子どもの他害に悩まれてる方「子どもが手を出して困っている。何回言ってもやめない。対処法が知りたい」
このようなお悩みにお応えします。
☑本記事の内容
✅他害が出る
「4つの原因」
✅他害する子の
「4つの関わり方」
✅それでも
「状況が進展しない時」
幼稚園などの集団生活で、友達を叩いたり、噛み付いたり…他害は、お子さん本人はもちろん、親御さんとしても大きな困り事になると思います。
この記事の執筆者の私は、療育指導/発達相談を10年以上しています。
その支援経験を元に、幼稚園などの「子どもの他害の原因/対処法」についてお伝えしたいと思います。
本記事が参考になれば、幸いです。
他害が出る「4つの原因」
他害が出る「4つの原因」をお伝えします。
お子さんの行動には、必ず原因(理由)があります。『他害』という行動にもあります。
この「原因(理由)」に沿って、それぞれお伝えしていきたいと思います。
①:「注目」がほしい
②:「欲しい物(してほしいこと)」がある
③:「やりたくないこと」がある
④:「感覚遊び/癖」になってる
①:「注目」がほしい
- 人の注意を自分に向けるため
- 相手の反応を見て楽しむ
- 暇になると、出やすくなる子もいる
ex.親が家事をしてるときに、叩く/噛む(かまってほしい)
②:「欲しい物(してほしいこと)」がある
- 要求を伝える手段として叩く
- 欲しい物/したいことがあると出やすい
ex.要求が通らないときに叩く、蹴るなど
③:「やりたくないこと」がある
- 拒否/逃避したいときに出る
- やりたくないこと/嫌いなものがあると出やすい
ex.片付けを促したら、叩く/物を投げるなど
④:「感覚遊び/癖」になってる
- 叩く感覚を楽しんでいる
- 癖になって、無意識でやっている
(悪気がない)
子どもの他害の「対処法」
お子さんの他害の対処法は4つあります。
さきほど説明をした原因に分けて、対処法をお伝えします。
①:適切に呼べたときだけ反応する(原因:注目がほしい)
- 適切な声掛けで注意を引けたときだけ、反応する
- 不適切な注目引きは無視する
(叩いても注目が得られないことを知ってもらう) - 適切な注目の引き方を知らない場合は、まず教える
②:適切な要求だけ応える(原因:欲しいもの/こと)
- 適切な要求ができたときだけ、応える
- 叩くなどの不適切な要求は、応えない
- 適切な要求のしかたを、知らない場合は、まず教える
③:取り組みやすい内容に調整する(原因:やりたくない)
- 好き/得意なことの要素を取り入れる
- 少し背伸びしてできるレベルに下げる
④:適切な表現を尊重する(原因:感覚遊び/癖になってる)
- 予測できる場合は、未然に防ぐ(距離をとる、止める)
- 違う遊び/他にやることを促す(他害がでづらい状況を作る)
興味の幅が狭く、遊べる物が少ない場合も、頻発する原因になります。
その場合は、興味の幅を広げる/遊べる物を増やしていけると良いです。
それでも「状況が進展しない時」
ここでは、それでも「状況が進展しない時」についてお伝えします。
他害が続くことは、お子さん親御さんが辛いのはもちろん、場合によっては、園から退園を遠回しに言われることもあります。
私が支援してきた実際にあったお話では、園長先生から面談で、
「うちの園には合わないと思います」
「もっと本人が自由に過ごせる園の方が合っていると思います」
などのお話を数回受け、結果的に退園された親御さんがいらっしゃいました。
その後は、自由保育の園や療育園に通われる方が多かったです。
在籍の園に通うことが全てではありませんが、今の環境で本人らしく楽しく過ごせるのなら、それに越したことはないと思います。
そこを踏まえて大切になってくるのが、
・本人の特性の把握
・親の関わり方
・園での配慮/関わり方
になります。
まず、本人の特性を把握することで、他害に対する関わり方が見えてきます。
本記事でお伝えしたように、他害には大きく4つの理由が考えられます。
原因と対応がずれていると、他害が悪化することもあります。
例えば、他害(原因:注目を得たい)をする子に対して、声をかけたり注意をすることは逆効果になります。
他害をすることで、人から声をかけてもらえたら、本人としては「他害をすれば、人がかまってくれる」という認識になり、他害はエスカレートしていきます。
このように、原因と対応が合っていないと、進展どころか、悪化することさえあります。
そのため、専門の先生に、他害の原因と対応方法のアドバイスをもらうことが、一番効果的な方法になります。
なるべく早く、どのご家庭でもできる、具体的な方法が把握できると、今後の集団生活が違ってきます。
また、本人の特性や関わり方を、園の先生にもお伝えできると良いです。
先生の関わり次第で、他害の頻度が大きく変わります。
集団生活ですので、できることに限界はありますが、園の先生の理解があるかないかは、その子の過ごしやすさに大きく影響を与えます。
園の方針がお子さんに全く合っていない場合、園を変えるのも1つです。
ただ多くの場合は、根本的な対策には、なかなかならない為、今の園でできる所から始めることをお勧めします。
✅他害などの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。
発達障害、グレーゾーン、場面緘黙、他害や癇癪など、特性に関わらず、様々な困りを抱えてる子が通われてます。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・SST
(適切な表現/伝え方)
・コミュニケーション
(気持ちを言葉で伝える)
(会話のキャッチボール)
・自己管理
(感情コントロール/ストレス発散法)
・園連携
(ex.園での配慮/担任とのやりとり)
など、本人に必要なサポートが、幅広く受けられます。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく6つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な知見)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)
・園生活の相談
(園での配慮ポイント)
・オンライン支援
(遠方/海外の方向け)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
一度の指導で、本人の特性、親の関わり方、配慮すべき点など、必要なことが把握できます。
専門の先生から、直接お子さんに働きかけてほしい場合は、継続的な支援を受けることもできます。
他害などは、相談内容として多い為、他の子の事例も聞けると、今後の参考になると思います。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
私の息子が療育に通っていた経験、私自身の支援経験を元にお伝えしています。
お子さんの様子、家庭の状況に合わせて、ご活用ください。
「【幼稚園のトラブル】子どもの他害を止めたい~4つの原因/対応方法~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅他害が出る
「4つの原因」
・注目がほしい
・欲しい物がある
・やりたくないことがある
・癖になっている
✅他害する子の
「4つの関わり方」
・適切な注目引きだけ反応する
・適切な要求だけ応える
・子供ができる/興味のもてる内容に調整する
・未然に防ぐ/他に注意を向けてもらう
✅それでも
「状況が進展しない時」
・本人の特性の把握
・親の関わり方を学ぶ
・園の先生の協力を得る
・民間療育の活用
・リタリコジュニア
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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