子供の自信を取り戻したい方「子どもが自信をなくしていて、この先が心配。子供の自信を取り戻す方法が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅自信がない子どもの
「5つの原因」
✅自信を取り戻す
「5つの方法」
✅子どもの自信を奪う
「3つの接し方」
✅誰でもほめられる
「ほめ言葉&場面リスト」
✅それでも
「状況が進展しない時」
最近では、「子供の自信」や「自己肯定感」という言葉を聞くことが、増えてきました。
「子供の自信は大事!」と分かっていても、子供に自信をつけさせるには、
具体的にどうすればいいんだろう…という方も、少なくないのではないでしょうか。
この記事を執筆している私は、療育/相談支援を10年以上しており、自信を失っているお子さんを支援してきました。
その支援経験を元に、本記事では、「子供の自信がない原因・自信を取り戻す方法・NGな関わり」を、まとめてみました。
記事の後半は、どなたにでもできる、お子さんへの「ほめ言葉リスト」も紹介しています。
参考になれば、幸いです。
子供に自信がない「原因」
子供に自信がない「原因」は5つあります。
①:「失敗体験」が多い
②:「成功体験」が少ない
③:周りが「上手」ばかり褒めてる/求めてる
④:周りが「否定的な声掛け」をしている
⑤:周囲の子が「できる子」ばかり
①:「失敗体験」が多い
お子さん自身に「やってみたけど、上手くいかなかった」という失敗体験が、積み重なっている場合になります。
「やってもどうせ出来ない」と思い、自信がなくなり、行動することも減っていきます。
②:「成功体験」が少ない
先ほどの失敗体験に似ていますが、チャレンジの回数自体が少ないため、
『チャレンジして上手くいくイメージ』が持ちづらい状態をいいます。
失敗体験とは違い、『経験自体が少ない』場合になります。
③:周りが「上手」ばかり求めてる/求めてる
お子さんが「上手にできないから、やりたくない」と思っている場合です。
これは、周りの大人が『上手にできた時だけ』をほめたり、上手なことを求め続けた結果なことが、多いです。
そのため、お子さんとしても、物事に取り組む基準が「上手にできるかどうか」になってしまい、自信を失っている状態になります。
④:周りが「否定的な声掛け」をしている
お子さんが周りから、日常的に否定的な声掛けを、されている場合になります。
例えば…
・○○はダメ
・○○できてない
・○○君はできてるよ
・何でできないの?
・何回言ったら覚えられるの?
などの、声掛けになります。
私たち大人も、このような声掛けをされ続けたら、自信を失ってしまいますよね…。
お子さんなら、その傾向が一層強くなります。
⑤:周囲の子が「できる子」ばかり
環境として、周りにできる子が、多い場合になります。
ここでいう「できる子」とは、
・勉強ができる
・運動ができる
・友達が多い
・クラスの人気者
などです。
個人的に「できる子」という表現は、あまり好きではないのですが、説明が伝わりやすくなるよう、ここでは、あえて使っています。
また、よくある場面ですと…
・兄弟姉妹・周りの友達にできる子が多い
・私立の学校で学習のレベルが高い
・受験を意識した幼児教室に入ったけど、ついていけない
このように、過ごす環境によっても、自信を失いやすいことがあります。
私たち大人も「この人は凄い…」と思うような人が、周りに何人もいたら、自信を失うこともありますよね。
子供が自信を取り戻す「方法」
子供が自信を取り戻す「方法」は、5つあります。
①:「目指すハードル」を下げる
②:「できたこと」をほめる
③:「楽しい」に着目した声掛けをする
④:「肯定的な声掛け」をする
⑤:「自信を失う環境」を変える
①:「目指すハードル」を下げる
自信を失うというのは、「物事に取り組む⇨失敗をする⇨自信を失う⇨消極的になる」
のような、サイクルになるので、失敗体験そのものを減らすことが、必要になります。
そのためには、最初の「目指すハードルを下げる」ことが、大事になります。
例えば、テストで80点を目指しても、60点しかとれず、自信を失う子がいます。
その場合は、最初から60点を目標にし、できたら「60点も取れたじゃん!凄い!」とほめてあげましょう。
お子さんが、『少し頑張ってできるハードル(期待値)』を目指せるように、調整することが、大切になります。
②:「できたこと」をほめる
自信をつけるためには、お子さん自信が「○○ができた!」と、実感することが重要になります。
そのためには、物事に取り組み「できた!」と思ってもらうことが、大切です。
そこで、お子さんができたことがあったら、「○○ができたね!やったね!」など、ほめてみましょう。
お子さん自身が気づいていないことも、親御さんが声を掛けることで、
「○○ができたんだ!」と感じ、自信に繋げられるようになります。
③:「楽しい」に着目した声掛けをする
「上手以外」に焦点を当てて、声を掛けることが、効果的です。
例えば、「○○楽しいね」のような声掛けです。取り組んでいること自体が楽しくて、
それを共有することで、上手・下手ではない、本来の物事に取り組む大切さを、知ってもらうことができます。
私たち、大人はつい「上手」をほめがちですが、個人的には、「楽しさ」を大切にできる、声掛けをしてきたいです。
④:「肯定的な声掛け」をする
育児は、ストレスも溜まりますし、怒鳴りたくなる時も、ありますよね。
お子さんを注意する意味合いなどで、否定する場面もあるかと思います。
そんなときに、お勧めなのが、肯定的な表現に変換することです。
・走らないの⇨歩こうね
・○○はダメ⇨○○はいいよ
・○○できてない⇨○○はできたね
・○○間違ってるよ⇨○○惜しいね!
