子どもの不登校で悩まれてる方「三者面談は本人に話をさせた方がいい?嫌がってても連れて行くべき?三者面談の進め方、注意点が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校の子の三者面談
「大切な5つのポイント」
✅三者面談で気を付けたい
「3つの注意点」
✅不登校の子に
「必要になるもの」
✅不登校の子が
「準備しておきたいこと」
不登校のお子さんは、登校の仕方、過ごす場所、過ごす授業や時間帯など、配慮すべきことが多岐にわたります。
その中で多くの方が悩まれる1つとして「三者面談」があります。特に、本人が前向きでなかったり、不安や緊張感が強い場合、ご家族として判断が難しいと思います。
そこで本記事では、不登校の子の三者面談で押さえたいポイント・注意点をお伝えします。
この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を10年以上しています。
支援で携わってきた事例を通して、まとめています。参考になれば幸いです。
不登校の子の三者面談「大切な5つのポイント」
不登校の子の三者面談で、
「大切なポイント」は、5つあります。
①:「本人の意思」を最優先にする
②:本人との「当日の流れ」のすり合わせ
(誰が話す?・何を話す?時間は?)
③:学校との「当日の流れ」のすり合わせ
④:必要に応じて面談中に「親御さんがサポート」する
⑤:面談後は「休息・リフレッシュ」をする
①:「本人の意思」を最優先にする
何よりも大切なのが、本人の気持ちになります。
・参加したいか、したくないか
・参加はするけど、話すのは嫌
・電話なら良い
など、本人の気持ちを聞きます。
“本人が望む形” を可能な限り実現する為に、学校と相談するのが一番になります。
②:本人との「当日の流れ」のすり合わせ(誰が話す?・何を話す?時間は?)
“参加する” というお話になりましたら、具体的な面談の形をすり合わせします。
・どこで話す?
・誰が話す?
・時間帯は?
・面談の時間は?
・話すのが嫌な内容は?
など、詳細を決めていきます。
本人のイメージと実際の面談の内容にギャップがあると、本人が動揺し、
場合によっては「参加しなければ良かった」とネガティブな経験に繋がる恐れがある為、丁寧に確認していきたい点になります。
③:学校との「当日の流れ」のすり合わせ
本人の意思、具体的な面談の形が本人と話せたら、その内容を学校に伝えつつ相談します。
まず、本人の意思、そして詳細(本人が参加できる形)を伝え、学校としてどこまで実現可能か確認をします。
例えば、本人が直接学校に来れなくても電話でOKという場合もあれば、面談の時間帯が本人が行けない時間帯(同級生を合う可能性がある時間帯)しかなく、難しい場合もあります。
本人と話した内容を、学校と実際の面談でどこまで形にできるか相談していきます。
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④:必要に応じて面談中に「親御さんがサポート」する
事前に本人と話をして決めていても、その場になると思わぬこともあります。
本人が話す予定だったとしても、いざ先生を目の前にしたら、質問に答えられなくなることもあります。
そんな時は状況に応じて、親御さんが変わりに話をする、面談の時間を早めに終えるなど、サポートをしていきます(本人に事前に了承を得る必要はあります)。
⑤:面談後は「休息・リフレッシュ」をする
三者面談は、不登校の子にとって、とても負担が掛かるモノです。
問題なく受け答えができたとしても、家で一気に疲れが出たり、翌日は自室で寝て過ごしたりと、反動が出ることが多いです。
そこを踏まえて面談後は、本人のコンディションに合わせて、思いっきり休んでもらうことが大切になります。
好きなことをして過ごしてもらい、十分に休息をとってもらいます。
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三者面談で気を付けたい「3つの注意点」
三者面談をする上で、
「気をつけたい注意点」は、3つあります。
①:「無理強い」する
②:本人の気持ちの変化を「受け入れない」
③:面談中の「本人のネガティブな話」
①:「無理強い」する
本人が嫌がっていたり、迷っていたり(意思表示を明確にしてない)する状態で、参加や話すことを求めるのは、避けたい点になります。
本人の意思がない状態で、参加できたとしても「本当は嫌だった」「勝手に決められた」と大人に対してネガティブな感情を抱いたり、三者面談の失敗体験に繋がる恐れがあります。
②:本人の気持ちの変化を「受け入れない」
最初は本人が「三者面談に行く」と言っていたけど、前日や当日になって「やっぱり行かない」と言った場合の対応になります。
面談日が近づき、本人の気持ちが変わったとしても「行くって言ったでしょ?先生と約束しちゃったから」など、本人の気持ちを受け入れないことは避けたい点になります。
