子どもの不登校で悩まれてる方「不登校の子は放置していいの?どう関わっていいか分からない」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校の子に必要なのは
「手助け と 見守り 」~放置は避けたい~
✅放置と見守りの
「4つの違い」
✅見守る時の
「4つのポイント」
✅不登校の子に
「必要なもの」
✅不登校の子が
「備えておきたいこと」
不登校の子への関わり方は、多くの親御さんが悩まれる難しい問題になります。
何も言わず距離をとった方がいいのか、それとも介入して促していった方がいいのか…難しいが判断です。実際にお子様の状態、家や学校の環境によっても、必要な対応は変わってきます。
結論からお伝えすると、不登校の子には放置は避け、手助けと見守りのバランスをとることが大切になります。
本記事では、手助けと見守りの判断基準、具体的な関わり方をお伝えしたいと思います。
この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を10年以上しています。
多くの不登校のお子さん、親御さんの支援に携わってきた中で、特に大事だと思った内容をまとめています。参考になれば幸いです。
不登校の子に必要なのは「手助け と 見守り 」~放置は避けたい~
不登校の子に必要なのは、
「手助け と 見守り」になります。
大切なのは、お子さんの気持ち、状態(不登校の段階)、コンディション、環境(家庭・学校の状況)に合わせて、手助けと見守りをすることです。
一人ひとり状況が違う為、全員共通という形でのお伝えは難しいですが、ある程度多くの子に共通する視点、具体的な関わり方を把握することは大切になります。
基本的な視点、関わり方を把握した上で、目の前のお子さんに合わせて変えていきます。
具体的な内容は、次でお伝えします。
放置と見守りの「4つの違い」
“放置” と “見守り” の違いは、4つあります。
①:「子どもの状態」を把握してるか
②:本人を「サポートできる準備」ができてるか
③:「本人の状態に関わらず」放ったらかしにしてないか
④:見守りを「意図的にしてるか」
①:「子どもの状態」を把握してるか
放置とは、お子さんの状態を把握せず、放ったらかしにすることです。
見守りとは、適切に距離をとった状態でも、お子さんの状態を把握してることです。
状態が把握できてれば、必要に応じてすぐ手助けができる為、状態把握はとても重要になります。
②:本人を「サポートできる準備」ができてるか
放置は、サポートできる準備ができていません。
見守りは、必要に応じて手助けができるように、サポートの準備ができています。
「今は見守ってるけど、困ったら教えてね。いつでもサポートできるからね」というスタンスが大切になります。
③:「本人の状態に関わらず」放ったらかしにしてないか
放置とは、本人がどんな状態でも放ったらかしにすることです。
繰り返しになりますが、手助けと見守りの両方が大切な為、本人の状態に合わせて、どちらの関わりが良いのか判断することが大切になります。
④:見守りを「意図的にしてるか」
見守る基準を持ち、その基準を元に意図的に見守っているか、が大切になります。
本人が自分で選べる機会を作る為に見守ったり、一人では負担が大きいから家族が手助けをするなど、本人に今必要な関わりを考えた上で、見守るのかを判断することが重要です。
放置ですと、その場の流れ、感覚的に関わることも多い為、人(特にご家族)によって関わり方が違ってきます。日によって対応の仕方が変わると、本人の混乱や不満に繋がりかねません。
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【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点
不登校の子を見守る時の「4つのポイント」
不登校の子を見守る時の「ポイント」は、
4つあります。
①:本人の「状態」を把握する
②:本人の「不登校の段階」に合わせ関わる
③:「休息が必要な時」は見守る
④:本人の「考える・選ぶ・決める」は見守る
①:本人の「状態」を把握する
まずは、本人の状態を把握します。
見守りつつ、本人の様子を伺います。
・気持ち(願い、困り)
・体調
・不安、ストレス
・興味あること
・生活リズム
把握しやすい所で大丈夫ですので、本人の様子が分かると良いです。
お子さんの状態に合わせて、見守りなのか、手助けなのか、具体的にどんな関わり方なのか、が変わってきます。そこの判断をする大切な材料になります。
②:本人の「不登校の段階」に合わせ関わる
不登校の子と関わる上で大切なのは、不登校の全体像を知り、お子さんがどこの段階に当てはまるのか、把握することです(見守りつつ)。
不登校の段階によって、手助けなのか見守りなのか、必要なサポートは変わってきます。
また不登校の全体像が分かるだけで、親御さんの気持ち的にも、一部見通しが立つ部分もある為、精神的な負担も違ってくると思います。
またご家族の精神的な負担が少しでも軽くなると、お子さんへの関わりにもゆとりができ、お子さんにとっても良い影響があります。
不登校の段階、各段階の関わり方など、詳しく内容は、こちらの記事をご覧ください。
【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点
③:「休息が必要な時」は見守る
