

子供の発達が心配な方「うちの子、あまり笑わないし、他の子と様子が違う気がする…もしかして自閉症?自閉症の症状や判断基準が知りたい」
このようなお悩みにお応えします。
☑本記事の内容
✅自閉スペクトラム症とは
✅自閉スペクトラム症がわかる時期
✅自閉スペクトラム症の原因
✅自閉スペクトラム症の症状
(月齢別)
✅子供の発達が心配なときに大切な視点
✅自閉スペクトラム症の相談先
「子供が笑わない」「目が合いづらい」「一人遊びが多い」など、お子さんの発達が気になったことがある方も、少なくないではないでしょうか?
私も自分の息子が、言語発達遅滞/運動協調性障害の診断を受けているので、不安な気持ちが、凄くわかります。
この記事を執筆している私は、10年以上療育指導をしていて、過去に1,000名以上の発達障害のお子さんと親御さんを支援をしてきました。
その支援経験を元に、本記事では、自閉スペクトラム症の症状/発現期間/原因/などをまとめました。
関連する記事も載せていますので、必要に応じて、活用頂ければ幸いです。
自閉スペクトラム症とは

自閉スペクトラム症とは、下の4つの項目が原因で、社会生活に継続的に、困りが出る状態をいいます。
その①:言葉の遅れ
その②:コミュニケーションの難しさ
その③:好奇心の低さ/こだわりの強さ
その④:不器用さ/感覚の偏り
自閉スペクトラム症の特徴の1つとして、笑わない/表情が乏しいがあります。
「笑わない=自閉スペクトラム症」ではありませんが、明らかに笑うことが少ない場合は、保育園やクリニックの先生に相談されるのも良いと思います。
詳しい説明は、【自閉スペクトラム症の子供の症状】4つの特徴・7つの接し方 を御覧ください。
自閉スペクトラム症がわかる時期

自閉スペクトラム症が分かる時期で最も多いのは、3才児検診です。3才ですと、言葉/社会性/運動面など、医師が判断しやすい行動が確認できるためになります。
社会性とは、人とのやりとり/集団生活での過ごし方です。具体的には、人と遊んだり話をしたり、年齢相応のやりとりができるかです。
また集団生活に適切に参加しているかなどです。逆にいうと、重度の障害/知的障害でない限り、3才以下で明確に診断名がつくことは稀です。
3才以下で診断がついたお子さんは、私も経験上数えるほどです。
ただ、診断がつかないから大丈夫!ではなく、あくまで子供の行動を確認しながら、相談やサポートが必要か、客観的に判断することが大切です。
こちらについては、後述します。
自閉スペクトラム症の原因

現時点では、「脳の機能障害」といわれています。医学的に、原因が特定されていないのが現状です。
ただ脳の先天的な問題であるということから、「親の育て方」が原因ではない、ということが分かっています。
また遺伝についても、関連性が明確に認められているわけではありません。
自閉スペクトラム症の症状(月齢別)

ここでは、2才以下の月齢別で、自閉スペクトラム症の可能性がある症状を解説していきます。
あくまで診断をつけるためではなく、傾向があるのかを把握して頂くために、参考にして頂ければと思います。
まず「2才以下の子供に共通する8つの症状」を解説します。
①:目が合わない
②:名前を呼ばれても反応薄い
③:人に興味を示さない
④:言葉の遅れがある
⑤:要求時に発声/言葉がでない
⑥:こだわりが強い
⑦:感覚の過敏/鈍さがある
⑧:睡眠リズムが安定しない
①:目が合わない

- 声掛けしても目が合いづらい
- そもそも目を見ない
②:名前を呼ばれても反応薄い

- 名前を呼んでも、反応が悪い
③:人に興味を示さない

- 人のマネ(模倣)をしない
- 一人遊びを好む
- 人と遊びたがる様子なし
- 人ではなく、物にだけ興味を示す
- 自分が何かしてほしいorしたいことがあるとき、人と関わることが多い
④:言葉の遅れがある

- 指さしをしない
- 意味のある言葉がでない
- 発する言葉と場面が合っていない
- 年齢に対して、言葉の遅れがある
(半年以上)
⑤:要求するときに発声/言葉がでない

