発達障害の子で悩まれてる方「子どもが絵本に興味を持たない。ペラペラめくって終わっちゃう。どう関わると良いか教えてほしい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅発達障害の子が
「絵本を読まない理由」
✅発達障害の子の
「関わり方」~絵本を読まない時~
✅子どもへの関わり方が
「分からない時の対策」~家での関わり~
「読み聞かせをしても、絵本に興味を持ってくれない…」
「周りの子は絵本を楽しんでるのに、うちの子は興味をもつ気配がない…」
特に、発達障害のお子さんですと、発達の成長のために、絵本を促した方が良いのか、
どう興味を引くと良いのか…悩まれる方もいらっしゃると思います。
本記事では、そんなお悩みにお応えする為、
発達障害の子の「絵本を読まない原因・関わり方」をまとめました。
この記事の執筆者の私は、発達相談/療育支援を10年以上しています。
その支援経験を元に、本記事をまとめています。
参考になれば幸いです。
発達障害の子が「絵本を読まない理由」
発達障害の子が「絵本を読まない理由」は、2つあります。
ここでは、理由について解説していますが、
「絵本を読まない=悪いこと」というわけではありません。
ただ理由が分かると、今のお子さんに必要な関わりのヒントが見つかるかもしれません。
そこを踏まえて、一緒に見ていければと思います。
①:「絵本を楽しめる発達段階」にない
②:「興味・関心」が合ってない
①:「絵本を楽しめる発達段階」にない
絵本は、イラスト(2Dの情報)を見ながら、物語の展開や登場人物の立場を想像して、楽しむものです。
つまり、平面上の情報(イラスト)から、ある程度想像する力が必要になります。
ただお子さんの発達によっては、「想像する」より、感覚遊び(光、音、感触、体を動かし楽しむ)を好んでいる場合があります。
「遊び」には、段階があります。表現は人によって変わりますが、大きくは下のような段階になります。
「感覚遊び」⇨「模倣遊び」⇨
「見立て遊び」⇨「ごっこ遊び」
⇨「ルールのある遊び」
・感覚遊び:光、音、感触、体を動かす
・模倣遊び:相手のマネをして遊ぶ
・見立て遊び:ブロックを車に見立て遊ぶ等
・ごっこ遊び:ヒーロごっこ、学校ごっこ等
・ルールのある遊び:鬼ごっこ、ドッチボール等
お子さんによっても変わりますが、
個人的には、絵本を楽しめるのは「見立て遊び~ごっこ遊び」の段階の子に多いです。
②:「興味・関心」が合ってない
絵本を理解し楽しむ力があるにも関わらず、絵本を読まない子の場合になります。
これはシンプルに、お子さんの興味・関心に合ってない可能性が高いです。
次の項で、関わり方を一緒に見ていきましょう。
絵本を読まない発達障害の子の「関わり方」
絵本を読まない発達障害の子の「関わり方」は、2つあります。
①:「今の発達に合った遊び」をする
②:「興味・関心に合った遊び」をする
①:「今の発達に合った遊び」をする
お子さんの発達に合った、今楽しめる遊びを沢山していきます。
遊びは、楽しめるからこそ、また遊び。その繰り返しで成長に繋がります。
楽しめない遊びをしても、続かないですし、お子さんのストレスになる場合もあります。
今楽しめる遊びの経験を積み、沢山の刺激を受ける中で、成長し、楽しめる幅が広がっていきます。
例えば「物を投げる」が好きな子が、
・色んなボールを投げる
(色んなオモチャに触れる)
・的に当てて倒す
(ボールと対象物に関心が広がる)
・人に投げる
(人とのやりとりに繋がる)
このように、「物を投げる」でも、色んな遊びの展開があります。
試しにやってみて、お子さんの反応が良ければ機会を作るのは、オススメになります。
逆に、反応がイマイチなら「今じゃなかったんだな」と思い、今楽しんでる遊びを続けてくことが良いと思います。
具体的な感覚遊びができるグッズは、こちらの記事をご覧ください。
遊びのレパートリーを増やのに、参考になれば幸いです
②:「興味・関心に合った遊び」をする
お子さんが「やりたい!楽しい!」と思える遊びをするイメージになります。
発達障害の子の中には、興味の偏りがある場合があります。
オモチャの独特の遊び方をしたり、オモチャで遊べる時間が短いこともあります。
色んなオモチャ・場所・習い事など、お子さんが楽しめるものを見つける為、触れる機会を作ることが大切だと思います。
日々の育児で、とっても大変かと思いますが、無理のない範囲で、その機会が作れると良いと思います。
子どもへの関わり方が「分からない時の対策」~家での関わり~
