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【健常児にもある?】子どものオウム返しとは。言葉を増やす2つの関わりを説明します

投稿日:2020年6月15日 更新日:

子どもの言葉の発達が心配な方「オウム返しが多くて、言葉の発達が心配。会話のキャッチボールに繋がる関わり方が知りたい」

こういったお困りにお答えします。

☑本記事の内容



オウム返しとは


言葉を増やす(オウム返しへの)関わり方


✅言葉(発達)の相談先



お子さんの言葉にオウム返しが多かったり、言葉の成長がゆっくりですと、心配になる方も多いと思います。

近年、お子さんの言葉の発達で悩まれている方が、増えています。

この記事の執筆者の私は、発達相談を11年以上しており、これまでお子さんの言葉の発達相談を受けることが多くありました。

その支援経験を元に、本記事では「オウム返しの正しい知識、関わり方」をまとめてみました。

オウム返しは自閉傾向がある子に多いため、本記事ではそこを前提に情報をまとめています。

参考になれば幸いです。

オウム返しとは

「オウム返し」とは、言われた言葉を「そのまま真似して言い返す」ことです。

例えば、「おはよう」と言ったら「おはよう」と返してくれます。でも「ただいま」と言ったら「おかえりなさい」とは言いません(ただいま、と返します)。

真似をするだけで、会話自体が成立していません。この「オウム返し」は、自閉傾向のある子によくみられます。

オウム返しの原因

自閉症スペクトラムの特徴が関係しています。その1つの特徴として、「目に見えないものを想像/理解する」の苦手さがあります。

会話とは、相手の質問の意図、気持ち/状況など、目に見えないものを考えて、伝えることです。

言葉の意図が理解しづらいと、聞いた言葉をオウム返ししやすくなったり、言葉の発達自体がゆっくりな傾向であったりします。

自閉症スペクトラムの詳しい特徴は、【自閉症スペクトラムの子ども】4つの特徴/7つの接し方をご覧ください。

オウム返しの捉え方

ここまで読むと、「オウム返し」は良くないんだ・・と思われる方も多いかも知れません。

ただオウム返しは、立派な言葉の成長です。

オウム返しとは、言葉のマネ(模倣)です。言葉に限らずですが、学ぶことは全て『真似』から始まります。

真似ができなければ、何も学べません。オウム返しができる=言葉を覚える準備ができた!ということです。

お子さんの1つの成長として捉え、「得意なマネ」を活かし、会話に繋げる関わりをしていくことが大切になります。

言葉を増やす(オウム返しへの)関わり方

オウム返しが多い、お子さんの言葉を増やすポイントは、2つあります。



①:オウム返しの前に、親が「正しい言葉」を言う


②:「視覚ヒント」「場面」と繋げて発する機会を作る


①:オウム返しの前に、親が「正しい言葉」を言う

「オウム返し=マネが上手」ですので、この得意なマネを活かします。オウム返しは出る前に、「正しい言葉」を親が先に言うのです。

親が帰ってきた場面の、具体例で見ていきましょう。

~関わりを工夫しない例~



親:「ただいま」
     ↓
子:「ただいま」


~関わりを工夫した例~



親:「ただいま」
     ↓
親:「おかえりなさい(子供にオウム返しされる前に言う!)
     ↓
子:「おかえりなさい」


もう1つ見ていきましょう。

~関わりを工夫しない例~



大人:「何才ですか?」
     ↓
子供:「何才ですか?」


~関わりを工夫した例~



大人:「何才ですか?」
     ↓
大人:「4才です(子供にオウム返しされる前に言う!)
     ↓
子供:「4才です」


2つの具体例のように、お子さんのオウム返しが出る前に、親が正しい言葉を言うことが大切になります。

スピード勝負なので、事前に意識しておかないと、「先に子供に言われちゃった・・(オウム返しを)」となってしまいます。

私も慣れないうちは、間に合わないことが何回もありました・・。

ただお子さんの様子を観察していると、予想がつくようになりますので、回数をこなし慣れることをお勧めしています。

またお子さんが正しい言葉を言えたら、褒めましょう。正しい言葉が言えれば、自信になり、次第に自分から言えるようになっていきます。

②:「視覚ヒント」「場面」と繋げて発する機会を作る

「視覚的ヒント」や「その場面」になった時に、言葉の促しをすることです。

具体例を見ていきましょう。

~例~



大人:「今日の朝は、なに食べたの?(直後に複数の絵カードを見せる)
     ↓
子供:「クロワッサン(複数の絵カードから食べたものを選びながら)
     ↓
大人:「クロワッサン食べたんだね!教えてくれてありがとう~!」


