子どもの登校で悩まれてる方「子どもが登校班で行かなくて困ってる。何で登校班で行かないの?対策が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅登校班で行かない子
「4つの原因」
✅登校班で行きやすくなる
「4つの対策」
✅生活面に心配がある子が
「備えたいこと」~登校班で行かない子~
✅学習面に心配がある子が
「備えたいこと」~登校班で行かない子~
登校前の朝の時間は、多くの親御さんにとって、1日の中で最も大変な時間帯になると思います。
時間に追われる中、登校時間までにお子さんに出発してもらうことは、もはや戦いと言っても過言ではありません。
そんな中、お子さんが登校班で行かないとなると、ただでさえ忙しい朝なのに、親御さんは、とても困ってしまいますよね。
そこで本記事では、「登校班で行かない子」に関する情報をお伝えしたいと思います。
この記事の執筆者の私は、お子さんの療育/発達支援を10年以上しています。
様々な悩みを抱えてる親御さんの家庭支援をさせていただきました。
登校班に関するお悩みに対して、これまでの支援の中で効果的だった対策を、原因別でお伝えしていきます。
参考になれば幸いです。
登校班で行かない子「4つの原因」
登校班で行かない子「原因」は、
4つあります。
①②③⇨お子さんの特性になり、④⇨お子さんの状態になります。
①:1つ1つの行動自体に「時間がかかる」
②:注意が「散りやすい」
③:「周囲の目」が気になる
④:「学校の行きしぶり」のサイン
①:1つ1つの行動自体に「時間がかかる」
お子さんの特性として、1つ1つの動作がゆっくりで、時間がかかります。
「マイペース」に近いイメージなります。ただマイペース具合が、生活に影響が出てくるレベルになります。
特性として “動作のゆっくりさ” があるので、急ぐように声かけだけしても、変化が感じづらい傾向があります。
②:注意が「散りやすい」
気になるモノがあると、注意が逸れて、やるべきことを中断します。
よくあるのは、TV、おもちゃ、ゲーム、動画など、自分の好きなモノになります。
着替えをしていても、視界にお気に入りのグッズが入ればイジりだし、着替えが進んでない等があります。
③:「周囲の目」が気になる
同じ登校班、他の登校班の子の目が気になり、登校班で行きたがらない場合になります。
集団になることで、緊張感を感じたり、集団に合わせて行動するのを嫌がる子もいます。
④:「学校の行きしぶり」のサイン
「登校班で行きたがらない」が、学校の行きしぶりのサインになる場合があります。
学校の行きしぶりは、不登校になる可能性もある為、最も注意すべき様子になります。
学校がある日の朝、前日の夜に、学校へのネガティブな発言があるなど、何かしら気になる言動が見られることが多いです。
中には、親御さんが気づかず、学校でも良い子の為、不登校になるまで大人が気付かないケースもあります。
登校班で行きやすくなる「4つの対策」
登校班で行きやすくなる「対策」は、
4つあります。
①:「時間軸」を早める
②:「時間短縮の工夫・環境作り」をする
③:「親が同行」or「親と2人で行く」
④:「本人と対話」+「学校に相談」する
①:「時間軸」を早める
1つ1つの行動自体に「時間がかかる子」向きになります。
今、間に合ってない時間分の “生活時間を早める” 対策になります。
朝は10分、15分の短い時間でも、捻出するのは大変だと思います。
ただ、動作に時間がかかる子の場合は、その子に合わせた時間の確保が必要になります。
もし時間を早めても、家を出る時間がいつもと変わらない場合は、親御さんの中で「この時間(本当に家を出ないといけない時間)に間に合えばいいか」という気持ちが、お子さんに伝わってる可能性があります。
もしくは、本人が意図的に急いでない場合もあります。時間を気にしてない子もいれば、時間感覚が人と違う子もいます。
時間に対する考え方、認識に原因がありそうな場合は、普段の生活から「時間を見る、時間を振り返る関わり」が必要になります。
「あと◯◯分経ったら、◯◯(アニメ)が始まるね」
「家を出るまであと15分あるから、◯◯が1回できるね」
など、時間に意識を向ける機会、
何にどれぐらいの時間がかかったのか(本人の生活動作の中で)確認する機会が大切になります。
②:「時間短縮の工夫・環境作り」をする