ここでは、“家で子どもにどう関わっていいか分からない方” に向けてお伝えしたいと思います。
家でお子さんの関わり方で悩まれてる方は、
「人や絵本に興味を示さない」
「言葉がなかなか出てこない」
「一人遊びが好き」
「意思疎通が難しい」
「癇癪の対応で困ってる」
など、日常生活の中で、様々なお困り事を抱えていると思います。
そんなご家庭に共通して必要になるものは、3つあります。
・子どもの特性を知る
・親の関わり方を学ぶ
・支援の必要性の有無
お子さんの特性を把握することで、必要な関わり方、環境が見えてきます。
逆にいうと、お子さんの特性が分からない状態では、必要な関わりをすることは、プロでも出来ません。
例えば、マネ(模倣)ができない子に、言葉(発語)をマネさせようとするのは、かなり難しいです。
言葉をマネする為には、
・他者意識
(人に注意を向ける)
・アイコンタクト
(目を合わせる)
・粗大模倣
(大きな動きのマネ)
などが、少なくとも必要になります。
模倣をする為には、人の言動に注意を向ける必要がありますし、人に注意を向ける為には、人に関心を持つ必要があります。
人に関心を持つ為には、人と関わって楽しかった経験(本人のメリット)が必要になります。
つまり、人への関心が低かったり、目が合わない子には、言葉の促しよりも、まず「他者と関わって楽しかった経験(本人がメリットを感じる)」が必要になります。
本人が人と関わることにメリットを感じないと、人に意識を向けるのはもちろん、その先にある言葉の理解には繋げられません。
“言葉での意思疎通ができる様になる” に重きを置く場合は、人の関心がなかったり、マネをする様子がない子を、集団生活に入れて成長を待つより、
大人が関われる個別の環境の中で、まず人と関わって楽しかった経験を積む所から始める方が望ましいです。
このようにお子さんの特性、発達段階などが把握できて、初めてその子に必要な関わり、環境が見えてきます。
専門の先生にお子さんの様子を見てもらい、必要な関わり、環境のアドバイスがもらえると、今より困り事/心配事が減らせると思います。
✅お子さんの特性/関わり方の把握は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。
発達支援の先生がお子さんの様子を見て、お子さんの発達/特性・必要な関わり方・支援の必要性の有無について、分かりやすく説明してくれます。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(信頼/実績/豊富な事例)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
・自己肯定感を高める指導
(子どもの楽しい/成功体験)
・成果が具体的(書面で受け取れる)
(成果:子どものできた行動の数値化)
(効果的だった具体的な関わり方)
・家での関わりサポート
(ペアレントトレーニング)
(親の具体的な関わり方)
1回限りの指導で、お子さんの特性/関わり方のアドバイスを聞いて終えることもできますし、必要性があれば、継続的な支援を受けることもできます。
低年齢のお子さんは、親御さんと過ごす時間が長いです。同じ過ごす時間の長さでも、親御さんの関わり方次第で、その子の成長は大きく変わってきます。
親御さんと一緒に過ごす時間の質を少し変えるだけで、数年後には、大きく変わってる可能性があります。
個人的には「やっておけば良かった」よりも「やらなくても良かった」の方が良いと思っています。
後悔のないよう、無理のない範囲でできることをお勧めします。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
グレーゾーン・発達が気になる子など、どのお子さんにも、参考になる内容になっています。
私自身の息子が療育に通っていた経験、私自身の支援経験を元にしてます。
今後の1つの選択肢として、参考になれば幸いです。
「【読み聞かせは効果ない?】発達障害の子が絵本を読まない理由・関わり方」のまとめ
記事のポイントになります。
✅発達障害の子が
「絵本を読まない理由」
・絵本を楽しめる発達段階にない
・興味・関心が合ってない
✅絵本を読まない子の
「関わり方」
・今の発達に合った遊びをする
・興味/関心に合った遊びをする
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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