

子どもの癇癪が通報されそうで不安な方「子どもの癇癪の泣き声で近所に通報されそうで不安。実際に通報され、また通報されてしまいそうで心配。できることがあれば知りたい」
このようなお悩みにお答えします。
☑本記事の内容
・通報されやすい原因
・3つの対策
・親のイライラ対策
お子さんの癇癪は、親御さんのエネルギーを消耗しますし
大きな泣き声は、虐待疑いの通報をされてしまうのでは…と不安になる方も、以前に比べ増えています。
この記事の執筆者の私は、虐待児を預かる児童福祉施設や、発達障害や家庭問題を抱えたお子さんの相談支援を11年以上してきました。
その中には、家庭でのお子さんの癇癪や通報されるのでは…と悩まれている方も、多くいらっしゃいました。
その経験を元に、本記事では、「通報されやすい原因、対策、親のイライラ対策」をまとめました。
本記事が参考になれば、幸いです。
通報されやすい原因

通報されやすい原因は、2つあります。
1つずつ見ていきましょう。
①:子どもの激しい泣き声
②:近所との関係性の薄さ
①:子どもの激しい泣き声

これは当たり前ですよね。
更に原因を深堀りしていくと、お子さんの癇癪を起こすキッカケが、生活の中で作られているからです。
よくあるキッカケが下の2つになります。
・自分(自分)の要求が通らなかった
・やりたくないことがある
ただ、生活の中では、お子さんの要求が通せなかったり、お子さんがやりたがらないことを、やってもらう必要がありますよね。
ここの具体的な対策については、次の章で説明していきたいと思います。
②:近所との関係性の薄さ

現代は、近所との関係も、希薄な傾向になります。
この「近所関係の希薄さ」が、通報されやすい原因になるには、次の理由があります。
人は未知のものに対して、強気不安や恐れを抱く性質のためです。
例えば、次の2つのうち、どちらの方が、通報される確率は高いでしょうか?
①普段から挨拶をして、どんな人柄や家庭かイメージが湧いている
②挨拶もしないので、どんな家庭なのか、全く分からない
答えは②です。明確ですよね。全く同じ状況で、お子さんの泣き声が聞こえた時、近所との関係性によって、通報される確率は変わってきます。
人は「自分が把握しているかどうか」で、不安度が全く異なります。
虐待の通報は、国民の義務(児童福祉法第25条)です。
自分が通報をしなかったことで、万が一事件があったことを考えられると、虐待の可能性を感じた時点で通報する方もいるでしょう。
地域で虐待が把握しやすいという点では、良いと思いますが、虐待ではなく必死に癇癪に対応した結果に通報されてしまうのでは、その親御さんにとって、あまりにも辛いです。
そんな方のために、できる方法・使える資源を、次の章で説明したいと思います。
3つの対策

本当は虐待ではないのに、通報をされてしまう…ということを避ける方法は、3つあります。
一緒に1つずつ、見ていきましょう。
①:癇癪の原因を特定し、対応する
②:近所と最低限の関係性を作る
③:専門機関へ相談する
①:癇癪の原因を特定し、対応する

一番の理想は、癇癪がなくなることですよね。
癇癪をなくすためには、癇癪の原因を特定する必要があります。
例えば、同じ癇癪でも「欲しいお菓子がもらえない」、「お風呂に入るのはイヤ」など原因で、対応するためには、原因毎にアプローチを変える必要があります。
例えば、「欲しいお菓子がもらえない」なら、お菓子を上げてしまうと、癇癪をすればお菓子がもれえるという誤った学習になり、癇癪がひどくなります。
そのため、癇癪に対して要求に応えない関わりが必要になります。
「お風呂に入るのがイヤ」の場合は、お風呂に入ったら何ができるのかを事前に伝えたり、お風呂が楽しくなるよう、お風呂の中で楽しめるオモチャ・遊びを考える方法もあります。
このように原因によって、関わり方が全く違います。日々激しい癇癪が続いているということは、お子さんの癇癪の原因と関わり方がマッチしていないのかもしれません。
もし家庭でできることを、まずしたいという方は、【癇癪が減った!】今日からできるクールダウンと3つの対処法をご覧ください。
「癇癪の原因別の関わり方」を、図で簡単に理解できるように、まとめています。
②:近所と最低限の関係性を作る