1つ1つの行動自体に「時間がかかる子」には、時間短縮の工夫をします。
例えば、
・料理は、一口で食べれる物にする
・着替えは、前日に出しとく
・玄関に上着とランドセルを置いとく
などがあります。
注意が「散りやすい子」への環境作りの工夫は、例えば、
・本人が気になるモノを片付けとく
(やるべきことに取り組みやすい環境)
・時間で動かす
(ex.◯時になったらTV消す、食事を片付ける、電気を消す)
・部屋の温度の調節
(冬は暖かくする ※布団から出やすい環境作り)
など、行動しやすくなる環境を作ることが、効果的になります。
③:「親が同行」or「親と2人で行く」
周囲の目が気になる子、学校の行きしぶりが出てる子には、安心感が必要になります。
安心感を作る為に、親御さんが同行したり、登校班とは違う時間に、親御さんと2人で登校する方法があります。
『本人が一番安心できる方法』で登校することが大切になります。
④:「本人と対話」+「学校に相談」する
学校の行きしぶりがある子には『学校に登校する=不安やストレス』になってる可能性が高いです。
本人が自覚してなかったり、言葉にできないこともあります。
そのため、まず本人の話を聞きます。
「授業中、何していいか分からない」
「周りが気になって、集中できない」
など、本人の困りが出れば、その困りを先生に相談して、協力できないか確認してみます。
「授業中、何していいか分からない」
⇨全体指示の後に、個別でも声かけしてもらう
「周りが気になって、集中できない」
⇨一番の前の席に移す
(他児が視界に入りづらい環境作り)
このように、”本人の困りを減らす対策” を先生と考えていきます。
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生活面に心配がある子が「備えたいこと」~登校班で行かない子~
ここでは、生活面に心配がある子が「備えたいこと」をお伝えします。
「登校班で行かない」というのは、一部の集団行動が難しい状態を指します。
登校班の場面だけで難しさが出るなら、そこまで大きな問題になりませんが、登校班で行かない子の多くは、学校という集団生活の中で、他の場面でも、困ってる可能性があります。
もしくは、潜在的に困りが出る可能性を抱えています。
「集団行動に遅れる」
「とにかく不安が強い」
「集団の中にいるとすぐ疲れる」
「自分の気持ちを言葉にしづらい」
など、生活場面で困ってる可能性があります。
特に本人が頑張り屋さんで、外ではおとなしい子ですと、周りから問題ない様に見える為、介入が遅れ、不登校など困りが大きくなるケースが少なくありません。
親御さんから見て、”登校班で行かない” 以外で懸念点があれば、早い段階で、一度専門の先生に見てもらえた方が安心です。
✅お子さんの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/不登校支援の教室になります。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・コミュニケーション
(気持ちを言葉にする/ヘルプ要求)
・学習
(特性に合う学習方法/学習計画)
・自己管理
(家の過ごし方/体調/時間/物)
・困り事の相談
・学校連携
(ex.学校での配慮/担任とのやりとり)
など、本人、ご家庭の状況に合ったサポートが受けられます。
小学校中学年以下の子でしたら、好きな遊び(ex.ボードゲーム、カードゲーム、工作)を中心に、
小学校高学年以降(思春期)の子は、本人の好きな話など、対話ベースで進めることが多いです。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な事例)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/居場所)
・学校/学級の相談
(学校連携/担任とのやりとり)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
1回の指導で、本人の特性、配慮すべきこと、今後生活で想定される困り(ある場合)、事前の予防策など、必要なことを教えてもらえます。
もちろん、必要性に応じて、継続的な支援を受けることもできます。
もし、お子さんの不安が強い場合は、
