家での関わり方/その他

【発達障害の子の授業参観に行きたくない】参観で嫌な思いをしない~3つの方法~

投稿日:2021年7月8日 更新日:

授業参観に行きたくない方「うちの子(発達障害)は、周りに迷惑をかけてるかもしれない。子どもに目立つ言動があり、他の親に引け目がある。授業参観を乗り切る方法が知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅授業参観に行きたくない
 「3つの理由」

✅授業参観に行かない
 「2つのメリット」

✅授業参観に行かない
「3つのデメリット」

✅授業参観で嫌な思いをしない
 「3つの方法」

お子さんのことで
 「悩まれてる親御さん」へ


我が子の学校生活が見れるのは楽しみ、という反面、

「授業参観には行きたくない…」と、感じている方も、少なくありません。

この記事の執筆者の私は、育児相談/支援を、10年以上しています。私自身2児の親でもあります。

支援をしていく中で、授業参観を苦痛に感じている方が、少なくないことを初めて知りました。

そこで、私の支援/育児経験を元に、本記事では「授業参観を嫌な思いをしない方法」を中心に、まとめてみました。

本記事が参考になれば、幸いです。

発達障害の子の授業参観に行きたくない「3つの理由」

授業参観に行きたくない理由は、3つあります。



①::他の親に「引け目」がある
 ※子どもに問題行動があり

②:「ママ友との付き合い」が苦手

③「一人ぼっち」で居心地が悪い


①:他の親に「引け目」がある(子どもの言動で)

