習い事

【発達障害の子の習い事でサッカーはあり?】習い事の選び方を解説!

投稿日:2020年12月3日 更新日:

発達が気になる子供の習い事で迷われている方へ「発達障害の子の習い事で、サッカーって良いのかな?メリット/デメリット知りたい。発達障害の子の習い事の選び方も教えてほしい」

「発達障害/グレーゾーンの子の習い事でサッカーってどうなのかな…」

「うちの子、サッカーが好きなんだけど、発達がゆっくりだから、周りについていけるか心配…。子供に合った習い事の選び方が知りたい」

お子さんの習い事、やるからには、お子さんが楽しめて、学びになる場所を選びたいですよね。

この記事を執筆してる私は、療育指導員を15年以上経験しており、現在も支援に携わってます。

その支援経験を元にまとめてます。参考になれば幸いです。

※本記事はプロモーションを含みます

発達障害とは

発達障害とは、生まれつきの気質に近いもの(先天的な脳の特徴になります。

発達障害は、大きく3つに分類

図のように、自閉スペクトラム症(ASD)、ADHD(注意欠陥多動性)、学習障害(LD)があり、そこに知的障害も加わっていきます。

図のように重なっている部分もあり、同じ障害名でも、特徴は一人一人異なります。自閉スペクトラム症とADHDの両方の特性があっても、どちらの特性が強く出ているなど、個人差があります。

また同じADHDでも、多動性が高い、不注意傾向だけある、などお子さんによって様々になります。

【関連記事】

【自閉スペクトラム症】4つの特徴/7つの接し方

【ADHD】3つのタイプ/7つの対応法

発達障害の子に習い事がおすすめな理由

発達障害の子が、習い事をすること自体は、良いことです。

理由は4つあります。



①:自己肯定感が上がる

②:友達との交流が増える

③:社会性が身につく

④:自分の「好き」が見つけやすい


自己肯定感が上がる

発達障害のお子さんは、その特性上、叱責/失敗体験を積みやすく、自己肯定感が下がりやすいです。私が支援しているお子さんの多くは、自己肯定感が低いです。

自己肯定感は、お子さんの原動力です。行動を起こすエネルギーになります。ただ日常生活の中ですと、自己肯定感が上げにくいのも事実。そこで習い事の活用です。

習い事を通して、『先生に褒められる』、『自分でチャレンジしてうまくできた』、『前よりも上達を実感できる』の機会を作ることで、自己肯定感が上げることができます。

友達との交流が増える

発達障害のお子さんは、お友達とコミュニケーションが取りづらいことが多くあります。理由は、様々ですが、大きな理由として、興味の偏り(共通の話題がない)、話し方が分からない、などがあります。

お子さん自身が楽しめる習い事であれば、共通の話題がありますし、友達と一緒に取り組める習い事は、話のキッカケが多く自然に話しやすい雰囲気もあります。

社会性が身につく

習い事は、学校よりも少人数で社会性が学べます。特に集団スポーツでは、集団に合わせて、自分が動くことが求められるため、学びやすいです。

「挨拶」「ルールを守る」「待つ(話を聞く)」「順番を守る」など、多くのことが学べます。

自分の 好き が見つけやすい

習い事を通して、お子さん自身が「好きなこと」に気づける機会になります。また逆に「合わなかった」ことに、気付ける機会になることもあります。

経験したことで得た気付きなので、今後の「好き」を見つけるために役に立つ、ポジティブな経験になります。

サッカーを習うメリット/デメリット

さきほど説明した、習い事をする理由に加えて、ここでは発達障害のお子さんがサッカーを習うメリット3つ、デメリット2つをまとめました。

メリット

集団行動が学べる

サッカーは集団スポーツですので、サッカーをするには、チーム/チームメイトの動きに、自分の行動を合わせる必要があります。

普段周りに合わせることを嫌がる子さんも、サッカー好きであれば、「集団に合わせる」ハードルが下がります。

普段の生活より、ハードルが下がった環境で、周囲に合わせるスキル(自制する力)を身につけることができます。

お子さんが、楽しみながら成長ができる、これ以上の喜びはないですよね。

ルールの遵守が学べる

「ルールを守る」というのは、お子さんがこれから生活する上で、必要なスキルです。サッカーのルールを守れる=社会ルールを遵守するスキルが上がる、ということになります。

個人競技ですと、良くも悪くも融通がきき、ルールを遵守する機会が少ないです。お子さんの今後の生活では、ルールを守ることが求められてくるので(学校/クラブ活動/友達との遊びなど)、身につけておけると安心です。

ルールを守って過ごせることは、その子の過ごしやすさに繋がります。そしてルールを守ることが、「楽しい!気持ちがいい!」と実感を持ってもらえることが、大切になります。

例えば、ルールを破ると試合が止まって時間が減っちゃうけど、ルールを守れば、その分サッカーができる時間が増える!先生や親に褒めてもらえる!などのイメージです。

ストレス発散になる

特にADHD(傾向)のお子さんの場合に多いです。もて余しているエネルギー(体を動かしたい欲求)が、動きの多さ/衝動的な動きに繋がっていることが多いのですが、

サッカーを通して、体を動かす欲求を満たせれば、普段の生活が落ち着きやすくなります。

ADHDの子の多動/衝動性は、止めるのではなく、適切な方法で発散させることが望ましいです。止めるだけでは、行き場のないエネルギーが、違う困った行動で出るためです。

