家での関わり方/その他

【発達障害の子の育児をやめたい】親の負担を軽くする4つの方法~一人で抱え込まない為に~

投稿日:2024年2月5日 更新日:

発達障害の子の育児が疲れた方「育児に疲れた。育児をやめたいを思うぐらい辛い」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅発達障害の子の育児は
 「親の負担が重すぎる」
~見えない心身の負担が無数にある~

✅親の負担を軽くする
 「4つの方法」
~育児をやめたいと思ったら~


“育児は大変” 育児をされてる親御さんのほとんどの方が、同意見になる育児の負担。

その中でも「発達障害の子の育児」は、育児の当たり前が通じないことが多く、大変さの質が違ってきます。

一般的な育児では考えられない苦労、負担、ストレス、孤独感など、発達障害の子を育てないと分からない辛さがあります。

「育児をやめたい」と思う親御さんも珍しくありません。

そんな親御さんの負担を軽くする為に、本記事では「育児の負担を軽くする為の方法」をお伝えしたいと思います。

この記事の執筆者の私は、発達障害の子、家族の療育支援を10年以上しています。

また私自身も、療育に通っていた息子(言語発達遅滞/発達性協調運動障害)の育児経験もある為、

支援と育児の経験の中で、特に効果的だった4つの方法について、具体的にお伝えします。

今、育児が苦しいと感じてる親御さんの、お役に立てば幸いです。

発達障害の子の育児は「親の負担が重すぎる」

まず大前提としてお伝えしたいのは、発達障害の子の育児は「親の負担が重すぎる」ということです。

こちらは、以前私がポストした投稿になります。


多くの方に反応いただけた分、それだけ、育児で大変な思いをされてる方が多いのが伺えます。

一般的な育児も大変ですが、発達障害の子の育児となると、さらに負担が重くのしかかってきます。

・一人で背負ってる孤独感
・周囲の無理解
・育児否定
・子どもの対応


これらは、母親を追い詰め、育児が辛く感じる状態になっていきます。

よくあるのは、父親や祖父母、親族など、身近な人の理解が得られないことです。

「子どもなんて、そんなもんでしょ」
「俺が子どもの頃も同じだったから大丈夫」
「育て方が悪い。しつけがなってない」

など、味方になるどころか、否定され、孤独感で苦しくなってしまいます。

そして、学校や園の先生、同じクラスの保護者からも

「親が甘い」
「本人のやる気がない」
「一人だけ特別扱いできません」

など、理解が得られないことも多いです。

そして発達障害の子の特性上、癇癪、きりかえの難しさ、多動・衝動性の高さ、自傷・他害など、

家でも外でも対応に追われ、外でトラブルに発展した時は、謝罪をしたり、一方的に責められたりと、辛い思いをします。

一般的な育児では考えられない苦労が、無数にあるのが、発達障害の子の育児になります。

親の負担を軽くする「4つの方法」~育児をやめたいと思ったら~

親の負担を軽くする方法を、4つお伝えします。

最優先は、親御さんの心身の余裕を作ること。発達障害の子の育児はコップの水がギリギリの状態で、些細なことがあれば、コップの水はすぐに溢れてしまいます。

そのため、まず親御さんのコップの水を減らすことがまず必要になります。

そのために①②③の方法が、すぐに実践できて、効果的になります。

④は、①②③で親御さんが動ける余裕ができたら、実践していきたい所です。



①:家族/親族に「預ける」
 (子どもと離れる時間の確保)

②:家事を「時短」する

③:「タブレット学習」の活用
 (親が勉強を教える負担を減らす)

④:「療育」を受ける
 (困りごとの根本的なアプローチ)


①:家族/親族に「預ける」(子どもと離れる時間の確保)

現実的に難しいという方も少なくないと思いますが、大切な点になります。

大切なのは、子どもと離れる時間を作るということです。

これは、親が能動的に動いて作らないと、難しいことが多いです。

家族、親族に預け、その間、家から離れて一人の時間を過ごします。物理的に離れるだけでも、気持ち的に変わってきます。

他にも、習い事の間、親はカフェで休んだりと、短い時間でも、離れる時間を作っていきます。

ちょっとでも休憩があるのと、全くないのとでは、全然違ってきます。

まずは、10分など短い時間からで大丈夫なので、現実的に作れる時間を見つけることが重要になってきます。

②:家事を「時短」する

家事を時短して、余った時間で、自分のリフレッシュの時間に使います。

家事自体の負担を軽くすると同時に「自分のために使える時間」を確保して、日常の心身の疲れを減らしていきます。

家事を家族にお願いするのも1つですが、難しい家庭も多いと思います。

そこで1つの方法として、家事代行があります。言うまでもなく、日々の家事が減るだけで、その分親御さんの負担も軽くなります。

家事代行を詳しく知りたい方は、こちらを参考にご覧ください。


【ハウスクリーニング】カジタク 公式サイト

 