「我が子に問題行動があり、周囲に迷惑を掛けるから、参観日などの行事に出たくない」という理由になります。

よくあるお子さんの言動としては、

・離席
・暴言/暴力
・突発的な発言

・周囲へのちょっかい

など様々です。

このような言動が多いお子さんですと「◯◯さんのお母さんは、どう考えてるの?」という感じで、

学校にご意見を言ったり、言わずとも冷たい視線を送ったり、過敏に距離をとろうとする方がいます。

そんな中、授業参観に行ったら、他の保護者に何か陰口を言われるのでは…

と不安があり、参観に行きたくても行けない親御さんもいます。

②:「ママ友との付き合い」が苦手

『ママ友同士の付き合い』が、苦手な場合になります。

ママ友によっては、グループがあるので、

グループ内の会話に、合わせたりすることが、疲れてしまう方が多いです(私もこのタイプです…)。

また、お子さんのことを否定したり、干渉してくる方もいるため、表面的なやりとりだけでも、疲れることが多いです。

✅”懇親会” が嫌な場合もある

「懇親会が疲れる」という方も、少なくありません。

特に新年度の最初の保護者会は、これから子どもがお世話になる先生に、挨拶という意味もあって、参加をすることが多いです。

懇親会によっては、一人ずつ順番に自己紹介の時間がある場合があります。

私はこれが苦手で、懇親会にあまり良い思い出がありません…。

③:「一人ぼっち」で居心地が悪い

「学校の中で一人ぼっちになりたくない」

「孤立している様子を、子どもに見られたくない」

という心配が、ある場合になります。

ママ友がいない親御さんですと、授業参観に行った時、話し相手が誰もいないため、一人ぼっちの状態に、なりやすいです。

社交性の高い方ですと、近くの人と話ができたりするのですが、これが苦手な方は、辛くなりやすいです。

お子さんの年齢によっては、子どもの目が気になるので、

親が孤立している様子を見られたくないと思われる方も、少なくありません。

授業参観に行かない「2つのメリット」~発達障害の子の~

「授業参観に行かないメリット」を2つお伝えします。



①:他の親と「顔を合わせなくて済む」

②:「傷つかなくて」済む


①:他の親と「顔を合わせなくて済む」

当たり前ですが、参観日に学校に行かなければ、「他の保護者と顔を合わせなくて済む」というメリットがあります。

ママ友同士の付き合いで、面倒なトラブルに巻き込まれることもないため、距離をおけることに、安心される方も多いです。

②:「傷つかなくて」済む

学校の中で、一人ぼっちになるのが辛いという親御さんですと、

授業参観に行かないことで、「孤独感を感じずにすむ」というメリットもあります。

授業参観に行かない「3つのデメリット」~発達障害の子の~

「授業参観に行かないデメリット」を3つお伝えします。



①:「学校生活の様子」が見れない

②:子どもが「残念がる」

③:本人の「困り」を見落とす可能性がある


①:「学校生活の様子」が見れない

『学校生活の様子が見られない』という、デメリットがあります。

普段、親御さんは、学校生活を見る機会はありません。お子さんからの話を聞いていても、実際に見るのとでは、違います。

そういう意味で授業参観は、学校生活の様子が直接見られる、貴重な機会になります。

我が子が学校を楽しめているのか
授業についていけているか
クラスメイトと上手く関われているか

など、様々な心配事や疑問を解消する為にも、参加しておくことは、安心になります。

②:子どもが「残念がる」

多くの子にとって授業参観は、お母さんやお父さんが見に来てくれる、楽しみな日です。

周りの子の親が来ている中、自分の親がいないとなると、残念な気持ちになります。

授業参観が、寂しかった思い出になる可能性があります。親としては、避けたい所ではあります。

③:本人の「困り」を見落とす可能性がある

学校生活には、担任の先生・本人も気付いていない、困りがある場合があります。

先生の場合は、30~40名の集団を見ているので、お子さんの細かい部分までは、把握が難しいです。

よくある例は、

・困ったときに助けを求められない
・授業態度は良いけど内容が理解できてない


など、周囲のフォローが入るのが、遅れてしまうことがあります。

お子さん自身は困りと感じていなかったり、言葉で親御さんに説明することが難しい場合もあるため、

周囲が気づくことが、遅れる場合があります。

【関連記事】

【集中力は環境作りから!】発達障害の子におすすめな椅子2選

授業参観で嫌な思いをしない「3つの方法」~発達障害の子の~

「授業参観で嫌な思いをしない方法」を3つお伝えします。



①:授業参観が「始まってから」教室に入る

②:授業参観が「終わる前に」教室を出る

③:「家族・親族」に協力してもらう


①:授業参観が「始まってから」教室に入る

『授業参観が始まってから』教室へ入ります。

話をしているママはいないので、気まずい思いをしなくて済みます。

シンプルですが、効果は抜群になります。

②:授業参観が「終わる前に」教室を出る

授業が終わる前に、教室を出ます。

また、学校によってはアンケート(感想)があるので、記入する時間を計算して、教室を出ましょう。

個人的には、『教室に入る前に、アンケートを持っておき、参観中に書いておく』ことが、お勧めになります。

✅①②について子どもに「事前に伝えておく」

お子さんに、『途中から教室に入ること・出ること』を伝えておきましょう。

お子さんによっては、授業開始時に親御さんがいないと、途中で親御さんが入ってきても、そのまま気づかない場合もあります。

それですと、お子さんが寂しい思いをするので、事前に伝えて置けると安心です。

③「家族・親族」の協力を得る

どうしても一人が辛いという方は、奥の手として、

旦那さんやお母さん(おばあちゃん)、親族と一緒に行く方法があります。

心許せる人と話ができれば、時間はあっという間に過ぎますので…。

私が今まで参加した授業参観ですと、クラスに1,2組ぐらい見かけます。

数は少ないですが、一人の孤独感の方が辛いという方には、良い方法だと思います。

もし、頼れる方がいない場合は、

・スマホをいじる
・学校からの手紙を読む

・廊下や壁に貼ってある作品を眺める

などの方法があります。
(私はよく、1つずつ作品をじっくり見ています…)

