不安が強い子に悩まれてる方「子どもの不安が強くて、将来が心配。どう関わればいい?子どもの不安を減らせる方法が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不安が強い子どもの
「2つの原因」
✅不安が強い子どもへの
「8つの対処法」
✅不安が強い子への
「2つのNGな接し方」
✅それでも
「状況が進展しない時」
常に母親の近くにいたがる、一人でトイレに行くことを怖がる、夜に翌日のことを何度も確認してくる、など
不安が強い子の親御さんは、お子さんの将来が不安なってしまうものです。
この記事を執筆している私は、療育/相談支援を10年以上しており、色んなタイプのお子さんの支援をしてきました。
その中には、不安感が強いお子さんもいました。
その支援経験を元に、本記事では、下記の内容をまとめました。
「不安が強い子の原因・接し方・NGな関わり」
本記事が参考になれば、幸いです。
不安が強い子どもの「2つの原因」
不安が強い子どもの「2つの原因」をお伝えします。
①:子ども自身の「特性」
②:子どもが過ごす「環境」
①:子ども自身の「特性」
お子さんが生まれ持った『気質に近いもの』になります。
性格に近いもので、本人の意思で変えようと思っても、変えられないものになります。
特性は、それ自体が良い悪いではなく、「活かし方」を考えることが、大切になってきます。
【合わせて読みたい記事】
【場面緘黙の子】緊張が強くて話さないのは甘え?5つの特徴と4つの接し方
②:子どもが過ごす「環境」
お子さんが過ごす「環境」で、
失敗体験を重ねたり、トラウマになる場合になります。
例えば…
・周囲が優等生ばかり
・失敗体験を重ねてきた
・親に叱責ばかりされてきた
・過去の出来事でトラウマを抱えてる
このように、育ってきた環境・経験が原因になることも、少なくありません。
✅鬱になると、「栄養素の欠如」が原因の場合も
不安が強まり、精神的に追い詰められると、鬱になる人がいます。
人は栄養素が足りないことで、不安を感じやすくなる場合があります。
鬱(不安)と栄養素についての記事も、載せておきます。
興味のある方は、鬱(不安)と栄養素の関係をご覧ください。
✅「不安が強い子」は女の子に多い
これは、あくまで私の経験上ですが、生活に支障が出るぐらい不安が強い子は、女の子に多いです。
特に、思春期で自分を俯瞰してみれる年齢になると、
・友達関係
・自分と周りとの違い
・今後の生活
など、不安を感じやすい子が、増える傾向にあります。
【関連記事】
【登校班で行かない子】4つの原因と対策~子どものタイプ別に考える~
不安が強い子どもへの「8つの対処法」
不安が強い子どもへの「8つの対処法」をお伝えします。
①:子どもの特性を「受け入れる」
②:不安を一旦「受け止める」
③:不安を「視覚化」する
④:不安に「名前」をつける
⑤:不安なモノの「仕組み」を知る
⑥:「親子の時間」を作る
⑦:「大丈夫だった」気付きを与える
⑧:親の「助け」を減らしてく
①:子どもの特性を「受け入れる」
「特性=ありのままの子ども」と、受け止める視点になります。
特性は、気質に近いものです。変えるものではなく、付き合っていくものです。つまり、「活かし方」を考えることが、大切になります。
例えば、集中力が短い子の場合は…
・細かく褒める
・ゴールを決めておく
・TODOチェック表を使う
・1つずつの課題を短くする
・興味のあるものに結びつける
このように、『お子さんの特性を活かす方法』を考えていくことが、大切になります。
②:不安を一旦「受け止める」
お子さんが不安を口にしたら、『○○なのが心配なんだね』と、一度受け止めます。
それが親からみて、「それの何が不安なの?」と思うことでも、一旦受け止めることが大切になります。
お子さんは一度受け止めてもらえると、安心します。
安心までいかない子でも、不安が更に強まることに、ブレーキをかけられます。
お子さんが “不安だと伝えてくれたら” 受容してあげましょう。
③:不安を「視覚化」する
これは、心理学でもよくある方法ですが、不安に思っていることを、紙に書き出してみる方法です。
例えば、「明日の給食が不安」、「明日の習い事の先生が、どんな人か分からない」のように書き出します。
すると、気持ちが整理されたり、対策も考えやすくなります。
・明日の給食
⇨給食メニューで確認
・習い事の先生
⇨ホームページで顔を確認
このように、1つずつ整理をしていくことが、不安を減らす効果的に繋がります。
ちなみに大人の方にも、効果がある方法になります。
④:不安に「名前」をつける
