イヤイヤ期の子の育児に悩まれてる方「イヤイヤ期が大変。いつまで続くの?終わりの兆候ってあるの?」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅イヤイヤ期の終わりの
「2つの兆候」
✅イヤイヤ期の子育ての
「4つの対処法」
✅子どもの発達が
「心配な時の相談先」
「いやー!」「ヤダヤダ!」「違うの!」
成長の過程とはいえ、このような自己主張を繰り返すイヤイヤ期のお子さんの育児は、親御さんにとって、とても大変なものだと思います。
本記事では、そんな辛さを少しでも軽くできる知識と方法を、まとめています。
この記事の執筆者の私は、育児で悩まれている方への相談支援を、10年以上してきました。
また2児の親でもあるため、支援者/親としての経験を元に、
「イヤイヤ期の終わりの兆候と対処法」を、紹介していきたいと思います。
本記事が参考になれば、幸いです。
イヤイヤ期の終わりの「兆候」
結論からお伝えすると、イヤイヤ期は3~4歳前後で落ち着く子が多いです。
もちろん、お子さんの発達ですので、個人差があります。
では、3~4歳前後で見られる2つの終わりの「兆候」を見ていきましょう。
①:「きりかえ」ができる様になる
②:気持ちを「言葉で」伝えられる様になる
①:「きりかえ」ができる様になる
イヤイヤ期のお子さんは、「ぎゃー!」と泣いたり、床に寝転がったりと、癇癪が頻発し、手がつけられない状態が多いです。
ただ、3歳を過ぎたあたりから、
・癇癪の頻度が減る
・落ち着くまでの時間が短くなる
(癇癪から)
など、”気持ちの切り替えが早くなる子”が増えてきます。
②:気持ちを「言葉で」伝えられる様になる
3歳を過ぎると、お子さんの言葉の成長が急激に伸びます。
その成長から…
・イヤだと思う理由を話せる
・気持ちを言葉で伝えられる
などが、できるようになります。
伝えられるようになった分、今まで言葉で伝えられなかったモヤモヤが解消され、きりかえがスムーズになることが多いです。
✅交渉ができることも
お話ができる様になると、中には「交渉する」子もいます。
「今はダメ」と言われても、「じゃあ今日の夜○○したい!」という様な、イメージです。
交渉ができるようになると、逆に交渉を受け入れやすくなります。
例えば、お子さんが「お菓子を2個買ってほしい!」という時に、
親御さんが「お菓子1個だったらいいよ」と代替案を出し、受け入れてもらうようなイメージになります。
イヤイヤ期の子の子育ての「対処法」
イヤイヤ期の子の子育ての「対処法」 は、4つお伝えします。
①:できる範囲で「尊重」する
②:「共感・気持ちの代弁」をする
③:他のことに「注意をそらす」
④:親が時間・気持ちに「余裕をもつ」
①:できる範囲で「尊重」する
イヤイヤ期の「自分でやりたい」は、お子さんの自我の芽生えです。
これを尊重することで、お子さんの「自分でやる力」に繋がっていきます。
危険なことや周りの人が困ってしまう場合は、避ける必要がありますが
それ以外は、『可能な範囲でお子さんに任せてみる』ことが、良いと思います。
失敗をして悔しくて、癇癪を起こすこともあると思います。
それも含めて、お子さんにとって大切な「経験」になります。
親御さんが「今なら失敗しても、手伝える余裕があるな」という場合は、チャレンジされてあげましょう。
逆に「余裕がなくて怒っちゃいそう」などの場合は、無理をしなくて大丈夫です。
家事や仕事など、日頃からやることが多いと、イライラもします。
チャレンジさせて、結界的に親御さんが怒ってしまう結果になると、お子さんも親御さんも辛いですよね。
親御さんが『お子さんのサポートができる余裕がある時』だけでも十分です。
②:「共感・気持ちの代弁」をする
「○○やりたかったんだよね」「それは悔しいよね」など、お子さんの気持ちに共感をしたり、代弁をするイメージになります。
私たち大人もそうですが、自分の話を聞いてもらった上で、人の話が聞けることが多いと思います。
頭ごなしに、「約束したでしょ。もうおしまい!」と、正論を言った所で、受け入れることは難しいと思います。
子どもの話を十分聞いた上で、伝えるべきことを伝えられると良いです。
その方が、結果的にお子さんも聞いてくれるので、親御さんのストレスも少なくなります。
③:他のことに「注意をそらす」
お子さんのお話を聞いたら、「他のことに注意をそらす」ことも、効果的です。
お子さんによっては、どうしても納得できないこともあります。
その場合は、お子さんにとって、『もっと楽しい・嬉しいこと』に、注意をそらすのが良いです。
「ドラえもん始まっちゃうよ!」
「新しい○○の動画出てるよ!」
「帰りにお店で、お菓子1個買おうか」
「家でパパが戦いごっこしてくれるって!」
など、です。
もしかしたら、「癖になってひどくなるんじゃないの?」と不安に感じる方も、いらっしゃるかもしれません。
ただイヤイヤ期は、一時期なものですので、
『一時的に別ことに注意を引いて、きりかえを促す』のも、立派な1つの方法になります。
それでもどうしても不安という方は、【子どもの癇癪】3つの原因から考える!クールダウンの方法をご覧ください。
「癇癪が減る様子がない子」、「ご褒美が癖になって困っている子」でお困りの方は、参考になると思います。
④:親が時間・気持ちに「余裕をもつ」
イヤイヤ期が始まったら、”大人が時間に余裕を持って行動する”ようにしましょう。
人は、時間に追われると、イライラするものです。
・明日の準備
・家事などの段取り
・起床・家を出る・寝る時間など
明らかに、イライラするものは、事前に余裕を持って行動できる状態にするのが、一番です。
ただでさえ、イヤイヤ期は突然の癇癪で、予定が狂います。
日頃の育児に加えて、家事やお仕事もあると難しいことも多いかもしれませんが、
時間に+30分加えて予定を立てる等ができると、余裕が生まれやすくなります。