不登校の子は、気持ちの波が大きく、当日になって変わることも多いです。
気持ちの変化は常になり、波も出やすいということを周りの大人が認識し、受け入れていくことが大切になります。
③:面談中の「本人のネガティブな話」
三者面談中に、ご家族の方が『本人がネガティブに捉えかねない話』をするのは、注意が必要になります。
例えば、
「朝なかなか起きられなくて」
「勉強の時間が少なくて」
「◯◯が難しいようでして..」
など、ご家族としては悪気ないことでも、本人としては「否定された」「先生に自分の悪い所を告げ口した」など、本人のネガティブな気持ちに繋がります。
面談中のご家族の言動には、注意が必要になります(本人の味方というスタンスが大切です)。
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不登校の子に「必要になるもの」
ここでは、不登校の子に「必要になるもの」をお伝えしたいと思います。
不登校といっても、保健室登校、五月雨登校、完全不登校など、お子さんによって様々になります。
原因も様々で、理由がはっきりしてる場合もあれば、本人にさえ分からないこともあります。
ただ、どのお子さんにも共通して言えるのは、本人の状態/状況が、1~2か月以上進展の様子が見られない場合は、こちらの4つの必要性が高くなるという点になります。
・家族以外との社会的繋がり
・家/学校以外の居場所
・本人の特性/対処法の把握
・不登校の相談先
(家/学校の通い方・家族の関わり)
まず前提として、本人の安心感がベースになります。
リラックスして話せたり、自分の思ってること、好きなもの、疑問や不満など、日頃感じてる気持ちを伝えられる大人の存在は、本人の安心感に繋がり、エネルギーになります。
そんな “信頼できる人との繋がり” ができたら、
・本人が抱えてること
(今の気持ち、困り事の相談)
・今後したいこと
(やりたいこと/希望/進路)
・自分の特性/対処法を知る
(自身の得意/苦手/対処法を知る)
など、本人が自分自身に向き合う機会が必要になります。
自分の話を否定せず聞いてくれて、同じ目線で考えてくれる大人の存在が重要になります。
そして、この大人の存在は、家族以外の第三者でないと難しい場合が多いです。
(親子間だと感情が入り、深い話になりにくい為)
不登校問題は、本人の安心感をベースに、本人の気持ちを引き出しながら、1つ1つの気持ち(意思や不安)に寄り添いながら、時間をかけて進めることが大切になります。
最初の入口は、本人自身が “話してて楽しい!” と思えれば十分ですが、
問題の根本的な解決を考えると、本人の特性を理解し、本人の過ごしやすさに繋がる『視点/物事の捉え方/対処法』を示してくれる様な、専門スキルがある先生が必要になります。
例えば「学校で不安を感じると、周りに言えず限界まで我慢する子(体調を崩すまで)」の場合、
授業中に辛くなったら、机に置いてるヘルプカード(裏面に「保健室に行きたいです」と記載されてる)をめくり、先生が確認したら、保健室に行くようにします。
本人の精神的な負担を考え、言葉で伝える方法は避け、カードをめくる表現に変えることで、本人の “ヘルプ発信力(周囲に助けを求める力)” を高める意図があります。
事前に学校には説明しておき、本人が発信したら、すぐにフォローしてもらえる環境を作っておきます。
「辛くなっても、カードをめくれば保健室で休める(前の時も大丈夫だった)」という本人の安心感が、結果的に学校で過ごせる時間の長さに繋がっていきます。
このように、本人の特性、学校の環境を踏まえて、具体的な対処法を示してくれる相談先が必要になります。
家族の関わり、学校との連携の仕方など、本人以外のサポート要素も大事になります。
本人が学校の先生に心を開いて話せていたら、素敵なことではありますが、根本的な問題に進展が見られない場合は、本人に必要な要素が、まだ足りてないということです。
その場合は、具体的な対処法を示してくれる、支援経験のある先生が必要になります。
✅不登校の相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/不登校支援の教室になります。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・コミュニケーション
(ex.自分の気持ちを言葉で伝える)
・学習
(特性に合う学習方法/学習計画)
・自己管理
(家の過ごし方/体調/時間/物)
・困り事の相談
・学校連携
(ex.学校の過ごし方/進路)
など、本人、ご家庭に必要なサポートが受けられます。
小学校中学年以下の子でしたら、好きな遊び(ex.ボードゲーム、カードゲーム、工作)を中心に、
小学校高学年以降(思春期)の子は、本人の好きな話など、対話ベースで進めることが多いです。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富なノウハウ)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/居場所)