お子さんに、「不安に名前をつけてもらう」ことも、方法の1つになります。
少しクスッとなるような名前をつけることで、いざ不安を感じる時でも、名前を呼んでみると、リラックスできる場合もあります。
⑤:不安なモノの「仕組み」を知る
不安に感じているモノの構造を理解すると、不安が減る場合があります。
例えば、初めていく場所に、不安を感じている場合です。
その場所の「室内の様子・中にいる人・どんなことをしてるのか」、などを画像や動画で確認する方法になります。
また…
・映画を怖がる
⇨撮影映像を見る
・初めての場所
⇨室内/人/内容を画像・動画で見る
・人を怖がってる
⇨その人が笑ってる所を見る
・着ぐるみを怖がる
⇨着てる人の休憩場面をみる
このように、怖がっているモノを別の角度で見ることで、不安が和らぐこともあります。
✅「日常生活に組み込む」のも1つ
日常生活の中で、不安なモノを見聞きする時間を作ることで、
心理的に接触する頻度を増やし、不安を減らしていきます。
人は、接触する機会が多いほど、安心します。
例えば、小学校に不安がある就学前の子でしたら、年長さんの間に…
・散歩ルートを登校ルートと同じにする
・ユーチューブで小学校の動画を見る
などがあります。
お子さんが嫌がったら避けた方が良いですが、日常生活に自然に馴染んでいると、警戒心が解きやすくなります。
⑥:「親子の時間」を作る
ボストン大学の研究によると、不安感の強い8歳以下の子の親に玩具を集め、
指示・質問・否定することを全くせず、100%子どもに向き合う指導をしました。
すると1日5分続けるだけでも、子どものが不安が軽減されたといいます。
このような「子どもの為の時間(子どもが自分の為の時間と思える)」が、大切になっていきます。
試しに1日5分から時間を作ってみるのは、いいかもしれません。
⑦:「大丈夫だった」気付きを与える
不安を根本的に減らしてく為には、
お子さんの「結果的に大丈夫だった(不安だったけど)」という経験が、必要になります。
・試しにやってみたらできた
・不安を感じてたけど、やってみたら大丈夫だった
このような機会があったら、「○○をしたけど、大丈夫だったね」、「○○楽しかったね」など、
『不安だったけど、大丈夫だった』ということに、気づかせる声掛けをしましょう。
繰り返し声を掛けていくと、「ちょっと不安だけど、この前大丈夫だったからやってみようかな」
のように、次第にお子さんの行動に変化が出てきます。
⑧:親の「助け」を減らしてく
お子さんの自立を考えると、親の手助けを減らしていく必要があります。
少しずつ、親のフォローを減らしていきましょう。
減らすタイミングは、非常に難しいのですが、
例えば、「1ヶ月不安な言動がなく、チャレンジできたこと」は、フォローを減らすなど、
お子さんの不安感に合わせると、良いと思います。
【関連記事】
不安が強い子への「2つのNGな接し方」
不安が強い子への「2つのNGな接し方」をお伝えします。
①:不安を「否定」する
②:「罰」を与える・脅かす
①:不安を「否定」する
本記事の前半部分で、触れましたが、不安は受け止めることが、大切になります。
否定されれば、「誰も自分の気持ちを分かってくれない」など、ネガティブな気持ちが、強まってきてしまいます。
②:「罰」を与える・脅かす
罰や恐怖で押さえつけても、解決にはなりません。
むしろ、不安を抑え込むことで、感情が爆発したり、うつ傾向になったりと、逆効果になります。
この状態がひどくなると、二次障害になる場合があります。
詳しくは、【発達障害の子の二次障害は治らない?】原因・予防/対処法 をご覧ください。
それでも「状況が進展しない時」
ここでは、本記事の内容を実践されても「状況が進展しない時」についてお伝えします。
不安の強さは、行動のしづらさに繋がり、様々な場面に影響を与えます。
・初めての人/場所/活動
・見通しが変わった時
・気持ちの波が大きい
・安心できる場所が少ない
・疲れやすい
特に、環境の変化がある時には、影響が出やすい為、集団生活のしにくさに繋がりやすいです。
早い段階で不安に対する対処法が身に着けられると、今後環境の変化がある際にも、本人の過ごしやすさに繋げることができます。
そのためには、本人の特性、対処法を専門の先生からアドバイスをもらう必要があります。
・何が安心できるか
・何が不安か
・どんな対処法が合うか
など、本人の自己認知(自分の特性を知る)、対処法、家族の理解、サポートできる状態を作っていく必要があります。
本人の失敗体験が増え、生活に支障が出る前に早めの対策が必要になります。