【関連記事】

【授業参観の感想の例文】たった1つ!書き方のコツとは?注意点もあり

お子さんのことで「悩まれてる親御さん」へ

ここでは、発達障害など特性ある子のことで「悩まれてる親御さん」に向けて、大切なことをお伝えしたいと思います。

お子さんの言動が理由で、授業参観が嫌ということは、学校生活の中で、本人が困ったり、周囲が困っている状況があることが多いと思います。

そして、学校から電話や呼び出しがあったり、学校でのトラブルで他の保護者さんに謝罪をしたりと、親御さん自身の困りも大きいと思います。

親御さんが授業参観に行きたくない気持ちになるというのは、生活上困りの部分が強くあるのだと思います。

もし、

・支援先に繋がってない
・今の療育だけでは不十分
・家での関わりを本人に合わせてもっとしていきたい

などの方には、3つ必要になることがあります。

・本人の特性把握
・親の関わり
・学校での配慮/環境

本人の特性が分かると、家で必要な家族の関わりも見えてきます。

学校生活で困りがある場合は、担任の理解と協力も大切になります。

先生の関わり、学校側の配慮があることで、困り感を減らすこともできます。

そのため、本人の特性、家/学校の関わり方、学校の配慮などを、専門の先生からアドバイスがもらえると良いです。

例えば、全体指示を聞くのが苦手な子の場合、

・指示を聞いてない
・指示を理解してない
・指示に従いたくない


の3つの原因が考えられます。

どの原因になるかで、必要な先生の関わり方は変わってきます。

✅指示を聞いてない
・一度名前を呼び注意を引いてから伝える
・クラスを静かにさせてから、指示を出す

✅指示を理解してない
・1つずつ伝える
・ゆっくり伝える
・図などの視覚情報も使う

✅指示に従いたくない
・課題の難易度を下げる
・選択肢の中から選んでもらう

このように「指示を聞いてない」という一見同じ様に見える行動でも、原因によって関わり方が変わってきます。

困っているお子さんの言動の原因を明確にすることで、対処法が見えてきます。

✅お子さんの相談は「リタリコジュニア

リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。

発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりなど、診断のあるなしに関わらず、困りを抱えてる子の相談ができます。

お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、

・コミュニケーション
(気持ちを言葉で伝える/説明スキル)

・集団参加
(集団活動の参加/全体指示を行動に移す)

・学習
(特性に合う学習方法/家庭学習)

園/学校連携
(ex.学校での配慮/担任との連携)

など、お子さん/親御さんに必要なアドバイス/サポートが、幅広く受けられます。

療育先の中で、リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。

・療育の最大手
(実績/信頼/豊富なノウハウ)

・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)

・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)

・学校/学級の相談
(担任とのやりとり/学級の相談)

・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)

一度の指導の中で、お子さんの特性、家での関わり方、集団生活で必要な配慮など、必要なことが把握できます。

もちろん、お子さん自身にスキルを身に着けてほしいという場合は、継続的な支援を受けることもできます。

様々なタイプの子の支援経験がある先生から、他の子の事例も具体的に聞けると、今後の参考になると思います。

お子さんによっては、教室に行きたがらないこともありますが、事前に教室に電話で相談することもできます。

その他、メリット・デメリットなど詳細は、こちらの記事をご覧ください。

【リタリコジュニア】発達/療育支援教室

私の息子が療育に通っていた経験、私自身の支援経験を元にお伝えしています。

特性に関わらず、困りを抱えた子にとって共通する内容になります。

1つの選択肢として、参考になれば幸いです。

「【発達障害の子の授業参観に行きたくない】参観で嫌な思いをしない~3つの方法~」のまとめ

記事のポイントになります。



授業参観に行きたくない
 「3つの理由」

・親同士の人付き合いが苦手
・一人ぼっちで居心地が悪い
・他の親に引け目がある

授業参観に行かない
 「2つのメリット」

・他の親と顔を合わせなくて済む
・傷つかなくて済む

授業参観に行かない
 「3つのデメリット」

・学校生活の様子が見れない
・子どもが残念がる
・本人の困りを見落とす可能性がある

授業参観で嫌な思いをしない
 「3つの方法」

・授業参観が始まってから教室に入る
・授業参観が終わる前に教室を出る
・家族・親族の協力を得る

お子さんのことで
 「悩まれてる親御さん」へ

・本人の特性の把握
・親の関わり方を知る
・集団生活の配慮点の把握
・民間療育への相談
リタリコジュニア の活用


以上になります。

本記事が参考になれば、幸いです。


【合わせて読みたい記事】

【支援員がおすすめ】発達障害の子向けタブレット学習

-家での関わり方/その他

執筆者:


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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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