家での関わり方/その他

【イヤイヤ期の終わりはいつ?!】2つの終わりの兆候と4つの対処法とは

投稿日:2021年9月9日 更新日:

イヤイヤ期の子の育児に悩まれてる方「イヤイヤ期が大変。いつまで続くの?終わりの兆候ってあるの?」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



イヤイヤ期の終わりの
 「2つの兆候」

イヤイヤ期の子育ての
 「4つの対処法」

子どもの発達が
 「心配な時の相談先」




「いやー!」「ヤダヤダ!」「違うの!」

成長の過程とはいえ、このような自己主張を繰り返すイヤイヤ期のお子さんの育児は、親御さんにとって、とても大変なものだと思います。

本記事では、そんな辛さを少しでも軽くできる知識と方法を、まとめています。

この記事の執筆者の私は、育児で悩まれている方への相談支援を、10年以上してきました。

また2児の親でもあるため、支援者/親としての経験を元に、

「イヤイヤ期の終わりの兆候と対処法」を、紹介していきたいと思います。

本記事が参考になれば、幸いです。

イヤイヤ期の終わりの「兆候」

結論からお伝えすると、イヤイヤ期は3~4歳前後で落ち着く子が多いです。

もちろん、お子さんの発達ですので、個人差があります。

では、3~4歳前後で見られる2つの終わりの「兆候」を見ていきましょう。



①:「きりかえ」ができる様になる


②:気持ちを「言葉で」伝えられる様になる


①:「きりかえ」ができる様になる

イヤイヤ期のお子さんは、「ぎゃー!」と泣いたり、床に寝転がったりと、癇癪が頻発し、手がつけられない状態が多いです。

ただ、3歳を過ぎたあたりから、

癇癪の頻度が減る
落ち着くまでの時間が短くなる
(癇癪から)