・○時で終わりだよ⇨○時までやっていいよ
などの、声掛けになります。
慣れないと、最初は難しいかもしれませんが、1つずつ使ってみれば、馴染んでくると思います。
これをキッカケにできる所から、始めてみるのは、いかがでしょうか…??
⑤:「自信を失う環境」を変える
これは、出来る場合と、そうでない場合がありますが…「環境そのもの」を変える方法になります。
よくあるのは、習い事です。体育会系の習い事に、お子さんがついていけず、怒られてばかりで、辛い思いをしているパターンなどです。
こういう状況のときは、「環境を変える」が有効です。
一方で、学校はなかなか難しいです。私が支援している方の中には、私立の学校が合わず、学校を変えた子もいます。
個人的には、学校が合わないとお子さんには、かなり酷なため、変えられる場合は、転校も1つだと思います。
手を尽くして状況が変わらなければ、選択肢に入れた方が良いでしょう。お子さんの失敗体験が重なると、二次障害に繋がることもあります。
【関連記事】
【発達障害の子の二次障害は治らない?】原因・予防/対処法を解説
✅習い事で自信をつける方法もある
お子さんに合った習い事であれば、楽しみながら日常生活ではできない経験を積みながら、自信をつける方法もあります。
興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。
子供の自信を奪う「NGな接し方」
お子さんが自信を失う接し方を、3つ紹介します。
意外と、無意識にされている方が多いです。
①:否定する
②:他人と比べる
③:質問攻めにする
①:否定する
こちらは、本記事の前半部分で、触れていますね。
お子さんの失敗を責めたり、指摘したりすることは、自信失うキッカケになります。
特に頭ごなしに否定され続けると、「どうせ何やってもダメなんだ」と、自己肯定感が下がり、意欲もなくなっていきます。
②:他人と比べる
他人と比べることも、自信喪失に繋がります。
・○○君は上手だよ
・○○ちゃんみたいに出来るといいね
・お姉ちゃんのときは、もうできてたよ
このような言葉は、競争心に火がつくタイプのお子さんを除いて、自信をなくしてしまいます。
③:質問攻めにする
「何でできなかったの?」「いつからやるの?」など、質問攻めにすることです。
親御さんとしては、心配で声を掛けていることが多いのですが、
お子さんからすると、責められてるように感じ、辛くなってしまいます。
子供のほめ言葉リスト~誰でもほめられる!~
ここまで読まれても「ほめることが大事なのは分かったけど、ほめるところが見つからないよ…」という方も、いらっしゃるかもしれません。
そんな方のために、お子さんへの声掛けで使える「ほめ言葉のリスト」を紹介したいと思います。
あくまで、1例になりますので、良ければ試してみて下さい。
✅ほめ言葉リスト
・すごい
・助かる!
・驚いた!
・上手だね
・できたね!
・ありがとう
・さすがだね!
・頼りになる!
・かっこいいね
・お兄ちゃんだね
・お姉ちゃんだね
どういう場面で褒めるのか、具体的な場面も紹介します。
✅ほめる場面リスト
・完食できた
・約束が守れた
・返事ができた
・宿題が終わった
・手伝ってくれた
・人に挨拶できた
・明日の準備できた
・自分から片付けできた
・言われてすぐやってくれた
・時間通りに起きた/布団に入った
ぜひ、お子さんの様子を見ながら、活用いただけますと幸いです。
「【子供の自己肯定感】自信を取り戻す3つの方法とは?ほめ言葉リスト付き」のまとめ
記事のポイントになります。
✅自信がない子どもの
「5つの原因」
・失敗体験が多い
・成功体験が少ない
・結果に関する声掛けが多い
・否定的な声掛けが多い
・周囲の子ができる子ばかり
✅自信を取り戻す
「5つの方法」
・目指すハードルを下げる
・できたことをほめる
・”楽しい” に着目した声掛け
・肯定的な声掛け
・環境を変える
✅子どもの自信を奪う
「3つの接し方」
・否定する
・他人と比べる
・質問攻めにする
✅誰でもほめられる
「ほめ言葉&場面リスト」
・本記事参照
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
【関連記事】
[…] 【子どもの自己肯定感】自信を取り戻す3つの方法とは?ほめ言葉リスト付き […]