子どもの不登校で悩まれてる方「不登校が治るおまじないってある?子どもの不登校をどうにかしたいけど、何が正解か分からない」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校は
「治すもの」ではない
✅不登校に向き合う時に
「大切な5つのコト」
✅不登校の子に
「必要なもの」
✅不登校の子が
「備えたいこと」
不登校の問題は、原因が分からないことも少なくない為、本人に何をしてあげれば良いのか、悩まれる方は多くいらっしゃいます。
不登校は、本人の特性、過ごす環境次第で、様々な要因が考えられる為、とても難しい問題です。
悩みに悩まれて「不登校が治るおなじないってないかな..」と調べたくなるお気持ちにもなると思います。
不登校が解決するおまじないは、存在しないのですが「不登校への向き合い方」はあります。
そこで本記事では「不登校に向き合う時に大切な5つのコト」をお伝えしたいと思います。
この記事の執筆者の私は、不登校・療育支援を15年以上しています。
不登校のお子さん、親御さんの支援に携わってきた中で、特に大事だと感じたこと・効果的だった内容をまとめています。
不登校に向き合う上で、本質的で根本的な考え方になります。参考になれば幸いです。
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不登校は「治すもの 」ではない
不登校に向き合う上で、一番大切な考え方は「不登校≠治すもの 」ということです。
不登校⇨悪いもの⇨治す、という考えを周囲の大人が持つことは、不登校の子に、過度なストレス、緊張を与えることになります。
また、期待に応えようと無理をして反動がきて、本人が苦しくなります。
周囲の大人が持ちたい考え方としては、
「不登校=本人を守る為のもの=本人と環境(学校)との折り合いがついてない状態」
になります。
この考え方をベースに、次の内容を確認していただけば幸いです。
不登校に向き合う時に「大切な5つのコト」
不登校に向き合う時に「大切なコト」は、
5つあります。
①:「不登校=本人を守る為」という考え
②:本人の「気持ち・意思」
③:本人に合う「学校との向き合い方」
④:本人の「家での過ごし方」
⑤:本人、家族、学校で「共通認識」をもつ
①:「不登校=本人を守る為」という考え
先ほどの繰り返しになりますが「不登校=ダメなこと=できてない」ではありません。
どうしても学校という集団生活ですと、本人としては、
「自分はダメだ」
「周りに迷惑かけてる」
「何をやっても上手くいかない」
と自己肯定感が下がりやすくなります。
本人の自己肯定感を下げない為にも、まずは周囲の大人が「不登校=本人がこれ以上辛くならない為の対処」という考えを持つことが大切になります。
このスタンスを持っていれば、本人は過度なプレッシャー・不安が避けられる為、家で過ごすことに安心感を感じ、結果的に本人のコンディションも、良い方向に向かいやすくなります。
②:本人の「気持ち・意思」
不登校は、日々決めることが多いです。
「今日は学校行く?」
「明日はどうする?」
「体育は見学する?」
「お昼で早退する?」
など、毎日「決める」ということが、本人に求められやすいです。
ただ、ここで大切なのは「何を決めるか」より『誰が決めたか』が大切になります。
親御さんとして「もう少し頑張って欲しい。これはできるんじゃない?」と感じることはあると思いますが、本人の気持ち・意思を尊重することが、何より重要になります。
「自分で決める」というのは、自己決定という自立する上で大事なスキルになります。
また、人に決められると「大人が勝手に決めた」「本当は嫌だったのに..」と、本人が自分自身に向き合うことが難しくなってしまいます。
そのため、本人の気持ちを確認する・本人が気持ちを言える場を作ることが大切です。
自分の気持ちが言いづらい子でしたら「◯◯と◯◯どっちがいい?」と選べる機会を作る形でも大丈夫です。
③:本人に合う「学校との向き合い方」
「他の子と同じ様に登校する」は、あくまで1つの方法に過ぎません。
本人にとって “無理がなく、成功体験に繋がる学校との向き合い方” を見つけることが大切になります。
「◯◯ができた」
「◯◯が楽しかった」
「思ったより大丈夫だった」
などの学校でポジティブな経験が積めると、学校で安心して過ごせる時間が増える為です。
私が支援してきた子の例ですと、
・保健室登校
・給食前で早退
・2日に1回登校
・好きな授業だけ参加
・放課後に課題だけ受け取りに行く
・辛くなったら、別室に移動
(ex.校長室、会議室、保健室)
など、様々になります。同じお子さんでも、コンディションによって、学校での過ごし方を変えていました。
学校との向き合い方を考える材料として、参考にしていただけますと幸いです。
【合わせて読みたい記事】
【別室登校の過ごし方】メリット・デメリット・教室へ復帰する5つのポイント
④:本人の「家での過ごし方」
不登校に向き合う時は、”学校” だけでなく「家での過ごし方」が大切になります。
本人が安心して過ごせること(自分を理解してもらえる・否定されないと実感できる)がベースにあることで、
外(学校)のことを考えたり、行動するエネルギーが初めてできます。
不登校のご家庭で多く見られるのが、本人にとって、家が過ごしにくくなってるケースです。
「昨日も休んだでしょ。学校行きなさい」
「学校どうするの?明日は行こうね」
「◯時間目まで頑張ってみない?」
「先生が待ってるよって言ってたよ」
など、親御さんとしては、本人を心配しての発言になりますが、本人にとってはプレッシャー・ストレスになり、不登校問題は長期化しやすくなります。
まずは、
「否定されず気持ちを聞いてもらえる」
「今の自分のままで良いんだ」
と思える環境を作ることが、大切になります。
【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点
⑤:本人、家族、学校で「共通認識」をもつ
本人の気持ち、学校との向き合い方などを学校にも伝え、共通認識を持つことです。
本人と家族が同じ方向性を向いていても、学校が理解してくれなかったり、場合によっては本人や家庭を否定することになれば、本人が学校生活を安心して過ごすことは困難になります。
本人の状態、学校との向き合い方を伝え、相談し、学校としてどこまで理解・協力してもらえるか確認することが大切になります。
【関連記事】
【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点
「【不登校が治るおまじないはある?】不登校に向き合う時に大切な5つのコト」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校は
「治すもの」ではない
・不登校=悪ではない
・本人と環境が合っていないコト
・本人と環境の折り合いをつけ所を見つける
✅不登校に向き合う時に
「大切な5つのコト」
・”不登校=本人を守る為” という考え
・本人の気持ち・意思
・本人に合う学校との向き合い方
・本人の家での過ごし方
・本人、家族、学校で共通認識をもつ
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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