとめ

記事のポイントになります。


✅不登校の子に
 言ってはいけない言葉
・「学校に行きなさい」
・「何で学校に行けないの?」
・「昨日、学校行くって言ったよね」
・「学校に行かないとダメだよ。
・「学校に行ける様にならないとね」
・「先生や友達が待ってるって言ってたよ」
・「皆学校に行ってるから頑張らないとね」
・「今日は学校で◯◯があるんだって」
・「学校に行ったら◯◯していいよ」

✅不登校の子への
 「ポジティブな言葉・関わり」
・本人の気持ちに共感、尊重する
・できてることを伝える
・一緒にポジティブに捉える
・休んでもいいことを伝える

不登校の子に向き合う上で
 「大切なこと」

・”不登校=悪いこと” と思わない
・”子ども” を主語にする
・本人の不登校の段階を把握する
・家族内で視点・認識を揃える
・学校と連携する


以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。

【関連記事】

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事

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