すぐ泣く子に悩まれてる方「うちの子、もう小学生なのに、些細なことですぐに泣いちゃう。何が原因なの?すぐ泣く子どもの接し方が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅すぐ泣く子の
「5つの原因」
✅すぐ泣く子供の
「3つの接し方」
✅すぐ泣く子供の
「NGな2つの関わり」
✅それでも
「状況が進展しない時」
人に指摘されたり、自分の思い通りにいかないとすぐに泣く。
お子さんが小学生になっても、すぐ泣く様子ですと、
今後が不安になったり、「もう小学生なのに!」と、苛立ちを感じることもありますよね。
この記事を執筆してる私は、育児/相談支援を10年以上しており、すぐ泣くお子さんの支援もしてきました。
その支援経験を元にまとめています。参考になれば幸いです。
すぐ泣く子の「5つの原因」~小学生の高学年まで~
子供がすぐ泣く「原因」 は、5つあります。
①:気持ちが「満たされてない」
②:泣くことで「メリット」がある
③:「気持ちの折り合い」の付け方が苦手
④:「イメージが湧かない」不安
⑤:「環境」の変化
①:気持ちが「満たされてない」
お子さんの気持ちが、満たされていなかったり、ストレスを抱えて余裕がない状態のことをいいます。
例えば、コップ一杯に、水(許容量)が入っています。
そこに小さな石(ストレス)が入ると、水が溢れて(泣く)しまいます。
そのため、お子さんの気持ちに余裕(許容量)を作ることが、大切になります。
余裕が作れると、ちょっとぐらいの大きさの石(ストレス)が入っても、水が溢れることはありません。
そのためには、2つの視点が大切になります。
・「安心/楽しいもの」⇨増やす
・「ストレスになるもの」⇨減らす
例えば、公園で遊ぶことが大好きなら、遊べる機会を増やしたり、
宿題が難しくてストレスになっているなら、親が手伝う、などです。
②:泣くことで「メリット」がある
お子さんが泣くことで、『お子さんにとってのメリット』が、ある場合になります。
例えば…
・泣いたら「お菓子がもらえる」
・泣いたら「誰かがかまってくれる」
・泣いたら「嫌なことをやらずに済む」
このように、泣くことでお子さんが得をすることがあれば、「泣く」という行動は、維持されるか、増え続けます。
ここの対処法は、【子どもの癇癪】3つの原因から考える!クールダウンの方法で、詳しく解説しています。
お子さんがどういうタイプかによって、対処法が変わりますので、
図を見ながら、1つ1つ読み進めて頂けると、イメージされやすいと思います。
③:「気持ちの折り合い」の付け方が苦手
ここでいう「すぐ泣く」は、癇癪のイメージになります。
お子さんの気質に近いもので、もともと「気持ちに折り合いをつける」が、苦手な場合があります。
お子さんが落ち着ける方法を見つけて、サポートできると安心です。
例えば…
・お気に入りのクッションを抱く
・大人が近くにいて声掛けをする
・違う場所で落ち着くまで一人でいる
このように、「その子にとって」落ち着きやすい方法があります。
試行錯誤して、探してみましょう。
④:「イメージが湧かない」不安
お子さんが見通しの想像が難しく、不安になる場合になります。
例えば…
・予定の変更
・学校の行事
このように、普段の生活の流れが変わる時、「何をするの?」「何があるの?」と、お子さんが不安になることがあります。
お子さんの「何?」に対して説明したり、見せることで、
お子さんの不安や泣くことが、少なくなってきます。
⑤:「環境」の変化
お子さんがいる「環境」になります。
ここでいう環境とは、お子さんの周りの…
・人
・場所
・物
などになります。
特に、お子さんが関わる人・過ごす場所に「変化」がある場合に、
不安を感じて「すぐ泣く」に、繋がる場合があります。
また生活リズムが変化するのも、1つあります(厳密には、環境には入りませんが…)
もし、お子さんの泣くが「不安」からくる場合は、
【不安が強い子供】今日から始められる!2つの原因と8つの対処法をご覧ください。
不安は、お子さんに合う方法が見つかれば、減らしていくことができます。
もし試されたことがない方法があれば、1つの方法として参考にして頂ければと思います。
すぐ泣く子供の「3つの接し方」~小学生の高学年まで~
すぐ泣く子供の「接し方」は、3つあります。
①:「最後まで」話を聞く
②:「共感・気持ちの代弁」をする
③:「今できてること」をほめる
①:「最後まで」話を聞く
「え?これだけ?」と思われる方が、いらっしゃるかもしれません。
ただ、意外とこれが難しい親御さんが、多いです。
一旦お子さんの話を傾聴し、最後まで聞きます。
親御さんが、よくやりがちなのが…
・正論を言う
・頭ごなしに否定する
・いきなり解決策を提案する
・子供の話の途中にかぶせてしまう
などです(私も親なので、気持ちはとても分かるのですが…)。
親御さんから見ると、お子さんの泣く理由や言い分で、「それはおかしいでしょ!」ということも、あると思います。
ただ、私達も相談するときに、いきなり正論や解決策を言われても、聞き入れづらいと思います。
最初に話を聞いてもらった上で、相手のお話を聞く準備が整います。
お子さんも全く同じです。「聞く⇨話す」の順番で、関わっていきましょう。
②:「共感・気持ちの代弁」をする
お子さんが不安を口にしたら、「それは緊張するよねぇ」「それは大変だよね」など、お子さんの気持ちに共感しましょう。
また、「○○が心配なんだね」「○○が難しそうでやりたくないんだね」など、お子さんの気持ちを、代弁しましょう。
お子さんは、一度受け止めてもらえると、安心します。また自分の気持ちを上手く言葉で表現することが、苦手な子もいます。
気持ちを言葉にしてもらうことで、漠然とした不安が明確になり、泣きが減ることがあります。
お子さんが不安を伝えてくれたら、精一杯受けて止めて上げましょう。
③:「今できてること」をほめる
お子さんの『今できてること』を見つけて、ほめていきましょう。