もし、療育に通われていなかったり、過去専門機関に行ったけど、具体的なアドバイスがもらえなかったという方には、“民間療育の活用” という方法があります。
療育とは、発達支援をする先生が、お子さんに必要なスキル獲得を働きかける場所になります。
そして、親御さんがお子さんの特性や関わり方などを知る場になります。
療育には、福祉サービスと民間療育の2種類がありますが、ここでは民間療育をお勧めします。
福祉サービスは、通所受給者証が必要になり、手続きに時間がかかる上、混み合ってる為、すぐに相談は難しいです(数か月~数年待ちが多い)。
民間療育ですと、個別指導で、1~2か月以内で利用できる所が多く、1回の利用からできます。
お子さんのタイプにもよりますが『本人の特性把握、必要な関わり、集団生活での配慮点』を教えてもらうだけでしたら、1回の指導で十分な場合が多いです。
本人の特性、家での関わり方、集団生活での配慮のポイントなどが把握できると、今後の集団生活への対策ができます。
お子さんの発達/特性の把握が早ければ早いほど、不登校、母親依存などのリスクを下げることができます。
“家族” はお子さんにとっての最大の環境になります。
家族がお子さんの特性を理解し、サポートできる状態を作ることが、お子さんの安心感/過ごしやすさに、そのまま繋がっていきます。
✅お子さんの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。
発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりなど、特性に関わらず、様々な困りを抱えてる子が通われてます。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・コミュニケーション
(気持ちを言葉で伝える)
(困ったら助けを求められる)
・集団参加
(集団適応力)
・自己管理
(自己認知/コンディション管理)
・学習
(特性に合う学習方法/家庭学習)
・園/学校連携
(ex.学校での配慮/担任との連携)
など、お子さんに必要なサポートが受けられます。
療育先の中で、リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な事例)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)
・オンラインサポート
(遠方/海外の方向け)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
1回の指導の中で、お子さんの発達/特性、家での関わり方、集団生活で必要な配慮など、必要なことを教えてもらえます。
もちろんお子さん自身の成長を促していきたい場合は、継続的な支援を受けることもできます。
様々な特性の子への支援経験がある先生から、他の子の事例も具体的に聞けると、今後の参考になります。
また、お子さんが教室に行くことに強い不安を感じてる場合、事前に教室の先生に電話で相談することができます。
その他、メリット・デメリットなど詳細は、こちらの記事をご覧ください。
私の息子が療育に通っていた経験、私の支援経験を元にお伝えしています。
1つの選択肢として、参考になれば幸いです。
「【不安が強い子供】今日から始められる!3つの原因と8つの対処法」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不安が強い子どもの
「2つの原因」
・特性
・環境
(失敗体験・トラウマ)
✅不安が強い子どもへの
「8つの対処法」
・子どもの特性を理解する
・不安を一旦受け止める
・不安を視覚化する
・不安に名前をつける
・不安なモノの仕組みを知る
・親子の時間を作る
・大丈夫だった後に気付きを与える
・親の助けを減らしてく
✅不安が強い子への
「2つのNGな接し方」
・不安を否定する
・罰を与える/脅かす
✅それでも
「状況が進展しない時」
・本人の特性の把握
・親の関わり方を知る
・集団生活の配慮点の把握
・民間療育への相談
・リタリコジュニア の活用
以上になります。
本記事が参考になれば、幸いです。
【関連記事】
[…] 【不安が強い子供】今日から始められる!2つの原因と8つの対処法 […]
[…] 【不安が強い子供】今日から始められる!2つの原因と8つの対処法 […]
[…] 【不安が強い子供】今日から始められる!2つの原因と8つの対処法 […]
[…] 【不安が強い子供】今日から始められる!2つの原因と8つの対処法 […]
[…] 【不安が強い子供】今日から始められる!2つの原因と8つの対処法とは […]