私が支援する中で、利用されていた方が多かった家事代行になります。

③:「タブレット学習」の活用(親が勉強を教える負担を減らす)

発達障害の子の育児の大きな負担の1つが、宿題になります。

子どもの特性によっては、授業だけでは理解が追いつかず、親が家で教える必要があることもあります。

そして、宿題では、子ども一人では難しいため、親が毎日教えながら、提出できる状態までサポートします。

ただ、子どもが分からず癇癪を起こし、親もイライラして怒るなど、負担がかかることが多い場面にもなります。

今のタブレット学習は、発達障害など特性に合わせた学習PGMが充実しています。

根本的な学習の理解があると、宿題の負担も軽くなる為、家で気軽にできるタブレット学習は、心強い選択肢になります。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

学習サポートの1つの選択肢として、参考になれば幸いです。

④:「療育」を受ける(困りごとの根本的なアプローチ)

療育とは、お子さん自身にスキルを身に着けてもらい、親も子どもへの関わりを学ぶ場所になります。

療育を利用することで、日常生活の困りが軽減できたり、問題に対処できる状態になる家庭がたくさんいらっしゃいます。

・癇癪が激しい
・意思疎通ができない
・多動/衝動性の高い
・感情コントロールが難しい

など、家庭内でお子さんの対応に困ってる親御さんには、療育が助けになります。

療育には、”通所受給者証を使う福祉サービス” と “民間療育” がありますが、ここでは民間療育をお勧めします。

福祉サービスは、通所受給者証の申請が必要で、混み合ってる上に手続きに時間がかかる為、今の困りを解決する方法にはなりにくい為です(数か月~数年待ちが多い)。

一方で、民間療育は、すぐに利用できて、1回だけの指導の中で、お子さんの様子を見てもらいアドバイスがもらえるので、

待ち時間なく、複雑な手続きがなく、1回の受講で、必要な情報だけ把握できます。

✅お子さんの相談は「リタリコジュニア

リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。

発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりな子など、特性に関わらず、困りを抱えてる子の相談ができます。

お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、

・コミュニケーション
(気持ちを言葉にする/説明スキル)
(相手の気持ち/状況理解)

・自己管理
(感情コントロール/時間/物の管理)

・学習
(特性に合う学習法/学習計画)

・園/学校サポート
(ex.園/学校での配慮)

など、本人に必要なサポートが受けられます。

リタリコジュニアが良い理由は、大きく6つあります。

・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な知見)

・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)

・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)

・オンライン支援
(遠方/海外にお住まいの方)

・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)

・学校/進学の相談
(課題サポート/進路相談)

1回の指導で、本人の特性、対処法、家での関わり、学校で配慮したい点など、幅広いアドバイスがもらえます。

また、多くのお子さんの支援経験がある先生から、他の子の事例なども具体的に聞けると、今後の参考にできます。

その他、メリット・デメリットなど詳細は、こちらの記事をご覧ください。

【リタリコジュニア】発達/療育支援教室

本人が教室に行くことを嫌がる場合は、本人への伝え方など、事前に教室に電話で相談ができます。

お子さんの気持ち/様子、家庭の状況に合わせて、活用いただけますと幸いです。

「【発達障害の子の育児をやめたい】親の負担を軽くする4つの方法」のまとめ

記事のポイントになります。



発達障害の子の育児は
 「親の負担が重すぎる」
・一人で背負ってる孤独感
・周囲の無理解
・育児の否定
・子どもの対応

親の負担を軽くする
 「4つの方法」~育児をやめたいと思ったら~


家族/親族に「預ける」
 (子どもと離れる時間の確保)

家事を「時短」する
 (家事の負担を減らす)

「タブレット学習」の活用
 (学習面の負担を減らす)

・「療育」を受ける
 (リタリコジュニア



以上になります。

本記事が、お役に立てば幸いです。


【関連記事】

【療育の後悔】受けないと、子どもの将来にどんな可能性が?事例を元に解説

-家での関わり方/その他

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【幼稚園のトラブル】子どもの他害を止めたい~4つの原因/対応方法~

子どもの他害に悩まれてる方「子どもが手を出して困っている。何回言ってもやめない。対処法が知りたい」 このようなお悩みにお応えします。 ☑本記事の内容 ✅他害が出る 「4つの …

【イヤイヤ期の終わりはいつ?!】2つの終わりの兆候と4つの対処法とは

イヤイヤ期の子の育児に悩まれてる方「イヤイヤ期が大変。いつまで続くの?終わりの兆候ってあるの?」 このようなお悩みに、お応えします。 ☑本記事の内容 ✅イヤイヤ期の終わりの …

