不登校の子で悩まれてる方「中学生の一日のスケジュールってどんな感じ?他の子は何して過ごしるの?スケジュール作りのポイントを教えてほしい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校の中学生
「一日のスケジュール」
✅一日のスケジュール作り
「大切な4つのポイント」
✅不登校の中学生の
「おすすめな過ごし方」
✅不登校の中学生に
「必要なもの」
お子さんが不登校で、自宅で過ごす時間が長いと、
「ゲームや動画ばっかり…この子の将来が心配…」
「学校行かないなら、その分の勉強はしてほしい」
など、不安な気持ちでいっぱいになりますよね。
また他の子はどんな過ごし方をしているのか、気になる方も少なくないと思います。
そこで今回は「不登校の中学生の一日のスケジュール・時間管理で大切なこと」 をお伝えしたいと思います。
この記事の執筆者の私は、療育・相談支援を10年以上しています。不登校のお子さんの支援にも数多く携わってきました。
その支援経験を通して関わってきた子の事例を交えながら、本記事をまとめています。
参考になれば、幸いです。
不登校の中学生「一日のスケジュール」
ここでは、不登校の中学生の「一日のスケジュール」で、よくある3つのパターンを紹介します。
あくまで私が支援してきたケースになりますので、参考程度にご覧ください。
①:「学校に近い時間軸」で過ごす
②:「昼夜逆転」してる
③:午前中に起きて「療育or塾」にいく
実際のタイムスケジュールで、1つずつ見ていきたいと思います。
①:「学校に近い時間軸」で過ごす
学校のタイムスケジュールに合わせて、家で過ごすパターンになります。
起床、勉強、お昼の時間など、大きな区切りの部分を合わせる形になります。
下は、その一例になります。
7:30~ 起床
9:00~11:00 勉強 ※休憩入れながら
12:30~ お昼ごはん&休憩
13:30~15:30 勉強 ※休憩入れながら
15:30~17:30 自由時間
17:30~ 入浴・夕食
19:00~ 自由時間
22:00~ 就寝
多くの方に共通しているのは「登校の時間に合わせ起床する」「授業の時間は自宅学習する」という点になります。
学校がお休みの週末は、他のお子さんと大きく変わらず、外出したり友達と遊んだりと、好きなことをして過ごしています。
②:「昼夜逆転」してる
完全不登校のお子さんに、多く見られるパターンになります。
自室で過ごしてる時間が長いため、詳細までは分かりかねますが、
多くの親御さんからのお話から、下のスケジュールが、ある程度共通していました。
12:00前後 起床
13:00頃 朝or昼ごはん
19:00~夜ご飯
0:00~2時頃 就寝
上記の時間以外は、自室orリビングで、スマホ・ゲーム・ユーチューブを見て過ごしています。
またお子さんによっては、入浴しなかったり、ご飯を食べないこともあります。
友達との交流が少ない子が多いため、外出の機会自体が少ないです。
③:午前中に起きて「療育or塾」にいく
1週間の中で療育や塾に通っているパターンになります。
~9:00頃までに 起床
10:00~ 朝ごはん・身支度
11:00~13:00 (療育)
12:00~ 休憩
13:00~ 昼ごはん
17:00~ (塾)
19:00~ 入浴・夕食
20:00~ 自由
~0時頃までに 就寝
※療育or塾のいずれかに行く
お子さんによって、日中(同級生と合わない時間帯)に療育に行くか、夕方に塾に行くパターンがあります。
また最近は、オンラインの習い事を利用されてる方も増えています。勉強やゲームを教えてくれる家庭教師などがあります。
後ほど参考例として、いくつか紹介したいと思います。
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一日のスケジュール作り「大切な4つのポイント」
一日のスケジュール作り「大切なポイント」は、4つあります。
①:「本人の意思」を尊重する
②:「過ごし方」を用意する
③:「生活リズム」を整える
④:「余裕」をもたせる
①:「本人の意思」を尊重する
本人に選んでもらい、意思の確認をする機会を作っていきます。
スケジュールに限らずですが、本人の意思が土台にあって、初めてに成り立つものだからです。
お子さんが思春期の年齢でしたら、なおさら大事になってきます。
本人がなかなか決めづらい場合は、選択肢を伝えて、その中から選んでもらう形でも大丈夫です。
②:「過ごし方」を用意する
本人が過ごせる方法(過ごし方)を、本人と一緒に探していくイメージになります。
というのも、一日のスケジュールを大まかに決めても、何をして過ごすのかハッキリしていないと、
本人としては管理されてる感覚だけが残るため、あまり意味を成さなくなってしまいます。
完全ではなくても、本人にある程度合っていたり、納得できてる過ごし方があることが大切になります。
