子どもの将来が不安な方 「勉強できない子どもの将来が心配。勉強できない子には、中学卒業後にどんな進路があるの?対策も教えてほしい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅勉強できない子の
「進路」
✅勉強できない子の
「対策」
✅勉強できない子どもの
「役立ちツール」
✅どうしても勉強できない子に
「必要なもの」
お子さんの勉強や進路は、親にとって悩ましい問題ですよね。私も2児の父なので、お気持ちよく分かります。
この記事を執筆している私は、お子さんの相談/学習支援を10年以上しています。
その支援経験を元に、下記の内容をまとめました。
「勉強できない子の進路・対策・勉強テクニック・役立ちツール」
本記事がお役に立てば、幸いです。
勉強できない子の「進路」
勉強が苦手な子の「進路」は、4つあります。
①:公立/私立高校
②:通信制高校
③:定時制高校
④:就職
①:公立/私立高校
地域差がありますが、最も低いランクの高校は、偏差値が30台の学校が多いです。
偏差値40未満の高校は、卒業後の進学率は低く、卒業後はフリーター・就職することが多いです。
②:通信制高校
通信制の高校は、毎日通う必要はありません。単位制を採用している所が多いです。
単位は、下の3つを中心に取得していきます。
・レポート
・テスト
・スクーリング
(学校への登校)
スクーリングの頻度は学校によって様々です。毎日の学校もあれば、月に数回、中には年に1回という学校もあります。
“通信制の高校” について詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
✍「高校卒業後」の進路
進路の1つのとして、通信制大学があります。単位制である為、毎日学校に行く必要はありません。
ただ、単位取得のためには、”出席が必須” という場合もあります。週に2~3日は、学校に通わないといけないケースが多いです。
“通信制の高校” と違い、”通信制の大学” では、スクーリングなしの学校があります。
1日も学校に通わずに進級・卒業できる学校があるということです。
お子さんの意思があれば、スクーリングが少ない通信制の大学に通い、卒業することで、
“大学卒業資格の取得” を目指すのも、1つになります。
③:定時制高校
定時制高校とは、”夜に通う高校” のこと。
学費が出せない家庭の場合は、昼間に子ども自身が働き、夜に定時制高校に通うことができます。
年齢制限がない為、10代に限らず成人の方も通っています。
また通信高校と同じで、“内申点影響なし&入試テストなし” で、入学可能な場合が多いです。
高校卒業資格がもらえますので、大学進学・地元の中小企業に、就職できることが多いです。
✅「高卒認定試験」もある
文部科学省が主催する、”公的試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)” になります。
普通高校との大きな違いは、通常3年間必要とする期間を「短期間で資格取得」が可能になる点です。
“高卒認定試験に合格” することで、『大学・短大・専門学校の受験資格』を得ることができます。
注意点としては、高校の卒業資格を得る為のものではありません。
例えば、高校に進学せず、高卒認定試験に合格して、大学受験に落ちた場合は、中卒扱いとなります。
あくまで、「進路の選択肢を広げられる受験資格」を得る為の試験になります。
④:就職
今の日本の現状ですと、中・高卒は選択肢が狭められます。
コンビニバイトでも、高卒でしか雇ってもらえません。
働ける場所としては、下記があります。
・自営業(親の跡継ぎ)
・土方(建築現場の肉体労働)
・職人 ・料理人 ・農業 ・清掃業
・中小企業で中卒可の職
学歴があまり必要とされない、肉体労働が多いです。
給与は、手取り10万~30万円程度。職人は個人のスキルにより幅があるため、参考にならない場合が多いです。
会社勤務なら、勤続年数に関わらず、”高卒・大卒の給与額” より低くなります。
勉強できない子の「対策」
勉強が苦手な子の「対策」は、3つあります。
原因ごとに、1つずつ見ていきます。
①:「勉強するメリット」を作る
(原因:勉強するメリットがない)
②:「特性に合ったやり方」を見つける
(原因:やり方が合っていない)
③:「集中できる環境」を作る
(原因:集中しづらい環境)
