家での関わり方/その他

【物の管理】子供が物をなくすのにイライラ!3つの原因と対処法について

投稿日:2021年6月23日 更新日:

すぐ物をなくす子にイライラしてる方「子どもがよく物をなくすのにイライラする。物が管理できる方法が知りたい」

このようなお悩みにお応えします。

☑本記事の内容



子どもが物をなくす
 「3つの原因」

✅子どもが物をなくさない
 「6つの方法」

それでも
 「状況が進展しない時」


何度言ってもお子さんに物をなくされると、親としてはストレスですし、つい怒ってしまうこともありますよね。

「物をなくしやすい子」の育児において『物探し』は、日々見えない負担の1つになります。

この記事の執筆者の私は、育児・相談支援をしています。支援をする中で、物をなくしやすい子のご相談を多く頂いてきました。

そこで本記事では、「子どもが物をなくす原因、対処法」について、まとめました。

本記事が参考になれば、幸いです。

子供が物をなくす「3つの原因」

お子さんが「物をなくす原因」は、3つあります。



①:意識が「次の興味」に向いてる

②:「片付ける場所」が決まってない

③:物を「大事にしてない」


①:意識が「次の興味」に向いてる

お子さんが物を片付ける(物を置く)場面で多いのは、次に○○をやる、などの次の動作に移るときです。

例えば、次のオモチャで遊ぶ・友達と遊びに出かける・おやつを食べる、などです。

次の動作が楽しみなほど、「早く○○やりたい!」と意識が向き、『片付けるべき物』から意識がそれてしまいます。

その結果、一旦そこら辺にポイッと物を置いて、後から「どこにやったけ??」と、物を探すことになってしまいます。

②:「片付ける場所」が決まってない

「片付ける場所」が決まっていないことで、毎回片付ける場所が変わり、物の場所が把握できない状態のことをいいます。

もしかしたら物をなくす原因で、これが一番多いかもしれません。

③:物を「大事にしてない」

そもそも「物を大事にしていない」場合になります。今の時代は、物に溢れています。

インターネットでも、お店でも、いつでも簡単に物が手に入ります。

物がなくなっても、次の物が使えたりとお子さんが困らない状態でしたら、「物をなくさないようにする」ということは、難しくなります。

子供が物をなくさない「6つの方法」

お子さんが「物をなくさない方法」は、6つあります。



①:片付ける場所を「決める」

②:片付ける場所に「ラベルを貼る」

③:「こまめに」片付ける

④:片付けができたら「ほめる」

⑤:「物をなくした時のデメリット」を伝える

⑥:時間に「余裕をもたせる」


①:片付ける場所を「決める」

片付ける場所を決めておくことで、「物が散る・なくなる」ことを、減らすことができます。

片付ける場所は、なるべく『入れやすい・見やすい』と良いです。

・引き出し
・箱
・ファイル


など、お子さんが管理しやすい物が良いでしょう。

今は色んなタイプがあるので、お子さんやご家庭に合わせて、選ぶことができます。

かなりの種類があるので、選ぶのが大変かと思います。

参考程度に私が支援してきた子の親御さんから、特に評判が良かったものを2つほど、紹介したいと思います。

✅オモチャ類の片付け

✅プリント類の片付け

使えそうな物がありましたら、ご活用ください。

②:片付ける場所に「ラベルを貼る」

片付ける場所が決まりましたら、そこに『ラベルを貼る』ことを、お勧めします。

テプラを貼っておくことで、お子さんが「いつ・どこに・何を」片付けるのかが分かります。

「これは、どこに片付けるんだっけ?」という機会を減らしていくことで、

お子さんにとって面倒な片付けを、スムーズにすることができます。

逆にここが分かりづらいと、片付けをやらなくなったり、適当に片付けをするようになります。

最初は事前準備に手間がかかりますが、一度整えられると、親御さんから片付けるよう声掛けを減らせるので、お互いストレスを減らすことができます。

私が使っているテプラも、載せておきますね。

✅テプラ

③:「こまめに」片付ける

『物が溜まらない状態を作る』ことが、大切になります。

具体的には「1つ使うごとに片付ける」が良いと思います。

「ブロックを使っていたけど、パズルで遊びたいから、まずはブロックを片付ける」のような、イメージです。

お子さんには、「ブロックを片付けたほうが、パズル作りやすくなるから、片付けちゃおう」と、

『お子さんにとっての片付けるメリット』を伝えながら促すと、よりスムーズになります。

④:片付けができたら「ほめる」

「片付けができたことを褒める」ことで、次の片付けへのモチベーションに繋がります。

また『片付けをしたことによるメリット』を伝えることも、お勧めです。

例えば、レゴブロックを出すときに、「ちゃんと片付けられてるから、すぐレゴブロックで遊べるね!」と声を掛けることで、

『片付けをして良かった!』と、片付けるメリットの実感ができると、お子さんから片付けをするようになります。

⑤:「物をなくした時のデメリット」を伝える

「片付けないと、もう遊べなくなっちゃうよ」

「探す時間の分、遊ぶ時間が減っちゃうよ」

など、物をなくすデメリットを伝えることも、1つです。

ただ注意点は、言い過ぎると脅かしになり、お子さんのストレスになる場合があります。

あくまで、これまで説明をした④までの関わりをして、

それでも難しい場合に、『物をなくすデメリットを1回理解してもらう為』に、伝えることをお勧めします。

⑥:時間に「余裕をもたせる」

時間に余裕を持つことで、「急いで物を片付ける」ことを、避けることができます。

慌ててしまうと、場所が決まっていても、決まった場所に、片付けられないことがあります。

具体的には「5~10分前行動」がお勧めです。

○分前なら間に合う!という時間を、お子さんに伝え、その時間で動けるよう促しができると、スムーズになります。

✅「発達障害が原因」の場合もある

ここまでの内容を家庭で1ヶ月以上実践されても、効果が全くない場合は、

お子さん自身の特性(生まれつきの気質に近いもの)が、関係しているかもしれません。

もし発達障害などの心配がある場合は、どんな支援・機関があるのか、まずは把握されることをお勧めします。

「物をなくしやすい」特性は、特にADHDのお子さんに多く見られやすいです。

お子さんの発達が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。

【ADHDの子ども】3つの症状(タイプ)と7つの接し方

「【物の管理】子供が物をなくすのにイライラ!3つの原因と対処法」のまとめ

記事のポイントになります。



子どもが物をなくす
 「3つの原因」

・意識が “次の興味” に向いてる
・片付ける場所が決まってない
・物を大事にしてない

子どもが物をなくさない
 「6つの方法」

・片付ける場所を決める
・片付ける場所にラベルを貼る
・こまめに片付ける
・片付けができたらほめる
・物をなくした時のデメリットを伝える
・時間に余裕をもたせる


以上になります。

本記事が参考になれば、幸いです。


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