すぐ物をなくす子にイライラしてる方「子どもがよく物をなくすのにイライラする。物が管理できる方法が知りたい」
このようなお悩みにお応えします。
☑本記事の内容
✅子どもが物をなくす
「3つの原因」
✅子どもが物をなくさない
「6つの方法」
✅それでも
「状況が進展しない時」
何度言ってもお子さんに物をなくされると、親としてはストレスですし、つい怒ってしまうこともありますよね。
「物をなくしやすい子」の育児において『物探し』は、日々見えない負担の1つになります。
この記事の執筆者の私は、育児・相談支援をしています。支援をする中で、物をなくしやすい子のご相談を多く頂いてきました。
そこで本記事では、「子どもが物をなくす原因、対処法」について、まとめました。
本記事が参考になれば、幸いです。
子供が物をなくす「3つの原因」
お子さんが「物をなくす原因」は、3つあります。
①:意識が「次の興味」に向いてる
②:「片付ける場所」が決まってない
③:物を「大事にしてない」
①:意識が「次の興味」に向いてる
お子さんが物を片付ける(物を置く)場面で多いのは、次に○○をやる、などの次の動作に移るときです。
例えば、次のオモチャで遊ぶ・友達と遊びに出かける・おやつを食べる、などです。
次の動作が楽しみなほど、「早く○○やりたい!」と意識が向き、『片付けるべき物』から意識がそれてしまいます。
その結果、一旦そこら辺にポイッと物を置いて、後から「どこにやったけ??」と、物を探すことになってしまいます。
②:「片付ける場所」が決まってない
「片付ける場所」が決まっていないことで、毎回片付ける場所が変わり、物の場所が把握できない状態のことをいいます。
もしかしたら物をなくす原因で、これが一番多いかもしれません。
③:物を「大事にしてない」
そもそも「物を大事にしていない」場合になります。今の時代は、物に溢れています。
インターネットでも、お店でも、いつでも簡単に物が手に入ります。
物がなくなっても、次の物が使えたりとお子さんが困らない状態でしたら、「物をなくさないようにする」ということは、難しくなります。
子供が物をなくさない「6つの方法」
お子さんが「物をなくさない方法」は、6つあります。
①:片付ける場所を「決める」
②:片付ける場所に「ラベルを貼る」
③:「こまめに」片付ける
④:片付けができたら「ほめる」
⑤:「物をなくした時のデメリット」を伝える
⑥:時間に「余裕をもたせる」
①:片付ける場所を「決める」
片付ける場所を決めておくことで、「物が散る・なくなる」ことを、減らすことができます。
片付ける場所は、なるべく『入れやすい・見やすい』と良いです。
・引き出し
・箱
・ファイル
など、お子さんが管理しやすい物が良いでしょう。
今は色んなタイプがあるので、お子さんやご家庭に合わせて、選ぶことができます。
かなりの種類があるので、選ぶのが大変かと思います。
参考程度に私が支援してきた子の親御さんから、特に評判が良かったものを2つほど、紹介したいと思います。
✅オモチャ類の片付け
✅プリント類の片付け
使えそうな物がありましたら、ご活用ください。
②:片付ける場所に「ラベルを貼る」
片付ける場所が決まりましたら、そこに『ラベルを貼る』ことを、お勧めします。
テプラを貼っておくことで、お子さんが「いつ・どこに・何を」片付けるのかが分かります。
「これは、どこに片付けるんだっけ?」という機会を減らしていくことで、
お子さんにとって面倒な片付けを、スムーズにすることができます。
逆にここが分かりづらいと、片付けをやらなくなったり、適当に片付けをするようになります。
最初は事前準備に手間がかかりますが、一度整えられると、親御さんから片付けるよう声掛けを減らせるので、お互いストレスを減らすことができます。
私が使っているテプラも、載せておきますね。
✅テプラ
③:「こまめに」片付ける
『物が溜まらない状態を作る』ことが、大切になります。
具体的には「1つ使うごとに片付ける」が良いと思います。
「ブロックを使っていたけど、パズルで遊びたいから、まずはブロックを片付ける」のような、イメージです。
お子さんには、「ブロックを片付けたほうが、パズル作りやすくなるから、片付けちゃおう」と、
『お子さんにとっての片付けるメリット』を伝えながら促すと、よりスムーズになります。
④:片付けができたら「ほめる」
「片付けができたことを褒める」ことで、次の片付けへのモチベーションに繋がります。
また『片付けをしたことによるメリット』を伝えることも、お勧めです。
例えば、レゴブロックを出すときに、「ちゃんと片付けられてるから、すぐレゴブロックで遊べるね!」と声を掛けることで、
『片付けをして良かった!』と、片付けるメリットの実感ができると、お子さんから片付けをするようになります。
⑤:「物をなくした時のデメリット」を伝える
「片付けないと、もう遊べなくなっちゃうよ」
「探す時間の分、遊ぶ時間が減っちゃうよ」
など、物をなくすデメリットを伝えることも、1つです。
ただ注意点は、言い過ぎると脅かしになり、お子さんのストレスになる場合があります。
あくまで、これまで説明をした④までの関わりをして、
それでも難しい場合に、『物をなくすデメリットを1回理解してもらう為』に、伝えることをお勧めします。
⑥:時間に「余裕をもたせる」
時間に余裕を持つことで、「急いで物を片付ける」ことを、避けることができます。
慌ててしまうと、場所が決まっていても、決まった場所に、片付けられないことがあります。
具体的には「5~10分前行動」がお勧めです。
○分前なら間に合う!という時間を、お子さんに伝え、その時間で動けるよう促しができると、スムーズになります。