- 要求時に手を引っ張る(クレーン現象)ことが、多い
- 声や言葉を意志疎通の手段として使わない
【関連記事】
【発達障害】クレーン現象はいつから?原因、接し方、相談先を解説
⑥:こだわりが強い

- 順番、使う物/位置、遊び方、道順など、自分のルールがある
- 自分のルールを乱されると怒る
⑦:感覚の過敏/鈍さがある

- 偏食が激しい
- 常に動いている
- 些細な音に反応/拒否感を示す
- 痛みに鈍い
(物を踏む、怪我しても気にしない) - 高い場所に登りたがる
(危険を顧みない)
⑧:睡眠リズムが安定しない

- 起床/就寝時間/睡眠時間が不安定
- 日によって、2hなど睡眠時間が短い
次は、月齢別で症状を解説していきます。
①:3~6ヶ月の子供の症状
②:1才の子供の症状
③:2才の子供の症状
①:3~6ヶ月の子供の症状

- 目が合わない
- 親の抱っこを毎回嫌がる
- 後追いをしない
(ハイハイの時)
②:1才の子供の症状

- 指さししない
- 表情が乏しい
- クレーン現象がでる
- 声掛けに応えない
- バイバイをしても返さない
- 人と目があって微笑んでも、笑わない
【関連記事】
③:2才の子供の症状

- 言葉が遅れている
- 目的が見えない行動を繰り返す
(手をヒラヒラ、グルグル回る) - オモチャ本来の遊びをしない
(電車のタイヤを見続ける、物を並べて遊ぶ)
詳しくは、関連記事をご覧ください。
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子供の発達が気になるときに大切な視点

ここまで、自閉スペクトラム症の症状について解説してきました。子供の発達が気になったら、障害に該当するのか?、親として確認したくなるのは当然の気持ちです。
ただここで大切なのは、診断名や該当する特徴は、子供の一面に過ぎないということです。
「自閉スペクトラム症だから○○」とか「ADHDだから○○」と決めつけるのではなく、子供の実際の行動を見て、向き合っていきましょう。
「診断や特徴は、あくまで子供の1面」、この視点を持って、子供に必要な関わりや相談先などを考えていけると、お子さんとそのご家族の本当の過ごしやすさに繋がっていきます。
自閉スペクトラム症の子供の相談先

ここまでの内容で、子供の発達が気になる方は、専門機関への相談をオススメします。
相談することで、マイナスになることはありません。強いて言うなら、時間を多少使うことぐらいでしょうか・・。
相談が遅すぎて、困りが大きくなることが、一番避けたいパターンです。相談機関も混み合っているので、実際に相談できることのは、数ヶ月かかることも珍しくありません。
1ヶ月経っても気になるようでしたら、相談してみても良いと思います。
自閉スペクトラム症含めた、発達が気になる子供の相談先は、下の4つになります。
その①:子育て支援センター
その②:保健センター
その③:発達障害者支援センター
その④:児童相談所
4施設とも、お住いの地域の相談窓口になり、無料で相談ができます。
通っている保育園や幼稚園、かかりつけのクリニックがありましたら、そちらの先生に相談することも1つです。
各施設の特徴、具体的な相談方法は、こちらをご覧下さい。
「自閉スペクトラム症の子供は笑わない?主な症状」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
✅自閉スペクトラム症とは
・言葉の遅れ
・コミュニケーションの難しさ
・好奇心の低さ/こだわりの強さ
・不器用さ/感覚の偏り
✅自閉スペクトラム症がわかる時期
・3才児検診の時期
✅自閉スペクトラム症の原因
・脳の先天的な機能障害
・遺伝子との関連性は一部あり
✅自閉スペクトラム症の症状
・3~6ヶ月:①目が合わない
・3~6ヶ月:②抱っこを嫌がる
・1才:声掛けに対して、反応が薄い
・2才:言葉/遊び方に特徴が出る
✅大切な視点
・「診断名や特徴=子供の一面」
✅自閉スペクトラム症の相談先
・子育て支援センター
・保健センター
・発達障害者支援センター
・児童相談所
以上になります。
本記事が参考なれば、幸いです。
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