このように、今何を聞かれているのか分かるよう、絵カードなどの視覚的ヒントがあると、会話のキャッチボールに繋がりやすくなります。

また、視覚ヒントの代わりに、場面を活かす方法もあります。

例えば、外出先からお子さんと一緒に帰宅した時、「ただいま」と一緒に言うよう促しをすることです。

その場面になった瞬間、近くの大人が適切な言葉を発して見本を見せたり、一緒に言うよう促しをすると、場面と言葉が繋がり、日常会話に活かしやすくなります(帰宅する=ただいまと言う)。

こちらの関わりも、オウム返しが出る前にすることが、大切になります。

少し機械的な関わりに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ自閉傾向のお子さんは、パターン化して覚えることが得意な場合が多いため、その子の良さを活かせる関わり方になります。

お子さんが日常生活で活かせるものを身につけていくことが、一番大切だと思います。

⚠言い直しさせない/否定しない

オウム返しに関わらずですが、「言い直しさせる/否定する」は避けましょう。

理由は、言葉を発するモチベーションが下がり、発語自体の頻度が減ることに繋がるためです。

例えば、私達も新しく英会話を始めたときに、発音する度に「言い直し/否定」ばかりされたら、やる気がなくなってしまいますよね。

百歩譲って大人の私たちは、「失敗の繰り返しが身になる」など見通しがあるから、まだ割り切れるかもしれません。

ただ自閉症スペクトラムの子は別です。目の前のメリットが重要になります。

言葉が言えたことで、親が褒めてくれる/要求が通る、など嬉しいことがあるから、次の発語へと繋がるのです。

多くの方が、ここを間違って関わってしまうことが多いです。せっかく頑張っているのに、逆効果になってしまうのは、もったいないですよね・・。

【関連記事】

【クレーン現象はいつから?】原因、接し方、相談先とは

言葉(発達)の相談先

ここまで読んでも「どうしても子どもの言葉の発達が心配」という方も、いらっしゃるかと思います。

そういった方向けに、3つの相談窓口を紹介します。専門の方の意見を聞くのも、1つの有効な方法になります。



①:子育て支援センター

②:保健センター

③:発達障害者支援センター


全て無料で相談ができます。窓口はかなり混み合っていますが、参考になることも多いです。

専門機関へ相談される時にあった方が良い持ち物も、参考程度にご覧ください。

①:子育て支援センター

  • 0~就学児までの親子が対象
  • 乳幼児の親子の交流の場
  • 子育て全般の悩み相談ができる
  • 子育ての情報の掲載、講習会も開催
  • 無料

お住まいの住所から、「○○県 ○○市 子育て支援センター」で検索をすると、確認ができます。

②:保健センター

  • 乳幼児の親子~成人/老人まで対象
  • 健康/医療/食育など幅広い
  • 子育て相談⇨保健師が行う
  • 保健師/管理栄養士/歯科衛生士/看護師/理学療法士など配置
  • 子育て相談/乳幼児健診は無料
    (他は内容により有料もあり)


お近くの保健センターを探す場合は、こちらをご覧下さい。

【参考】お住まいの保健センター

③:発達障害者支援センター

  • 対象は乳幼児~成人
  • 発達障害に特化した施設

【参考】発達障害者支援センター 検索

✍専門機関への相談時のもちもの

・困りをまとめたメモ
・母子手帳
・検査結果
・通知表or連絡帳
(先生の評価がわかるもの)
・子どもの動画
(暴言/暴力など激しい行動がある場合)

⚠注意点

『オウム返しが出た=自閉症(スペクトラム)』ではありません。

健常児にもオウム返しはありますので、一概に決めつけることはできません。

そして親御さんの焦りや不安は、お子さんに伝わります。伝わることで話すことへのプレッシャーを高めたり、拒否感を募らせるきっかけになることもあります。

「【健常児にもある?】子どものオウム返しとは。言葉を増やす2つの関わりを説明します」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



オウム返しとは
・会話への準備が整った状態
・言葉のマネが上手にできる状態


オウム返しの対応方法
・オウム返し前に正しい言葉を教える
・否定しない


発達の相談窓口
・子育て支援センター
・保健センター
・発達障害者支援センター
・児童相談所


以上になります。


参考になれば、幸いです。

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