

嘘をついて宿題をしない子で困っている方 「子どもが嘘をついて宿題をしない。何で嘘をつくのか分からない。嘘をやめさせる方法が知りたい」
こういったお困り、ご要望にお答えします。
✓本記事の内容
- 宿題をしないで嘘をつく原因
- 宿題をしないで嘘をつく子の対処法
- 宿題をしないで嘘をつく子に接する時の注意点
「宿題やったよ~(本当はやってない)」
「学校に宿題出したよ~(本当は出してない)」
お子さんが平気で嘘をついたり、宿題をしないと、将来が心配になりますよね。
この記事を執筆している私は、お子さんの療育/学習指導を10年以上してきました。
その中で、嘘をつくお子さんの育児、宿題をしないお子さんへの接し方で相談をいただくことがありました。
その経験を元に、「嘘をついて宿題をしない子の対処法」についてまとめました。本記事が参考になれば幸いです!
宿題をしないで嘘をつく原因

お子さんが嘘をつく原因は、4つあります。
1つずつ見ていきましょう!
- ①:怒られたくない
- ②:自分を認めてほしい
- ③:宿題をするメリットがない
- ④:難しくてできない
①:怒られたくない

自分を守るため、怒られることを避けるために嘘をつきます。その理由として、普段怒られていることが、多い可能性があります。
「失敗すると怒られる」「できないことがあると叱られる」、この経験が多いと、怒られることを避けるための手段として、嘘をつくようになります。
②:自分を認めてほしい

「自分を良く見せたい」という気持ちからくる、承認欲求です。
自分が何かしたときに「認めてほしい」、「褒めてほしい」という気持ちになります。
この気持ちが強くなりすぎると、虚栄心になり、「過剰な表現」や「嘘をつく」に発展していきます。
③:宿題をするメリットがない

お子さんにとって、宿題をすることの楽しみ(メリット)がない場合です。
宿題をしても「ここできてないよ」などの指摘が続けば、宿題もモチベーションが下がり続けます。
私たち大人も、仕事をするのは、
好きなものを買う、趣味に使うお金を貯める、仕事自体が楽しいなど、喜び(メリット)のためにしています。
お子さんも一緒になります!
④:難しくてできない

宿題のやる気はあるのに、「難しくて、どうしてもできない」場合になります。
お子さんは時間を掛けて、頑張って取り組んでいるし、周りも丁寧に教えているのに、どうしても、お子さんが理解することが、難しい状態になります。
この場合は、発達障害の可能性も1つあるかもしれません。①~③が該当しない方は、グレーゾーンの子供の6つの接し方【困り/特徴/サポートを説明します!】をご覧ください。
発達障害、それに近い特徴の「グレーゾーン」についてまとめています。参考になる部分があると思います。
宿題をしないで嘘をつく子の対処法

嘘をつくお子さんの対処法は、4つあります。
1つずつ見ていきましょう!
- ①:怒らない
(原因:怒られたくない) - ②:小さいことをほめる
(原因:自分を認めてほしい) - ③:子どものメリットを作る
(原因:宿題をするメリットがない) - ④:相談窓口へ連絡
(原因:難しくてできない)
①:怒らない(原因:怒られたくない)

「できなくても怒られなかった(大丈夫だった)」という経験が増えてくると、次第に嘘が減っていきます。
この原因の場合は、「怒られることを避けるための嘘」なので、お子さん自身が怒られないことが分かれば、嘘は減っていきます。
そして「次はどうしたらいいかな?」と、次にやるべき行動を、お子さん自身が考えられるような声掛けが、大切になります。
「指摘」よりも「次どうするかを考えられる声掛け」の方が、自己肯定感が下がらず、継続することができます。
②:小さいことをほめる(原因:自分を認めてほしい)

小さいことを褒めてあげましょう。
例えば、「宿題」でしたら・・
・宿題を把握していた
・宿題に必要な物が準備できた
・できる問題に取り組めた
「宿題以外」でしたら・・
・食器を片付けられた
・脱いだ服をかごに入れられた
・自分から手を洗えた
など、些細なことで構いません。
承認欲求が強く出ている場合は、「認めてもらえる機会が足りていない」ことが1つの理由として、考えられます。
普段の褒める関わりをすることで、お子さんの「認めてほしい!」という気持ちが満たされ、「嘘をつかなくても、褒めてもらえる」という安心に繋がります。
そしてお子さんが「嘘をつかなくても褒めてもらえる」ことが分かれば、嘘は減っていきます。
「嘘をつく」時以外で、褒められる喜びを味わえる関わりが、大切になります。
③:子どものメリットを作る(原因:宿題をするメリットがない)

お子さんにとって、宿題をすることの楽しみ(メリット)を作ることです。
例えば、「宿題をする楽しみ」ですと、
・ママ/パパが褒めてくれる
・花丸/シールがもらえる
・点数がつく
(前回より点数UPする)
など、です。
もちろんお子さんによって、楽しめるものが違ってきます。
このように、その子とって、宿題をする楽しみがあれば、親御さんが怒らなくても、お子さん自身から宿題をするようになります。
④:相談窓口へ連絡(原因:難しくてできない)

お子さん本人や周りがどんなに一生懸命やっても「難しくてできない」場合は、専門機関への相談が1つになります。
もし発達障害などサポートが必要な場合、専門家の力が必要になる為です。
まずは、区の相談窓口を利用されるのが、良いと思います(育児相談は無料でできます)。
参考程度に、相談窓口を載せておきますね。他には、子育て支援センターなどもあります。
【参考】お住まいの保健センター
宿題をしないで嘘をつく子に接する時の注意点

最後に、注意点を2つ説明します。
- 1:人格否定をしない
- 2:ママ・パパも嘘をつかない
1:人格否定をしない

「嘘をつくなんて最低な子だね!」
「なんで何回言っても、分かんないの?本当にダメな子ね!」
こういった声かけは、お子さんの自己肯定感を下げてしまいます。
自己肯定感が下がれば、自信を失い、自分から物事に取り組む気力が無くなります。
「宿題終わったの?」「提出物本当に出した?」など、質問攻めも同じになります。
「宿題いつやる?」「提出物出せそう?」など、肯定的な関わりが大切になります。
2:ママ・パパも嘘をつかない

これは説明はいらないと思いますが・・。お子さんは、大人が考える以上によく見ています。
大人が嘘をついて、平然としているのを見て、「嘘はついていいんだ」と誤った理解に繋がります。
少なくとも、お子さんの見ている前で、嘘をつくのは避けましょう。
「【宿題をしない子ども】嘘をつく4つの原因と対処法!」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。
- 【宿題しないで嘘をつく原因】
・怒られたくない
・自分を認めてほしい
・宿題をするメリットがない
・難しくてできない - 【宿題しないで嘘をつく子の対処法】
・怒らない
・小さいことをほめる
・子どものメリットを作る
・相談窓口へ連絡 - 【接する時の注意点】
・人格否定をしない
・ママ・パパも嘘をつかない
以上になります。
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