親御さんの余裕が生まれると、先ほどの①~③の方法も、実践しやすくなり、良い循環ができます。
✅イヤイヤ期は「時間」が解決してくれる
お子さんによって、イヤイヤ期は個人差があります。私の娘も、なかなか個性的で大変でした。
ただ、終わってみて感じることは「時間が解決してくれる」ということです。
イヤイヤ期の真っ只中の時は、「イヤイヤ期ってこんなに大変なもの?!」という気持ちになるぐらいですが、それも今では、良き思い出です。
イヤイヤ期は、4才前後には終わることがほとんどですので、それを踏まえ、乗り切ろう!という心構えを持てると、気持ちが軽くなると思います。
イヤイヤ期が終わると、育児も少し楽になります。お子さんが一人でできることも増えていきます。
今はとても大変かと思いますが、今しか味わえない育児があることを頭の片隅に置いておいて、無理のない範囲で、お子さんに関わっていけるのが良いと思います。
もし5歳近くになっても、落ち着く様子がない場合は、【わがまま…しつこい5歳児】これで解決!4つの原因と対処法をご覧ください。
イヤイヤ期以外の原因が考えられるので、他の原因を想定して関わり方を考えていく必要があります。
子どもの発達が「心配な時の相談先」
ここでは、お子さんの発達が「心配な時の相談先」についてお伝えします。
イヤイヤ期は、多くの親御さんを悩ます時期になりますが、お子さんによっては、
「癇癪が激しい」
「こだわりが強い」
「一人遊びが多い」
「言葉が少ない」
など、心配な様子が出てくることもあります。
年齢が上がり、周りの子もお話ができたり、やりとりが成立してくる中で、不安を感じる親御さんは少なくありません。
もし、お子さんの発達で何か心配事があり、専門機関に相談されたことがない親御さんには、“民間療育先の活用” をお勧めします。
療育とは、発達支援を専門とする先生が、お子さんに必要なスキル獲得を働きかける場所になります。
そして、親御さんがお子さんの特性/関わり方を学ぶ場にもなります。
療育には、福祉サービスと民間療育の2種類がありますが、ここでは、民間療育をお伝えします。
福祉サービスは、通所受給者証が必要になり、手続きに時間がかかる上、混み合っていて、すぐに相談ができません(数か月~数年待ちが多い)。
また、集団指導がメインになり、毎週もしくは毎月通わないと基本的に利用ができません。
民間療育ですと、個別指導で、1~2か月以内で利用できる所が多く、1回からの利用ができます。
お子さんのタイプにもよりますが『本人の発達/特性、家での関わり』を教えてもらうだけであれば、1回の指導で十分な場合がほとんどです。
本人の発達/特性、家での関わり方が把握できると、家で過ごす同じ時間でも、お子さんの成長は違ってきます。
就園や就学前の数年の時間となると、大きく変わってきます。
お子さんの発達/特性の把握が早ければ早いほど、心配事のリスクを下げることができます。
他にも、家族間で共通認識を持つにも良いです。よくあるのは、お母さまだけが心配をしていて、一人で抱え込まれてるケースです。
専門の先生に、一度お子さんの様子を見てもらい、家族一緒に、客観的な意見が聞けると、家族間の認識も揃いやすくなります。
“家族” はお子さんにとっての最大の環境になります。
家族間で共通認識を持つことは、お子さんの “過ごしやすい/成長に繋がりやすい環境” に、そのまま繋がります。
就園、就学に備えて、集団生活に困らない為に、早い段階で環境を作っておけると、安心です。
✅お子さんの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。
発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりな子など、未診断のお子さんの子も多く通われてます。
お子さんの年齢/発達/相談事によっても、変わりますが、
・言葉
(語彙力/言葉の理解/表現)
・コミュニケーション
(目を合わせる、指差し、模倣)
・プレイスキル
(オモチャの遊び方、興味関心を広げる)
・就園準備
(順番、指示理解、机上課題)
・園連携
(ex.園生活の相談)
など、お子さんに必要なサポートが受けられます。
療育先の中で、リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な事例)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)
・園選びの相談
(お子さんに合う環境)
1回の指導の中で、お子さんの発達/特性、家での関わり方、集団生活で必要な配慮など、必要なことを教えてもらえます。
もちろんお子さん自身の成長を促していきたい場合は、継続的な支援を受けることもできます。
色んなタイプの子の支援経験がある先生から、他の子の事例も具体的に聞けると、今後の見通しも持ちやすいと思います。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
私の息子が療育に通っていた経験、私の支援経験を元にお伝えしています。
1つの選択肢として、参考になれば幸いです。
「【イヤイヤ期の終わりはいつ?!】2つの終わりの兆候と4つの対処法」のまとめ
記事のポイントになります。
✅イヤイヤ期の終わりの
「2つの兆候」
・きりかえができるようになる
・気持ちを言葉で伝えられる様になる
✅イヤイヤ期の子育ての
「4つの対処法」
・できる範囲で尊重する
・共感/気持ちの代弁をする
・他のことに注意をそらす
・親が時間・気持ちに余裕をもつ
✅子どもの発達が
「心配な時の相談先」
・民間療育
・リタリコジュニア
以上になります。
本記事が参考になれば、幸いです。
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