不登校の子には「休息が必要な時期」があります。
もし、お子さんに休息が必要な状態の場合は、見守る形をとり、十分な休息をとってもらうことが大切になります。
翌日にも疲れが残っていたり、周りから見て明らかに疲れが溜まっていそうな場合は、本人と話して休んでもらいます。
よくある様子としては、
・イライラしやすい
・気持ちの波が大きくなる
・生活リズムが乱れる
(特に起床時間)
・家に帰ったら倒れる様に寝る
(他に何もできない)
などがあります。
休息が必要な時期・休息のとり方など、詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点
④:本人の「考える・選ぶ・決める」は見守る
見守りをする理由の1つは、自立に繋げる為です。
「自分で考える・選ぶ・決める」というのは、今後生活する中で、大切なスキルになってきます。
ただ不登校の子の中には、自信のなさ・不安の強さから、自身で行動することが難しい(親に依存することも)場合があります。
日常的な小さなコトで大丈夫ですので、自分で行動する機会を作っていくことが大切になります。
【関連記事】
【不登校の中学生】一日のスケジュールとは?時間管理で大切な4つのポイント
不登校の子に「必要なもの」
ここでは、不登校の子に「必要なもの」をお伝えしたいと思います。
不登校といっても、別室登校、五月雨登校、完全不登校など、お子さんによって様々になります。
原因も様々で、理由が明確な時もあれば、本人にも分からない時もあります。
ただ、どのお子さんにも共通して大切になるのは、本人の状態・状況が、1~2か月以上進展してる様子が見られない場合は、こちらの4つの必要性が高くなるという点になります。
・家族以外との社会的繋がり
・家/学校以外の居場所
・本人の特性/対処法の把握
・不登校の相談先
(家の過ごし方/学校の通い方)
まず前提として、本人の安心感が全てのベースになります。
リラックスして話せたり、自分の思ってること、好きなもの、疑問や不満など、日頃感じてる心の内を話せる人の存在は、本人の安心感に繋がり、エネルギーになります。
そんな “信頼できる人との繋がり” ができたら、
・本人が抱えてること
(今の気持ち、困り事の相談)
・今後したいこと
(やりたいこと/希望/進路)
・自分の特性/対処法を知る
(自身の得意/苦手/対処法を知る)
など、本人が自分自身に向き合う機会が必要になります。
自分の話を否定せず聞いてくれて、同じ目線で考えてくれる大人の存在が重要になります。
そして、この大人の存在は、家族以外の第三者でないと難しい場合が多いです。
(親子間だと感情が入り、深い所まで話しにくい為)
不登校問題は、本人の安心感をベースに、本人の気持ちを引き出しながら、1つ1つの気持ち(意思や不安)に寄り添いながら、時間をかけて進めることが大事になります。
最初の入口は、本人自身が “話してて楽しい!” と思えれば十分ですが、
問題の根本解決を考えると、本人の特性を理解し、本人の過ごしやすさに繋がる『視点/考え方/対処法』を示してくれる様な、専門スキルがある先生が必要になります。
例えば「学校で不安を感じると、周りに言えず限界まで我慢する子(体調を崩すまで)」の場合、
授業中に辛くなったら、机に置いてるヘルプカード(裏面に「保健室に行きたいです」と記載されてる)をめくり、先生が確認したら、保健室に行くようにします。
本人の精神的な負荷を考え、言葉で伝える方法は避け、カードをめくる意思表示に変えることで、本人の “ヘルプ発信力(周囲に助けを求める力)” を高める意図があります。
事前に学校には説明しておき、本人が発信したら、すぐにフォローしてもらえる環境を作っておきます。
「辛くなっても、カードをめくれば保健室で休める」という本人の安心感が、結果的に学校で過ごせる時間の長さに繋がっていきます。
このように、本人の特性を踏まえて、具体的な対処法を示してくれる相談先が必要になります。
家族の関わり、学校との連携の仕方など、本人以外のサポート要素も大事になります。
本人が学校の先生に心を開いて話せていたら、素敵なことではありますが、根本的な問題に進展が見られない場合は、本人に必要な要素が、まだ足りていないということです。
その場合は、具体的な対処法を示してくれる、支援経験のある先生が必要になります。
✅不登校の相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/不登校支援の教室になります。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・コミュニケーション
(会話のキャッチボール)
・学習
(特性に合う学習方法/学習計画)
・自己管理
(家の過ごし方/体調/時間/物)
・困り事の相談
・学校の通い方
(ex.学校連携/進路)
など、本人、ご家庭に必要なサポートが受けられます。
小学校中学年以下の子でしたら、好きな遊び(ex.ボードゲーム、カードゲーム、工作)を中心に、
小学校高学年以降(思春期)の子は、本人の好きな話など、対話ベースで進めることが多いです。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績と信頼)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/居場所)
・学校/学級の相談