お子さんが頑張っていることでしたら、何でも大丈夫です。
・宿題ができた
・連絡帳に書けた
・朝時間通りに起きた
・学校の準備ができた
完璧にできていることよりは、今頑張ってできてることを褒めることで、
「よし!次も頑張ろう」と、気持ちがそっちに向くので、
「不安を感じたり、すぐに泣く」が次第に、減っていきます。
すぐ泣く子供の「NGな2つの関わり」~小学生の高学年まで~
すぐ泣く子の「NGな接し方」を、2つお伝えします。
①:泣くことを「否定する」
②:「年齢・学年」の型にはめる
①:泣くことを「否定する」
『いつまでも泣いてないの!』『何でそんなことで泣くの?』など、泣くこと自体を否定することは、避けたほうが良いです。
お子さんなりの理由があって泣いているので、泣くこと自体を否定してしまうと、
自分を押さえ込んでしまったり、我慢をすることで、違う困った行動に変わる場合もあります。
よくある「違う困った行動」とは、暴言・暴力・自傷・他害などになります。
否定され続ければ、「誰も分かってくれない」と、心を閉ざしてしまう原因にもなります。
②:「年齢・学年」の型にはめる
「もう○才でしょ」「もう小学生なんだから」など、年齢や学年を基準に、お子さんに関わることです。
お子さん一人一人「違い」があるので、年齢や学年に当てはめるのは、”大人の基準”になります。
大切なのは、”その子の基準”で、関わることだと思います。
過去のその子を比べて、「この前より早く落ち着けたね!」「昨日より10分早く落ち着けたね」など、
声を掛けていくことが、お子さんの安心と自己肯定感を上げることに、繋がります。
それでも「状況が進展しない時」
ここでは、本記事の内容を実践されても「状況が進展しない時」についてお伝えします。
すぐ泣くのは、コミュニケーション、友達関係、集団生活など、様々な面で影響が出てきます。
生活に支障が出る前に、早めの対策が必要になります。
もし、療育に通われていなかったり、過去専門機関に行ったけど、具体的なアドバイスがもらえなかったという方には、“療育先への相談” という方法があります。
療育とは、発達支援をする先生が、お子さんに必要なスキル獲得を働きかける場所になります。
そして、親御さんがお子さんの特性などを知る場にもなります。
療育には、福祉サービスと民間療育の2種類がありますが、民間療育をお勧めします。
福祉サービスは、通所受給者証が必要になり、手続きに時間がかかる上、混み合ってる為、すぐの相談は難しいです(数か月~数年待ちが多い)。
民間療育ですと、個別指導で、1~2か月以内で利用できる所が多く、1回の利用からできます。
お子さんのタイプにもよりますが『本人の特性把握、必要な関わり』を教えてもらうだけでしたら、1回の指導で十分な場合が多いです。
本人の特性、家での関わり方が把握できると、家で過ごす同じ時間でも、お子さんの成長は違ってきます。
お子さんの発達/特性の把握が早ければ早いほど、心配事のリスクを下げることができます。
また、家族間で共通認識を持つ為にも良いです。よくあるのは、お母さまだけが心配をしていて、家族間で温度差があるケースです。
専門の先生に、一度お子さんの様子を見てもらい、家族で、客観的な意見が聞けると、家族間の認識も揃いやすくなります。
“家族” はお子さんにとっての最大の環境になります。
家族間で共通認識を持つことは、お子さんの “過ごしやすい/成長に繋がりやすい環境” に繋がります。
✅お子さんの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。
発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりなど、特性に関わらず、様々な困りを抱えてる子が通われてます。
お子さんの年齢/特性/相談事によっても、変わりますが、
・言葉
(語彙力/表現力/説明スキル)
・コミュニケーション
(気持ちを言葉で伝える)
(困ったら助けを求められる)
・自己管理
(感情コントロール)
・学習
(特性に合う学習方法/家庭学習)
・園/学校連携
(ex.学校での配慮/担任とのやりとり)
など、お子さんに必要なサポートが受けられます。
療育先の中で、リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な事例)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)
・園/学校生活の相談
(園/学校での配慮)
1回の指導の中で、お子さんの発達/特性、家での関わり方、集団生活で必要な配慮など、必要なことを教えてもらえます。
もちろんお子さん自身の成長を促していきたい場合は、継続的な支援を受けることもできます。
色んな特性の子への支援経験がある先生から、他の子の事例も具体的に聞けると、今後の参考になります。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
私の息子が療育に通っていた経験、私の支援経験を元にお伝えしています。
1つの選択肢として、参考になれば幸いです。
「【すぐ泣く子(小学生の高学年まで)】5つの原因・3つの接し方」のまとめ
記事のポイントになります。
✅すぐ泣く子の
「5つの原因」
・気持ちが満たされてない
・泣くことでメリットがある
・気持ちの折り合いの付け方が苦手
・イメージが湧かない不安
・環境の変化
✅すぐ泣く子供の
「3つの接し方」
・最後まで話を聞く
・共感・気持ちの代弁をする
・今できてることをほめる
✅すぐ泣く子供の
「NGな2つの関わり」
・泣くことを否定する
・年齢・学年の型にはめる
✅それでも
「状況が進展しない時」
・本人の発達/特性の把握
・親の関わり方を知る
・民間療育への相談
・リタリコジュニア の活用
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
【関連記事】