など、”気持ちの切り替えが早くなる子”が増えてきます。

②:気持ちを「言葉で」伝えられる様になる

3歳を過ぎると、お子さんの言葉の成長が急激に伸びます。

その成長から…

イヤだと思う理由を話せる
気持ちを言葉で伝えられる

などが、できるようになります。

伝えられるようになった分、今まで言葉で伝えられなかったモヤモヤが解消され、きりかえがスムーズになることが多いです。

✅交渉ができることも

お話ができる様になると、中には「交渉する」子もいます。

「今はダメ」と言われても、「じゃあ今日の夜○○したい!」という様な、イメージです

交渉ができるようになると、逆に交渉を受け入れやすくなります。

例えば、お子さんが「お菓子を2個買ってほしい!」という時に、

親御さんが「お菓子1個だったらいいよ」と代替案を出し、受け入れてもらうようなイメージになります。

イヤイヤ期の子の子育ての「対処法」

イヤイヤ期の子の子育ての「対処法」 は、4つお伝えします。



①:できる範囲で「尊重」する

②:「共感・気持ちの代弁」をする

③:他のことに「注意をそらす」

④:親が時間・気持ちに「余裕をもつ」



①:できる範囲で「尊重」する

イヤイヤ期の「自分でやりたい」は、お子さんの自我の芽生えです。

これを尊重することで、お子さんの「自分でやる力」に繋がっていきます。

危険なことや周りの人が困ってしまう場合は、避ける必要がありますが

それ以外は、『可能な範囲でお子さんに任せてみる』ことが、良いと思います。

失敗をして悔しくて、癇癪を起こすこともあると思います。

それも含めて、お子さんにとって大切な「経験」になります。

親御さんが「今なら失敗しても、手伝える余裕があるな」という場合は、チャレンジされてあげましょう。

逆に「余裕がなくて怒っちゃいそう」などの場合は、無理をしなくて大丈夫です。

家事や仕事など、日頃からやることが多いと、イライラもします。

チャレンジさせて、結界的に親御さんが怒ってしまう結果になると、お子さんも親御さんも辛いですよね。

親御さんが『お子さんのサポートができる余裕がある時』だけでも十分です。

②:「共感・気持ちの代弁」をする

「○○やりたかったんだよね」「それは悔しいよね」など、お子さんの気持ちに共感をしたり、代弁をするイメージになります。

私たち大人もそうですが、自分の話を聞いてもらった上で、人の話が聞けることが多いと思います。

頭ごなしに、「約束したでしょ。もうおしまい!」と、正論を言った所で、受け入れることは難しいと思います。

子どもの話を十分聞いた上で、伝えるべきことを伝えられると良いです。

その方が、結果的にお子さんも聞いてくれるので、親御さんのストレスも少なくなります。

:他のことに「注意をそらす」

お子さんのお話を聞いたら、「他のことに注意をそらす」ことも、効果的です。

お子さんによっては、どうしても納得できないこともあります。

その場合は、お子さんにとって、『もっと楽しい・嬉しいこと』に、注意をそらすのが良いです。

「ドラえもん始まっちゃうよ!」
「新しい○○の動画出てるよ!」
「帰りにお店で、お菓子1個買おうか」
「家でパパが戦いごっこしてくれるって!」


など、です。

もしかしたら、「癖になってひどくなるんじゃないの?」と不安に感じる方も、いらっしゃるかもしれません。

ただイヤイヤ期は、一時期なものですので、

『一時的に別ことに注意を引いて、きりかえを促す』のも、立派な1つの方法になります。

それでもどうしても不安という方は、【子どもの癇癪】3つの原因から考える!クールダウンの方法をご覧ください。

「癇癪が減る様子がない子」、「ご褒美が癖になって困っている子」でお困りの方は、参考になると思います。

④:親が時間・気持ちに「余裕をもつ」

イヤイヤ期が始まったら、”大人が時間に余裕を持って行動する”ようにしましょう。

人は、時間に追われると、イライラするものです。

・明日の準備
・家事などの段取り

・起床・家を出る・寝る時間など

明らかに、イライラするものは、事前に余裕を持って行動できる状態にするのが、一番です。

ただでさえ、イヤイヤ期は突然の癇癪で、予定が狂います。

日頃の育児に加えて、家事やお仕事もあると難しいことも多いかもしれませんが、

時間に+30分加えて予定を立てる等ができると、余裕が生まれやすくなります。

親御さんの余裕が生まれると、先ほどの①~③の方法も、実践しやすくなり、良い循環ができます。

✅イヤイヤ期は「時間」が解決してくれる

お子さんによって、イヤイヤ期は個人差があります。私の娘も、なかなか個性的で大変でした。

ただ、終わってみて感じることは「時間が解決してくれる」ということです。

イヤイヤ期の真っ只中の時は、「イヤイヤ期ってこんなに大変なもの?!」という気持ちになるぐらいですが、それも今では、良き思い出です。

イヤイヤ期は、4才前後には終わることがほとんどですので、それを踏まえ、乗り切ろう!という心構えを持てると、気持ちが軽くなると思います。

イヤイヤ期が終わると、育児も少し楽になります。お子さんが一人でできることも増えていきます。

今はとても大変かと思いますが、今しか味わえない育児があることを頭の片隅に置いておいて、無理のない範囲で、お子さんに関わっていけるのが良いと思います。

もし5歳近くになっても、落ち着く様子がない場合は、【わがまま…しつこい5歳児】これで解決!4つの原因と対処法をご覧ください。

イヤイヤ期以外の原因が考えられるので、他の原因を想定して関わり方を考えていく必要があります。

子どもの発達が「心配な時の相談先」

ここでは、お子さんの発達が「心配な時の相談先」についてお伝えします。

イヤイヤ期は、多くの親御さんを悩ます時期になりますが、お子さんによっては、

「癇癪が激しい」
「こだわりが強い」
「一人遊びが多い」
「言葉が少ない」

など、心配な様子が出てくることもあります。

年齢が上がり、周りの子もお話ができたり、やりとりが成立してくる中で、不安を感じる親御さんは少なくありません。

もし、お子さんの発達で何か心配事があり、専門機関に相談されたことがない親御さんには、“民間療育先の活用” をお勧めします。

療育とは、発達支援を専門とする先生が、お子さんに必要なスキル獲得を働きかける場所になります。

そして、親御さんがお子さんの特性/関わり方を学ぶ場にもなります。

療育には、福祉サービスと民間療育の2種類がありますが、ここでは、民間療育をお伝えします。

福祉サービスは、通所受給者証が必要になり、手続きに時間がかかる上、混み合っていて、すぐに相談ができません(数か月~数年待ちが多い)。

また、集団指導がメインになり、毎週もしくは毎月通わないと基本的に利用ができません。

民間療育ですと、個別指導で、1~2か月以内で利用できる所が多く、1回からの利用ができます。

お子さんのタイプにもよりますが『本人の発達/特性、家での関わり』を教えてもらうだけであれば、1回の指導で十分な場合がほとんどです。

本人の発達/特性、家での関わり方が把握できると、家で過ごす同じ時間でも、お子さんの成長は違ってきます。

就園や就学前の数年の時間となると、大きく変わってきます。

お子さんの発達/特性の把握が早ければ早いほど、心配事のリスクを下げることができます。

他にも、家族間で共通認識を持つにも良いです。よくあるのは、お母さまだけが心配をしていて、一人で抱え込まれてるケースです。

専門の先生に、一度お子さんの様子を見てもらい、家族一緒に、客観的な意見が聞けると、家族間の認識も揃いやすくなります。

“家族” はお子さんにとっての最大の環境になります。

家族間で共通認識を持つことは、お子さんの “過ごしやすい/成長に繋がりやすい環境” に、そのまま繋がります。

就園、就学に備えて、集団生活に困らない為に、早い段階で環境を作っておけると、安心です。

✅お子さんの相談は「リタリコジュニア

リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。

発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりな子など、未診断のお子さんの子も多く通われてます。

お子さんの年齢/発達/相談事によっても、変わりますが、

・言葉
(語彙力/言葉の理解/表現)

・コミュニケーション
(目を合わせる、指差し、模倣)

プレイスキル
(オモチャの遊び方、興味関心を広げる)

・就園準備
(順番、指示理解、机上課題)

園連携
(ex.園生活の相談)

など、お子さんに必要なサポートが受けられます。

療育先の中で、リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。

・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な事例)

・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)

・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)

・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)

・園選びの相談
(お子さんに合う環境)

1回の指導の中で、お子さんの発達/特性、家での関わり方、集団生活で必要な配慮など、必要なことを教えてもらえます。

もちろんお子さん自身の成長を促していきたい場合は、継続的な支援を受けることもできます。

色んなタイプの子の支援経験がある先生から、他の子の事例も具体的に聞けると、今後の見通しも持ちやすいと思います。

その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

【リタリコジュニア】発達/療育支援教室

私の息子が療育に通っていた経験、私の支援経験を元にお伝えしています。

1つの選択肢として、参考になれば幸いです。

「【イヤイヤ期の終わりはいつ?!】2つの終わりの兆候と4つの対処法」のまとめ

記事のポイントになります。



イヤイヤ期の終わりの
 「2つの兆候」

・きりかえができるようになる
・気持ちを言葉で伝えられる様になる

イヤイヤ期の子育ての
 「4つの対処法」

・できる範囲で尊重する
・共感/気持ちの代弁をする
・他のことに注意をそらす
・親が時間・気持ちに余裕をもつ

子どもの発達が
 「心配な時の相談先」

・民間療育
リタリコジュニア


以上になります。

本記事が参考になれば、幸いです。


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