③:「生活リズム」を整える
決めてる一日のスケジュールで過ごす為には、ある程度の “規則的な生活” が必要になります。
家庭ですぐできる方法としては『毎日決まった起床時間に起きる』方法があります。
寝る時間がどんなに遅くても、起きる時間だけは合わせる様にします。
よく「寝る時間を早くする」というお話がありますが、これはなかなか難しいです。
というのも、夜(夜中)は家族の介入も難しく、室内で楽しく過ごせるゲーム・動画など魅力的なモノが沢山あります。
そういった環境的な難しさがある為、起きる時間を合わせる方が上手くいきやすいです。
最初は、日中眠いこともありますが、一定期間乗り切ることで、少しずつリズムができてきます。
強制ではない本人の意思を必要とする方法ですが、その分効果が出やすい方法でもあります。
注意点としては、先ほどの “②の過ごし方” が決まっていないと難しいという点です。
過ごし方が決まっていない状態で、朝早く起きるように言われても、お子さんが行動を起こすのは難しい為です。
「朝起きて、午前中は○○する」など具体的な過ごし方を決めた上で、起床時間を調整していくことが大切になります。
④:「余裕」をもたせる
スケジュールのそれぞれの時間に、余裕を持たせる形が大切になります。
思わぬことで時間が延びて、後の時間が全部押されてしまうと、全てに支障を出してしまいます。
お子さんによりますが、それぞれ +5~15分ぐらい余裕が持たせられると良いと思います。
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【学校をまた休む..】不登校の復帰後の4つのポイント・注意点
不登校の中学生の「おすすめな過ごし方」
不登校の中学生の「おすすめな過ごし方」を4つ紹介します。
①:「タブレット」で学習
②:オンラインの「フリースクール」
③:オンラインの「習い事」
④:家での「手伝い(役割)」
①:「タブレット」で学習
不登校の子の困り事の1つとして、学習の遅れがあります。
勉強に拒否感を持っていたり、やる気があっても自分に合う方法が見つからない子など、様々になります。
学習の遅れは、将来の選択肢が減ることに繋がります。
そこで、家庭でできる学習フォローが必要になってきます。
私がお勧めしているのは、タブレット学習になります。
本人のレベル・学校の進度に合わせられる為、不登校の子の家庭での学習フォローが可能になります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
発達障害の有無に関わらず、困りを抱えた子の参考になる内容になります。
②:オンラインの「フリースクール」
人に直接関わったり、集団の中で過ごすことに不安がある子向けの1つの選択肢になります。
ここでは、2つのフリースクールを紹介します。参考程度にご覧ください。
①SOZOWスクール
②クラスジャパン小中学園
(公式サイト⇩)
③:オンラインの「習い事」
②のオンラインフリースクールと同じで、通うことにネックがある子向けになります。
参考例として、2つの家庭教師を紹介したいと思います。
①:家庭教師 ファースト
- 発達障害専門コース
- 子どもの特性に合わせた指導
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
②:家庭教師 ゲムトレ
- ゲームを教えてくれる家庭教師
- 不登校の子が多く利用
④:家での「手伝い(役割)」
こちらは、プラスαでの “家庭内でできる過ごし方” になります。
家庭内で役割を担い、手伝いをしてもらうことです。
例えば、「お風呂の掃除・洗濯物を畳む」などを担当としてお願いするイメージになります。
役割があること・感謝される場面があることで、お子さんの自己肯定感が上がり、活力が生まれやすくなります。
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【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点
不登校の中学生に「必要なもの」
ここでは、不登校の中学生に「必要なもの」をお伝えしたいと思います。
もし、家庭内で試行錯誤されても、学校の先生の協力を得ても、状況に変化が見られない場合は、こちらの4つの必要性が高くなります。
・家族以外との社会的繋がり
・学校以外の居場所
・本人の特性/対処法の把握
・不登校の相談先
(学校への向き合い方)
全てのベースになるのは、本人の安心感になります。
リラックスして話せたり、自分の思ってること、好きなコト、不満など、日頃感じてる心の内を話せる人の存在が必要になります。
そんな”信頼できる人との繋がり” ができたら、
・本人自身が抱えてること
(困り事の相談)
・今後したいこと
(興味があること/希望/進路)