適切な発散方法の1つとして、運動量の多いサッカースクールは、おすすめになります。動き回ることが、否定されづらいスポーツなので、動きたい欲求を満たしつつ、ADHDの特性も活かすことできます。

デメリット

自信を失う可能性あり

サッカーに限らずですが、集団スポーツは、他のお子さんと参加するものです。お子さんによっては、周りの子と比べてしまって、自信を失う場合もあります。

ここは、ご家族や先生の接し方で、工夫できる余地があります。お子さんへの必要な接し方は、後述します。

ストレスになる可能性あり

環境が合わず、失敗/否定されることが続くと、ストレスが溜まります。例えば、ADHDの子の場合、待つ時間が長く、我慢が続くと、ストレスになることもあります。

些細なことで、癇癪を起こす/大声を出す/手を出す/指示を拒否するなどの困った行動に、繋がりやすくなります。

ここのデメリットは、習い事の選び方で解消することができます。次の内容で説明します。

子どもに合うサッカースクールの選び方

発達障害のお子さんのサッカースクールの選ぶポイントは、5つあります。

このポイントを押さえることができれば、サッカーに限らず、お子さんに合った習い事を見つけることができます。

先ほどのデメリットも避けることができます。



①:好き or やりたいことか

②:子供の特性に合っているか

③:先生の接し方がポジティブか

④:個別に配慮してくれるか

⑤:体験をする


好き or やりたい ことか

当たり前になりますが、お子さん自身が「好き/やりたいこと」を選びます。好奇心/興味は、全ての原動力になります!まず最初に、お子さんの意思を確認します。

子供の特性に合っているか

お子さんの苦手がフォローできているか?見ていきます。

例えば、待つことが苦手なADHDの子の場合「先生の説明が簡潔、テンポが早くて待つ時間が少ない」などです。お子さんの特性に合っているか確認しましょう。

先生の接し方がポジティブか

先生の関わりがポジティブか、これはとても重要です。発達障害の子は、傷つきやすく、ネガティブに捉えやすいことも少なくありません。

お子さんが「失敗した!」ということでも、伝え方によって、お子さんが前向きになれます。


例えば、ドリブルで失敗してしまった場面で「ドリブルできなかったね」と「さっきより3メートルは進めたね!すごい!」という声かけ。同じ出来事でもお子さんの気持ちが違います。

  • 衝動性→瞬発力が高い
  • 多動→活発で行動量がある
  • 空気が読めない→自分を通せる
  • 注意が散りやすい→視野が広い

お子さんの特性(違い)は、良さです。先生の捉え方は、接し方にそのまま出ます。このような視点/スタンスを、先生が持っていると安心です。

個別に配慮してくれるか

個人差はありますが、発達障害のお子さんは、集団から外れる行動をとることがあります。

叱責!強制!ではなく、集団に影響がでない範囲の行動を見守る、横からそっと声を掛けてくれるだけで、お子さんは失敗体験を積まずに、楽しく参加ができます。

お子さんの特性(予想される行動)を、どこまで受け入れてくれることができるのか?を確認することが大切になります。

体験をする

ここまで説明しました4つのポイントが押さえられたら、あとは実際に、体験することをお勧めします。

一番大切なのは、お子さんの気持ちなので、お子さんが「楽しかった!またいきたい!」と思えるか?、実際に見てるのがよいと思います。

発達障害の子向け「サッカー&運動スクール」

集団での習い事で問題ない子は、リベルタサッカースクールが良いと思います。

【リベルタサッカースクール】公式サイト


一方で、集団の習い事の経験がなかったり、過去に集団活動で失敗体験がある子には、最初は、個別の習い事をお勧めします。

まずは、本人に合った方法とペースで、スポーツの楽しさを自信をつけ、のちに集団での習い事に進められると、本人の失敗体験や過剰なストレスを避けることができます。

詳しくは、こちらの公式サイトをご覧ください。

【スポーツ家庭教師ファースト】公式サイト

1つの選択肢として、参考になれば幸いです。

【発達障害の子の習い事 サッカー】まとめ

記事のポイントになります。



発達障害とは
・生まれつきの気質に近いもの

発達障害の子に習い事が
 「おすすめな理由」
・自己肯定感が上がる
・友達との交流が増える
・社会性が身につく
・自分の「好き」が見つかりやすい

サッカーを習う
 「メリット」
・集団行動が学べる
・ルールの遵守が学べる
・ストレス発散になる

サッカーを習う
 「デメリット」
・自信を失う可能性あり
・ストレスが溜まる可能性あり

子どもに合う
 「サッカースクールの選び方」
・好き or やりたいことか
・子供の特性に合っているか
・先生の接し方がポジティブか
・個別に配慮してくれるか
・体験をする

発達障害の子向け
 「サッカー&運動スクール」
リベルタサッカースクール
スポーツ家庭教師ファースト


以上になります。

「習い事の選び方」は、サッカースクールに限らず、他の習い事にも応用できます。

本記事がお役に立てば幸いです。

【関連記事】

【発達障害の子向け】おすすめな習い事~ジャンル別に紹介~

【発達障害の子向け】タブレット学習

-習い事

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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