・学校/学級の相談
(学校の通い方/学校連携/進路)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
不登校支援は、本人の安心感、家族の関わり、学校への向き合い方が、最も大切になります。
特に、本人と、”家/学校の過ごし方” が合ってないことで、状況が悪化してるケースは少なくない為「本人の自己肯定感の回復/家族の関わり/学校サポート」は欠かせません。
「試しに1回、先生と話しに行ってみる」ぐらいの、良い意味で軽い気持ちで話をしてみて、
本人がまた来たいと思えば通うこともできますし、気持ちが向かなければ、そのまま終えることもできます。
「本人の特性/対処法/家族の関わり/家、学校の過ごし方/学校の環境作り/進路」など、1回の指導の中で、専門の先生から助言をもらうこともできます。
不登校の支援経験がある先生から、他の子の事例(成功/失敗)、進路なども聞けると、今後の方向性を考える上で参考にもなります。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
思春期のお子さんの場合、本人が嫌がることもありますが、本人の伝え方から、教室(専門の先生)に相談することができます。
お子さんの気持ち/様子、家庭の状況に合わせて目的を決めて、活用していただけますと幸いです。
不登校の子が「準備しておきたいこと」
ここでは、不登校の子が「準備しておきたいこと」をお伝えします。
不登校問題は、いつまで続くか不透明な為、学校との向き合い方を考えつつも、将来に向けて学習対策を進めることも大切になります。
不登校期間の長さに比例して、学習の遅れは大きくなりますし、進学までの時間は限られてるため、進学・将来の選択肢に影響は強くなる一方です。
そのため、本人に合った “学習面のサポート” の形を見つけ、学習の遅れが大きくなる前に、学習対策を始めることが大切になります。
✅学習の遅れは「タブレット学習」
不登校の子の学習対策の1つに、
「タブレット学習」があります。
不登校の子にとって、タブレット学習が良い理由は、4つあります。
・自分のペースでできる
(在籍校の進度にも合わせられる)
・安心して過ごせる環境
(不安感が勉強の妨げにならない)
・理解しやすい勉強
(学習するモチベーション)
・成功体験が積める
(自己肯定感が上がる)
進学までの限られた時間を考えると、「課題に取り組む」に時間をかけるようにして、
「どこから学習が必要?具体的に何の課題を解く必要があるか?」などは、タブレットに任せることで、効率的に勉強が進められます。
不登校の子の学習の1つの壁が、どこから勉強していいか分からない、学習が進まない(取り組んでる課題がズレてる)があります。
学習課題に取り組む以前の問題で、やる気がなくなったり、集中力が下がる子が少なくありません。
本人の回答結果をAI分析できるタブレット学習は、その子に必要な課題を自動抽出⇨アニメーション・音声解説してくれます。
一言でいうと「今必要な学習課題を用意してくれ、丁寧に解説してくれる学習」になります。
不登校の子の学習ネックを解消できる要素があります。
またお子さんによっては、学習習慣の定着、過去の学習内容の復習(学力を落とさない)の優先順位が高い場合もあります。
お子さんに合わせて目的を決め、学習を進めることが大切になります。
タブレット学習の、その他のメリット・デメリットなど詳細は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害の有無に関わらず、不登校の子にも共通する共通する内容になっています。
1つの学習方法として、参考になれば幸いです。
「【不登校】三者面談で押さえておきたい5つのポイント~3つの注意点~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校の子の三者面談
「大切な5つのポイント」
・本人の意思を最優先にする
・本人との「当日の流れ」のすり合わせ
(誰が話す?・何を話す?時間は?)
・学校との「当日の流れ」のすり合わせ
・必要に応じた面談中の親御さんのサポート
・面談後は休息・リフレッシュをする
✅三者面談で気を付けたい
「3つの注意点」
・無理強いする
・本人の気持ちの変化を受け入れない
・面談中の本人のネガティブな話
✅不登校の子に
「必要になるもの」
・家族以外との繋がり
・学校以外の居場所
・本人の特性/対処法の把握
・不登校の相談先
(家族の関わり/学校の向き合い方)
✅不登校の子が
「準備しておきたいこと」
・早めの学習対策
・本人に合う学習方法の把握
・学習の成功体験を積む
・タブレット学習
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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