・自分の特性/対処法を知る
(自己認知/対処法)
などに、向き合う機会が必要になります。
自分の気持ちを否定せず受け止めてくれて、同じ目線で考えてくれる大人の存在が大切になります。
そして、この大人の存在は、家族以外の第三者でないと難しいことが多いです。
(親子間だと感情が入り、深い話がしにくい為)
不登校問題は、本人の安心感をベースに、本人の気持ちを引き出しながら、1つ1つ気持ち(意思や不安)に寄り添いながら、対話をしながら、時間をかけて進めていくことが大切になります。
その為にも、本人が信頼できる “人との繋がり” が必要不可欠になります。
最初は、話を聞いてもらえることで、本人の “安心・楽しい” を感じてもらうだけで十分ですが、
問題の根本的な解決を考えると、本人の特性を理解し、本人が過ごしやすくなる為の『視点/考え方/手立て』を示してくれる様な、専門スキルがある先生が必要になります。
例えば「学校で不安を感じると、周りに言えず限界まで無理をする子(体調を崩すまで)」の場合、
授業中に辛くなったら、机に置いてるカード(裏面に「保健室に行きたいです」と記載されてる)をひっくり返し、先生が確認したら、保健室に行くようにします。
本人の今の状態を考慮し、教室の中で先生に言葉で伝えることは難しいと判断し、カードをめくる意思表示にすることで、本人の負担を軽くする意図があります。
「何かあってもカードをめくれば保健室に行ける」という本人の安心感が、結果的に学校で過ごせる時間の増加に繋がります。
このように、本人が抱えてる問題に対して、具体的な対処法を示してくれる相談先が必要になります。
「話を聞いてもらえる」だけでは、問題の根本的な解決には、届きにくいです。
✅不登校の相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/不登校支援の教室になります。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが
・コミュニケーション
(会話のキャッチボール)
・学習
(特性に合う学習方法/学習計画)
・自己管理
(家の過ごし方/体調/時間/物)
・困り事の相談
・学校の通い方
(学級/フリースクールなど)
など、本人に必要なサポートをしてもらえます。
小学校中学年以下の子でしたら、好きな話/遊び(ex.工作、ボードゲーム、カードゲーム)などを中心に、
小学校高学年以降(思春期)の子は、本人の好きな話など、対話ベースで進めることが多いです。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績と信頼)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/居場所作り)
・学校/学級の相談
(学校の通い方)
(学校以外の進路相談)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
不登校支援は、家族の関わり、学校との向き合い方が、最も大切になります。
特に、本人の状態+学校での過ごし方(通い方)が合っていないことで、大変な思いをされてるご家庭が多いため、家族の関わり/学校への向き合い方のサポートは、欠かせない要素になります。
1回だけ指導を受けて、本人がどう感じたか聞くこともできますし、本人が気に入れば通うこともできます。
本人の特性、対処法、家族の関わり、学校で配慮すること、学校の通い方など、客観的に助言をもらうことを目的に、1回限りの指導で終えることもできます。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
お子さんの気持ち/様子、家庭の状況に合わせて目的を決めて、活用することをお勧めします。
「【不登校の中学生】一日のスケジュールとは?時間管理で大切な4つのポイント」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校の中学生
「一日のスケジュール」
・学校に近い時間軸で過ごす
・昼夜逆転した生活
・午前中に起きて療育or塾にいく
✅一日のスケジュール作り
「大切な4つのポイント」
・本人の意思を尊重する
・過ごし方を用意する
・生活リズムを整える
・余裕をもたせる
✅不登校の中学生の
「おすすめな過ごし方」
・タブレット学習
・オンラインフリースクール
・オンラインの習い事
・家の手伝い(役割)
✅不登校の中学生に
「必要なもの」
・家族以外との繋がり
・学校以外の居場所
・本人の特性/対処法の把握
・不登校の相談先
(家族の関わり/学校の向き合い方)
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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