①:「勉強するメリット」を作る(原因:勉強するメリットがない)
お子さんにとって、”勉強することの楽しみ(メリット)” を作ることです。
例えば、勉強する楽しみですと…
・○点とったらお小遣い
・30分ゲームができる
・成果が出る
(前回より点数UP)
などがあります。
もちろん、お子さんによって、嬉しさを感じられるものが違ってくるので、
ここは、普段のお子さんの様子から、決められると良いと思います。
✍「小学校高学年以上」のお子さんの場合
お子さんの「将来やりたいこと、興味のあるもの」から、今できることを結びつけることもできます。
例えば、「YouTuberになりたい!」お子さんの場合、
YouTuberになる為には、何ができないといけない?→伝えたいことの要点をまとめる→今の勉強の何と関係ある?→国語の要約問題を解く。
「YouTuberになる為には、伝えたいことを要約する必要があるから、国語の文章題を要約する問題で練習できるね!」と伝えるイメージです。
今の勉強が、『自分のやりたいこと・なりたいもの』に、どう繋がっているのか?を、具体的に一緒に確認できると良いです。
お子さんの勉強する “納得感・必要性” が上がり、勉強に取り組む時間が増え、少しずつ習慣化されてきます。
②:「特性に合ったやり方」を見つける(原因:やり方が合っていない)
お子さんの『得意を活かしたやり方』が、大切になります。
こちらが例になります。
【目で見て覚えることが得意な子】
・図解/イラストを使う
・覚えたことを自分で、図を書いて整理
・解き方を、目の前で実際に見せてもらう
【耳で聞いて覚えることが得意な子】
・歌/語呂合わせで覚える
・動画の音声を活用する
・視覚的な情報は最小限にする
(聴覚情報に意識を向けやすくする為)
このように “得意なやり方を把握” して進めることが、大切になります。
③:「集中できる環境」を作る(原因:集中しづらい環境)
“集中力が散る要因” を取り除いたり、見通しを示すことが、大切です。
こちらが、参考例になります。
・気になる物は片付けておく
・休憩をこまめにとる
・勉強の時は家族に静かに過ごしてもらう
などになります。
「お子さんの集中力を下げる原因」によって、方法はいくつもあります。
⚠「命令/否定/質問攻め」をしない
下記のような関わりは、避けられた方が良いです。
「宿題しなさい!」
「ここ間違ってる!」
「宿題終わったの?何でまだなの?時間あったでしょ?」
我が子を思うあまり、焦りから強い表現を使ったり、関わってしまうものがほとんどだと思います。
ただ、このような声かけは、お子さんの “自己肯定感” を下げてしまいます。
自己肯定感が下がれば、自信を失い、自分から物事に取り組む気力が無くなります。
勉強どころが、他の物事へ取り組むエネルギーも失われてしまいます。
「宿題いつやる?」
「ここ惜しいね!」
「どれならできそう?」
このような “肯定的な関わり” が、大切になります。
勉強できない子供の「役立ちツール」
ここまでの内容を読まれても、
「うちの子は全然できなそう」
「もう親が介入してどうにかなる段階じゃない」
という方も、いらっしゃるかもしれません。
そういった方向けに、1つの方法として “オンライン学習” を紹介します。
「勉強のやる気があまりない」「学習方法が分からない」という子には、合う可能性があります。
・自分のペースで進めたい
・プリント学習の拒否反応がある
・成果がすぐに分かるといい
・必要な問題がすぐに分かるといい
このような様子がある子には、検討する価値があると思います。
タブレット学習については、下の記事でまとめています。
発達障害の子向けの記事になりますが、学習の悩みを抱えている子にも使える学習方法になります。
1つの学習方法として、参考になれば幸いです。
「【中学生の進路】勉強できない子の将来はどうなる?3つの進路と対策」のまとめ
記事のポイントになります。
✅勉強できない子の「進路」
・公立/私立高校
・通信制高校
・定時制高校
・就職
✅勉強できない子の「対策」
・勉強するメリットを作る
・特性に合ったやり方を見つける
・集中できる環境を作る
✅勉強ができる「役立ちツール」
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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