(学校の通い方/学校連携/進路)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
不登校支援は、本人の安心感、家族の関わり、学校への向き合い方が、最も大切になります。
特に、本人と、”家/学校の過ごし方” が合ってないことで、状況が進展しないケースは少なくない為「本人の自己肯定感の回復/家族の関わり/学校のサポート」は欠かせません。
「試しに1回先生と話をしてみる」ぐらいの、良い意味で軽い気持ちで先生と話をしてみて、
本人がまた来たいと思えば通うこともできますし、気持ちが乗らなければ、そのまま終えることもできます。
「本人の特性/対処法/家族の関わり/家、学校の過ごし方/学校連携/進路」など、1回の指導だけで、専門の先生から助言をもらうこともできます。
不登校の支援経験がある先生から、他の子の事例、進路なども聞けると、今後の方向性を考える上で参考にもなります。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
思春期のお子さんの場合、本人が嫌がることもありますが、本人の誘い方/伝え方から教室に相談することができます。
お子さんの気持ち/様子、家庭の状況に合わせて目的を決めて、活用いただけますと幸いです。
不登校の子が「備えておきたいこと」
ここでは、不登校の子が備えておきたいことをお伝えします。
不登校の子には、本人の状態に合った「休息、安心感、信頼できる人・居場所との繋がり、楽しみ」が大切になります。
そのため、必要に応じた手助け、見守りが必要があります。
ただ、その中でも多くの不登校の子が困る問題が、学習面の遅れになります。
お子さんによって、不登校の期間は様々で、復帰したかと思えば、再度不登校になることも多いです。
日々の生活で精一杯になる為、学習面のサポートが後回しになりやすいです。
ただ、進学までの時間は限られている為、不登校が長期化した場合にも備えて、早めの学習対策が必要になります。
不登校期間の長さは、学習の遅れに比例する為、進学・将来の選択肢に大きな影響が出てきます。影響が大きく出る前に動くことが、問題解決の1歩になります。
✅学習の遅れは「タブレット学習」
不登校の子の学習方法の1つに、
「タブレット学習」があります。
不登校の子にとって、タブレット学習が良い理由は、4つあります。
・自分のペースで進められる
(自分で選べる・決められる)
・安心して過ごせる環境
(環境に左右されない)
・分かりやすい勉強
(苦手意識を減らす)
・成功体験が積める
(自信をつける⇨モチベーションの向上)
本人の解答結果をAI分析し、その子に必要な課題を自動抽出され、アニメーション・音声解説してくれます。
文字の読み書きの苦手さがあったり、参考書、ドリルでの学習が苦手な子も取り組みやすいです。
また、AIで自動抽出された課題を『解くことだけ』に集中できます。
お子さんの中には、その日の学習内容を決める段階で、やる気が下がったり、集中力が低下して、学習に身が入らないことも多いです。
自分に合った課題を繰り返し学習することで、
「◯◯なら、自分にも分かる!」
(自分に合った方法を知る)
「◯点とれた!できるようになってる!」
(成功体験⇨自己肯定感が上がる)
など、学習の成功体験が積み重ねられると、自分が理解できる方法が分かる為、学習意欲が高まり、勉強の苦手意識が減っていきます。そして自分から学習に取り組む行動が増えてきます。
小さな学習の成功体験を積むことで、良いサイクルができてくる為、自己肯定感が育まれ、学習以外の生活場面にも良い影響が出てきます。
不安なことでもチャレンジすることが出てきたり、イレギュラーなことが起こっても参加できる時間が増えたり、人と関われる時間が増えたり、様々あります。
生活する上で、土台となる大切な経験に繋がります。
タブレット学習の、その他のメリット・デメリットなどは、こちらのの記事にまとめています。
発達障害の子をテーマにしていますが、不登校の子にも、共通する内容になっています。
1つの学習方法として、参考にしていただけますと幸いです。
「【不登校の子は放置していい?】見守る時の4つのポイント・注意点」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校の子に必要なのは
「手助け と 見守り 」
・放置は避ける
・手助けと見守りのバランスが大切
・手助けと見守る時の基準を決める
✅放置と見守りの
「4つの違い」
・子どもの状態を把握してるか
・本人をサポートできる準備ができてるか
・本人の状態に関わらず放ったらかしてるか
・見守りを意図的にしてるか
✅見守る時の
「4つのポイント」
・本人の状態を把握する
・本人の不登校の段階に合わせ関わる
・休息が必要な時は見守る
・本人の”考える・選ぶ・決める”は見守る
✅不登校の子に
「必要なもの」
・家族以外との繋がり
・学校以外の居場所
・本人の特性/対処法の把握
・不登校の相談先
(家族の関わり/学校の向き合い方)
✅不登校の子が
「備えておきたいこと」
・早めの学習フォロー
・本人に合う学習法の把握
・学習の成功体験を積む
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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