

中学の特別支援学級の子の進路で悩まれている方「特別支援学級の高校ないって本当?進路はどんな選択肢があるの?今からできる対策/注意点が知りたい」
このような疑問/ご要望に、お答えします。
☑本記事の内容
✅特別支援学級の卒業後の
「高校の進路」
✅特別支援学級⇨高校
「進路選択でできること」
✅特別支援学級⇨高校
「進路の注意点」
✅特別支援学級の中学生が
「準備しておきたいこと」
お子さんが特別支援学級に通っていると、高校受験や進路について、不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、中学校の支援学級の子の「進路の選択肢/対策/注意点」を解説していきます。
私は、相談支援員/療育支援員を10年以上しており、これまで特別支援に携わってきました。
その経験を元にした記事になっています。
中学卒業を控えたお子さん、数年後のお子さんの進路について、情報収集されたい方の参考になれば幸いです。
特別支援学級の卒業後の「高校の進路」

「中学校の特別支援学級」の卒業後の進路は、大きく3つあります。
①:普通高校
②:特別支援学校
③:職業訓練校
1つずつ見ていきましょう。
①:普通高校

通常学級の子が目指している、一般的な高校(高等学校)です。
「特別支援学級に通っているけど、いくつかの科目は普通学級で授業を受けている」場合、普通高校を目指す事が可能になることがあります。
進学後は、通常学級に通っていた子と、同じクラスで授業を受けることになります。そのため、授業についていくために、勉強をより頑張らないといくなります。
普通高校に進学するメリットは、進路の選択肢が増えることです。本人に合った勉強法、努力があれば、大学進学を目指せる可能性もあります。
✍中学支援学級⇨高校の進学率:9年間で+22,9%へ
過去9年間で、普通高校(高等学校)へ進学する子(オレンジ色)が、増えているのが分かります。


高卒の卒業資格が取れる、通信制の高校も増えています。
中学卒業後の選択肢は、増えている傾向にあります。常に最新の情報にアンテナは張りながら、進路を選ばれるのが良いでしょう。
②:特別支援学校

特別支援学級の子が通っている割合としては、一番多いです。通常学級では、ほとんど授業を受けていない場合は、特別支援学校を目指す子が多いです。
特別支援学校は、特別支援学級以上に、先生たちのサポートが手厚いのが、一般的です。
資格が全てではありませんが、特別支援学校の先生は、「特別支援学校教諭免許」と言われる資格を、全員が持っています。
つまり、特別支援の専門性が高い先生が多い、ということです。
③:職業訓練校

工業高校のようなもので、就職するのに必要な知識/スキルを学ぶことが、目的の学校です。
就きたい仕事が決まっていて、早めに就職したいという場合は、職業訓練校がおすすめです。
就職をする事を目標に勉強していくので、就職率が高い特徴があります。
特別支援学級⇨高校の「進路選択でできること」

ここでは、私が支援してきた親御さんが、実践して良かったという声が特に多かった方法を、紹介したいと思います。
あくまで、お子さんによって様々ですので、参考程度にご覧頂ければと思います。
①:説明会で質問し、疑問をなくす
②:個別で本人と成績表を持参し、相談
③:私立の学校を受験する
①:説明会で質問し、疑問をなくす

志望校の説明会で、学校の成績表が合否にどの程度影響があるのか、など疑問点は、全部質問をすると良いです。
あと、お子さんの特性について、なるべく具体的に伝えておいたほうが良いです。伝えずに、入学後に生活が大変になると、高校生活が辛いものになってしまうこともあります。
入学前にお子さんの状態を知ってもらった上で、受け入れが可能か、確認できると安心です。
②:個別で本人と成績表を持参し、相談

個別相談で、本人が同席の上、成績表とテストの結果(成果物)を持参し、具体的に相談をすることです。
気になる点がある場合は、個別相談会で本人同席の上、成績表と普段のテストを持参し、具体的に相談をされると、さらに良いでしょう。
③:私立の学校を受験する

ここは、ご家庭の考え方、事情などもありますので、文字通りの参考程度になります。
ただ、特別な支援を必要とするお子さんが、私立高校に進まれるケースが年々増えているのは、確かです。
私立が選択肢に入る場合は、実際に見学し、情報を集めるのも、1つだと思います。
特別支援学級⇨高校の「進路の注意点」

特別支援学級のお子さんの進路において、注意点が2つあります。
①:普通高校へ進学⇨二次障害になる可能性がある
②:特別支援学校高等部で得られる卒業資格
①:普通高校へ進学⇨二次障害になる可能性がある

高校で求められるものと、お子さんの学力に明らかな差がある場合は、入学した後の生活で苦労する場合があります。
ひどくなると、二次障害になり、学校生活はおろか、日常生活に大きな影響が出る場合があります。
二次障害については、【発達障害の子の二次障害は治らない?】原因・予防/対処法を解説をご覧ください。
②:「特別支援学校高等部」で得られる卒業資格

特別支援学校(高等部)を卒業しても、高校卒業資格自体は得られません(特別支援学校高等部の卒業資格は得られます)。
これは高卒資格とは別のもので、中学までの卒業資格と同じ扱いになります。
就職先も選択肢が変わっていくため、ここを踏まえ、進路を選ばれることが、大切になります。
特別支援学級の中学生が「準備しておきたいこと」

特別支援学級の中学生が「準備しておきたいこと」は、早めの学習フォローになります。
理由は大きく2つあります。1つ目は、お子さん自身の特性として、学習に時間が必要な場合が多い点です。
2つ目は、支援学級が、必ずしもお子さんに合った学習機会が確保されているわけではないという点です。
時々あるのが、情緒面に課題があるお子さんが支援学級で過ごしやすくはなったけど、学習面が本人にとって簡単過ぎる、という問題です。
学習面においては、お子さんに合った環境でないことがあります。
このような理由から学習が、一度大きく遅れてしまうと、取り戻すのに時間がかかってしまいます。
同じ勉強時間でも、遅れを取り戻す学習とそうでない学習では、意味合いが違ってきます。
お子さん本人の気持ち(自己肯定感)も変わってきます。
学習面に心配事がある場合は、早めの学習フォローがあると安心です。
✍学習の遅れは「タブレット学習」で対策
学習フォローの方法の1つとして「タブレット学習」があります。
・自分のペースで進められる
・子どもに合った課題の自動分析/抽出
・アニメーション/音声解説
・ゲーム感覚で楽しく学べる
中には、“発達障害専門” の学習タブレットもあります。
メリット・デメリットなど、タブレット学習の詳しい内容は、下の記事にまとめています。
お子さんの学習フォローの選択肢として、情報を集めたい方の参考にもなると思います。
【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良いタブレット学習とは?4つの条件・理由・注意点
「【特別支援学級の高校ないって本当?】中学支援級からの進路・対策」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
✅支援級の子の「高校の進路」
・普通高校
・特別支援学校
・職業訓練校
✅進路選択で、できること
・説明会で質問し、疑問をなくす
・個別で本人と成績表を持参し、相談
・私立の学校を受験する
✅支援級の子の「進路の注意点」
・特別支援学校の卒業=中卒資格
・普通高校へ進学⇨二次障害になる可能性がある
✅特別支援学級の中学生が
「準備しておきたいこと」
・早めの学習フォロー
・タブレット学習
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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