「〇〇(本人の好きなモノ)の話とか、一緒にできる先生がいるみたいだけど、1回遊びに行ってみる?」ぐらいの、良い意味で軽い気持ちで、実際に先生と関われると良いと思います。
また、色んなタイプの子の支援経験がある先生から、他の子の事例(成功/失敗)なども具体的に聞けると、今後の本人、学校との向き合い方の参考になります。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
本人によっては、教室に行くことを嫌がる場合もありますが、本人への伝え方から教室に事前相談ができます。
お子さんの気持ち/様子、家庭の状況に合わせて、活用いただけますと幸いです。
学習面に心配がある子が「備えたいこと」~登校班で行かない子~
ここでは、学習面に心配がある子が「備えたいこと」をお伝えします。
「登校班で行かない子」の中には、本人の特性が一因となっている場合があります。
集団生活に支障が出る特性をもつ子の中には、学習面に困りを抱えてる子が一定数います。
もしくは、潜在的な学習面の困りを抱えてる可能性があります(小3、4年あたりで、授業についていけなくなる)。
特性上、学習面に難しさを抱えてる子は、授業、宿題、テストなど、自己肯定感が下がる場面が多いです。
そして、癇癪や学習拒否、提出物を出さないなど、学習以外にも影響が出てきます。
また、
『勉強が分からない⇨授業がつまらない⇨学校の行きしぶり⇨不登校』
このような流れで、不登校になる子が沢山います。
早い段階で本人に合った学習方法を見つけ、学習の失敗体験を予防しつつ、成功体験を重ねることが大切になります。
学習面は、進学・就職など、将来の選択肢に大きな影響を与えます。
・学習の成功体験
・学習意欲
・自己肯定感
・自分に合う学習法
これらの要素を高め、増やし、作っていくことが、お子さんの将来に繋がります。
✅学習対策は「タブレット学習」
特性ある子にとって、タブレット学習が良い理由は、5つあります。
・自分のペースでできる
(在籍校にも合わせられる)
・人に教わらない
(人に教わるのが苦手な子向け)
・分かりやすい勉強
(学習意欲が高まる)
・成功体験が積める
(自己肯定感が上がる)
・勉強感がうすい
(苦手意識がある子向け)
また、特性ある子の学習の妨げ要因として、
「何をどう勉強すればいいか分からない」
「問題がちょっと変わると解けなくなる」
「その時できても、時間が経つとできない」
などがあります。タブレット学習は、この問題に効果的にアプローチできます。
①「何をどう勉強すればいいか分からない」
⇨本人の解答結果をAIが分析し、必要な課題のみを表示
②「問題がちょっと変わると解けなくなる」
⇨アニメーション解説で本質的な理解を促す
③「その時できても時間が経つとできない」
⇨①②の繰り返しでアプローチする
また、アニメーション/音声解説がある為、文字の読み書き、参考書・市販教材での学習が合わない子も、理解しやすいです。
タブレット学習の、その他のメリット・デメリット等は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害に関わらず困りを抱えてる子に、共通する内容になっています。
学習方法の1つとして、参考になれば幸いです。
「【登校班で行かない子】4つの原因と対策~子どものタイプ別に考える~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅登校班で行かない子
「4つの原因」
・1つ1つの行動自体に時間がかかる
・注意が散りやすい
・周囲の目が気になる
・学校の行きしぶりのサイン
✅登校班で行きやすくなる
「4つの対策」
・時間軸を早める
・時間短縮の工夫/環境作りをする
・親が同行or親と2人で行く
・本人と対話+学校に相談する
✅生活面に心配がある子が
「備えたいこと」~登校班で行かない子~
・子どもの特性/対処法の把握
・学校に配慮したい内容の把握
・相談先と繋がっておく
✅学習面に心配がある子が
「備えたいこと」~登校班で行かない子~
・本人に合う学習法の把握
・学習の失敗体験の予防
・タブレット学習
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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