【発達障害の子の二次障害は治らない?】原因・予防/対処法を解説します

子どもの二次障害が心配な方へ「子どもが二次障害にならないか心配。もしかしたら二次障害になりかけてるかも…何をしてあげるべきか知りたい」 このようなお悩みに、お応えします。 ☑ …

【読み聞かせは効果ない?】発達障害の子が絵本を読まない理由・関わり方

発達障害の子で悩まれてる方「子どもが絵本に興味を持たない。ペラペラめくって終わっちゃう。どう関わると良いか教えてほしい」 このようなお悩みに、お応えします。 ☑本記事の内容 &#x270 …

【学習障害】親ができること~家庭できる4つのコト・外でできる2つのコト

学習障害の子で悩まれてる方「学習障害の子に何をしてあげればいい?親ができることが知りたい」 このようなお悩みに、お応えします。 ☑本記事の内容 ~学習障害の子へ~ ✅親が家 …

サイト作成者プロフィール

Image

発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

2023/12/18

【不登校の平均期間は?】短くなる時、長くなる時の違い(特徴)~期間より大切な7つのコト~

2023/12/14

【禁句】不登校の子に言ってはいけない言葉~8つの言葉・NGな理由~

2023/12/03

【療育に通うまでの流れ】6つのステップ、3つの注意点~目的に合った療育を選ぶ~

2023/10/24

【療育に通う基準】3つのポイント~療育を始める方が多い4つの時期~

2023/10/04

【保健室登校(別室)】成績はどうなる?よくある2つの事例と5つの対策

2023/10/03

【口に物を入れる】発達障害の子向けの対策~関わる上で大切な3つの視点~

2023/09/12

【発達障害だけど普通学級で貫き通します】事例の紹介~学級選びのポイント~

2023/09/01

【発達ゆっくりな子のその後は?】療育の現場の事例紹介~今、家族に出来ること~

2023/08/17

【学校をまた休む】不登校の復帰後の4つのポイント~再不登校の予防法~

2023/08/04

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点とは

2023/08/01

【療育のデメリット】3つの注意点・メリット・心構え・療育の選び方とは

2023/07/04

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点とは

2023/05/11

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事。4つの選ぶポイント・注意点とは

2023/03/23

【発達障害の子と担任が合わない時】3つの大切なポイント・対処法とは

2023/02/22

【通級は恥ずかしい?】通級のメリット・デメリット・通う基準について

2022/10/12

【発達障害の子向け】噛み癖に役立つグッズ5選!支援員が使う時のポイントを解説

2022/06/16

【発達障害】落ち着くグッズ20選~自閉症の子がクールダウンする時のポイント~

2022/04/27

【発達支援員が使った感想】すららの無料体験~5つの長所、4つの短所~

2022/04/06

【宿題でいつも癇癪…】発達障害の子がスムーズにできる6つの対処法

2022/03/16

【療育支援員がおすすめ】発達障害(グレーゾーン)の子向けの習い事~選ぶ時の8つのポイント~

2022/01/12

【2024年 支援員がおすすめ】発達障害の子向けタブレット学習~ADHD/自閉症の子に必要な4つの特徴~

2021/10/21

【支援級勧められたけど普通級に行った!】学級選びで大切な3つのポイント

2021/06/30

【保育園に療育を勧められたら】やるべきこと・注意点・事例を元に解説

2021/06/18

【療育支援員が紹介】発達障害の子におすすめな椅子5選!補助グッズも解説

2021/06/16

【療育に行かなかったら後悔する?】よくある5つの事例~早期療育はどの子にも良い~

2021/02/24

【特別支援学級】子どもへの説明~2つのポイント~良い/悪い7つの具体例~

2021/01/15

【療育辞めてよかった!】辞めるタイミングは4つ!事例・注意点も解説します

2020/12/07

【場面緘黙の子供】なんで挨拶が苦手なの?3つの理由・5つの接し方とは

2020/07/27

【発達障害】逆さバイバイはいつまであるの?原因と接し方について解説します

2020/06/03

【自閉症の子が夢中になる!】人気おもちゃ26選~療育支援員が紹介~

2020/05/21

【子どもの癇癪】3つの原因から考える!クールダウンの方法~自閉症の子にも有効~

2024/02/17

【学習障害】親ができること~家庭できる4つのコト・外でできる2つのコト

2024/02/16

【字を書くのが嫌いな子】4つの理由・対策~予防しておきたい注意点~

2024/02/07

【普通学級に通った】軽度知的障害の子の5つのパターン~2つの困るポイント~

2024/02/06

【母子登校】発達障害の子どもへできる5つのコト~大切な3つの視点~

2024/02/05

【発達障害の子の育児をやめたい】親の負担を軽くする4つの方法~一人で抱え込まない為に~