✅「発達障害が原因」の場合もある
ここまでの内容を家庭で1ヶ月以上実践されても、効果が全くない場合は、
お子さん自身の特性(生まれつきの気質に近いもの)が、関係しているかもしれません。
もし発達障害などの心配がある場合は、どんな支援・機関があるのか、まずは把握されることをお勧めします。
「物をなくしやすい」特性は、特にADHDのお子さんに多く見られやすいです。
お子さんの発達が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
それでも「状況が進展しない時」~子どもが物をなくす~
ここでは、本記事の内容を実践されても「状況が進展しない時」についてお伝えします。
物の管理は、学校の提出物、成績、中学校では内申点に影響が出て、受験にも響いていきます。
また、必要な物を持って帰れないと宿題ができなかったり、連絡帳がないと、親御さんが学校の状況が把握できなかたり、困りが大きくなります。
学校への持ち物を忘れることも、授業に参加できなかったりと、機会損失に繋がります。
小中学生の内に、物の管理ができないと、社会に出たときに本人が困ってしまいます。
そんな物をなくす子、親御さんに必要な点は、4つあります。
・本人の特性
・本人に合う管理方法
・親の関わり/サポート
・学校での配慮
お子さんの中には、生まれつきの気質的に、物の管理が苦手な場合があります。
衝動的に物を使って置きっぱなしだったり、置き場所を忘れやすかったりなど、特性として苦手さがある場合もあります。
また、本人の特性によって、どんな管理方法が合うのかは分かりません。
・持ち物チェックシートの使う
・目につく所に付箋を貼る
・アラームをかける
・スマホで管理
方法は様々ありますが、お子さんの特性によって合う、合わないが分かれます。
早い段階で、お子さんの特性や物の管理の仕方が把握できると、これから先の生活で、提出物が出せず、学校の成績で困ってしまうことも避けられます。
そのためには、本人の特性、対処法を専門の先生からアドバイスをもらう必要があります。
方法として私がお勧めしているのは、“民間療育の活用” になります。
療育とは、発達支援をする先生が、お子さんに必要なスキル獲得を働きかける場所になります。
そして、親御さんがお子さんの特性/関わり方などを学ぶ場になります。
療育には、福祉サービスと民間療育の2種類がありますが、ここでは民間療育をお伝えします。
福祉サービスは、通所受給者証が必要になり、手続きに時間がかかる上、混み合ってる為、すぐに相談は難しいです(数か月~数年待ちが多い)。
民間療育ですと、個別指導で、1~2か月以内で利用できる所が多く、1回の単発利用からできます。
本人の特性の把握が早ければ早いほど、提出物忘れ、内申点の低下など、受験に不利になるリスクが下げられます。
✅お子さんの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。
発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりなど、特性に関わらず、様々な困りを抱えてる子へ支援をしています。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・自己管理
(物/時間/お金の管理)
・コミュニケーション
(会話のキャッチボール/指示理解)
・集団参加
(集団適応力)
・学習
(特性に合う学習方法/家庭学習)
・園/学校連携
(ex.学校での配慮/担任との連携)
など、お子さんに必要なサポートが受けられます。
療育の中で、リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富なノウハウ)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/自信)
・園/学校生活の相談
(園/学校での配慮)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
一度の指導の中で、お子さんの発達/特性、家での関わり方、集団生活で必要な配慮など、必要なことを教えてもらえます。
もちろんお子さん自身の成長を促していきたい場合は、継続的な支援を受けることもできます。
様々な特性の子への支援経験がある先生から、他の子の事例も聞けると、今後の参考になります。
また、お子さんが教室に行くことに気持ちが向かない場合、事前に教室の先生に電話で相談することができます。
その他、メリット・デメリットなど詳細は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害の有無に関わらず、困りを抱えた子に共通する内容になります。
1つの選択肢として、参考になれば幸いです。
「【物の管理】子供が物をなくすのにイライラ!3つの原因と対処法」のまとめ
記事のポイントになります。
✅子どもが物をなくす
「3つの原因」
・意識が “次の興味” に向いてる
・片付ける場所が決まってない
・物を大事にしてない
✅子どもが物をなくさない
「6つの方法」
・片付ける場所を決める
・片付ける場所にラベルを貼る
・こまめに片付ける
・片付けができたらほめる
・物をなくした時のデメリットを伝える
・時間に余裕をもたせる
✅それでも
「状況が進展しない時」
・本人の特性の把握
・本人に合う管理方法
・親の関わり/サポート
・民間療育
・学校での配慮
・リタリコジュニア
以上になります。
本記事が参考になれば、幸いです。
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