先ほども説明しましたが、近所の方が、知らないことで不安が募り、通報されるケースが多いです。
逆にいうと、知ってもらっていることで、通報の可能性を減らすことができます。
誰にでもすぐできる方法としては、
・笑顔で挨拶をする
「え?そんなこと?」と思われるかもしれませんが、とても大切です。
顔を合わせれば、お互い笑顔で挨拶できる関係性になりましたら、「いつも騒がしくてすみません」と、一言言えると理想的です。
近所の方としては、「育児を頑張ってるんだな」「悪い人じゃないんだ」と思ってもらえます。
人によっては、ただでさえ子育てで大変なのに、何で近所にそこまで言わないとなの?と思われるかもしれません。
ただ、通報される不安・実際にされたときのストレスは、非常に大きいものです。
それを考えたときに、日常の中でできる一言は、やる価値のあることだと、私は思います。
③:専門機関へ相談する

さきほどの①②を実践しても、難しい場合は、専門家の力を借りた方が良いでしょう。
・地域の障害福祉課
・児童相談所
いずれも、お住まいの区役所のHPで確認することができます。
親のイライラ対策

お子さんの癇癪は、親御さんの負担がとても大きいです。親御さんのコンディションはお子さんに影響します。
そのため、お子さん同様、親御さんの心身の健康は大切になります。休むことへの罪悪感や何もしないことへの焦燥感があるかもしれません。
ただ親御さんの心身の安定は、巡り巡ってお子さんに返ってきます。ここでは、親御さんのストレスが少しでも溜まりづらい方法を紹介します。
よくある方法ですが、しっかり時間をとって実践されている方は、少ないです。
まだ試されてない方は、この機会にぜひお試し下さい。
①:人に話を聞いてもらう
②:子どもと離れる時間を作る
①:人に話を聞いてもらう

家族でも友人でも、「話を聞いてくれる人がいる」ことは、心の支えになります。
解決はできなくても、話を聞いてもらえる、共感してもらえるだけで、気持ちは楽になるものです。
特に、近い境遇の方とお話できることで、自分だけじゃない!と前向きな気持ちになれることもあります。
もし話せる人がいない場合は、個人的にはツイッターがお勧めになります。愚痴を発信するだけで、ストレス発散になったり、同じ境遇の方を知る機会にもなります。
②:子どもと離れる時間を作る

子どもと離れる時間を作り、一人の時間を作ることも効果的です。
例えば、
・ご家族・親族に預けて30分だけ外出する
・子どもの習い事の間に喫茶店で休む
・保育園の一時預かりを利用する
などがあります。
お子さんに罪悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、メリハリをつけて親御さんがリフレッシュできれば、お子さんへの良い影響に繋がります。
もし「近くに頼れる人なんていないよ…」という方は、お子さんの安全を確保した上で、
別室で、好きな音楽を聴く、好きな動画を見る、紅茶を一杯飲むなどして、心を落ち着かせるのも良いと思います。
✍「癇癪の原因=発達障害」の場合もある
お子さん自身の特性(生まれつきの気質に近いもの)が関係していることもあります。
発達障害の子は、感覚の偏りから、人が感じにくいものを過敏に反応してしまい、ストレスを抱えていることがあります。
もし説明がつきづらいお子さんの様子があれば、どんな支援・機関があるのか、まずは情報収集されることをお勧めします。
代表的な支援として、福祉サービスがあります。
詳しく知りたい方は、【通所受給者証の3つのデメリット】メリット/申請方法も解説しますをご覧ください。
「【子供の癇癪】通報されそうで不安。通報される2つの原因と対策」のまとめ

記事のポイントをまとめます。
✅通報されやすい原因
・子どもの激しい泣き声
・近所との関係性の薄さ
✅3つの対策
・癇癪の原因を特定し、対応する
・近所と最低限の関係性を作る
・専門機関へ相談する
✅親のイライラ対策
・人に話を聞いてもらう
・子どもと離れる時間を作る
・睡眠をとる
以上になります。
本記事が参考になれば、幸いです。
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