

子どもの学級について悩まれてる方「特別支援学級って、偏見はあるの?偏見がありそうで心配。支援学級を選ぶべきか悩んでる」
結論からお伝えすると、特別支援学級に、”偏見”はあります。ただ、学校や人によって、様々になります。
全くないこともあれば、その逆もあります。
では、どういう”偏見”が多く、偏見を持たれる親は、どう向き合えばいいのでしょうか。
そこで本記事では、「支援学級の親子が受ける偏見・向き合い方」をまとめてみました。
また、「支援学級のメリット/デメリット」、「学級の選び方」について、別の記事でもお伝えしてます。
私は、発達支援の相談/指導員を15年以上しており、支援学級に通う子も、数多く支援してきました。
この経験を元に、私が実際に関わってきたお子さんの事例を元に、お伝えしたいと思います。
参考になれば幸いです。
目次
支援学級に「偏見」はあるのか

冒頭でもお伝えした通り、支援学級に”偏見”はあります。
ここでは、私が今まで支援してきた親御さんから実際に聞き、特に共通点が多い事例(場面)を、紹介したいと思います。
①:「子どもが支援級」と伝えた時の反応
②:周りの親からの「冷たい視線」
③:周りの子が「バカにしてくる」
④:親族や祖父母から「責められる」
子どもが支援級と伝えた時の反応

同じ学校の親や、まだお互いよく知らないママ友と、我が子のお話をする場面になります。
最初は、感じよく話をしていたはずなのに、「うちの子は支援学級に通っていて」と言った途端、
顔色や態度が明らかに変わって、それ以降は相手から話しかけることが、なくなったとのことです。
私はTwitterをしているのですが、フォロワーさんからも、同様の経験談を聞かせてもらいました。
言葉で言われずとも、距離を置かれたり、相手の反応から、”偏見”を感じる方は、多くいらっしゃいます。
周りの親からの冷たい視線

授業参観、近所で会った時に距離を感じる「冷たい視線」です。
学校によっては、支援学級在籍でも、普通学級の子と交流したり、普通学級の授業に参加できる場合があります。
その中で、特に多かったのが「授業参観」です。支援学級に通うお子さんは、特性を持っていることが多いです。
その特性によっては、目立った言動(離席や唐突な発言)と見られることが多いです。
そういった時に、周囲の親御さんからの「冷たい視線」を浴びることになります。
もし、「授業参観が苦手」、「なるべく嫌な思いをしたくない」という方は、
【授業参観に行きたくない】参観で嫌な思いをしない!3つの方法をご覧ください。
私も経験があるのですが、辛さを和らげらた対処法を、まとめてます。
周りの子がバカにしてくる

これは、相手の子のタイプにもよるので、とても難しい問題になります。
これがヒドくなると、”いじめ”に発展することもあります。
詳しく知りたい方は、【支援学級にいじめはある?】100名以上の子から見える現状をご覧ください。
私が実際に支援してきた子たちから、見えてきたことをまとめてます。
親族や祖父母から責められる

「育て方が悪い」「遺伝子が悪い」「しつけが甘い」など、“親の育児”を問題視する考え方になります。
味方であるはずの父親・祖父母・親戚が、母親に対して責めることがあります。
本当に信じがたいことですが、実際に経験される方は多いです。
中には、「育児放棄」とみなして、祖母に虐待通報された親御さんも、いらっしゃいました。
母親が孤独になったり、一人で抱えて辛い思いをしたり。支援する中で、本当にたくさん見てきました。
個人的には、社会の制度や理解がまだまだ足りていない、社会課題でもあると思います。
偏見との「向き合い方」

ここでは、偏見との「向き合い方」をお伝えします。
私が支援してきて、シンプルですが、一番効果があった方法になります。
逆に言うと、苦しまれている方のほとんどの方は、こちらが難しかったです。
それは、下のポイントになります。
・相談者を作っておく
・専門家と繋がっておく
・話を聞いてもらえる機会を作る
・他の人の経験談を知る
一言でいうと、『一人で抱え込まない』ことです。
言うまでもなく、偏見は辛いです。
でもそれ以上に、
・話を聞いてくれる人がいない
・日々の育児を労ってもらえない
・一人で抱えている孤独感が辛い
など、他者との繋がりがないことで、苦しまれる方が多いです。
逆にいうと、相談できる人、話を聞いてもらえる人、相談機関を繋がっていくことができると、
一人で抱え込まず、少し心の負担が軽くすることができます。
また、他の方の経験談を聞くのも、1つです。
もし、『同じ境遇の方を知りたい・繋がりたい』という方は、Twitterがお勧めになります。
文字が苦手な方でなければ、「私と同じ人がこんなにいるんだ」とか「辛い思いをしていたのは私だけじゃないんだ」と、
気持ちが軽くなるキッカケになることも、あると思います。
私のフォロワーさんにも、近い境遇の方が多くいらっしゃいますので、
興味のある方は、当サイトの発達マップ(@hattatu map)を覗いてみて下さい。
支援学級は「避ける」べきか

ここまでの内容ですと、「支援学級って、悪いことばっかり…」と思われている方が、多いかもしれません。
でも、そんなことはありません。
支援学級で過ごしやすくなった子も沢山いらっしゃいます。
支援学級は、”お子さんが必要とする配慮が得やすい環境”になります。
そのためには、”お子さんに必要な配慮”が得られる学級はどこなのか、
学校の担任やスクールカウンセラーに相談をして、一緒に決めていくことが大切になります。
そのためには、まずお子さんにはどんな配慮が具体的に必要なのか?を、把握する必要があります。
配慮が必要になるお子さんの特徴は、いくつもあります。
その中で特に、「配慮が必要な子に多い特徴」を別の記事で、まとめてます。
詳しく知りたい方は、【普通学級か支援学級か】内容/選ぶ基準/メリット/デメリットをご覧ください。
前半は支援学級の特徴・メリット・デメリット(普通学級との違い)が中心になります。
支援学級に通った方が良いお子さんの特徴は、後半部分をご覧ください。
✅支援学級は「進路」に影響する
現状では、私立の高校受験は厳しくなる可能性が高いです。
もし、私立の高校に通う予定希望がある場合は、下の記事を参考に必要な情報が把握できると良いと思います。
【支援学級に偏見はある?現場の実態】まとめ

記事のポイントになります。
✅支援学級に
「偏見はあるのか」
・偏見はある
・「子どもが支援級」と伝えた時の反応
・周りの親からの冷たい視線
・子どもがバカにしてくる
・親族や祖父母から責められる
✅偏見との
「向き合い方」
・一人で抱え込まない
・相談できる人と繋がっておく
・話を聞いてもらえる機会を作る
・同じ境遇の方の事例を知る
✅支援学級は
「避けるべきか」
・必要な配慮が得られるなら入った方が良い
・子供に必要な配慮をハッキリさせる
・必要な配慮が一番得られる学級を選ぶ
以上になります。
本記事が、お子さんに合った学級選びのお役に立てれば、幸いです。
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